著者
斎藤 博 町井 涼子 高橋 則晃 雑賀 公美子
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.111, no.3, pp.453-463, 2014 (Released:2014-03-05)
参考文献数
63

大腸がん検診は便潜血検査による検診での死亡率,罹患率の減少効果が実証され,世界的にその成果が近い将来実現されると考えられている.また内視鏡検診の有効性のポテンシャルも示されつつある.今後,新規の検診法を求めて研究を進めていく上で,精度評価については健常者集団での測定,有効性は最終的に死亡率を指標として,評価される必要がある.新しい方法の研究とともに,成果を上げるために,海外で実績のあるorganized screeningを踏まえて,がん死亡率減少が実現可能な検診体制をわが国においても整備することが求められている.
著者
桑木 共之 高橋 重成 森 泰生 大塚 曜一郎 柏谷 英樹 戌亥 啓一 陳 昌平 黒木 千晴 米満 亨 上村 裕一
出版者
鹿児島大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

Transient Receptor Potential (TRP)イオンチャネルの1つであるTRPA1チャネルが環境ガス中に含まれる低酸素および有害物質のセンサーとして働き、これらを体内に取り込んでしまう前に忌避行動、覚醒や呼吸変化を引き起こす早期警告系として役立っているのではないかという仮説を検証した。仮説は実証され、しかも鼻腔内の三叉神経に存在するTRPA1が重要であることが明らかになった。
著者
亀井 文 高橋 遥
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 69回大会(2017)
巻号頁・発行日
pp.146, 2017 (Released:2017-07-08)

目的:レジスタントスターチ(RS)は胃や小腸で消化されず大腸に達するでんぷんであり、大腸の健康に重要な役割を果たしている。しかし、でんぷん性食品の加熱調理条件や保存条件によるRS生成の違いを調べている研究、特にさつまいもについての研究は少ない。そこで本研究はさつまいもを試料とし、茹で、蒸し、焼きの調理方法の違いと調理後直ぐ(直後)、24時間冷蔵保存(冷蔵)、冷蔵保存後電子レンジ再加熱(再加熱)のRS量の変化について調べた。 方法:試料は徳島県産なると金時(平成24年11月)で、皮なし直径約4㎝で2㎝厚さのものを用いた。茹では沸騰15分間、蒸しは20分間、焼きはオーブン予熱無しでアルミホイルに包み160℃20分間加熱した。水分量とRS量は各調理方法の、直後、冷蔵、再加熱の3条件を測定した。RS量測定は脱水操作後、Megazyme社のRS測定キットを使用した。 結果:茹でのRS量は直後6.17%、冷蔵7.32%、再加熱7.16%、蒸しのRS量は直後5.45%、冷蔵6.27%、再加熱5.78%、焼きのRS量は直後3.06%、冷蔵3.51%、再加熱3.06%であった。茹でのRS量は、直後、冷蔵、再加熱後の3条件とも一番高く、次いで蒸し、焼きの順であった。また、茹でについては、直後より冷蔵および再加熱後のRS量が有意に高く、蒸しでは直後より冷蔵後のRS量が有意に高い値となった。
著者
今村 友美 高橋 志乃 大内 智恵子 境谷 友希 西村 典子 松井 理恵 安井 恵理子 堀江 登 Tomomi Imamura Shino Takahashi Chieko Ouchi Yuki Sakaiya Noriko Nishimura Rie Matsui Eriko Yasui Noboru Horie
雑誌
武庫川女子大学紀要. 自然科学編 (ISSN:09163123)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.89-94, 2009-03-31

This study is focused on overdose of vitamin E. In particular,we examined its influence on pregnancy using a laboratory animal. It showed no change of hemoglobin level and triglyceride level in blood by the difference of vitamin E dose. However,it showed that antioxygenation of the vitamin E was shown because the fall of TBARS value in the brain that was taken have much vitamin E intakes. The cause was not clear,the vitamin E intake of inappropriate quantity may cause pregnancy abnormality. Because, pregnancy abnormal ratios increased that growth insufficiency of the fetus was observed low group and high group in vitamin E. It suggested that the surplus intake of the vitamin E have possibilities to cause bad influence to pregnancy.
著者
小林 弘尚 最上 晴太 高橋 希実 馬場 長 近藤 英治 小西 郁生
出版者
近畿産科婦人科学会
雑誌
産婦人科の進歩 (ISSN:03708446)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.405-409, 2015 (Released:2015-11-27)
参考文献数
13

リステリア感染症は主にグラム陽性桿菌のListeria monocytogenesにより引き起こされる.この比較的まれな感染症は,周産期では時に流産,早産,子宮内胎児死亡を生じ,予後不良の疾患である.症例は35歳の初産婦,妊娠5週ごろに生ハムとチーズを海外で摂取した既往がある.妊娠9週で39.5℃の発熱を認め受診した.血液培養ではListeria monocytogenesが検出され,直ちに抗生剤による治療を開始した.母体はしばらく弛張熱が続いたが徐々に症状は改善された.しかし稽留流産となった.子宮内容物の病理診断では,多数の好中球浸潤と絨毛の壊死が著明であった.グラム染色では菌体を検出できなかった.妊婦が高熱を発症したときはリステリア感染症を鑑別に入れ,血液培養がその診断に必須である.ペニシリン系の抗生剤を迅速に使用することで母体の予後を改善することができる.〔産婦の進歩67(4):405-409,2015(平成27年10月)〕
著者
高橋 洋子 佐藤 恵美子 荒井 冨佐子 村山 篤子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.14, pp.52, 2002

2002年4月、新潟(N:n=115)と東京(T:n=128)で大学生にアンケートを行った結果、サトイモについて以下のこと判明した。(1)嗜好:N·Tともに、「かなり好き」と「どちらともいえない」が約30∼35%で伯仲。(2)摂食頻度:N·Tともに、「月1∼2回」が約50%。(3)「季節によって、食べる頻度に差がある」のは、Nで37.4%、Tで17.2%。実家で芋類を栽培しているのが、Nで34.8%、Tでは7.0%であったことを反映していると考えられた。(4)サトイモ料理について、顕著な地域差がみられた。N·Tともに煮付け類が80%を超えたものの、Nでは郷土料理の「のっぺ」73.9%、「のっぺい汁」「みそ汁」「おでん」の3品目が30%代で続くのに対し、Tで30%を超えていた品目は、「けんちん汁」66.4%と「豚汁」47.7%のみであった。
著者
木下 節子 大森 正子 塚本 和秀 大塚 五郎 益子 まり 藤生 道子 高橋 司 星野 斉之
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.82, no.10, pp.749-757, 2007-10-15 (Released:2011-05-24)
参考文献数
23

〔目的〕都市における結核発病の実態を報告し,今日の都市結核対策を検討する。〔方法〕症例研究を中心に行った。各症例の社会背景と結核菌DNA指紋分析を加えた菌情報により感染経路を調査した。〔結果〕2005年2月よりの1年5カ月の間に,川崎市川崎駅周辺の約500m四方の地域で9例の結核発病を確認した。9症例は16~55歳の比較的若い年齢層で,3例はホームレスであった。接触者健診の過程で,すべての症例が川崎駅周辺を生活活動圏としており,ネットカフェ等での関連が推測された。9例中7例はSM耐性菌であり,そのうち5例はDNA指紋分析により同一パターンを呈した。〔考察〕本事例はネットカフェ等の不特定多数利用施設を中心とした感染と考えられた。都市にはこのような施設が多く,若年者層とともにホームレス等の社会的弱者も利用する。結核未感染の若年者層と結核ハイリスク層とが閉鎖的空間を長時間共有する環境は,いったん結核菌の喀出があれば,容易に感染が起こりうることを示唆した。結核の都市偏在にはこのような社会環境も影響しており,それらを加味した総合的対策が求められる。
著者
岩本 佳世 高橋 甲介
出版者
障害科学学会
雑誌
障害科学研究 (ISSN:18815812)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.43-53, 2018

<p>本研究では、選択性緘黙を示す自閉スペクトラム症児童1 名に対し、「人」「場所」 「活動」ごとに発話状況をアセスメントし、その情報に基づいた順序で刺激フェイディング法を用いた発話指導を行い、通常学級場面での対象児の発話が改善するかどうか検討することを目的とした。このアセスメントでは、担任と母親へのインタビューや行動観察の結果から、対象児が話しやすい順序を決定した。第一段階として、発話が生起しやすい「遊び」の活動で発話指導を行い、指導の場所を大学のプレイルームから自閉症・情緒障害特別支援学級、通常学級へと段階的に移行した。この指導で発話が改善した後に、第二段階として発話が生起しにくい「スピーチ」の活動で発話指導を行い、指導の場所をプレイルームから通常学級に移行した。その結果、対象児は通常学級場面での遊びとスピーチの活動において、担任に対して発話できるようになった。本研究の結果から、選択性緘黙を示す自閉スペクトラム症児童に対する「人」「場所」「活動」ごとの発話状況のアセスメントに基づく支援は、通常学級場面での発話の改善に有効であることが示唆された。</p>
著者
野地 朱真 藤井 俊道 中嶋 正之 高橋 裕樹
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.1-6, 2002
参考文献数
12

キャラクタのダイナミックな身体運動アニメーションをコンピュータにより作成する手法がいくつか試みられている。本研究では、複雑なサーカスのアクロバット演技を力学シミュレーションによりインタラクティブに生成するシステムについて提案し、その成果として開発したコンテンツについて報告する。キャラクタのモーションでは、自然な動きの整合性を保ちながら、そのバリエーションを多数生成し、ユーザーがその中から最も適切と考えるデータを選択するのを容易にすることが必要と考える。本研究では、運動の組み合わせの選択、キャラクタの姿勢、運動開始のタイミングなどをインタラクティブに変化させることのできる使いやすいインターフェイスを設計し、またシュミレーションを高速で行うことにより、トランポリン、フライング・ロープ、バンジー・ブランコのアクロバット演技の変化にとんだ運動をリアルタイムに生成するインタラクティブ・コンテンツを実現した
著者
本郷 一美 石黒 直隆 鵜沢 和宏 遠藤 秀紀 姉崎 智子 茂原 信生 米田 穣 覚張 隆史 高橋 遼平 朱 有田 VU The Long
出版者
総合研究大学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

日本への家畜ブタ導入を判定する基礎資料として、現生および遺跡出土のイノシシ属の計測データを蓄積し、日本列島の南北におけるイノシシのサイズ変異の程度を明らかにした。また、東南アジア、琉球列島産の在来種ブタとイノシシおよび遺跡出土のイノシシ属のmtDNA分析を行った。日本在来馬の体格の変遷を探り、大陸のウマと比較するため、現生および中部~東北地方の古代、中世および近世の遺跡から出土したウマ骨格の計測データを収集した。
著者
下川 哲徳 下川 学 高橋 宗良 小山 泰文 松本 高明 山本 外憲 中治 洋一 井之上 正信 野田 亘 窪田 辰政 徳田 眞三
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.1-10, 2000

本研究は,大学柔道部員,その指導者,および警察柔道選手を合わせた220名を対象に,肩鎖関節損傷についてアンケート調査を行った。その目的は,柔道選手における肩鎖関節損傷の発生率と受傷後の影響,そして,その回復を目指した処置としてのリハビリテーションの効果について明らかにするためである。その結果,以下の点が明らかとなった。<br>1)今回調査対象とした220名に起きた全外傷数は,487例であった。全外傷数487例のうち,肩鎖関節損傷は99例あり,それは全体の20.3%であった。<br>2)肩鎖関節損傷を負った99人中の9人の柔道の技は,その後変わった。彼らの得意技は,主に背負い投げから一本背負いへと変わった。また,他のスポーツへの影響については,6人が野球の投球動作に支障をきたした。<br>3)肩鎖関節損傷の損傷程度は,Weaver式診断法を活用し,以下の方法に基づいて3タイプに分類した。それらは,99人に対する整形外科医による肩鎖関節損傷についての過去の外傷ないしは症状の直接質問,およびX線による肩鎖関節損傷部分の正面画像の撮影,さらに肩鎖関節損傷部分に変形がみられる場合は,X線による5kg負荷のストレス撮影である。その結果,type Iが45人,type IIが35人,type IIIが19人であった。<br>4)本研究では,リハビリテーション・プログラムを受けた者はtype IIないしはtype IIIから合計11人であったが,彼らは全員,機能的評価判定について「優」を示した。そして,彼らの回復期間は,リハビリテーション・プログラムを受けなかった者と比べて,短縮した。これらの結果は,肩鎖関節損傷が起きた場合は,可動域や筋力は,適切な診断,ICES処置の徹底,身体面と精神面の両方を考慮して作られたリハビリテーション・プログラムを実行することにより,効果的に回復することを示唆している。リハビリテーション治療の効果は,損傷の程度により差はあるものの,本研究で試みたリハビリテーション・プログラムは,柔道選手が径我をした際,肩鎖関節損傷部分の機能を回復させるための有効な手段の一つになると思われる。
著者
高橋 吉文
出版者
北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院 = Research Faculty of Media and Communication, Hokkaido University
雑誌
メディア・コミュニケーション研究 (ISSN:18825303)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.39-118[含 英語文要旨], 2009

I 複数の文章の集合からなるテキストは、配列によってその総体的な意味を構築し、発信する。本論は、まず新聞の多様な記事を分析素材として、テキストの配列や諸要素の関係、構成原理を解析し、〔I問い、II事情説明、III転換・新説、IV答え〕の四分節構成法を析出し、その基本的原理を東洋の古典的配列である起承転結と重ねあわせる。II だが、〔序論、本論、結論〕の三分節構成原理を古典古代より継承する西洋近代の論構成が主流となっている現代、その起承転結構成は転における論の破綻、首尾一貫性の欠落が災いして、強く忌避されている。III それは、しかし、従来の転に対する理解に難があったからで、その転調を先行研究に対する新機軸や新実験と解する時、災いは論理的に不可欠の必然へと一変する。IV つまり、I II III IVから構成されるテキストをIIIを中心に配置した問答装置として読み替えることによって、起承転結構成は、科学論文のみならずあらゆるテキストを秘かに律している物語と思考の母型回路であることが明らかになるのである。I. A text that consists of multiple sentences constructs and creates its meaning through the order and composition of those sentences. In this paper I examine EastAsian rhetorical organization, the four-part framework for composition Ki-Shoo-Ten-Ketsu 起承転結, and make clear that it is an essential framework, not only for narrative, but also logic. II. First, I analyze several articles from Japanese newspapers with regard to their composition and the relationships between paragraphs. I demonstrate that the four-part order is a fundamental logical principle. It is composed of: I. a beginning (Ki); II. the subsequent progression (Shoo); III. change (Ten); and IV. the conclusion (Ketsu). But, because of a lack of a coherence caused by the introduction of unexpected elements at the third stage (change), recently this ancient Chinese framework has been regarded as an unlogical pattern and does not play an important role in writing in Japan. III. However, if we define a text as a collection of sentences that constitutes a Question-Answer-System, every text should begin with an explicit or implicit question. The question or unsolved problem presented in the first section is explained in detail in the second part II. At this point, the problem has still not been solved, so the linear logic reaches a dead end. It is the third part, III. the change, where changes in the inadequate linear logic show us new ideas and perspectives for finding a solution. That is the reason why we have the introduction of unexpected elements into the normal logical progression in the third part. The Ten (change) section is a turning point and has the function of critiquing and overturning inadequate existing research. The revolutionary function of the Ten section is the most important and indispensable part of the Question-Answer-System within the text. The final fourth part, IV conclusion (Ketsu) depends on the third part and summarizes its results and implications. The newly reinterpreted model of the ancient four-part-order, Ki-Shoo-Ten-Ketsu, therefore, creates the following thinking-matrix:I. Question, II. Explanation of circumstances to III. Turning point and Proposal of new Ideas and IV. Answer and Solution. While I.and II.belong to the Question-dimension, III. and IV. constitute symmetrically the Answer-dimension. In this new order, III. (Ten) leads the final part IV. (Ketsu) to an answer to the question posed in I. (Ki). In other words, III. (Ten) is literally located at the center of the text and it is the other parts I., II. and IV.,that serve to provide the context for the Ten (Change) part. IV. The logical and revolutionary function of Ten (Change) has been overlooked in the past in the Western history of rhetoric and writing theory. But, a clear comprehension of the fundamental matrix for narrative and logical thinking, the four-part-framework Ki-Shoo-Ten-Ketsu, will bring about a number of new perspectives and innovations in our cultural texts, both Asian and European.
著者
高橋 吉文
出版者
北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院
雑誌
メディア・コミュニケーション研究 (ISSN:18825303)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.39-118, 2009-03-25

I 複数の文章の集合からなるテキストは、配列によってその総体的な意味を構築し、発信する。本論は、まず新聞の多様な記事を分析素材として、テキストの配列や諸要素の関係、構成原理を解析し、〔I問い、II事情説明、III転換・新説、IV答え〕の四分節構成法を析出し、その基本的原理を東洋の古典的配列である起承転結と重ねあわせる。II だが、〔序論、本論、結論〕の三分節構成原理を古典古代より継承する西洋近代の論構成が主流となっている現代、その起承転結構成は転における論の破綻、首尾一貫性の欠落が災いして、強く忌避されている。III それは、しかし、従来の転に対する理解に難があったからで、その転調を先行研究に対する新機軸や新実験と解する時、災いは論理的に不可欠の必然へと一変する。IV つまり、I II III IVから構成されるテキストをIIIを中心に配置した問答装置として読み替えることによって、起承転結構成は、科学論文のみならずあらゆるテキストを秘かに律している物語と思考の母型回路であることが明らかになるのである。