1 0 0 0 OA 基督教安心論

著者
高木壬太郎 著
出版者
梁江堂
巻号頁・発行日
1908
著者
津曲 茂久 東野 利忠 高木 香 大場 茂夫 佐藤 昌介 武石 昌敬
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.797-801, 1991-10-15
被引用文献数
1

妊娠馬10頭を用いて妊娠1から11ヶ月まで, 血漿中estrogen, gestagen, cortisol (F), 13, 14-dihydro, 15-keto-PGF_2α(PGFM)および妊馬血清性性腺刺激ホルモン(PMSG)を測定した. estron (E_1)とestradiol-17β(E_2)は妊娠8ヶ月前後にピークを示し, progesterone (P)は妊娠3と11ヶ月で増加し, 17α-OH-progesterone (17α-OHP)は妊娠3ヶ月に明瞭なピークを形成した. 20α-OH-progesterone (20α-OHP)は妊娠6ヶ月より急激に上昇した. PGFMは妊娠2と11ヶ月にピークを示し, FとPMSGは妊娠2と3ヶ月にそれぞれピークを示した. 因子分析において, 妊娠月齢, E_1, E_2, 20α-OHPは妊娠進行に伴い増加する変数として第一因子に含まれた. PMSG, 17α-OHP, Pは副黄体に関係する変数として第二因子に, PGFMとFは妊娠2ヶ月における変化により, 第三因子に区分された. Pは第二因子に含まれたが, 第一と第三因子にも影響を受け, PGFMとは対立的な関係性を示した. 結論的には, 第一因子に含まれたE_1, E_2および20α-OHPは妊娠6ヶ月以降の胎盤機能の指標として有用であることが示唆された.
著者
藪木 智子 宮内 大輝 宮川 雅充 青野 正二 高木 興一
出版者
The Institute of Noise Control Engineering of Japan
雑誌
騒音制御 (ISSN:03868761)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.101-109, 2001-04-01 (Released:2009-10-06)
参考文献数
25
被引用文献数
2

本研究では, 環境音に対する印象が年代によりどのように異なっているかを検討した。まずアンケート調査により, 6つの年代 (10代~60代) に音の好みを尋ねた。その結果, 6つの年代を2つに分ける場合, 青年 (40歳未満) と壮年 (40歳以上) で分けた時に, 好みに違いが表れる音が最も多くなった。次に, 各年代の人を対象に音と映像を用いて印象評価実験を行った。被験者には音のみを呈示した場合と映像を付加して呈示した場合について, 音の印象をSD法により評価してもらった。因子分析の結果, 視覚情報が与える印象の変化は青年の方が壮年より大きいことが示された。
著者
安東 竜一 影嶋 富美 高口 均 奥田 茜 藤村 岳史 相沢 健太 高木 洋平 高田 正保 中村 保典 藤田 直子
出版者
日本応用糖質科学会
雑誌
応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 (ISSN:21856427)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.213-221, 2013
参考文献数
14
被引用文献数
3

米澱粉における変異遺伝子と澱粉の利用特性との相関を解明することを目的として,結合型スターチシンターゼI (GBSSI) に加えて他の澱粉生合成関連アイソザイム(スターチシンターゼI (SSI) ,SSIIIa,枝作り酵素I (BEI)) が同時に欠損あるいは活性が低下したモチ性変異体米系統 (ssl<sup>L</sup>/gbssl,ss3a/gbssl,bel/gbssl) の澱粉の食品への利用特性について分析し,GBSSIのみ欠損した変異体 (gbssl) と比較した。ssl<sup>L</sup>/gbsslは粘度上昇温度が上昇したが,ピーク粘度は低下した。ss3a/gbsslは平均粒径が小さくなり,粘度上昇温度が低下し,ピーク粘度が低下した。bel/gbsslはピーク粘度が上昇した。ssl<sup>L</sup>/gbsslとbel/gbsslでは加熱膨潤度が増加した。ss3a/gbsslとbel/gbsslではアセチル化アジピン酸架橋を施した後に吸水率が増加した。団子のタレによる利用評価では,ss3a/gbsslが保形性と口溶けのバランスに優れて良好な利用適性を示したものの,酸性フルーツソースでは澱粉粒の崩壊が促進され,保形性が大きく低下した。アセチル化アジピン酸架橋を施したモチ性変異体米澱粉では,酸性条件下での澱粉粒の崩壊が適度に抑制され,タレ・ソース用途において,保形性と口溶けの向上を両立させることができた。
著者
矢田 努 高木 清江 仙田 満
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.73, no.629, pp.1441-1448, 2008-07-30 (Released:2009-09-30)
参考文献数
9
被引用文献数
1

Forty-eight cases of collegiate lecture rooms were psychologically assessed by students during regular classes through a semantic differential technique. Multi-variable analyses were then applied first to extract the structure of evaluation and then to predict students' satisfaction which represented the first and primary factor, namely, “overall evaluation.” Other factors were “lecture content,” “acoustics” and “communication.” Spatial and environmental planning guidelines for enhancing students' satisfaction as interpreted from the multiple-regression equation which explained 72.3% of variance were lower students' density, higher level of illumination, curbing of natural lighting and increased main window area per total wall area. Larger room depth as well as larger desk size increased satisfaction. Illumination, however, should be given priority over room depth. Twenty to thirty percent of illumination increase should compensate twenty percent decrease in room depth.
著者
内田 洋子 高木 直之
出版者
公益社団法人 日本航海学会
雑誌
日本航海学会論文集 (ISSN:03887405)
巻号頁・発行日
vol.126, pp.55-64, 2012
参考文献数
7

The present study investigated patterns of foreign accent conspicuous in English produced by native speakers of Chinese. Native speakers of English and Japanese listened to English speech data collected from Chinese-speaking cadets, and reported Chinese accents they heard. Based on their reports, the authors pointed out typical Chinese accents which Japanese speakers are likely to find confusing, with a support of Pinyin transcription and contrastive analyses of Chinese, English, and Japanese. They included realization of English /v/ as [w], peculiar quality of/l/ and /r/ when following a vowel, and insertion of an extra vowel and/or omission of a consonant in a sequence of two or three consonants. China being one of the most important trading partners, we strongly believe that knowledge on characteristics of Chinese accented English described here will help Japanese people in the maritime sector with easier communication with Chinese seafarers, which will contribute to safer navigation of ocean-going vessels.
著者
伊藤 敏幸 高木 由美子
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.59-71, 1994-01-01 (Released:2009-11-16)
参考文献数
40
被引用文献数
2 3

This review describes efficient means of preparing optically pure compounds via bakers' yeast mediated reaction or lipase-catalyzed reaction : (1) Bakers' yeast mediated reaction of cyanoketone was demonstrated and was discovered a new type of C-C bond forming reaction. (2) Hydrolysis of 2-substituted-3-acetoxy esters by Aspergillus lipase (lipase A 6) was demonstrated. According to summarize the stereo favoritism between substrates, the active site model of an Aspergillus lipase is proposed. (3) A simple preparation of optically active α- or γ-hydroxystannanes using Pseudomonas lipase (lipase PS) was realized. (4) Two effective means were discovered for enantioselective reaction of lipase PS : one is the modification of the acyl group by a sulfur functional group and the other is addition of a catalytic amount of l-methioninol or crown ether derivatives to the reaction mixture. (5) Optically pure (R) -4-hydroxy-3- (3, 4-methylenedioxyphenyl) methylbutanenitrile, obtained by this reaction, was applied to the synthesis of three anti-tumor lignans. (6) As a new chiral building block for tertiary alcohols, (R) -2-ally1-2- (phenylthio) methyloxirane was synthesized via lipase-catalyzed reaction.
著者
小松 隆一 高取 郁子 佐藤 峰 高木 史江 花田 恭
出版者
日本国際保健医療学会
雑誌
国際保健医療 (ISSN:09176543)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.26-30, 2005

目的:ニカラグァ国グラナダ県の若者のHIV関連の問題について調査の実施を支援し、関係者に対する働きかけを行った。<br>方法:グラナダ県の中等学校在学の10代後半の生徒に性行動調査を実施した。調査参加校は教育セクターの協力により選ばれた。<br>結果:689名が調査に参加した。16歳男子では33.3%、女子は7.2%、18歳ではそれぞれ48.1%と18.5%に性経験があり、性交経験者のうち、過去1年間に性交をした割合は男子で66.4%、女子で80.0%となった。金銭授受のない性行為でのコンドーム使用は、男子の28.2%、女子の13.3%だった。<br>考察:調査結果からは、現状とニーズの情報が得られ、保健と教育セクター及び当事者である生徒代表らの討議により、保健と教育セクター間の連携促進の契機となった。行動調査は、地域住民や行政のセクターを越えた支援を得るのに有効と考えられる。今後、保健と教育の連携を促進しニーズを満たす一方、ピア・グループの能力を高め、より効果的な対策が目指されている。
著者
小林 正人 岩佐 豪 高 敏 高木 牧人 前田 理 武次 徹也
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第39回ケモインフォマティクス討論会 浜松
巻号頁・発行日
pp.O18, 2016 (Released:2016-09-22)
参考文献数
5

金属ナノクラスター触媒の反応性は、構成元素だけでなく、サイズや環境、構造など様々なファクターに依存するため、触媒活性の決定的因子の解明は困難であった。本研究では、銅クラスター触媒によるNO解離反応を例に、反応経路自動探索法を用いた系統的量子化学計算とスパースモデリングの手法を併用した触媒活性因子の抽出を試みた。具体的には、LASSO推定、SCAD推定、MC+推定の3つの手法を使い、軌道エネルギーや局所的な指標などの説明変数を用いて、Cu13クラスター上でのNO解離の遷移状態エネルギーを回帰した。その結果、遷移状態のエネルギーはLUMOの軌道エネルギーと負の相関があること、SCAD推定やMC+推定ではLASSO推定よりもコンパクトで相関係数の高いモデルが得られることがわかった。
著者
澤村香澄 高木彬尋 石塚貴浩
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.437-438, 2012-03-06

北海道情報大学では組み込みシステムについて学ぶ講義を行っている。使用しているのは、アーム型産業用ロボットである。開発用のプログラムシミュレータも存在するが、開発言語がアセンブラレベルの言語であるため、Java言語等に慣れた学生には開発が困難であった。特に、プログラムのラベル管理、レジスタの個数制限や間違いやすい座標データ入力等が障害になっている。これらを解決するためにペイントシミュレータを開発した。このペイントシミュレータを用いることで、座標データの実座標系への変換、ロボット稼働時の安全性の確保、システムの信頼性の向上、そして開発期間の短縮を狙っている。
著者
山中 愛梨 高木 裕美 小原 謙一
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2014, 2015

【はじめに,目的】中腰姿勢は立位姿勢と比較して,重心線から体幹長軸および下肢関節軸位置が逸脱しているため不安定な姿勢と言え,転倒との関連性が推測される。転倒に関連する重心動揺についてWatanabeら(2010)は,指先での壁面軽接触が重心動揺を減少させ得ると報告している。そこで本研究は,中腰姿勢における重心動揺を減少させ得る指先以外の軽接触部位を検討することで,中腰姿勢での日常生活動作時における上肢活動(例:排泄後の清拭動作)を安定して行えるようにする方法を考案するための基礎的資料とすることを目的に実験を行った。【方法】対象は,若年健常成人40名(年齢:20.5±0.7歳,男性20名,女性20名)とした。実験条件である軽接触部位は,肩峰部,大転子部,大腿骨外側顆部とし,コントロール条件として軽接触なし条件を加えた4条件で実験を行った。これらの接触部位は,解剖学的構造上の突出部位であり,かつ側方からの軽接触が行いやすい部位であるという理由から選出した。高さの異なる各部位に軽接触を行うために,先端にスポンジを装着した棒を身長計のヒット部に固定した器具を使用した。重心動揺の測定には重心動揺計(アニマ社製GP-7)を使用した。中腰姿勢が不安定となる状況を想定し,その代表的な例として片麻痺者を挙げ,その片脚荷重量を参考(朝山,1991)とし,実験前に体重の83%の右下肢への荷重練習を中腰姿勢で行った。その後,対象者には,測定肢位である中腰姿勢(股関節屈曲90度,膝関節屈曲60度,体幹傾斜角度は対象者の任意)を重心動揺計上でとるように指示し,重心動揺が安定したことを確認した後に測定を開始した。測定時間は30秒間とし,各条件につき3回ずつ施行し,平均値を統計学的解析に採用した。測定結果の抽出項目は,総軌跡長と矩形面積とした。統計学的解析は,4条件間の比較のために,一元配置分散分析とBonfferoni法の多重比較を用い,危険率5%未満をもって有意とし,危険率10%未満をもって傾向があると判断した。【結果】()内に重心動揺測定値を軽接触なし,肩峰接触,大転子接触,大腿骨外側顆部接触の順に示す。総軌跡長(cm)は,(66.1±10.7,47.4±11.9,55.0±15.7,57.5±12.0)であり,肩峰接触と大転子接触は,接触なしと比較して有意に低値を示し(p<0.05),肩峰接触は大腿骨外側顆部接触と比較して低値を示す傾向であった(p<0.10)。矩形面積(cm2)は,(9.8±3.5,3.4±1.7,4.9±2.1,6.8±2.6)であり,接触なしは他の条件と比較して有意に高値を示した(p<0.05)。肩峰接触は大腿骨外側顆部接触よりも有意に低値を示し(p<0.05),大転子条件は大腿骨外側顆部接触よりも低値を示す傾向が認められた(p<0.10)。本研究結果より身体部位,特に肩峰での軽接触で重心動揺が軽減することが示唆された。【考察】軽接触なしと比較し,軽接触ありの他の条件で有意な減少が認められたことから,手指以外の部位での軽接触による感覚入力は,重心動揺を減少させ得ると考える。また軽接触3条件の各部位における触覚受容器の分布を調べるため,予備実験を行ったところ,2点識別閾値の平均値は肩峰部40mm,大転子部48mm,大腿骨外側顆部27mmであり,統計学的解析により,大転子部と比較し,大腿骨外側顆部では有意に低値を示していた。これらの結果より,感覚入力の情報量として,大腿骨外側顆部が他の2つの部位よりも多いことが考えられる。一方で,本研究結果では肩峰への軽接触が中腰姿勢の重心動揺をより減少させていた。さらに,総軌跡長において,触覚受容器が多く分布する大腿骨外側顆部は接触なしと比較して有意な減少が認められなかった。力学的有利性の観点から,支点の近くに作用させることにより力はその効果を失い,同じ力を支点から離れたところに作用させることによって,力学的有利性の効果を得る。足部を支点においた場合,支点からの距離が最も離れている肩峰での接触が力学的に有利であり,その他の部位よりも安定性が高いと考えられる。これらのことから,手指以外の部位での軽接触による中腰姿勢の安定には,感覚的要因に加えて力学的要因が関与していること示唆された。【理学療法学研究としての意義】中腰姿勢が不安定で,さらに片側上肢の使用が困難なうえで上肢による支持が必要な人の清拭動作の安定性の向上を図っていく一助として,一般家屋もしくは医療機関において,トイレ個室内の手すりの配置や形状を肩峰へ接触できるような環境設備が示されたことは,転倒予防の観点から意義がある。
著者
高木 和子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.47, no.12, pp.806-817, 2005
被引用文献数
1 1

「機関レポジトリ」のアイデアが現れたのは数年前にすぎないが,その後世界中で多くの機関がレポジトリを設置し始めた。これには,機関レポジトリ用のオープンソースや商用ソフトウエアの開発が大きく寄与している。稼動中の機関レポジトリの成功例としては,マサチューセッツ工科大学DSpace,カリフォルニア大学eScholarship,カリフォルニア工科大学CODA,サウザンプトン大学Sotonなどがある。その他多くの機関レポジトリはコンテンツ数が少なく小規模である。大手出版社がオープンアーカイビングへの制限政策を緩和したことや,政府資金を得た研究成果をレポジトリに登録することを義務付けようとする米国や英国の動き,新しい検索サービスなどは,機関レポジトリ発展への大きなはずみとなるだろう。

1 0 0 0 白居易

著者
高木正一注
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1958
著者
松岡 裕美 高木 直 大森 桂
出版者
日本家庭科教育学会
雑誌
日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.77, 2003

<b><目的></b> 現在、高齢社会の担い手である若者が家庭や地域で高齢者と関わる機会は大変少なくなっている。しかし、若者が生活していく上で、他世代との共生は不可欠である。現行の学習指導要領では、高等学校家庭科においては、高齢者学習が位置づけられているが、中学校は選択領域であり明確には位置づけられていない。しかし、高齢者理解は中学生にとっても重要であり、著者らは、病床にある介護の必要な高齢者と関わるよりも、健康な高齢者と一緒に活動したり、高齢者の知恵や技に触れたりすることが高齢者理解により有効だと考えている。そこで、本研究では、中学生を対象に高齢者との直接体験等を通して、高齢者に対する感想の変化をとらえ高齢者理解を分析することを目的とする。 <br><b><方法></b> 対象は、山形大学教育学部附属中学校3年生であり、選択家庭科履修1クラス35名(男子 9名・女子26名)である。授業実践時期は2003年5月~7月である。具体的な方法は、? 単元導入時に高齢者に対するイメージ調査をする。 ? 高齢者と直接かかわる機会を持ち、感想文を書かせる。? 高齢者が活躍するビデオ(番組「鉄腕DASH」)の鑑賞後に感想文を書かせる。 以上の活動から得られたイメージ調査結果及び二つの感想文の分析をおこなった。なお、イメージ調査のカテゴリー分類は、山形大学教育学部3・4年生40名を被験者として2003年7月に実施した。 <br><b><結果></b> <b>(1)高齢者に対するイメージ</b> 「おとしより」をキーワードとして与え、このことばからイメージすることばを自由に書かせた。そのことばを大学生に判定させ、プラスイメージ・ニュートラルイメージ・マイナスイメージに分類した。「お茶」「早寝早起き」「物知り」「やさしい」などはプラスイメージに判定され、「白髪」「めがね」「つえ」などはニュートラルイメージに判定され、「ボケ」「入れ歯」「病院」などはマイ ナスイメージに判定された。各生徒について、その生徒がイメージしたことばを3つのイメージ群に分類し、各イメージ群のことば数の多い者をグルーピングした。プラスイメージの多い群をA群、ニュートラルイメージの多い群をB群、マイナスイメージの多い群をC群とした。その結果、A群は13人、B群は11人、C群は10人であった。<br><b>(2)高齢者と直接かかわる機会後の感想文</b> 「活動内容」だけを書いている生徒はC群に多く、「高齢者」について書いている生徒はA群に多かった。また、「活動の感想」について肯定的な感想を書いた生徒はA群に多く、特に「高齢者と会話をして楽しかった」という内容の感想を書いた生徒はC、B、A群の順に人数が増加した。<br><b>(3)高齢者が活躍するビデオ鑑賞後の感想文</b> 感想文中、高齢者に言及している字数は、A・B群に多く、C群が少なかった。感動を表わした感想を書いた生徒はA群に多く、消極的な感想を書いた生徒はC 群に多かった。しかし、「今後の展望」についての感想はC群が多かった。「高齢者」そのものに言及している生徒はA群に最も多く、次いでB群、C群の順であった。全体的に、A群は肯定的な感想や高齢者自身に着目している生徒が多く、C群は高齢者には着目せず活動内容のみの記述が多くみられた。しかし、C群のみの感想文の変化をみれば肯定的な感想や「今後の展望」への言及が増加し、健康な高齢者と直接かかわることの有効性が示唆された。
著者
大島 良美 四方 雅仁 大坪 憲弘 光田 展隆 高木 優
出版者
日本植物生理学会
雑誌
日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.416, 2010

地上部の表皮細胞表面を覆っているクチクラ層は、主に脂質性のクチンポリマーとワックスからなり、水分の損失を防ぐとともに、病原菌や昆虫に対する防御の役割を果す。ワックスは長鎖脂肪酸、アルコール、ケトンなどの混合物で、成長段階や環境変化によって多くの生合成遺伝子が制御されている。これまでに、シロイヌナズナのAP2/ERFファミリー転写因子WAX INDUCER1(WIN1)がクチン及びワックス合成を正に制御することが知られているが、その他の制御因子は明らかになっていない。本研究では、CRES-T法の適用によりワックスが減少して器官が接着する表現型を示す転写因子を探索し、MYB転写因子を同定した。この転写因子をWAX REGULATOR1(WAR1)と名付けた。WAR1キメラリプレッサー(WAR1-SRDX)発現植物の茎表面をSEMで観察したところ、エピクチクラワックスの結晶が減少していた。さらに、マイクロアレイ実験によるWIN1-SRDX発現植物とのトランスクリプトーム比較において、高い相関がみられた。以上の結果より、WAR1はWIN1同様にワックス生合成を制御していることが示唆された。現在、WAR1、WIN1と機能重複している転写因子についても解析を進めている。
著者
山崎 裕毅 高木 哲 小儀 直子 須永 隆文 青木 由徳 細谷 謙次 奥村 正裕
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.65, no.7, pp.530-533, 2012-07-20
参考文献数
8

尿道腫瘍による排尿困難を呈した犬4例に対し,排尿路を確保するための低侵襲かつ,姑息的な対処法としてバルーンカテーテルによる尿道拡張を実施した.すべての症例で,処置直後から自律的な排尿が可能となり,1回の拡張により最大2カ月間,排尿状態が維持された.また,本処置に関連した重篤な合併症は臨床上,認められなかった.本研究における4例では比較的良好な結果が得られたことから,本法は臨床的寛解が期待できない排尿困難を呈した犬の尿道腫瘍に対する姑息的かつ,緩和効果の高い尿道閉塞解除法になり得ると考えられた.しかし,本法における最適な尿道拡張圧や合併症の発症などに関してさらなる検討が必要である.
著者
高木 信行
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, pp.399-411, 1990-01-31 (Released:2009-08-21)
参考文献数
44
被引用文献数
5 6

The Tama River flows from the Kanto Mountains, 1, 000 to 2, 000 meters high, and across the Kanto Plain into Tokyo Bay. Fluvial terraces from the Late Pleistocene are well developed along the river. They are classified into four groups according to the differences in the relative height above the river floor and in the tephra-cover. These are, from older to younger, the Musashino (80ka-60ka), Tachikawa (30ka), Aoyagi-Haijima (20ka-15ka), and Lower terraces (15ka-).Concerning the longitudinal profile of the terraces along the river, the Aoyagi-Haijima terrace, whose profile is steeper than those of the Musashino terrace and the present river-floor, crosses both of them and converges into the Tachikawa terrace in the upstream direction. Moreover, the Aoyagi-Haijima terrace is assigened downstream to the buried valley floor beneath the recent formations in and around Tokyo Bay. Further, in the gorge of the Kanto Mountains in the upper reaches of the river, a prior buried valley bottom is exposed under terrace deposits, which tends to be assigned downstream to the Musashino terrace in the lower reaches of the river. On the basis of the above results, the author interprets fluvial processes and terrace formation along the Tama River. The results are as follows.1) In the upper reaches of the Tama River, the profiles of the Aoyagi-Haijima terrace diverge from the prior buried valley bottom in the upstream direction. This is attributed to the fact that fill deposits in the prior valley accumulated more thickly in the upper reaches, and that the increase in gradient is larger in the upper reaches. This is because the amounts of debris which were yielded in this drainage area were in excess of stream capacity at that time. This accumulation in the upper reaches took place from 80ka to 50ka.2) In the upper reaches, the valley remained filled for a lengthy period of time, from 50ka to 20ka in terms of tephrochronology. Meanwhile the valley wall was worked backwards by lateral erosion. Afterwards major terracing by vertical erosion occrred, resulting in an undersupply of debris during Post Glacial time.3) Although the drainage basin of the Tama River was in a non-periglacial region, fluviatile accumulation took place during the transition from interglacial to glacial because of an increase of sediment yield in the upper reaches. Therefore the terraces are climatic terraces. The phenomena of crossing terraces are related to the difference in terrace type between climatic terraces in the upper reaches and thalassostatic terraces in the lower reaches.