著者
高橋 尚志 黒部 明 浅田 和雄
出版者
一般社団法人 日本高圧力技術協会
雑誌
圧力技術 (ISSN:03870154)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.190-199, 1992-07-25 (Released:2010-08-05)
参考文献数
10

This paper describes an outline of computer simulation techniques for material failuers under a High Velocity Impact Phenomena.Basic equations are solved by finite difference method and material models are taken into onsideration of strain rate effect, thermal softning effect, Tillotson's state equation for thermodynanic effect and espcially Mescall's failure criteria.We are justified for this techniques that are very effective, becase we compared calculation results with experimental ones and confirmed that both are good fitable.
著者
古市 昌一 水野 政治 松本 聡 宮沢 稔 青山 和弘 高橋 勝己 宮田 裕行
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.437-438, 1997-03-12
被引用文献数
2

バーチャルプロトタイピングの積極的な導入による, 設計開発コストの低減が進んでおり, 設計開発支援用の各種シミュレータ製品の導入や, 独自に開発したシステムの効果的な利用が進んでいる. しかし, それぞれは独自の入出力仕様で作られているのが普通で, 連接して大規模なシミュレーションを行ったり, 組み合わせて再利用するのは大変難しい. これらを可能とするためには, 異機種シミュレータを接続するための共通接続アーキテクチャと, インタフェースの標準化が必要である. フライトシミュレータに代表される訓練用リアルタイムシミュレータの接続においては, プロトコル仕様 DIS (Distributed Interactive Simulation)が1993年に IEEE 標準となり, 遠隔地に設置された訓練用シミュレータを DIS で接続し, 大規模演習に広く利用されている. 米国防総省は, 更に広範な異機種シミュレータの連接を目的とし, 1995年に接続アーキテクチャ HLA (High Level Architecture) を提案し, HLA を中核とした DIS の将来仕様 DIS++ の標準化を1996年より開始した. 我々は, バーチャルプロトタイピング環境の接続基盤として DIS++ の適用可能性を研究するため, 中核ソフトウェア HLA-RTI(Run Time Infrastructure)の主要部と, 評価用に DIS++ 準拠シミュレータを試作した. 本稿では, まず DIS++ の核である HLA の概要と, 実現のための技術課題を述べ, 次に試作したシステムの概要を述べ, 最後に本システムの応用に関して述べる.
著者
牛尾 哲敏 野間 和夫 松尾 悟 高橋 雅文 浜津 尚就 大西 英雄 増田 一孝 中山 功 宮川 忠士 高橋 昌章
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.538-541, 1994-04-01
被引用文献数
5

以上の実験と結果に基づき私達は, 1)180度収集法では, SPECT収集時のスタート位置, 標的臟器と検出器との距離により画像歪みが生じるために, 画像の信頼性には問題が残る.2)360度収集法は180度収集法と比べ, OUT(前壁部想定)とIN(後壁部想定)の画像の歪みの差が少ないため有用である.3)密度1.0g/cm^3における回転中心(深部)のMTFは, エネルギーの高い^<123>I, ^<99m>Tcが^<201>T1より優れている.そのため, ^<123>I, ^<99m>Tcを用いた心筋SPECTでは, 吸収補正の問題は残るものの, 画像の正確度から360度収集がよい.4)今回実験に用いたファントムおよびLSF, MTF, 歪率, S/N比スペクトルによる解析方法は心筋SPECT画像の画質評価に有用である.と言った知見を得る事ができた.最後に, この機会を与えてくださった核医学分科会会長藤田先生ならびに, 座長先生, 各役員の皆様に深く感謝致します.
著者
平尾 和子 武井 婦貴恵 米山 陽子 高橋 節子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.49-54, 2005

サゴ澱粉の物性に及ぼす卵黄粉末添加の影響についてとうもろこし澱粉, 馬鈴薯澱粉と比較し, 澱粉懸濁液の粘度特性, ゲルのテクスチャー, 保型性および離水率を検討しTable2に示した.実際の調理面からレモンパイフィリングを調製して官能評価を行い, サゴ澱粉の調理素材としての適性を検討した.<BR>1) サゴ澱粉懸濁液の粘度変化は卵黄粉末30w/v%添加により最高粘度, 冷却25℃の粘度が無添加より増加した.<BR>2) サゴ澱粉ゲルの硬さ, 凝集性は卵黄粉末30w/v%添加により低下し, 付着性は添加, 無添加にかかわらず認められなかった.<BR>3) サゴ澱粉は卵黄粉末添加により, 他の澱粉に比べて保型性の低下が最も少なく, 形状保持に役立つ.また冷蔵による離水率はわずかに低下を示した.<BR>4) レモンパイフィリングの官能評価の結果から, 「特性評価」ではサゴ澱粉は有意に光沢があると評価された.「嗜好」では味, 硬さ, べたつき, 弾力性, 総合評価の項目では小麦粉が最も好まれたが, サゴ澱粉は硬さ以外の項目で小麦粉に次いで好まれ, とうもろこし澱粉にも近い嗜好性が認められた.
著者
藤原 泰之 来栖 花菜 高橋 勉 三木 雄一
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会 第43回日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.P-156, 2016 (Released:2016-08-08)

【目的】マクロファージは、外来性異物や異物的自己成分を認識し、除去する機能を有する貪食細胞である。我々はこれまでに、多機能性タンパク質であるヌクレオリンがマクロファージ表面のスカベンジャーレセプターの一つとして機能し、変性タンパク質や変性LDL、アポトーシス細胞などを認識・除去することを明らかにしてきた。アミロイドβ(Aβ)は、神経変性疾患、特にアルツハイマー病の発症に深く関与するとされているが、脳血管壁にも沈着することが報告されている。本研究の目的は、マクロファージによるAβの認識・除去機能へのヌクレオリンの関与を明らかにすることである。【方法】Aβは、monomer Aβ40、monomer Aβ42および線維化させたfibril Aβ40およびfibril Aβ42を用いた。各種Aβとリコンビナントヌクレオリン(rNUC)の結合能をsurface plasmon resonance(SPR)法により検討した。フローサイトメーターを用いて、蛍光標識した各種Aβとマクロファージとの結合性を測定した。また、ヌクレオリンアプタマーであるantineoplastic guanine rich oligonucleotide(AGRO)および抗ヌクレオリン抗体を用いた競合拮抗実験を行った。【結果・考察】固定化したrNUCに対し、monomerおよびfibril Aβ40は結合しなかったが、monomerおよびfibril Aβ42は結合することが確認された。蛍光標識したmonomerおよびfibril Aβ42は腹腔マクロファージと濃度依存的に結合すること、これらの結合はAGROおよび抗ヌクレオリン抗体の共存により阻害されることが確認された。また、共焦点レーザー蛍光顕微鏡観察により、蛍光標識したmonomerおよびfibril Aβ42はマクロファージに貪食されることが観察されたが、その貪食作用は抗ヌクレオリン抗体によって有意に阻害された。以上より、マクロファージ表面のヌクレオリンは、Aβ40は認識しないが、monomer Aβ42およびfibril Aβ42の両方を取り込むレセプターとして機能していることが示唆された。
著者
安井 真也 高橋 正樹 島田 純 味喜 大介 石原 和弘
出版者
特定非営利活動法人日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.59-76, 2013-03-29
被引用文献数
1

桜島火山の歴史時代の大規模噴火である安永噴火(1779-1782年)と大正噴火(1914-1915年)の噴出物の岩相や層序,地形,噴火当時の記録を比較した.両噴火では山頂をはさんだ両測山腹で割れ目火口列が活動した.割れ目の推定の長さは大正噴火で約2.3km,安永噴火では5kmに及ぶ.噴火開始後数10時間の大正噴火と安永噴火の噴火様式は共通しており,プリニー式噴煙柱から火口近傍への大量の火砕物降下により斜面上に火砕丘を形成しながら火砕成溶岩をもたらした.引き続く数週間には両噴火とも溶岩流出が繰返されて溶岩原が形成された.その後は,大正噴火が陸上での溶岩流出を主としたのに対し,安永噴火では北東沖で海底噴火が起きて安永諸島を形成した点で大きく異なる.両噴火とも噴火初期に割れ目火口近傍へ著しい火砕物降下があることが特徴的である.これは火山体形成の観点からは,両噴火では山頂部の地形変化はほどんどないが,山腹斜面が成長したことを意味する.また桜島の大規模噴火の減災という観点では,居住地域近くまで到達しうる割れ目火口の活動への迅速な初期対応の重要性を示している.
著者
林 重之 星野 洋一 町田 守也 大木 一郎 高橋 俊行
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.70-71, 2005-11-25 (Released:2013-11-21)
参考文献数
6
被引用文献数
1

症例は31歳男性。精神遅滞で異食の傾向にあった。嘔吐,腹痛を主訴に近医受診。腹部単純レントゲン検査にて腹腔内に異物を認め当院へ入院した。上部消化管内視鏡検査では胃内の食物残渣に埋もれる複数の金属片が存在した。金属片は幅5mm,長径は様々であり辺縁は不整で一部は鋭利で噛み切って誤飲したものと推測した。消化管損傷や鉛片の可能性を考慮し内視鏡的にすべて摘除した。これらの金属片は入所施設のカーテン内のおもりとして使用されている鉛片であった。その後外来にて経過を観察するも原因不明の腹痛と倦怠感,貧血の進行を認め意識消失にて再入院となった。経過から鉛中毒を疑い血中鉛濃度を測定したところ84µg/dlと高値を示し鉛中毒と診断した。現在までに誤飲による鉛中毒の報告例はなく,興味ある症例と考え報告する。
著者
高橋 修
出版者
大阪歴史学会
雑誌
ヒストリア (ISSN:04392787)
巻号頁・発行日
no.146, pp.p59-84, 1995-03
著者
辺見 達彦 遠藤 寿男 高橋 昌美 藤井 幸治 安達 永二朗 尾形 直則
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.1644-1649, 1990-03-25 (Released:2010-02-25)
参考文献数
4

Lumbar disc herniation in teenagers may show a tear at the ring apophysis which may show spur formation. This ring apophysis tear may occur not only in teenagers but also in cases of adults showing lumbar disc herniation. Accordingly, vertebral spur generated after lumbar disc herniation in teenagers and posterior vetebral spur in adult cases were compared by the type of spur in order to investigate the etiology or cause of posterior vetebral spur in cases of adults. Following findings were obtained.1) Bony spur generated after lumbar disc herniation in teenagers and traction spur generated at posterior site of lumbar vertebra in cases of adults cannot be discriminated morphologically.2) The etiology of posterior vertebral spur in cases of adults was considered to be involved greatly with lumbar disc herniation.
著者
竹下 健二 高橋 秀治 稲葉 優介
出版者
社団法人プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.92, no.1, pp.39-44, 2016-01-25

福島第一原子力発電所事故による1〜3号機の燃料のメルトダウンにより発生した燃料デブリからの崩壊熱を除去するために現在1日約320m^3の冷却水が循環され,そこにほぼ同量の地下水が混入して大量の汚染水が発生している.これまでにCs吸着装置やALPS(多核種除去設備)の開発により62の放射性核種を回収できるようになった.しかし処理水にはトリチウム(T)が含まれ,海洋放出ができない状況にある.70万m^3に及ぶ汚染水からのT回収法として水・水素同位体交換反応プロセスを取り上げ,必要なプラントの規模を検討した.多段型交換反応塔と電解槽を組み合わせたプロセスを用いて7年で汚染水からのT回収を行うこととし,プロセスに供給する汚染水のT濃度を1000Bq/cm^3,廃棄流中のT濃度を60Bq/cm^3以下に減損させると仮定すると,塔径6.3m,高さ9mの多段型交換反応塔が必要とされ,電解に要するエネルギーは117MWと評価される.T回収にはエネルギー多消費型の大型プラントが必要になる.
著者
高橋 勅徳
出版者
日本情報経営学会
雑誌
日本情報経営学会誌 (ISSN:18822614)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.201-215, 2020

<p>The purpose of this paper is to clarify impossibly of marriage by the use of the marriage activity party. Precedent study criticize using of the marriage activity party. Because participant of the marriage activity parties postpones decision for ideal marriage. However Precedent study do not explain why the participant postpone decision for marriage enough. Thereupon, this paper presented new analytical framework based on valuation studies, and have described practices at marriage activity party. From this description, this paper explain impossibly of marriage by the use of the marriage activity party was caused by working valorizing and paralyzing values at marriage market.</p>
著者
高橋 悠介
出版者
慶應義塾大学附属研究所斯道文庫
雑誌
斯道文庫論集 = Bulletin of the Shidô Bunko Institute (ISSN:05597927)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.57-82, 2019

一, はじめに二, 江戸城西丸献上謡本の扣え三, 「家重公御本」と西丸献上本 :「恋重荷」を例に四, 清親時代の詞章改訂とその前後 :「東方朔」の場合五, 小括佐藤道生前文庫長退職記念
著者
高橋 雅人
出版者
神戸女学院大学
雑誌
論集 (ISSN:03891658)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.127-137, 2014-06

プラトンの『ポリティコス』と『国家』とはどのような関係にあるのだろうか。本論文はこの問いに答えるために、『ポリティコス』における理想的な政治家が『国家』における哲人王にではなくて、理想国の創設者に対応することを明らかにする。『ポリティコス』と『国家』の関係がいかなるものであるかについては、そもそも関係を論じないもの(加藤)、異質であることを強調するもの(スコフィールド、チェリー)、同質であることを主張するもの(カーン)、といった解釈がなされてきた。1で筆者はこういった解釈を簡単に紹介し、2でそれらに対する批判を述べる。筆者の見るところ、加藤の解釈はアリストテレスの最善のポリスの在り方についての考え方を楽観的にとらえすぎているように思える。スコフィールドの解釈は理想国の創設者がどのように誕生するかをプラトンがなぜ論じていないことを見落としている。チェリーの解釈はエレアからの客人とソクラテスとの違いを強調しすぎる。確かにエレアからの客人は、哲人王を主張するソクラテスとは違って、哲学者と政治家とを区別する。しかしたとえ哲学者と政治家が区別されるのだとしても、同一人物が哲学的知と政治的知の両方を持つことを妨げるものではない。かくして筆者は最後の解釈を取るカーンの議論に賛成する。しかし、カーンの解釈にも批判すべき点はある。3で筆者はそれを述べ、自己の見解を明らかにする。カーンは理想的な政治家と哲人王を同一視するが、筆者はその解釈をとらない。なぜならば、理想的な政治家が法を超えた存在であるのに対して、哲人王は確かに法をつくる働きは持つが、しかし国家の根幹をなす重要な法はこれを決して変えないことが期待されているからである。『ポリティコス』における理想の政治家はむしろ理想国の「創設者」と同一視されるべきなのである。
著者
佐藤 信 大場 俊輝 高橋 康次郎 国分 伸二 小林 幹男 小林 宏治
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.11, pp.801-805, 1977
被引用文献数
6 16

国税局鑑定官室, 県工業試験所などの調査書・報告・成績書から得た昭和50年の市販清酒の一般分析値を解析して, 生産地による清酒の差別化の現状を考察した。<BR>また, ワイン, ポートワイン, シェリー, ベルモット, リキュール, 甘酒, ジュースなど多数の飲料の酸度・アミノ酸度・糖量を分析するとともに, 酸度と糖量を広い範囲にわたって変化させた清酒をつくり, 清酒の味として認められるか, あるいはワイン, リキュー・ルの味と考えられるかを判断して, 一般分析値による清酒の範囲ならびに味覚による清酒の範囲を検討し, 次の結果を得た。<BR>1) 生産地による清酒の差別化については, 同一国税局内においても県ごとに差があり, 地域差は少なくとも県単位で比較すべきである。<BR>2) 味覚による清酒の範囲は, 現在の市販清酒よりもはるかに広く, 清酒の多様化の可能性を示唆した。<BR>3) 清酒以外の飲料の酸度・糖量は, 糖量・酸度を直交軸とする平面にプロットすると, 味覚による清酒の範囲に外側にあり, 清酒と他の酒類の差別が可能である。さらに, 弁別閾による酒質の細分化, 熟度による差別化, 酸組成による差別化について考察した。