著者
髙松 俊介 宮川 誠一郎 佐藤 久弥 鈴木 航 西澤 剛 中村 雅美 梅田 宏孝 崔 昌五 加藤 京一 中澤 靖夫 池田 純
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.70, no.6, pp.549-555, 2014 (Released:2014-06-20)
参考文献数
13

The hamate bone, one of the carpal (wrist) bones, has a large uncinate process protruding from the palm side. In sports such as golf and tennis, the hamate bone can break if is subjected to a high external force, such as from the handle of a racquet or club. At our hospital we take X-ray images of the hamate bone from two directions: an axial image through the carpal tunnel and an image at the base of the hamate hook (conventional method). While the conventional method makes it easy to create images of the base of the hamate hook, the patient may suffer pain during image-taking because the hamate bone is pulled to cause radial flexion. We therefore investigated a method of imaging that would create three-dimensional computed tomography (3DCT) images of the base of the hamate hook in which the patient would only have to only rotate the wrist externally and elevate the fore-arm without any radial flexion. Our results suggest that it is possible to obtain images of the base of the hamate hook as clear as those acquired using the conventional method with the patient in a comfortable and painless position taking images at an external rotation angle of 50.3° and a forearm elevation angle of 20.3°.
著者
小口 智啓
出版者
信州医学会
雑誌
信州医誌 (ISSN:00373826)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.297-298, 2007

良性発作性頭位めまい症は,めまい診療において多く見られる疾患である。近年その治療法として理学療法が行われNHKの「ためしてガッテン」では「ゴッドハンド療法」と紹介されるなど一般にも知られるようになってきている。
著者
藤本 徹 岸本 好弘 西村 圭一 高橋 薫 高橋 淳 谷内 正裕 山内 祐平
出版者
日本デジタルゲーム学会
雑誌
デジタルゲーム学研究 (ISSN:18820913)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.13-21, 2015 (Released:2019-10-01)

本研究では、数学的思考力を高める学習ゲーム開発のための履歴データ記録APIと、ゲームを公 開して一般ユーザーからのプレイデータを収集、閲覧できる機能を持ったオンラインプラットフォー ムの仕組みを開発した。そして、実際に開発したゲームをプレイしたユーザーへの調査結果をもとに 評価を行った。その結果、このようなプラットフォームを通して、従来は評価を得ることが難しかっ た外部のユーザーや開発者からのフィードバックを得る機会を提供でき、開発者教育に寄与する仕組 みとして機能する可能性が示唆された。
著者
豊田 長康
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.446-451, 2012-06-20 (Released:2017-06-02)
参考文献数
2

わが国の医学論文数の動向を知るためにトムソン・ロイター社学術文献情報データベースおよびU. S. National Library of MedicineのPubMedを用いて分析した.わが国の臨床医学および基礎的医学の論文数は,主要国の増加に対し2000年頃から停滞あるいは低下して国際シェアが急激に低下し,相対被引用度も停滞していた.臨床医学および基礎的医学とも地方国立大学での低下が著しく,両者は正の相関を示した.国立大学法人化,大学予算削減,新医師臨床研修に起因する若手医師の流動化等の外的負荷に対応困難な地方国立大学の人的研究インフラ(研究者数や研究時間)が弱体化したことが主因と推測する.
著者
陳 建一 永田 雅乙 滝口 智子
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.372, pp.72-74, 2006-07

抜群の知名度を誇る「料理の鉄人」にとっても、人を育てる難しさは格別。経営者の立場で気付いたのは、コミュニケーションの大切さだった。
著者
遠藤 重哉 藪野 浩司
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.365, 2011

3リンク劣駆動マニピュレータの運動制御をフリーリンクの角度情報をフィードバックせずに行う。駆動リンクを用いて、フリーリンクを高周波加振し、分岐現象を発生させ安定な平衡状態を作り出す。さらに駆動リンクの角度を変化させることにより、分岐現象に摂動を加え安定な平衡点を徐々に移動させることによって、運動制御を達成する。模型実験を行い、提案手法の妥当性を確認する.
著者
関 智彦
出版者
日本イスパニヤ学会
雑誌
HISPANICA / HISPÁNICA (ISSN:09107789)
巻号頁・発行日
vol.2020, no.64, pp.125-142, 2021-01-20 (Released:2021-02-22)
参考文献数
21

本論は、スペインの思想史家であるマルセリーノ・メネンデス・ペラーヨ(Marcelino Menéndez Pelayo, 1856–1912)が、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、スペインのイスラーム思想史学に対して行った貢献とその背景を検討するものである。第一に、当時の西欧におけるスペインのイスラーム学の学風を検討する。第二に、ペラーヨと当時のイスラーム学者の往復書簡を分析し、両者の接点や影響関係を考察する。第三に、ペラーヨの歴史観を強く反映する著書である『スペインの学術』と『スペイン異端者史』におけるイスラーム思想史関連の叙述を分析し、当分野への貢献の背景にある、ペラーヨ自身のイスラーム思想史学における関心を指摘する。一連の考察により、スペインのイスラーム思想史学に対するペラーヨの貢献の背景には、19世紀後半におけるスコラ哲学の議論に対し、スペインから独創的な貢献を試みる彼自身の関心があったと結論付けた。
著者
南 学 Manabu MINAMI
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要, 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.337-348, 2013-03-31

従来のクリティカルシンキング教育は、受講生に多大な認知的負荷を求めるため、受講生の一部はクリティカルシンキングを学ぶ動機づけを失いやすいという問題点と、クリティカルシンキングを実践・練習する機会を持ちにくいため自発的にクリティカルシンキングを行いにくいという問題点があった。これらの問題を解決するために、筆者はクリティカルシンキングを実践することをうながすゲーミング教材を開発した。本研究では、この教材がクリティカルシンキング志向性を高めるかどうかを検証した。実験は教材の有効性を示した。考察では、この教材を従来型のクリティカルシンキング教育に取り入れることでいっそうの有効性を発揮するであろうと論じられた。
著者
今津 芳恵 松野 俊夫 村上 正人 林 葉子 杉山 匡
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.263-270, 2016

心療内科に通院中の患者233名を対象に, ストレス反応を測定するPublic Health Research Foundationストレスチェックリスト・ショートフォーム (以下, PHRF-SCL〔SF〕) と自己成長エゴグラム (以下, SGE) を実施し, その関連を検討した. SGEの得点のクラスター分析から, 「A高位Wタイプ」, 「A低位Mタイプ」, 「FC低位Vタイプ」, 「NP高位 ‘ヘ’ タイプ」が抽出された. それぞれについて, PHRF-SCL (SF) の下位尺度ごとに偏差値を算出し, 一元配置分散分析により平均の差を検討した. その結果, 「FC低位Vタイプ」はストレス反応が他のタイプより高く, 「NP高位 ‘ヘ’ タイプ」は他のタイプより低かった. PHRF-SCL (SF) とエゴグラムとの関連が認められ, その関連性は先行研究と一致するものであり, PHRF-SCL (SF) の構成概念妥当性の一端が検証された.
著者
坂本 祐一 柳井 武志 高橋 賢一郎 中野 正基 福永 博俊 小笠原 宏 掛橋 英典
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.43, pp.14, 2010

無電極放電ランプは,長寿命,高効率,比較的高い演色性,などの特徴を有しており次世代の光源として期待されている.無電極ランプの発光状態は,プラズマの状態に依存するため,プラズマ状態を把握することは,効率改善を検討する上で有効であると考えられる.本稿では,プラズマへの伝達電力に着目し,パナソニック電工社製の球状無電極放電ランプ(150 Wタイプ)内のパワーカプラに関する設計指針を検討した.プラズマ電力,Cu管およびAl土台で消費される電力に対するフェライトコアの位置依存性を検討したところ,フェライトコアの位置を市販のランプのコアの位置よりも上昇させることで,プラズマ電力が増加することがわかった.この原因は,フェライトコアを上昇させることにより,コア下端とアルミ土台の上端の距離が離れ,アルミ土台を流れるうず電流が減少するためであることがわかった.次に,パワーカプラ(コア+Cu管+Al土台)全体の位置を変化させて解析を行ったところ,パワーカプラの上昇に伴ってプラズマ電力が増加することが確認された.同様の実験を実機にて行い,光量を測定したところ,プラズマ電力と同様,パワーカプラの上昇に伴って光量が増加し,光束とプラズマ電力の増加の傾向は比較的良い一致を示した. 以上の結果より,パワーカプラの構造はプラズマ電力に影響を与え,プラズマ電力が増加すると光量が増加する傾向にあることがわかった.
著者
三崎 隆
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.102-107, 1993-06-10 (Released:2017-06-30)

In this study, the relationship between cognitive development and strata observation is discussed. The author investigated the cognitive development using GALT and observation skills using photographs of strata on 295 students. It is sure that, strata observation are influenced by cognitive development. The influence is shown as changes into a qualitative, quantitative, and classifiable observations from a simple observation, according to developing of their cognitive abilities.
出版者
日経BP
雑誌
日経パソコン = Nikkei personal computing (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.826, pp.24-27, 2019-09-23

Windows 7のサポートが2020年1月に終了するが、これはマイクロソフトがサポートの方針としている「ライフサイクルポリシー」によるものだ。同社は、OSなどの主要なソフトについて、当初の5年間は新機能の追加や無料電話サポートが受けられる「メインストリームサポート」期間、その後の5年間はセキュリティ関連の更新プログラムが提供される「延長サポート」期間と定めている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン = Nikkei personal computing (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.765, pp.30-34, 2017-03-13

Part2作成・編集 PDFファイルを閲覧するだけでなく、大事な情報は積極的にPDF化しよう。今どきのパソコン環境なら、いろいろな方法で作成できる。 Windows 10では、印刷実行時にプリンターとして「Microsoft Print to PDF」を選ぶだけで、印刷対象をPDF化できる(図1…
著者
小松崎 明 末高 武彦
出版者
一般社団法人 口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.834-841, 2001
参考文献数
19
被引用文献数
6

健常歯列者およびブリッジ装着前後の第一大臼歯1歯喪失患者を対象として,複数の咬合平衡に関する評価法について比較検討し,次の結果を得た。1.健常歯列者を対象とする評価から,透過レーザー法による歯冠相当部体積の重心偏値率の平均値が8.1%だったのに対し,感圧紙法のWタイプの咬合力重心価値率では20%を超えて有意(p<0.01)に大きく,咬合力の重心の価値量は大きく表示される。また,前・後基準点との距離関係から重心位置の比較を実施したところ,透過レーザー法は感圧紙法Wタイプに比較して重心-後基準点間距離が有意(p<0.01)に長く,重心がより前方に位置していることがわかった。2.ブリッジ装着患者を対象とする評価から,透過レーザー法によるブリッジ装着前の価値率の平均値は44.3%だったが,装着後には同8.1%と有意(p<0.01)に減少し,ブリッジ装着による咬合平衡状況の回復が観察できた。ブリッジ装着後の摂取障害食品の有無と,装着後の価値率の大小とを比較した結果,摂取障害食品の有無と,健常歯列群の偏値率を超える者,以下の者の割合について関連が認められた(p<0.05)。以上のようなことから,口腔の恒常性維持の観点から,透過レーザー法による歯冠相当部体積の重心を用いた咬合平衡状況から,咀嚼機能の適正な評価がなされる可能性が示唆された。
著者
難波 栄二
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.112-116, 2015 (Released:2015-03-20)
参考文献数
17
被引用文献数
1

脆弱X症候群 (FXS) はトリプレットリピート病の1つで, FMR1遺伝子の異常によって発症する. FXSは遺伝性知的障害の代表的な疾患で, 知的障害を引き起こすシナプス障害の分子メカニズムが解明されており治療法の開発が進んでいる. FXSはFMR1遺伝子のリピートの異常伸長 (200 CGG繰り返し以上) によって発症する. 現在, mGluR5阻害剤など, この異常を改善するための治療法が開発されつつあり, 臨床治験も開始されている. 我々は, FXSの遺伝子診断を行い患者さんの収集を行っているが, 日本では患者が少ない. 今後, より多くの患者さんを診断し登録する必要がある.
著者
Kazuhiro Ishii Ai Hosaka Kaori Adachi Eiji Nanba Akira Tamaoka
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.1205-1208, 2010 (Released:2010-06-15)
参考文献数
23
被引用文献数
6 9

A 71-year-old man developed postural tremor and was treated as an essential tremor patient. Nine years after the tremor onset, he developed symptoms resembling Fragile-X-associated tremor/ataxia syndrome (FXTAS), including exacerbated (increased coarseness and amplitude) tremor in the right arm, ataxic gait, and brain MRI showed lesions in the bilateral middle cerebellar peduncles (MCP). Evidence of premutation in the form of 83 CGG repeats of the Fragile-X-mental retardation 1 (FMR1) gene confirmed the diagnosis of FXTAS. FXTAS causes various neurological symptoms including in some cases tremor resembling essential tremor in the early stages. FMR1 gene premutation should be checked when the patient develops intention tremor, cerebral dysfunction and/or a brain MRI shows MCP lesions.
著者
千野 明日香
出版者
法政大学国文学会
雑誌
日本文学誌要 (ISSN:02877872)
巻号頁・発行日
no.99, pp.2-16, 2019-03