著者
高橋 良
出版者
一般社団法人 日本臨床化学会
雑誌
臨床化学 (ISSN:03705633)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.124-136, 1975-11-25 (Released:2012-11-27)
参考文献数
90
著者
坪田 敏男 金川 弘司 高橋 健一 安江 健 福永 重治
出版者
日本繁殖生物学会
雑誌
家畜繁殖学雑誌 (ISSN:03859932)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.203-210, 1985-12-25 (Released:2008-05-15)
参考文献数
6
被引用文献数
11 15

1982年と1983年の2年間にわたって,多頭集団飼育されているエゾヒグマの性行動を観察した。個体識別した雄と雌グマ各20頭においては,特定のクマ同志で交尾をするということはなく,無差別に交尾を行っていた。交尾様式は,乗駕開始(Mounting),腰部の突き(Pelvic thrusting),後肢の痙攣様運動(Quivering),および乗駕終了(Dismounting)の順で行われ,その一連の行動に要する時間は平均23分であった。このうちの後肢の痙攣様運動は射精に伴う運動と推測された。乗駕は,1日の中では朝7時頃と夕方19時頃に多かった。また,繁殖期の中でも6月上旬にそのピークがみられた。雌グマは発情すると雄グマの乗駕を許容するようになり,その継続期間はかなり長くなる傾向を示したが,個体差も大きかった。雄グマは10歳以上になると年齢が進むにしたがいしだいに乗駕回数が減少するのに対して,雌グマは年齢によって雄グマに乗駕される回数に変化はなかった。
著者
平尾 和子 高橋 節子
雑誌
Sago palm (ISSN:13473972)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.14-20, 1996-10-30
参考文献数
8
被引用文献数
6
著者
高橋 英次 米地 和夫
出版者
The Japanese Society of Health and Human Ecology
雑誌
民族衛生 (ISSN:03689395)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.78-86, 1968 (Released:2011-10-21)
参考文献数
8

Following the school health statistics from the Ministry of Education myopia prevalence rate in elementary school children and secondary school pupils for 10 years from 1955 to 1964 is revealed by 46 prefectures . On the geographic distribution of the prevalence rate, the correlations with natural environmental factors such as annual average temperature and annual insolation duration and with socio-economic factors such as promotion rate of pupils to higher school and living expenditures per person per month are calculated. 1. Myopia prevalence rate is higher in the area of Japan sea side slope from Hokkaido to Hokuriku and in the large cities of the Pacific side, lower in the area which extends from southern Kyushu through Shikoku to Wakayama and in the northern Kanto plain area . 2. The negative correlation with the geographic distribution of annual average temperature is recognized for female. The negative correlation with the geographic distribution of annual insolation duration is found for both sexes, but that for female is higher. 3. The positive correlation with the geogrophic distribution of the promotion rate to the senior secondary school is recognized only for junior secondary school pupils, but the correlation with the promotion rate to the college and the university is found in all male and female groups of all schools. 4. The highest grade positive correlation is found with the geographic distribution of living expenditures per person per month of all consumers for male and female groups of all schools.
著者
高橋 公明 TAKAHASHI Kimiaki
巻号頁・発行日
2005-08-31

11th Conference of the European Association for Japanese Studies
著者
齊藤 芳男 高橋 竜太郎
出版者
一般社団法人 日本真空学会
雑誌
Journal of the Vacuum Society of Japan (ISSN:18822398)
巻号頁・発行日
vol.54, no.12, pp.621-626, 2011 (Released:2012-01-12)
参考文献数
10
被引用文献数
2 4

The LCGT (Large-scale Cryogenic Gravitational wave Telescope) is an interferometer of 3-km long baseline, using a laser beam of 1064-nm wavelength. The entire system of the interferometer is to be operated in a vacuum for avoiding any noises caused by in-space molecules and adsorbed molecules on the mirrors. The beam tubes of 3 km long and 800 mm in diameter are to be kept in the order of 10−7 Pa so as to reduce scattering-effects due to residual gas molecules. In April 2011, production of 484 of unit tubes of 12 m long and 800 mm in diameter, having a flexible bellows and flanges, were started. In this report, the production process of the unit tubes is described concerning surface treatment for outgas reduction.
著者
高橋 義雄
出版者
日本スポーツ産業学会
雑誌
スポーツ産業学研究 (ISSN:13430688)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.13-22, 2004-03-31 (Released:2011-03-01)
参考文献数
33
被引用文献数
2

This study deals with factors affecting the migration of J.League players. The purpose of this study is to describe the reasons why J.League players transfer to foreign football clubs. The data of this study were collected from Internet websites, magazines, newspapers, books that the players published, and statistical reports. In this study, 107 cases were gathered. First in this study, the history of the migration of Japanese football players during 1975-2003 is described and the numbers of cases and the destinations of the players are explained. The pattern of the migration is divided into three periods. The first period is from 1975 to 1992. This period was before the launching of the J.League. In Japan, there had not been any professional football players before 1986. Therefore, small numbers of migration, just 20 cases were found. The second period was from 1993 to 1997. In this period, J.League was started, however because the Japanese national team had never qualified for the World Cup, the reputation of Japanese players was not so high. The last period was after 1998. In this period, the Japanese national team could qualify for the France World Cup and Nakata, Hidetoshi succeeded in playing for the Italian club, 'Perugia'. In this period, the numbers of the migrations of the J.League players greatly increased. This study also shows some factors affecting the migration of the J.League players. The factors were divided into psychological factors, skill and adaptation factors, and socioinstitutional factors. Moreover, our findings regarding these factors support McGovern's paper of 2002.
著者
秦 吉弥 矢部 正明 枦木 正喜 高橋 良和 葛西 昭 松崎 裕 秋山 充良
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
構造工学論文集 A (ISSN:1881820X)
巻号頁・発行日
vol.63A, pp.251-264, 2017 (Released:2018-06-08)

下記の論文は撤回されました.記秦吉弥,矢部正明,枦木正喜,高橋良和,葛西昭,松崎裕,秋山充良:臨時余震観測に基づく2016年熊本地震における九州自動車道沿いの被災橋梁に作用した地震動の評価,構造工学論文集,Vol. 63A,pp. 251-264,2017.撤回の理由2019年3月15日に大阪大学より公表された研究活動上の特定不正行為に関する調査結果において,本論文に対して第一著者による特定不正行為(ねつ造)が認定されたため,撤回した.
著者
田中 豊人 高橋 省 大山 謙一 小縣 昭夫 中江 大
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本トキシコロジー学会学術年会 第38回日本トキシコロジー学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.20051, 2011 (Released:2011-08-11)

【目的】ネオニコチノイド系農薬の殺虫剤であるクロチアニジンについて行動発達毒性試験を行い、マウスの次世代の行動発達に及ぼす影響の有無について検討する。 【方法】クロチアニジンを混餌法によりCD1マウスに0(対照群)、0.003%、0.006%、0.012%となるように調製してマウスのF0世代の5週齢からF1世代の12週齢までの2世代にわたって投与して、マウスの行動発達に及ぼす影響について検討した。 【結果】F0世代の探査行動では、雄の平均移動時間・立ち上がり回数・立ち上がり時間が用量依存的に増加する傾向が見られた。F1世代の仔マウスの体重は授乳期の初期に用量依存的に増加した。また、授乳期間中の行動発達では雄仔マウスの7日齢時遊泳試験の頭角度が用量依存的に抑制された。さらに、雌仔マウスの7日齢時背地走性が用量依存的に抑制された。F1世代の探査行動については、雌仔マウスの立ち上がり回数が用量依存的に増加する傾向が見られた。さらに、F1世代の雄成体マウスの移動時間が用量依存的に増加する傾向が見られ、一回あたりの平均立ち上がり時間が中濃度投与群で短縮された。F1世代の自発行動にはクロチアニジンの投与の影響は見られなかった。 【まとめ】本実験においてクロチアニジンの継代投与により、次世代マウスの行動発達に対していくつかの影響が観察された。本実験で用いられたクロチアニジンの用量はADI値を基に算出された(0.006%がADI値の約100倍相当)ものであるが、実際の人の摂取量はADI値の1/25以下であるので現実的なクロチアニジンの摂取量では人に対して影響を及ぼさないものと思われる。
著者
高橋 あつ子
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.103-112, 2002-03-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
18
被引用文献数
1 2

本研究の目的は, 自己肯定感を高めることをねらった実験授業プログラムを小学校の児童に実施し, その効果を自己意識と行動面から探ることであった。加えて, 自己を対象化する体験がネガティブに影響しないかどうかを吟味した。5年児童6学級206名のうち実験群4学級に4回の実験授業を行い, 前後と1ヶ月後に「Who am I?」による自己記述と各記述に対する感情評定・重要度評定をとり, その推移を統制群2学級と比較した。その結果, 実験授業を受けた児童は, 受けなかった児童より, 肯定的な記述が増え, 否定的な記述が減り, 肯定的な自己意識を高めたが, 行動面への影響は見いだせなかった。なお, 成功を内的に帰属しにくく, 失敗を内的に帰属しやすい帰属スタイルを持つ児童は, 自己意識を刺激する実験授業で, 最も慎重な配慮が必要と考えられるが, そのような帰属スタイルである自己卑下群において, 他者を拒否的にとらえる記述が有意に減少するなど, 意識面ではポジティブな変化が見られたが, 授業のみだと他者共生性が低下するなど行動面でネガティブな変化も見られた。
著者
中川 繭 高橋 香穂理
出版者
一般社団法人 日本生物教育学会
雑誌
生物教育 (ISSN:0287119X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.50-57, 2019 (Released:2019-08-14)
参考文献数
13
被引用文献数
1

花器官ABCモデルは,被子植物の花が外側からがく片,花弁,雄しべ,雌しべ(心皮)の順に4種類の器官が並ぶ仕組みを遺伝子レベルで明快に説明する簡潔かつ大変美しい仮説である.シロイヌナズナのホメオティック変異を起こした花の変異体の解析により,3つの遺伝子グループ(クラスA, B, C)の発現の組み合わせによって4種の花器官の形成が決まることを示したこの仮説は,2009年の高等学校学習指導要領改訂後,すべての高等学校理科「生物」の教科書で取り上げられている.しかし,多くの教科書で遺伝子領域と形成される花器官のモデル図と変異体の花の構造図や写真に相違が見られたことから,ABCモデルが植物の発生と遺伝子の働きについての例として適切に説明されているか疑問が生じた.そこで,教科書および副読本においてABCモデルがどのように説明されているかについて,被子植物の花の構造と同心円領域の概念,3つの基本ルールの記載,遺伝子領域と花器官の形成についてのモデル図と花の構造図に注目して調査した.その結果,すべての教科書で遺伝子の機能領域と形成される花器官を示すモデル図が記載されているが,その仮説の構築に使われたクラスA, B, C遺伝子の欠損体花の構造図として示されている図の多くが実際の花と異なっていることがわかった.これは主に,ABCモデルは3つの基本ルールによって成り立つことが理解されていない,特にクラスC遺伝子が花の有限性の維持に働くことが認識されていないこと,シロイヌナズナの雌しべは2枚の心皮が合着していることが説明されていないことの2点が原因と推測された.そこで,今後ABCモデルを高校生物で取り上げるのであれば,被子植物の花器官が同心円状に存在し,外側からがく片,花弁,雄しべ,心皮が形成されること,雌しべは心皮が融合または合着したものであることを説明した上で,クラスA, B, C遺伝子の欠損体の表現型(実験結果)からモデル(仮説)を構築し検証する観察実験,またはモデルを踏まえた思考実験として変異体の表現型を示すことを提案する.
著者
上島 隆秀 高杉 紳一郎 河野 一郎 禰占 哲郎 高橋 みゆき 河村 吉章 岩本 幸英
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.41 Suppl. No.2 (第49回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1281, 2014 (Released:2014-05-09)

【はじめに,目的】総務省発表によれば,2013年9月15日時点の人口推計で,65歳以上の高齢者が総人口の25%に達した。今後,高齢者人口の増加とともに,介護予防対策は多様なニーズに応えるべく,その多様化が求められてくると予想される。介護予防対策として,リハビリテーションの重要性も認識されているが,継続のための仕組みやモチベーションを高める工夫が不十分である現状は否めない。一方,家庭用ゲーム機の本格的な普及から30年が経過し,ゲームは,シリアスゲームやゲーミフィケーションとして今後,医療・介護分野においてもますます身近になるものと考えられる。今回,デイサービスセンターに導入されたリハビリ用ゲーム機の活用効果について報告する。【方法】対象はY市のKデイサービスセンター利用者のうち,ゲーム機を継続的に利用した群(ゲーム群)15名(男性1名,女性14名,平均年齢85.3±5.8歳)およびゲーム機を全く利用しなかった群(非ゲーム群)96名(男性20名,女性76名,年齢85.0±6.4歳)である。この両群を対象に体力測定を行い,ゲーム機活用効果について検討した。使用したゲーム機は,主に高齢者の運動機能向上を目的として開発されたものであり,上肢の筋力・敏捷性向上を目的とした「ハンマーフロッグ」「ワニワニパニック」,下肢の筋力・敏捷性向上を目的とした「ドキドキへび退治2」,目と手の協調性向上を目的とした「ポンポンタッチ」である。両群とも通常のデイサービスプログラムを行っており,ゲーム群ではさらに,自らの意思で選択したゲームも行っていた。測定項目は,握力,Functional Reach(FR),開眼片脚立ち(片脚立ち),光刺激に対する反応時間(反応時間),3mTimed Up and Go Test(TUG),ステッピング(ステッピング)であった。そして,体力測定により得られた結果から,開始時と7カ月後のデータを対応のあるt検定にて比較検討した。【倫理的配慮,説明と同意】対象者および家族には,当該デイサービスセンターにて文書による説明を行い,同意を得ている。【結果】両群の開眼片脚立ちにおいて,開始時と7カ月後の比較で改善傾向が認められた。ゲーム群4.9秒→8.2秒(P=0.084),非ゲーム群4.6秒→8.3秒(P=0.059)。ゲーム群における3mTUGにおいて,開始時と7カ月後の比較で改善傾向が認められた。12.3秒→10.4秒(P=0.073)。【考察】今回,ゲーム群,非ゲーム群ともに有意な改善を示した測定項目は認められなかった。我々は,第39回日本理学療法学術大会において,「デイサービス利用者のゲーム機による身体機能改善効果」について研究し,その結果,ゲーム群においてFR,長座体前屈の有意な改善を認めたことを報告しているが,この研究では,有意な改善が認められるまで1年を要している。一方,本研究は,まだ8カ月を経過した時点であり,今後,より明確な結果が出る可能性がある。現在,ゲームの総合得点および実施回数を積算した数値を基にした評価を開始しており,ゲーム回数の多寡による影響についても分析する予定である。ゲーム群の対象者に対する聞き取りでは,リハビリのため,楽しいから,負けたくないという声が挙がっている。ここに継続のための仕組みやモチベーションを高める工夫へのヒントが隠されていると考えられる。非ゲーム群の対象者では,少なくとも一度はゲーム機を体験していたが,ゲームに関心がないなどの理由で,ゲームを行っていなかった。ゲームに限らず,多様な選択肢を提示することで,ICF(国際生活機能分類)が提唱する社会参加を促す一助となることが期待される。【理学療法学研究としての意義】今後,医療・介護分野においてもロボットやその他の支援機器導入が進むことが予想されるが,その際に重要となるのは利用者に合った機器選択である。適切かつ様々な選択肢を提供できる環境づくりは,多様化するニーズに対応できる理学療法を行う上での参考となることが期待される。
著者
宇田 忠司 高橋 勅徳
出版者
日本情報経営学会
雑誌
日本情報経営学会誌 (ISSN:18822614)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.33-45, 2014

The purpose of this paper is to put discursive analysis into practice empirically. Discursive Analysis has gained attention in recent years as a methodology in institutional organization theory. However, few case studies offer suggestions regarding the agnostic stance-a fundamental and significant concept in discourse analysis-mainly because of the difficulty in understanding the distinctive standpoint of discourse analysis. Therefore, in order to understand the methodological viewpoint of discourse analysis, we first clarify the meanings of and relationships between key concepts related to institutional organization theory and discourse analysis. We then attempt to analyze discourses concerning freelance workers and to consider the theoretical implications of the results.
著者
青野 友哉 西本 豊弘 伊達 元成 渋谷 綾子 上條 信彦 大島 直行 小杉 康 臼杵 勲 坂本 稔 新美 倫子 添田 雄二 百々 幸雄 藤原 秀樹 福田 裕二 角田 隆志 菅野 修広 中村 賢太郎 森 将志 吉田 力 松田 宏介 高橋 毅 大矢 茂之 三谷 智広 渡邉 つづり 宮地 鼓 茅野 嘉雄 永谷 幸人
出版者
伊達市噴火湾文化研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

北海道南部の噴火湾沿岸は日本有数の貝塚密集地帯であり、1950年代から貝塚研究の中心地の一つであった。この60年以上にわたり蓄積された調査成果と、現代的な視点で行った近年の発掘調査による新たな分析は、当該地域の環境変遷と人類活動の実態の復元を可能にした。本研究では、噴火湾沿岸の遺跡データの集成と、伊達市若生貝塚及び室蘭市絵鞆貝塚の小発掘により得た貝層サンプルの分析の成果として、時期ごとの動物種の構成比を明示した。これは縄文海進・海退期を含む気候の変動期における当該地域の環境変遷の詳細なモデルである。