著者
竹村猛児 著
出版者
大隣社
巻号頁・発行日
1939
著者
鈴木 常彦
出版者
FIT(電子情報通信学会・情報処理学会)運営委員会
雑誌
情報科学技術フォーラム一般講演論文集
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.29-31, 2007-08-22

本論文は、日本に於けるDNSの運用が如何に不適切で危険な状態にあるかを明らかにするための調査報告である。2005年にクレジットカード会社や省庁のドメインに不適切な設定があったことが大きなニュースになったにも関わらず、その後過去約2年間の追跡調査において状況の改善は進んでいない。さらに、8割を超えるDNSサーバがDDoS攻撃(Distributed Denial of Service Attack)の増幅器として利用される可能性があることも判明した。このような状況にあるインターネットはその完全性、可用性において高いリスクに晒されており、非常に脆弱な状態にあると認識せざるを得ない。
著者
鈴木 常彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.37, pp.89-91, 2008-05-01

アクセス制限のない DNS キャッシュサーバ(オープンリゾルバ)は、IP アドレス詐称と応答の増幅により DNS amp と呼ばれる DDoS 攻撃の踏み台となる。本論文では、独自に開発したオープンリゾルバの検査ツール DNS Amp Checker を紹介する。また、DNS Amp Checker による調査結果として、日本国内の DNS コンテンツサーバの約8割がオープンリゾルバであり、DNS amp の踏み台となるオープンリゾルバを大量かつ容易にリストアップできる危険な状態のまま改善が進んでいない状況にあることを報告する。DNS cache servers (DNS open resolvers) without access controll could be misused for DDoS attack. This paper introduces the orginal tool 'DNS Amp Checker' for finding open resolvers. And using the tool, it's made clear that about 80% of DNS authoritative servers are open resolvers. So anyone can find many open resolvers. And the state is not improved in these years.
著者
T. Fujita W. F. Brechue K. Kurita Y. Sato T. Abe
出版者
日本加圧トレーニング学会
雑誌
International Journal of KAATSU Training Research (ISSN:13494562)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.1-8, 2008 (Released:2008-11-10)
参考文献数
27
被引用文献数
33 97

Traditional high-intensity resistance training performed 2-3 times per week induces muscle hypertrophy, at least, in 5 weeks (i.e. 10-15 training sessions). To examine the effect of a higher training frequency (12 sessions in 6 days), healthy young men performed low-intensity resistance training with (n=8, LIT-BFR) and without (n=8, LIT-CON) leg blood flow restriction with cuff inflation (BFR) twice per day for 6 days. Training involved 4 sets of knee extension exercise (75 total contractions) at 20% 1-RM. Significant muscle hypertrophy was observed only in the LIT-BFR group as estimated muscle-bone cross-sectional area (CSA) (2.4%), MRI-measured mid-thigh quadriceps muscle CSA (3.5%) and quadriceps muscle volume (3.0%) increased. The resulting hypertrophic potential (% change in muscle size divided by number of training sessions; ∼0.3% per session) is similar to previously reported traditional high-intensity training (0.1 to 0.5% per session). Improved 1-RM knee extension strength (6.7%) following LIT-BFR training was accounted for by increased muscle mass as relative strength (1-RM/CSA) did not change. There was no apparent muscle damage associated with the exercise training as blood levels of creatine kinase, myoglobin, and interleukin-6 remained unchanged throughout the training period in both training groups. A single bout of training exercise with and without BFR produced no signs of blood clotting as plasma thrombin-antithrombin complex, prothrombin fragment 1,2 and D-dimer were unchanged. In conclusion, changes in muscle mass and strength following 6-day (12 sessions) of low-intensity resistance training requires BFR to produce responses comparable to the effect of several weeks of high-intensity resistance training.
著者
荒川 直樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.120, pp.51-53, 2009-06

日本が記録的な暖冬を送っていた今年2月、地球の裏側にあるオーストラリアでは記録的な熱波が到来し、大地は灼熱地獄と化していた。オーストラリア南東部にあるビクトリア州の大都市メルボルンでは、1月28日から3日間にわたって日最高気温が43℃以上を記録。その後気温は30℃前後に落ち着いたものの、2月7日には再び跳ね上がり、最高気温46.6℃と、観測史上最高を記録した。
著者
瀬川 栄一 静間 久晴 柏木 宏彦
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.C4P1120-C4P1120, 2010

【目的】<BR>近年、理学療法士はスポーツ現場より様々な立場での介入を求められることが増加傾向にある。その中でもメディカルスタッフとしてアスリートに対するコンディショニングサポートを要求されることが多い。スポーツ現場においてコンディショニングの用語の定義は難しく、「技術面」、「体力面」、「栄養面」、「用具」など総合的な意味合いで使用されることが多い。中野によれば、競技者のコンディショニングでは、目指す大会期日に照準を合わせてトップコンディショニングになるように準備することを目的とし、選手自らがコントロールしなければならず、選手の主体的なコンディショニング管理はセルフコントロール(自覚的コンディション)が階層的な部分の底辺にあり土台となるとしている。それに対して、理学療法士を含むコーチやトレーナーといった職種のプライマリーケアが競技成績に反映される、とされ重要視されている。本研究においては、2009年5月に行われた水球男子日本代表のワールドリーグアジア大洋州ラウンド遠征に帯同した機会を用いて、競技者の自覚的疲労度と理学療法の介入に焦点をあて関係性を検討する事にした。<BR><BR>【方法】<BR>2009年5月22日~31日においてFINA Water Polo World League 2009 アジア大洋州ラウンドが開催された。日程の詳細は22日~24日(オーストラリアラウンド)、28日~31日(ニュージーランドラウンド)であった。また、ラウンド間の日程は練習を行った。対象は2009年4月に行われた代表選考会により選出され本遠征に参加した男子選手13名、平均年齢22.6±3.18歳。調査期間は2009年5月20日から31日の12日間。理学療法(以下PT)は希望者に対し、夕食後介入した。この間施行したPTは106件あり、処置内容の割合はマッサージ52%、アイシング14%、ストレッチング12%、超音波療法10%、その他12%であった。選手全員は夕食時およびケア対応時に配布された問診表に、疲労・疼痛を感じる部位とその強度を記入した。強度に関しては、疲労を全く感じていない状態を0としてベースラインを設け、疲労は1~3、疼痛は4~6の6段階スコアにて表現した。各選手の訴える身体部位すべてのスコアを合計し、前日との差を求めた。次にそれら全選手11日間分のデータを、前日にPTが介入した群とPTが非介入であった群に振り分け、スコアの合計、延べ人数を算出し比較・検討した。検定にはMann-WhitneyのU検定を用い、有意水準5%にて解析した。<BR><BR>【同意と説明】<BR>対象者には遠征参加時に研究目的・研究内容について十分な説明を行ったうえ同意を得た。<BR><BR>【結果】<BR>11日間における介入群の延べ人数は62人、合計スコアは-65と自覚的疲労度は減少した。非介入群では延べ人数81人、合計スコアは20という値を示した。2群間において、介入群に有意な疲労度の減少が認められた(p<0.05)。<BR><BR>【考察】<BR>今回、短期間の横断的手法であったものの、理学療法の介入が選手の自覚的疲労度を低下させる結果を得られた。遠征初期では約2週間の国内事前合宿と長時間の移動による影響から不安定な値を示した可能性が考えられた。ファーストラウンドの終了した24日には大会主催の食事会があり、介入する事ができず翌日に疲労度を上昇させた要因と考えた。<BR>セルフコントロールがコンディショニング作りの基礎であると考えるならば、主観的な感覚にアプローチする意義はある。そして、アスリート自身が疲労感を自覚的にとらえることができるような指導を行わなければならない。アスリートの主たる内省報告の内容は「筋肉のハリ」や「痛み」、「違和感」といった抽象的なものが大部分を占めている。それらの要求を軽減させることが選手やチームのコンディショニングの向上につながるであろう。これらはいわゆる遅発性筋痛(delayed on-set muscle soreness: DOMS)に対するアプローチと言い換えられることも考えられ、処置内容の生理学的考察と内省報告との相関を検討することを今後の課題とした。<BR>【理学療法学としての意義】<BR>スポーツの現場からは常に理学療法士としての介入を求められるとは限らない。特に「アスレチックトレーナー」としての介入が一般化してきている。そのうえ合宿や大会期間のみという短期間で「競技成績」や「パフォーマンスの向上」といった、チームに対する貢献度が我々の業務評価につながることもあり、「チーム強化」という目的を意識しなくてはいけない。このような需要にこたえることが理学療法士の社会的地位向上や職域拡大の一助となるであろう。また、自覚的な疲労感を考察することは一般の医療機関における臨床場面においてもフィードバックできる要素と考える。<BR>
著者
上野 満雄 中桐 伸五 谷口 隆 有沢 豊武 三野 善央 小寺 良成 金澤 右 雄山 浩一 小河 孝則 太田 武夫 青山 英康
出版者
公益社団法人日本産業衛生学会
雑誌
産業医学 (ISSN:00471879)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.483-491, 1984-11
被引用文献数
1

日本国有鉄道の新幹線は,早朝から深夜まで過密ダイヤのもとで,高速度を出して走行している.したがって,新幹線車両の清掃労働者は主に,深夜労働に従事することを余儀なくされ,頻回な夜間勤務を行っている.本研究は,新幹線車両清掃労働者の健康に及ぼす夜間勤務の影響を検討したものであり,特に,連続夜勤の回数と健康障害の関係について評価を行った.本研究は二つの調査研究から成っている.最初の研究では,勤務実態と健康実態を明らかにするため,1か月間の夜勤の頻度,連続夜勤の回数,自覚症状を調査した,調査は,大阪駅で働く246人の男性清掃労働者に対して,日本産業衛生学会交代勤務委員会作成の質問用紙を配布する方法を用いて,1981年に実施した.調査結果は,勤務形態別に3グループに分けて比較検討を行った,グループAは,夜勤専従者であり,勤務編成は,週に5回の連続夜勤を基本とする102人のグループである.グループBは,一昼夜交代で週3回勤務をする124人のグループである.グループCは,週6回勤務の日勤者20人である.これら勤務の形態別比較の結果,グループAにおける胃腸障害,全身疲労感の訴え率が最も高く現われていた.最初の研究結果にもとづいて,2番目の研究では,連続夜勤の回数と健康障害の関係について検討を行うため,ケース・コントロールスタディを行った.研究対象は,最初の研究で対象とした夜勤労働者の中から60人を5歳階層ごとに無作為抽出し,3グループに分け各グループ20人ずつとし,方法は,産業衛生学会疲労研究会作成の疲労自覚症状を勤務の前後で1労働週にわたって自記させた.3グループは,グループA20人,グループB20人,グループD20人である.グループAとBは,最初の研究の同じ勤務形態であるが,グループDは,グループAのコントロールとして,夜勤3日目を非番日に変えた勤務に従事させた.調査の結果,グループAとBでは最後の勤務後に疲労自覚症状の訴え数が第1日目の勤務前と比べて有意に増加していたが,コントロールのグループDでは訴え数の有意な増加は認められなかった.これら二つの研究結果から,夜間勤務の形態と労働者の健康状態の間に密接な関連があり,5連続夜勤の3日目を非番日にすることは,労働負担を軽減するうえで効果的であることが明らかとなった.したがって,5回以上の連続夜勤に就労する新幹線清掃労働者の職業的健康障害を防止するためには,連続夜勤回数の頻度や労働時間に関する勤務条件の改善がなされるべきであると考えられた.

2 0 0 0 OA スポーツ栄養

著者
樋口 満
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.1-12, 1997-02-01 (Released:2010-11-26)
参考文献数
21
被引用文献数
1
著者
奥谷 喬司 小島 茂明 金 東正
出版者
日本貝類学会
雑誌
Venus : journal of the Malacological Society of Japan (ISSN:13482955)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.29-32, 2004-06-30
被引用文献数
1

シロウリガイ属はこれまで北東・北西太平洋から多様の種類が知られてきたが,南西太平洋からはニュージーランド沖とラウ海盆からこの属の出現が予報的に報じられているのみで,分類学的な詳細は公表されていない。ところが,1994年にドイツのゾンネ号が行ったニューアイルランド海盆の調査中,リヒル島沖のエジソン海山から本属の標本を採集していた。今回その後同地点から採集された標本の形態学的および分子系統学的研究(Kojima et al.,未発表)を行った結果,我が国本州沖の南海トラフに棲むナンカイシロウリガイに近似の未記載種であることが判ったので記載した。Calyptogena(Archivesica) edisonensis n. sp.エジソンシロウリガイ(新種・新称)殻長99.8mm(ホロタイプ)。殻頂は前方1/4〜1/5くらいに偏っていて,殻の後域は僅かに広がる。殻皮は薄く,殻頂域では剥離している。〓歯は放射状。浅い殻頂下洞がある。前足牽引筋痕は明らか。エジソン海山の水深1450m。あらゆる点でナンカイシロウリガイに似るが,ナンカイシロウリガイでは前足牽引筋痕が深い孔状になる特異性がある。
著者
石川 裕一 宮城 匡彦 松本 知子 渡邊 奈津子 東條 靖 廣井 直樹 久保木 幸司 芳野 原 坪田 貴也 吉原 克則
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.97, no.10, pp.2552-2554, 2008-10-10
参考文献数
4
被引用文献数
1

34歳,女性,7月に起立困難で入院.心エコーにて著明な右心不全を認め,急激に呼吸状態の増悪を来たした.スワンガンツカテーテルにて全身血管抵抗低下を伴った高心拍出性心不全の所見を呈し衝心脚気と診断.フルスルチアミン投与したところ24時間以内に循環動態の改善が認められた.衝心脚気の原因として本人が2月から始めた健康食品ダイエットが原因と考えられた.現在では稀な疾患ではあるが,短期間で重症化し致命的な経過を辿る事がある為,注意が必要であると考える.<br>
著者
北村 直也 松川 利広
出版者
奈良教育大学
雑誌
奈良教育大学紀要. 人文・社会科学 = Bulletin of Nara University of Education. 奈良教育大学 編 (ISSN:05472393)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.159-166, 2013-11

Schools have been working on operetta performances as an interdisciplinary and comprehensive educational activity to develop the general personalities of children, who take part in the activity enthusiastically to express themselves through performances. We have studied where this energy comes from, and interactions among children as well as between teachers and children from the perspective of caring, taking account of characteristics of expression in operetta performances. The study has shed light on a change in the "caring relationships" among children as well as between children and teachers built up through the expression of operetta that involved self-orientation and other-orientation in the activity, "self-expression" , and the roles and functions of these aspects.