著者
高橋 労太 梅村 雅之
出版者
苫小牧工業高等専門学校
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

ブラックホール時空などの湾曲時空中の動的な輻射流体において,任意の光学的厚みを持った光子に対し,一般相対論的光子ボルツマン方程式(輻射輸送方程式)を数値的に正確に解く手法は存在しない.本研究では,湾曲時空の動的流体中において,光子の放射・吸収・散乱過程をともなった一般相対論的光子ボルツマン方程式を解く手法を新たに提案し,一般相対論的輻射輸送方程式ソルバーARTISTを開発した(Takahashi, Umemura, 2017, MNRAS, 464, 4567).ARTISTにより,一般相対論的レイトレーシングの結果を高精度に再現する輻射輸送シミュレーションが可能となった.
著者
高橋 浩一郎 土田 健一 木村 智 居相 直彦 森山 繁樹 岡信 大和 中島 光男 岡田 隆宏 松宮 功 池田 康成
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.53, pp.29-32, 2002-07-26
参考文献数
4
被引用文献数
2

地上デジタル放送の移動体向けサービスの対象のひとつに電車がある.今回,JR総武線の電車内で,3種類の試作受信アンテナを用いて受信実験を行い,走行する電車内での地上デジタル放送の直接受信の正受信時関市を測定した.ヘリカルおよびロッドアンテナは直接受信が可能であったが,ループアンテナは利得が小さく受信が困難であった.また,駅などでは人工雑音の急峻なピークが見られ,正受信時間半を劣化させていた.
著者
高橋 和之
出版者
有斐閣
雑誌
ジュリスト (ISSN:04480791)
巻号頁・発行日
no.1213, pp.2-4, 2001-12-01
著者
大桃 敏行 秋田 喜代美 村上 祐介 勝野 正章 牧野 篤 藤村 宣之 本田 由紀 浅井 幸子 北村 友人 小玉 重夫 恒吉 僚子 小国 喜弘 李 正連 植阪 友理 市川 伸一 福留 東土 新藤 浩伸 齋藤 兆史 藤江 康彦 両角 亜希子 高橋 史子 星野 崇宏 伊藤 秀樹 山本 清 吉良 直 星野 崇宏 伊藤 秀樹
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2014-04-01

日本を含めて多くの国で多様化や競争、成果に対するアカウンタビリティを重視するガバナンス改革が行われてきた。また同時に、単なる知識や技能の習得からそれらを活用する力や課題解決力、コミュニケーション能力などの育成に向けた教育の質の転換の必要性に関する議論が展開されてきた。本研究の目的はガバナンス改革と教育の質保証との関係を検討しようとするものであり、成果志向の改革では、広い能力概念に基づく教育において評価がどこまでまたどのように用いられるのかが重要な課題となってきていることなどを示した。
著者
高橋 柊 菊地 悠 落合 桂一 深澤 佑介
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.1376-1386, 2017-08-15

近年,Twitterなどのマイクロブログに代表されるSNSサービスのユーザ数増加により,実世界における情報がリアルタイムにweb上にアップロードされるようになった.そのため,マイクロブログ上の情報をセンシングすることで,実世界における事象を検知する研究が活発となっている.本研究では,マイクロブログ上に投稿される犯罪関連投稿に着目する.マイクロブログより,リアルタイムな犯罪関連投稿を抽出することができれば,犯罪事象に対し短時間で適切な防犯対策が可能となる.また,警察官によるパトロールなど既存のセンシング手法では抽出困難であった犯罪事象がマイクロブログ固有の情報より抽出可能となる.マイクロブログにおける投稿抽出には投稿テキスト情報を利用する手法があるが,犯罪という希少な事象を投稿テキスト情報から抽出するのは困難である.提案手法ではユーザの投稿内容,投稿関連位置情報および関連ステータス情報を用いることで,投稿内容の希少性および影響力について特徴量を生成し,投稿者が経験あるいは目撃した犯罪関連投稿を抽出する.Twitterの日本語投稿データに対し提案手法を適用したところ,投稿テキスト情報のみを利用した既存手法(AUC=0.6146)に対し,提案手法(AUC=0.7183)ではより高精度な犯罪関連情報の抽出が可能となった.
著者
高橋 理 片岡 健司 小島 央士 浅見 雅之
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. D, A publication of Industry Applications Society (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.128, no.11, pp.1291-1297, 2008-11-01
参考文献数
4
被引用文献数
6 13

Once the break-down of the train schedule occurs, the crew schedule as well as the train schedule has to be modified as quickly as possible to restore them. In this paper, we propose an algorithm for automatically modifying a crew schedule that takes all constraints into consideration, presenting a model of the combined problem of crews and trains. The proposed algorithm builds an initial solution by relaxing some of the constraint conditions, and then uses a Taboo-search method to revise this solution in order to minimize the degree of constraint violation resulting from these relaxed conditions. Then we show not only that the algorithm can generate a constraint satisfaction solution, but also that the solution will satisfy the experts. That is, we show the proposed algorithm is capable of producing a usable solution in a short time by applying to actual cases of train-schedule break-down, and that the solution is at least as good as those produced manually, by comparing the both solutions with several point of view.
著者
三宅 基治 稲村 浩 高橋 修
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.21, pp.127-134, 2003-03-06
参考文献数
14

TCP ストリームを使用した移動通信では,無線区間の遅延ジッタ増加や,移動端末の一時的な圏外などに起因するスプリアス・タイムアウト(以下, STO と呼ぶ)によって go-back-N 再送となり,送信済みのセグメントが再送されるスプリアス再送問題が発生する.本論文では,不要なデータ・セグメント再送と輻輳ウインドウ縮小によるスループット低下抑制のため, go-back-N 再送期間を含めた RTT (Round Trip Time) 監視と,再送セグメントを越えるシーケンス番号をもつ ACK 監視による STO 検出機能および,輻輳ウインドウ制御機能を具備するアルゴリズムを提案する.提案方式では,サーバへの実装のみで動作し, TCP オプションなどの付加情報によるオーバーヘッドがないns2 を用いたシミュレーションでは,提案方式による STO 検出および,輻輳ウインドウ制御によりスプリアス再送とスループット低下の抑制が適切に行われることを明らかにする.A spurious timeout (STO) and a spurious retransmission caused by a delay-jitter of wireless links and passage of an outside of service area occur a negative impact on the TCP connection's performance. In this paper, we propose a STO detection and congestion window control algorithm for the suppression both the wasteful go-back-N retransmission and the degradation of throughput. To detect a STO, the proposed algorithm with a sender-side modification observes a RTT (Round Trip Time) after the timeout and an ACK that covers 2 full-size segments and up. This method is suitable for mobile communications, because it dose not require either of additional information (or TCP options). The simulations in ns2 show the proposed algorithm can suppress both the spurious retransmission and the loss throughput sufficiently.
著者
高橋 道清 副島 延寿
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.207-209, 1979-03-01 (Released:2011-03-14)

南極昭和基地に, 可搬型地球局を臨時に設置し, 世界初のテレビ生中継を行った.困難な物理的条件のもとで, 地球局を設置するため特殊な方策が必要であった.地球局の内容, 回線構成, ならびに極地向けの仕様などについて解説し, あわせて極地における輸送, 建設, 番組作りの模様を紹介している.
著者
高橋 雅彦 菅原 智義
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.63, pp.29-36, 2004-06-17
参考文献数
11
被引用文献数
1

24時間365日運用可能なサービスを実現するためには、サービスを実行しているサーバの定期メンテナンスなどのときにサービスを透過的に移動できなければならない。そこで我々は、TCPセッションが切断されないプロセスマイグレーション方式を提案する。提案方式はオーバヘッドが低く、クライアント側のOSやアプリケーションの改造を必要としない方式である。したがって、既存のサービスにそのまま適用でき、透過的なサービス移動が実現出来る。これを実現するために、プロセスマイグレーションを同一サブネット内に特化し、OSレベルのプロセスマイグレーション実装と、プロセスごとに割り当てられた仮想IPアドレスを用いた。本方式を実装し、仮想IPアドレスを使用することによるオーバヘッドを測定したところ、約0.15%と極めて低いことを確認した。更に、ApacheやHelixDNAServerといった実アプリケーションも、クライアントとの通信が切断されることなく移動可能であり、実用性を検証した。To improve a service availability operating 24 hours a day for 365 days a year, it is important to support a service continuity mechanism independent on execution hardware and network environment. To achieve it, we propose a method of process migration with TCP session continuity. A Virtual IP address is provided for each service process, and is also migrated when the process is migrated to another computer. Since our method enables a server process migration without changing its communication address, there is no need to modify client-side sisters. Our prototype's overhead on usual network communications is extremely low about 0.15% with additional 19 virtual IP address on a NIC. Furthermore, we have validated that real applications such as Apache and HelixDNAServer are able to be migarated without lost connections.
著者
苅谷 剛彦 安藤 理 有海 拓巳 井上 公人 高橋 渉 平木 耕平 漆山 綾香 中西 啓喜 日下田 岳史
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.51-86, 2007

For academic high school students in local areas, it is necessary to make geographical transition from their home town to cities to go to ""good"" universities, while others may decide to remain their home countries to go to local colleges. What factors differentiate students into those two routes to have higher education? For what sake do some students decide to leave for large cities, and others to stay in their home town? This study pays attention to geographical mobility of students in top rank academic high schools in Japan. We administered a survey of 3,767 senior students in 12 high schools, all of which admit academically top students in their areas in 2006 and 2007. By analyzing the survey data, we will explore the following research questions: 1. What factors, including structural and socio-psychological, influences students'decision of mobility both at college entrance and future job entry? 2. What reasons lead them to pursue ""elite"" universities? Which goals either for self -realization or contribution to the society give rationale to apply for those universities? Are there any different mechanisms of this determination between high schools in large cities and rural areas? 3. What factors influence the formation of students'consciousness to contribute to the society? Do school experiences raise such consciousness? What school activities and cultures affect it? The data analyses shows that academic high schools in local communities have power to influence students'mobility and creating consciousness for devoting for the society.
著者
高橋 清
出版者
太成学院大学
雑誌
太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.59-65, 2015-03

本研究は2013年8月31日〜10月14日まで開催された,関西学生バスケットボールリーグ戦3部リーグでの太成学院大学バスケットボール部が対戦した11試合を対象とし,「得失点率」,「攻撃回数」,「2Pゴール成功率」,「3Pゴール成功率」,「リバウンド獲得数」,「ターンオーバー数」について,分析を試みたものである。その結果,2013年度関西学生バスケットボールリーグ戦3部リーグでの太成学院大学バスケットボール部の戦いが明確になった。「得失点率」においては,リーグにおける順位に関係していることが確認できた。「攻撃回数」においては,目標数値を設定し上回ることが出来たが,得点に結びつく結果には至らなかった。「2Pゴール成功率」,「3Pゴール成功率」は,2013年度のチームの特徴を活かした,オフェンスを展開することが数値より認められた。「リバウンド獲得数」においては,日々の取り組みが数値として認められたが体格差を埋めることは出来なかった。「ターンオーバー数」では,フェンダメンタルのスキルアップの必要性が確認された。この結果は,太成学院大学の競技レベルを把握できるとともに,今後の練習プログラムの設定やコーチングに役立つと考えられる。