- 著者
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根本 幾
王 力群
- 出版者
- 東京電機大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2010
長調の音楽は一般に明るい印象を与え,短調の音楽は暗い印象を与える.その神経生理学的な基盤を明らかにする目的で,長・短音階や長・短三和音を聞いたときの脳の反応をMRIやMEG(脳磁界)を用いて調べた.短調関連の刺激に対して,MRIの測定で痛みや不快感と関連する部位の活動が観察された.また和音を20Hzで振幅変調して持続的な脳活動をMEGで測定すると,長・短三和音に対する反応が異なった.これらの結果は,長・短調の神経生理学的基盤の一部と考えられる.さらに発展的な研究についても成果を得た.