著者
永井 厚志
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.26-31, 2014-04-30 (Released:2015-11-13)
参考文献数
7

本邦では2013年に日本呼吸器学会と日本呼吸ケア・リハビリテーション学会から相次いでCOPD診療のガイドラインが上梓された.COPDの治療・管理にあたっては,多面的な病態像を示すCOPDを捕捉する視点によって提言する診療手順や内容が異なる.国際ガイドラインGOLDは,症状の程度と疾患進展のリスクを指標とし薬剤選択のあり方を示した.一方,スペインのガイドラインではCOPD病型を肺気腫型,慢性気管支炎型,喘息合併型とし,それらの病型を基本にして増悪頻度の多寡で治療方針を示した.また,英国では気管支拡張症に対応するガイドラインのなかでCOPDを取り扱い,カナダでは持続する呼吸困難を軽減する手順書のなかでCOPDを扱っている.一方,わが国のガイドラインは気腫型と非気腫型COPDに病型分類し,治療は呼吸機能や病状を複合的に把握したうえで重症度を決定し,それに応じたステップアップ治療を推奨している.
著者
橋爪 和夫 高邑 和樹
出版者
日本体育科教育学会
雑誌
体育科教育学研究 (ISSN:13428039)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.11-20, 2005-08-15 (Released:2012-09-24)
参考文献数
13

Purpose: This study examined the coordin ated movement of SAKA-AGARI (forward upward circling on the horizontal bar) by analyses of both ground reaction forces and films made with high speed cinematography. Methods: The reaction forces of the sustaining leg were compared between three elementary school children who perform SAKA-AGARI successfully and 6 elementary school children who were unable to perform SAKA-AGARI even though they were judged to have sufficient muscle strength to achieve SAKA-AGARI. Results: The results were summarized as follows.1) Both legs of the SAKA-AGARI performer seemed to put together until the upward swinging leg parting from the floor.2) After the upward swinging leg parted from the floor, reaction forces of the sustaining leg pointed vertically and to the front. The direction of the reaction force in the successful SAKA-AGARI changed to the direction of the bar.3) Maximal speed at which the upper part of the body of the SAKA-AGARI performer leaned back was significantly faster when SAKA-AGARI was performed successfully, and this was a significant factor in explaining whether the SAKA-AGARI performance would succeed or not.4) Maximal speed at which the upper part of the body of the SAKA-AGARI performer leaned back correlated with the impulse of forward reaction forces when SAKA-AGARI performance was successful.
著者
高橋 篤
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.2-5, 1980

いま清酒業界は他の酒類との激しい競合のなかで苦境にたたされ, これを乗り越えるため総力をあげて清酒の需要増大という大きな課題に取り組んでいる。<BR>そこでマーケティングに詳しい著者に, その豊富な知識と貴重な経験を通してえた清酒製造業者としての販売戦略のあり方, 進め方について解説していただいた。
著者
中江 秀幸 對馬 均
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.B0673-B0673, 2008

【目的】パーキンソン病患者(以下PD)では、その症状の進行や精神的緊張などにより一日の身体活動量が低下したり変動したりする。したがって、在宅PDの支援を展開するには、実際の生活場面での活動状況や生活構造を評価し、その経時的変化を的確に把握することが重要となる。そこで本研究では、在宅PDの24時間の身体活動を定量的かつ定性的に把握する方法として、三軸加速度計を用いた評価方法を開発し、その有効性を明らかにすることを目的とした。 <BR>【方法】対象は在宅PD7名とした。内訳は、平均年齢68.1±4.2歳、Hoehn&Yahrのstage(以下stage)II度3名・III度3名・IV度1名、FIMの得点は平均97.3±27.0点であった。身体活動の評価は、MicroStone社製三軸加速度計を腹部に固定し、x・y・z加速度から合成成分を算出し、時間で積分した24時間分の総力積(kgm/day)を身体活動の量的指標とした。同時にソリッドブレインズ社製"生活活動度計(A-MES)"を用い、1日の中で臥位・座位・立位・歩行の各姿勢動作が占める時間数、および姿勢変換回数と寝返り回数を測定し、身体活動の質的指標とした。 <BR>【結果】対象者の平均活動量は、総力積:1.67±0.64kgm/dayであった。各姿勢の占める平均時間数は、臥位:7.7±1.8時間、座位:10.4±3.0時間、立位3.6±1.9時間、歩行3.0±2.2時間と、座位が43.3%を占めていた。姿勢変換の総回数平均は786±326回、臥位-座位の変換では458±281回、座位-立位の変換では282±178回と、臥位-座位間の姿勢変換が約60%を占めていた。また、寝返り回数は62±77回であった。総力積と他の変数間では、stageとの相関は認められなかったものの、FIMとの間では有意な相関(r=0.707)を認めた。同様に、総力積と歩行時間との相関(r=0.905)は認められたが、他の姿勢時間や姿勢変換回数との間には相関を認めなかった。なお、立位時間と座位時間(r=-0.914)、臥位時間とstage(r=0.772)の間には相関が認められた。 <BR>【考察】我々が若年成人と一般高齢者を対象として行った先行研究の結果と比較すると、24時間の総力積値は若年成人で2.04±0.29kgm/day、一般高齢者で1.65±0.40kgm/dayであったことから、本研究のPDの総力積値は一般高齢者と同程度であった。対象者が7名と少なかったため、総力積とstageの関連性まで言及できなかったが、総力積と歩行時間並びにFIMとの間に相関が認められたことから、今回のような三軸加速度計と生活活動度計を用いて在宅PDの身体活動を量的・質的に評価することの可能性が示されたものと考える。<BR>
著者
福島 哲仁 守山 正樹
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.209-216, 2003-07-30 (Released:2011-08-11)
参考文献数
15
被引用文献数
1

日本の食生活などの生活習慣と健康との関わりを明らかにする目的で, 日本へUターン移住した日系ブラジル人21人を対象に健康状態の変化を調査し, 移住者から見た日本の生活習慣から, その関連を分析した. 日本の生活環境に適応できた者は2人に過ぎず, 10人が十分適応できず, 9人は不適応の状態であった. 適応できない理由として, 読み書きができない, 対人関係, 仕事環境などが挙げられた. 現在の悩みや不安では, 将来16人, 人間関係12人, 日本語9人, 仕事8人, 子供の教育6人などが上位を占め, 海外からの移住者に対して地域社会の受け入れに問題のあるケースが多いことがわかった. 一方, 来日後の食物摂取量の変化では, 塩分, 肉, 果実摂取量が減少し, 魚の摂取量が増加した者が多かった. 日本とブラジルの食生活に共通するもので, サラダや米食は, 健康によいと感じている反面, コーヒーは悪いと感じている者が多かった. 相違点では, 日本の食習慣で, 魚介類を多く食べることは健康によいと感じているが, 果物と豆料理が少ない点は悪いと感じている者が多かった. 現在の健康状態は, 何らかの問題を抱えている者が半数以上であった. 体重の変化と食生活の変化との関連を見ると, 砂糖の摂取量増加と体重増加との間に関連が認められた. 日本の生活習慣が健康に与える影響について, ブラジルと日本の食習慣などの共通点と相違点を元に, 引き続き追跡していく必要がある.
著者
篠原 しのぶ 原崎 聖子
出版者
福岡女学院大学
雑誌
臨床心理学 (ISSN:13499858)
巻号頁・発行日
no.1, pp.9-20, 2004-03

「甘え」という概念の中には多くの要素が含まれているが、今回は過去の研究結果(篠原・1998)で抽出した6個の甘え因子を用いて女子の大学生に対して調査を実施し、その背景との関わりを検討した。その概要は次のとおりである。1.幼少期に両親から受けた養育と「甘え」との関係 大学生の幼少期は、「家族全員が集まって食事」をし、「寝るときに本を読んで」もらっており、「大切に育てられ」ているが「養育の中心は母親」であったことがわかる。更に「自分でできることは自分でする」ように言われて育った者は、『引っ込み思案』『責任回避』『非自立』『追従』の各甘えがいずれも低い。また、「両親から大切に育てられた」者たちは『引っ込み思案』『屈折』等の甘えが低い。即ち、幼少期の適切な育て方が甘えの低減に大いに役立っていることがわかる。2.「経済観念」と「甘え」との関係 全ての「甘え」因子が経済観念と深く関わっている。 殊に「甘え」得点の高いものは『親のすねをかじる』傾向が高いが中でも『非自立の甘え』においてこの傾向が顕著である。また、「家庭の経済状態」を熟知しているものや、倹約的、計画的金銭使用を心がけている者たちは、いずれも各甘え因子の低群に多いということが明らかである。3.生活意識と「甘え」との関係 『親の厳格性』『親との親和性』等が全般的に高く、幼少期の親の養育態度をよく反映している。しかし、男性のほうが「度胸がある」「職務に忠実である」「リーダーシップがある」等の項目が軒並み下位に位置している。即ち男性に対する信頼感が非常に低いということである。 これを「甘え」との関係で見てみると、『自己主張』『親の厳格性』『親との親和性』等は全て、甘え得点が低い者たちに多いことがわかる。即ち、親との関係が良いものは甘えが少なく、自己主張ができるものは甘えの低い者たちである。殊に『責任回避』『非自立』『追従』等の甘えはいずれも甘えの少ない者たちが望ましい生活意識を持っていることがわかる。ただ、『受容承認を求める甘え』のみは他の甘え因子とは異なる様相を呈している。いずれにしても「生活意識」の持ち方は「甘え」と大きく関わっている。4.愛他行動と「甘え」との関係 『協調的愛他行動』、『積極的愛他行動』、『許容的行動』の因子で見てみると、女子大学生は『協調的愛他行動』はかなりよくできているのに対して、『積極的』『許容的』愛他行動をとることはあまり育っていないことがわかる。 次に各項目を「甘え因子」との関係で見てみると、『受容承認を求める甘え』以外の各甘え因子ではいずれも低得点群、即ち甘えの少ないものの方が愛他行動をよくとっている。ここでも『受容承認を求める甘え』のみは他と異なる様相であることは興味深い。5.将来の配偶者に対する役割期待と「甘え」との関係 28項目中18項目において、4.0を超えて配偶者に家事分担を期待している。卒業後キャリアを持ち続けたいと望む女子大学生が多いことから、結婚後の家庭生活において夫に分担を期待しているのであろう。しかし、「掃除・洗濯」「食事の用意」「食事の後片付け」「食料の買出し」等、従来から女性の役割とされてきたものに対しては、夫への期待が他の項目より少なくなっている。「甘え」との関係では、『引っ込み思案』『屈折』『責任回避』の甘え群は、そのような甘えの傾向が少ないものの方が夫への期待が大きく『受容承認』ではその甘えが強いもののほうが期待が大きい。しかし、伝統的女性役割とされてきた項目は一項目も甘えとの関係が見られていない。即ち甘えの高低に関わらず、女性的役割は夫へ期待していないということがわかる。6.日本人的価値観と「甘え」との関係 昭和初期から総理府が調査し続けてきた項目の中から3問を抜き出して調査した。 (1)蟻とキリギリスについて 1991年の結果と比較してみると、いずれも"諭した上で食べものを分け与える"という回答が多いが、この10年余りの間にこの回答、即ち「日本人的回答」が有意に減少している。「甘え」との関係で見てみると、『受容承認』『屈折』『責任回避』の甘えに関しては、"追い返す"と回答したものの方が甘え得点が高い。 (2)課長のタイプ選択について この項目では10年間に変化無く「日本人的回答」である"人情課長"を選択するものが多く、外国の回答と大きく異なっている。上司に対する受け止め方の違いを如実に表している。「甘え」との関係で見ると、『責任回避』の甘え以外では甘えの得点に有意な差が認められなかった。 (3)将来の暮らし方について この質問項目では、1991年の結果とかなりの変化がみられ、特に、"社会のためになるようなことをして暮らしたい"と、"清く正しく暮らしたい"という回答が増えていることは興味深い。しかも殆どの甘え項目において"社会のために"を選択したものの甘え得点が低くなっている。 以上で見てきたとおり、現代若者(今回は女子大学生)の甘えの背景には、幼少期に受けた親の養育や、日本人的価値観等が大きくかかわっており、ひいては、生活意識、経済観念、愛他行動、夫婦の役割に対する期待等が甘えと強く関連していることが明らかとなったと言える。
著者
小倉 芳彦
出版者
学習院大学
雑誌
学習院史学 (ISSN:02861658)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.1-5, 1996-03
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.879, pp.40-43, 2008-07-28

●建売住宅を共同で設計する。オープンハウスで、発注者同士を引き合わせる。バーで工務店経営者に相談し、口角泡を飛ばして議論する。広島の街には、建築家同士でつながり、顧客をつなげる建築家の姿がある。風通しの良い街で、建築家たちが緩やかにつながる。 マンションブームに沸いた広島市。
著者
金森 久幸 有田 健一 星野 響
出版者
広島医学会
雑誌
広島医学 (ISSN:03675904)
巻号頁・発行日
vol.59, no.7, pp.602-611, 2006
被引用文献数
1

2 0 0 0 OA 本草図譜

著者
岩崎常正<岩崎潅園>//著
巻号頁・発行日
vol.第4冊 巻34水草類2,
著者
秋元 洗二
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.T8, no.553, pp.87-114, 1919-01-01 (Released:2015-06-12)
著者
高橋 豪仁
出版者
日本スポーツ社会学会
雑誌
スポーツ社会学研究 (ISSN:09192751)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.69-83,125, 2005
被引用文献数
2

本研究では、スポーツ観戦を介して形成された同郷人的結合を検討するために、1つの事例として、関西に在住する広島東洋カープのファンの集まりである近畿カープ後援会を取り上げ、この集団の設立母体であった近畿広島県人会に言及しつつ、後援会が如何にして形成されたのかを明らかにすることを目的とする。戦後の復興期において広島と大阪の間の物流のパイプ役として近畿広島県人会は機能しており、広島県から近畿圏への労働力のスムーズな移動に貢献していた。目に見える形で広島との繋がりを意識することのできるスポーツ観戦は、広島県人会のメンバーにとって、大阪の広島県人としてのアイデンティティを確認する場であり、広島県人会の政治経済的秩序を正当化する上でも必要とされていた。大阪カープ後援会結成のための共感の共同性を作り出したものは、単なる故郷に関する共通の記憶ではなかった。それはカープによって上演されたV1の物語であり、広島から大阪に出て来て働くという共通の体験を再帰的に映し出す社会的ドラマだった。このドラマの持つ力によって、広島県人会の活動の一部であったカープの応援が、1つのアソシエーションとして県人会組織から独立し、大阪カープ後援会となったのである。後援会はその設立以来、広島県人会と同様に同郷集団的機能を有しており、後援会に所属する広島出身者は大阪で「故郷」広島を発見し、アイデンティティをそこに見出しつつも、自らを大阪に結びつけながら、自己のアイデンティティを位置化していた。しかし、一方で、1970年代後半からのカープ黄金期には、カープによって同郷的アイデンティティを持ち得ない人も入会し始めることとなった。同郷団体である広島県人会の体制を象徴的側面から支えていたスポーツ観戦・応援行動が、1つのアソシエーションとして独立した時、そこに同郷人的結合に拠らない結節が混在するようになったのである。
著者
林 直美
出版者
イタリア学会
雑誌
イタリア学会誌 (ISSN:03872947)
巻号頁・発行日
no.46, pp.147-174, 1996-10-20

Luigi Malerba (nato a Berceto, 1927)e uno scrittore e sceneggiatore ancora attivo, apparso negli anni della neoavanguardia italiana. La scrittura malerbiana e caratteristica per l'uso del parlato, una narrazione naturale e semplice che sembra addirittura allontanarsi dal clima avanguardistico. Cio tuttavia, pur preserbando il gusto dell'umorismo nero e del paradosso. I personaggi malerbiani si muovono nel mare del suo linguaggio comico e capriccioso, ma mai sentimentale, e subiscono situazioni spietate. La disumanita e l'assurdita descritte non recano, tuttavia, alcuna traccia di obiezione o rimprovero. La poetica di Malerba si rifiuta di essere riconosciuta come neorealistica. Ma piu che i personaggi, protagonisti autentici delle opere malerbiane sono le parole, o meglio, quelle parole che non riescono mai ad appropriarsi della realta. Questa poverta delle parole si presenta soprattutto come limitatezza della descrizione. Nelle opere malerbiane, per esprimere questa limitatezza, emergono "i nomi propri", che sono capaci di designare l'oggetto di riferimento in un sol colpo, senza descrizione. Secondo Bertrand Russell, che ha completato "the description theory", e "la descrizione" che designa con precisione l'oggetto (il referente) ; ma Saul Kripke lo contraddice introducendo "the possible worlds". Il discorso di Kripke, assai suggestivo per la lettura di Malerba, suggerisce che nelle catene di comunicazione sono "i nomi propri", o meglio, "l'atto di nominare attraverso i nomi propri", a designare esattamente l'oggetto, e che la teoria di Russell e valida solo nel mondo chiuso del monologo di chi descrive. In questo studio, dunque, si discute sui nomi propri come fattore che fa spiccare questa limitatezza della descrizione, attraverso l'analisi di tre opere malerbiane, La scoperta dell'alfabeto (1963), Il serpente (1966) e Le pietre volanti (1992). 1.La scoperta dell'alfabeto Il primo racconto omonimo di questo libro emblematico, nell'episodio della firma, introduce il tema dei nomi propri e ne forma la premessa. Il protagonista dal nome Ambanelli, la prima volta che dovette apporre la propria firma a un documento, la scrisse troppo grande, e cosi in seguito molti lo chiamarono Amban. La firma e un congegno che occulta l'incapacita della descrizione del designare : che la firma, che di fatto e solo un segno, rappresenti il soggetto e soltanto una convenzione ; ma, una volta eseguita, sembra ben rappresentare e designare il referente. 2.Il serpente In questo primo romanzo malerbiano, in cui l'io narrante si identifica col protagonista, il nome proprio di Miriam, assegnato a un personaggio dal protagonista, e l'elemento piu significativo della narrazione. Il mondo monologante del protagonista, mitomane e megalomane, e quello di descrizioni minute e nevrotiche che quasi vorrebbero riferirsi a ogni cosa. Con la sua fissazione e la sua mania di persecuzione, il protagonista finisce per uccidere Miriam e divorarne il cadavere. Cio nonostante, l'esistenza di Miriam ottiene inspiegabilmente piu forza di prima. Per annullarla definitivamente il protagonista va a costituirsi alla polizia, dove tuttavia la sua auto-accusa non viene accettata dal commissario quale veritiera, perche le descrizioni che egli da di Miriam sono contradittorie. Quasi di riscontro alla polemica tra Russell e Kripke, il mondo monologante di descrizioni del protagonista non e valido nella comunicazione con l'esterno, cioe il commissario ; ma, nel rapporto tra Miriam e l'io, l'atto di chiamare quel nome e il mezzo piu efficace per indicarne ed evocarne la persona. 3.Le pietre volanti Le pietre volanti, che sono le pietre disegnate dal protagonista pittore, individuano il tema centrale del romanzo : il mondo si ripete. In questo romanzo, i nomi sono i veri protagonisti. Ovidio Romer, e tutti i suoi familiari di sesso maschile hanno nomi che cominciano per O. Mentre ne Il serpente si rappresenta la tragedia di chiamare un nome falso, in quest'opera si rappresenta quella di no essere chiamati con il vero nome.
著者
山本 俊哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.725, pp.84-89,5, 2002-08-19

住宅の防犯に対する関心が高まっている。マンションでは防犯性の高さをセールスポイントにした新築物件が続々と登場し,戸建て住宅ではいまや,居住者の最大の不満が防犯だ。住宅の防犯は,見通しの確保と防犯設備の配置がカギになる。マンションと戸建て住宅に分けて解説してもらう。(本誌) 侵入盗による被害総額は全国で年間1140億円。
著者
玉村 公二彦 佐藤 和美
出版者
奈良教育大学
雑誌
奈良教育大学紀要 人文・社会科学 (ISSN:05472393)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.87-99, 2006-10

This paper aims to show and examine the Korean Disability Discrimination Bill which has been discussed both in disability groups and in Korean Government. The purpose of the bill is to prohibit discrimination against people with disabilities and to protect their Rights. Although Korean approach for tackling the disability discrimination has been based on the Social Welfare Act for People with Disabilities, disability groups have recognized the weakness of the approach in comparison with the international trend of disability discrimination law. The Disability Discrimination Acts Solidarity in Korea(DDASK), which is pan-association of Korean PWD groups, was formed on April 2003. PWD groups in Korea have continuously acted and had a draft of disability discrimination legislation. In response to activities by DDASK, the government planed to propose the disability discrimination bill of version which has been prepared in the Ministry of Health and Welfare. The draft by the Ministry of Health and Welfare consisted of 50 articles. As the result of the government decision, the Health and Welfare vice minister announced the Korean government officially decided that Disability Discrimination legislation would be included in the processing discrimination law of the National Human Rights Commission of Korea.