著者
小島 康弘 中村 静香 阿部 公哉 高橋 修 塚田 英一 黒川 隆久
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌. B, 電力・エネルギー部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. B, A publication of Power and Energy Society (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.125, no.2, pp.170-176, 2005-02-01
参考文献数
6
被引用文献数
4 2

This paper presents a newly developed EDC (Economic Dispatching Control) function for Tohoku EPCO's new EMS system. In this new EDC, we can minimize total fuel cost under system security constraints such as "AFC margin considering band width and ramp rate in future band changing schedule" and "power flow constraint considering future maintenance schedule". We formulate EDC problem as "continuous variable (generator output) optimization" under "combinatorial optimization of band schedule". To optimize this problem, Problem Space Search method and interior point QP method are adopted. Test results and the actual operation show that, this new EDC can follow against steep increase and decrease of electric demand cooperating with AFC. This EDC has been operating successfully in Tohoku EPCO since June 2003.
著者
高橋 リエ 小川 晴子 佐藤 英子 森 文平
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.189-197, 1989 (Released:2010-04-30)
参考文献数
13
被引用文献数
1

日常使用されている15種類の野菜について, 生および加熱後の食物繊維 (DF) 含量, ならびにその変化を, 不溶性DF, 可溶性DFとに分けて, Aspらの酵素・重量法を用いて測定した。実験区は, 生, 水との通常加熱 (2~6.5分), および過剰加熱 (3.5~22.5分) とした。その結果は次のとおりであった。1) 生野菜100g中のDF含量は1.1~6.29で, 不溶性DFと可溶性DFの割合は, 90:10から58:42を示し, 種類による違いが認められた。2) 通常加熱野菜100g中のDF含量は1.4~5.6gで, 不溶性DFと可溶性DFの割合は, 86:14から57:43であった。3) 通常加熱によるDF含量の変化は, 水分を含む試料中で比較すると, 15種類中, ごぼう, さやえんどう, しゅんぎく, 大根, なす, 白菜, ほうれん草, ピーマンの8種類で6~17%の増減が認められた。かぶ, カリフラワー, キャベツ, ねぎ, にら, にんじん, ブロッコリーの7種類では, ほとんど変化が認められなかった。また, 不溶性DFと可溶性DFの含量変化は, 各野菜により違いが認められた。4) 過剰加熱において, 通常加熱よりさらにDF含量に変化が認められたのは, かぶ, カリフラワー, ごぼう, 大根, なす, にんじん, 白菜, ピーマンの8種類で, DF含量は減少した。キャベツ, さやえんどう, しゅんぎく, ねぎ, ほうれん草, にら, ブロッコリーの7種類では, ほとんど変化が認められなかった。この場合の, 不溶性DFと可溶性DF含量の変化は, 通常加熱での変化とほぼ同傾向を示すものが多かった。
著者
金子 伊樹 高橋 珠実 新井 淑弘
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集 第67回(2016) (ISSN:24241946)
巻号頁・発行日
pp.150_1, 2016 (Released:2017-02-24)

免疫力の向上は、疾患を事前に防ぐ効果があり、よりよい生活を営む上で重要な因子となっている。現在、運動不足や偏食、ストレスなどの生活習慣の乱れから免疫力の低下が問題となっている。定期的な運動習慣は、生活リズムの改善、また健康に良いことが知られているが、そのメカニズムはあまり明らかになっていない。そこで我々は、多種多様な場面で行われているレジスタンス運動を用いて、習慣的な運動の効果を免疫関係の因子に着目して研究を行った。運動習慣のない学生を対象者として集め、トレーニング群とコントロール群の2群に無作為に分け、1か月のトレーニング期間を設けた。1か月のトレーニング期間の前後に、2群に一過性のレジスタンス運動を行わせ、運動前、直後、30分後の3時点で採血を行い、抹消血中の白血球数と免疫機能調節因子の濃度を調べた。その結果、1か月のトレーニング期間後の運動直後に、白血球数と免疫機能調節因子の濃度がコントロール群対してトレーニング群で増加した。これらの結果から、習慣的に行われるレジスタンス運動は一過性運動時の免疫力増加の可能性を示唆した。
著者
春日 紀子 高橋 宏之 坂梨 洋 安藤 大吾 小林 利道 増田 崇光 篠原 潤 佐藤 孝幸 磯谷 栄二
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.50-50, 2013-02-25

第347回東京女子医科大学学会例会 平成25年2月23日(土) 総合外来センター5階 大会議室
著者
高橋 信吾 石川 智士 黒倉 寿
出版者
水文・水資源学会
雑誌
水文・水資源学会誌 (ISSN:09151389)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.185-193, 2005 (Released:2005-04-27)
参考文献数
2

カンボジアの内水面漁業はトンレサップ湖およびその下流のメコン川の氾濫域で特に盛んであり,動物性のタンパク質の供給源として重要である.カンボジアの漁業形態は,大規模漁業・中規模漁業・小規模漁業に大別され,漁獲物の多くは家族漁業等の小規模漁業で捕獲されている.近年,漁業者の増加から漁業者間の軋轢,特に大規模漁業と小規模漁業の間の利害対立が問題となっている.政府は大規模漁業を抑制し,生業的な地域零細漁業を保護する方向で制度の改革を行っているが,地域零細漁業者を主体とする資源管理・環境保護のシステムは十分に普及しておらず,このことが漁業の持続的発展の障害となっている.メコン川の水利用・管理システムの変化は水産資源に大きな影響を与えると考えられるが,資源量推定・変動予測に必要な,漁獲統計等のデーター収集システムも構築されていない.このような現状では,水産資源学的な研究を可能にするための情報収集システムの構築とともに,重要魚種についての生態学的な調査をすすめ,これらの結果を総合して解析を進めることが,資源量の推定,資源変動要因の解明のための現実的な対応と考えられる.
著者
高橋 康浩
出版者
新潟大学
雑誌
人文科學研究 (ISSN:04477332)
巻号頁・発行日
vol.118, pp.Y45-Y55, 2006-03-31
著者
前田 哲汰 パナヒプル テヘラニ メヒルダド 高橋 桂太 藤井 俊彰
雑誌
研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:21888582)
巻号頁・発行日
vol.2017-AVM-96, no.3, pp.1-6, 2017-02-17

我々は,サッカーなどの広大な空間を用いて行うスポーツを対象として,疎に配置した多数のカメラでシーンを撮影し,visual hull 法を用いてその 3D モデルを生成し,可視化する研究を行っている.Visual hull 法では微小なボクセルの集合によって 3D モデルを表す.扱う空間が広大かつ多数の選手が存在する場合,処理時間の削減やボクセル同士のオクルージョンの効率的な扱いが課題となる.そこで本稿では,処理時間を削減するために,8 分木構造を用いてボクセル群を多重解像度化し,内部を削りながらモデルを生成した.また,オクルージョンを明示的に扱わずに各ボクセルに対して矛盾のない色付けを可能にするために,仮想視点の角度に応じて表示色の変化をフーリエ級数で近似した.この表示色の推定において,周辺のカメラから得た色の中央値を用いることで比較的正しい色付けを行うことができた.
著者
高橋 文徳
出版者
尚絅大学
雑誌
尚絅大学研究紀要. B, 自然科学編 (ISSN:21875243)
巻号頁・発行日
no.47, pp.183-190, 2015-03-31

学習活動中にスマートフォンを用いることで,学習内容の理解を促進させることができると仮定し,これによる教育改善を試みた。スマートフォンを用いた学習者をA群,スマートフォンを用いなかった学習者をB群と分類し,2つの側面から分析した。理解度確認試験では,A群の平均値はB群を上回った。この結果から,スマートフォンの活用は,学習内容の理解を深める可能性が示唆された。スマートフォンの操作のような活動量の増加が,ストレス反応を引き起こし,それが学習効果を高めたと考えられる。PCを用いて表やグラフを作成する課題の完了率では,A群とB群に差は見られなかった。
著者
広瀬 宗一 藤原 辰彦 牛嶋 龍一郎 高橋 宏直
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集
巻号頁・発行日
vol.2001, no.672, pp.13-22, 2001

関西国際空港2期工事は, 平成11年7月に現地着工した. 2期空港島は1期空港島よりもさらに沖合での建設であり水深は深く予測沈下量も大きいため, 1期工事の約1.4も倍の埋立土量を要する. しかしながら, 全体工程の中においてこの2期工事は, 1期工事とほぼ同じ期間での施工が計画されている. この限られた期間内に工事を安全かつ円滑に実施するためには, 適切な施工展開計画の作成が非常に重要となる. したがって, 大規模な海上工事である2期工事の, 施工計画策定に際して効率的かつ多角的な検討を可能とするシミュレーションシステムを開発した. そのシステムの概要および実際の現場に適用して得られた効果等について報告する.
著者
高橋 大輔
出版者
筑波大学中国文学研究室
雑誌
筑波中国文化論叢 (ISSN:02869675)
巻号頁・発行日
no.24, pp.1-15, 2004

曹植、字は子建(一九二~二三二)の現存の作品は、賦・詩・楽府・頌・賛・銘・章・表・令・書・諭・誅等、計二百三十篇以上に及ぶ(1)。そのうち賦が四十四篇、詩が二十八篇、楽府が四十九篇とあわせて総作品の半分以上を占めているものの、この三者が同様の評価を受けてきたかというとそうではない。詩や楽府に対して賦の評価は低いと言わざるを ...
著者
高橋 柊 菊地 悠 落合 桂一 深澤 佑介
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.1376-1386, 2017-08-15

近年,Twitterなどのマイクロブログに代表されるSNSサービスのユーザ数増加により,実世界における情報がリアルタイムにweb上にアップロードされるようになった.そのため,マイクロブログ上の情報をセンシングすることで,実世界における事象を検知する研究が活発となっている.本研究では,マイクロブログ上に投稿される犯罪関連投稿に着目する.マイクロブログより,リアルタイムな犯罪関連投稿を抽出することができれば,犯罪事象に対し短時間で適切な防犯対策が可能となる.また,警察官によるパトロールなど既存のセンシング手法では抽出困難であった犯罪事象がマイクロブログ固有の情報より抽出可能となる.マイクロブログにおける投稿抽出には投稿テキスト情報を利用する手法があるが,犯罪という希少な事象を投稿テキスト情報から抽出するのは困難である.提案手法ではユーザの投稿内容,投稿関連位置情報および関連ステータス情報を用いることで,投稿内容の希少性および影響力について特徴量を生成し,投稿者が経験あるいは目撃した犯罪関連投稿を抽出する.Twitterの日本語投稿データに対し提案手法を適用したところ,投稿テキスト情報のみを利用した既存手法(AUC=0.6146)に対し,提案手法(AUC=0.7183)ではより高精度な犯罪関連情報の抽出が可能となった.Recently, with increase of the SNS users such as Twitter, real world information is uploaded on the web in real time. By using the proposed method, it is possible to extract criminal related posts experienced or witnessed based on rarity and influence from users' posted contents, associated location information and status information. Crime events that were difficult to detected by existing methods such as patrol by police officers can be extracted from unique information of microblogs. By using the proposed method, it is possible to extract criminal related posts experienced or witnessed from users' posted contents, associated location information and status information. The proposed method applied on Japanese Twitter data shows higher AUC score (0.7183) compared to the existing methods which only use text information (0.6146).
著者
高橋 健太 比良田真史 三村 昌弘 手塚 悟
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.9, pp.3016-3027, 2008-09-15
被引用文献数
1

銀行ATMや入退管理などへ生体認証技術の導入が進み,今後はインターネット決済などにおけるリモート認証への適用が期待される.しかし指紋や静脈などの生体情報は,プライバシ情報であると同時に一生涯変更できない情報であり,厳密な保護が要求される.本稿ではリモート生体認証における脅威を分析してセキュリティ要件を明確化するとともに,これを満たすリモート生体認証プロトコルを提案する.提案プロトコルは,キャンセラブルバイオメトリクスとゼロ知識証明を組み合わせることで,生体情報の漏洩やなりすましといった脅威に対抗する.提案プロトコルにより,ネットワークを介したセキュアな生体認証システムが実現可能となる.Due to the high security and convenience, biometric authentication is used for access control, ATM and many kinds of identity verification. However, biometric data such as fingerprint and vein pattern is permanent feature which cannot be changed like passwords, and so must be protected securely. In this paper we analyze the threats to remote biometric authentication systems such as impersonation and compromise of biometric data, and specify security requirements. Then we propose a novel protocol scheme based on “cancelable biometrics” and zero knowledge interactive proof. The proposed protocol satisfies all the specified requirements and enables secure online biometric authentication.
著者
高橋 大輔
出版者
日本脈管学会
雑誌
脈管学 (ISSN:03871126)
巻号頁・発行日
vol.52, no.February, pp.85-88, 2012-02-10 (Released:2012-02-10)
参考文献数
11

要 旨:85歳以上高齢者腹部大動脈瘤手術の成績について2002年以降の21例を検討した。平均年齢87.1歳(85–92),緊急手術10例(47.6%),破裂7例(33.3%),平均最大径68.9 mmであった。手術死亡は5例(23.8%)で,全例破裂で術前ショック症例であった。待機手術の死亡はなかった。手術死亡を含む術後生存率は1年で71.1%,3年で64.0%であった。85歳以上高齢者腹部大動脈瘤手術においても待機手術の成績は良好であり許容されると思われた。