著者
小野寺 政行 須田 達也 荒木 英晴 木村 篤 草野 裕子 下田 星児 小南 靖弘 広田 知良 中辻 敏朗
出版者
北海道農事試驗場北農會
巻号頁・発行日
vol.86, no.2, pp.122-130, 2019 (Released:2019-11-14)

雪踏みは雪割りと同じく,土壌凍結を促進でき,野良イモ防除に有効である。雪踏みは雪割りに比べ使用機が安価で共同利用しやすいが,積雪が深い場合や傾斜地などでの実施にやや難があるため,立地条件や作付体系等を考慮して凍結深制御手法を選択する。雪踏み,雪割りに関わらず,土壌凍結深30cmを目標に制御すると,土壌物理性の改善や窒素溶脱抑制を介して圃場の生産性は向上する。土壌凍結深推定計算システムは汎用性を高め,広域で活用できるように改良した。
著者
下田 直春
出版者
日本科学哲学会
雑誌
科学哲学 (ISSN:02893428)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.7-21, 1980-11-20 (Released:2009-05-29)
参考文献数
9
被引用文献数
1
著者
黒山 竜太 下田 芳幸 Ryuta KUROYAMA Yoshiyuki SHIMODA
出版者
長崎国際大学
雑誌
長崎国際大学論叢 (ISSN:13464094)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.13-20, 2010

本研究では、大学生の感じるストレスに対してストレスコーピングのあり方がどのように関連しているか、特に先延ばし傾向が及ぼす影響について男女別に検討した。対象者は大学生315名であった。質問紙は、ストレスコーピングに関連のあるとされる共感尺度、先延ばし傾向尺度、対人ストレスコーピング尺度、ストレス反応尺度で構成された。「抑うつ不安」「不機嫌怒り」「無気力」からなるストレス反応について重回帰分析を行った結果、男子では全てのストレス反応に対して先延ばし傾向の影響が大きいことが明らかとなった。また、女子では先延ばし傾向よりも被影響性の影響が大きいことがわかった。以上よりストレス反応に影響を与える傾向やコーピング手段が男女で異なり、ストレス反応の低減のために男子は問題を後回しにしないことや独りよがりにならないこと、女子は男子の傾向に加えて周囲に影響を受けすぎないことが重要であることが示唆された。
著者
下田 和宣
出版者
宗教哲学会
雑誌
宗教哲学研究 (ISSN:02897105)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.58-71, 2017-03-31 (Released:2017-06-01)

Das Ziel des Aufsatzes liegt darin, die philosophische Beschreibung der Religionsgeschichte von Hegel in Berliner Zeit als ›Philosophie der Religionsgeschichte‹ zu formulieren. Im Rahmen der Geistesphilosophie Hegels gilt die Entwicklung der geschichtlichen Kulturreligionen als Realisierung des Religionsbegriffs. Hier tauchen weder Gottestheorie noch Gefühlsmoment, sondern kulturelle geschichtliche Phänomene wie Mythen und Kulte als ein zentrales Thema auf. Hinter dieser eigenen Problematik der Hegelschen Religionsphilosophie, welche die Sache der Religion für die Beziehung zwischen Gott und Menschen hält, lässt sich seine Strategie gegen die sich wesentlich an einen Ursprung orientierte traditionelle Denkart erkennen. Hegel versucht nun eine neue Art des Philosophierens aufzuzeigen, indem er aus der geschichtlichen Entwicklung der religiösen Erscheinungen eine vor-begriffliche Phase der Gestaltung des philosophischen Denkens herausarbeitet. Die Philosophie als Religionsgeschichte erschließt nämlich eine Möglichkeit, sich selbst im Kontext der Kultur zu erkennen.
著者
永金 則子 岩見 優子 井藤 一江 下田 美和 八塚 尋子 梶山 佳代 天野 有希 丹根 一夫
出版者
特定非営利活動法人 日本顎変形症学会
雑誌
日本顎変形症学会雑誌 (ISSN:09167048)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.51-62, 1996-04-30 (Released:2011-02-09)
参考文献数
18
被引用文献数
1

This study was designed to investigate the patient's recognition of changes in facial profile due to orthognathic surgery. The results of questionnaires were summarized and analyzed in relation to cephalometric data.The subjects consisted of forty-three posttreatment patients (13 males and 30 females) with mandibular prognathism, , who had undergone orthognathic surgery at Hiroshima University Dental Hospital. In this study, patient's recognition of improvement in facial profile was summarized in relation to morphologic changes associated with orthognathic surgery by means of Spearman's correlation analysis.The results were as follows:1. Before treatment, eighty-eight percent of patients were anxious about disharmony of the facial profiles, and the degree of anxiousness was severe in half of them. As for facial areas, the lower lip and chin were their greatest concern.2. After treatment, eighty-four percent of patients recognized improvement in facial profile, and sixty-three percent of patients assessed that their profiles were improved more substantially than expected before treatment. As for facial parts, more than seventy percent of patients mainly recognized improvement in lower lip and chin.3. The patient's recognition of improvement in facial profile, especially chin, exhibited a significantly positive correlation with the amount of mandibular setback during treatment.These results suggested that most patients assessed that improvement in facial profile was achieved by orthognathic surgery. It is shown that their recognition of improvement in their facial profiles is significantly correlated with the amount of mandibular setback.
著者
中村 高康 吉川 徹 三輪 哲 渡邊 勉 数土 直紀 小林 大祐 白波瀬 佐和子 有田 伸 平沢 和司 荒牧 草平 中澤 渉 吉田 崇 古田 和久 藤原 翔 多喜 弘文 日下田 岳史 須藤 康介 小川 和孝 野田 鈴子 元濱 奈穂子 胡中 孟徳
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究では、社会階層の調査研究の視点と学校調査の研究の視点を融合し、従来の社会階層調査では検討できなかった教育・学校変数をふんだんに取り込んだ「教育・社会階層・社会移動全国調査(ESSM2013)を実施した。60.3%という高い回収率が得られたことにより良質の教育・社会階層データを得ることができた。これにより、これまで学校調査で部分的にしか確認されなかった教育体験の社会階層に対する効果や、社会階層が教育体験に及ぼす影響について、全国レベルのデータで検証を行なうことができた。
著者
下田 純也
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会年次大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.70, 2013

最新のゲームエンジン「アンリアル・エンジン4」で利用されているリアルタイムCG技術と、その制作環境をご紹介させていただきますと共に、ゲームでの採用事例だけでなく、ゲーム以外の分野での採用事例につきましてもご紹介させていただきます。
著者
下田 義文 鈴木 真次 石川 信隆 古川 浩平
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.480, pp.97-106, 1993
被引用文献数
2

本研究は, コンクリート製砂防ダムの耐土石流衝撃設計に資するため, まず個別要素法による衝撃応答計算モデルを作成し, 次にこのモデルを用いて土石流に含まれる巨礫の衝撃に対する砂防ダム袖部の衝撃応答解析を行った. この結果, 個別要素法による衝撃応答計算モデルが, 砂防ダム袖部の小型模型実験における衝撃応答, サンドバッグの緩衝効果および実砂防ダムの土石流による被害形態をよくシミュレートできることを確かめた.
著者
吉原 圭介 山田 哲哉 山田 和彦 下田 孝幸 Yoshihara Keisuke Yamada Tetsuya Yamada Kazuhiko Shimoda Takayuki
出版者
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)
雑誌
第15回宇宙科学シンポジウム 講演集 = Proceedings of the 15th Space Science Symposium
巻号頁・発行日
2015-01

第15回宇宙科学シンポジウム (2015年1月6日-7日. 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)相模原キャンパス), 相模原市, 神奈川県
著者
斎藤 隆泰 稲垣 祐生 下田 瑞斗
出版者
一般社団法人 日本非破壊検査協会
雑誌
非破壊検査 (ISSN:03675866)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.84-89, 2017-02-01 (Released:2017-02-01)
参考文献数
14
被引用文献数
4

This paper presents an inverse scattering technique for a defect in anisotropic solids. The convolution quadrature time-domain boundary element method (CQBEM) is utilized to obtain scattered ultrasound wave data. The wave forms obtained by CQBEM are adequately treated to implement the shape reconstruction of defects in anisotropic solids. After the anisotropic elastodynamic theory is discussed, formulations for the inverse scattering technique are presented. Numerical examples for a defect in unidirectional carbon fiber-reinforced composite, austenitic steel, and isotropic steel are shown to validate the proposed methods.
著者
小野田 元 小野田 晃夫 下田 勉 小野田 憲 岩野 鐵夫 長崎 泰一 千葉 末作
出版者
Japanese Society of Agricultural, Biological and Environmental Engineers and Scientists
雑誌
生物環境調節 (ISSN:05824087)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.159-163, 1999-06-30 (Released:2010-06-22)
参考文献数
4

We evaluated the nutrient solutions to establish high-yielding hydroponics of paddy rice. Takatsuji-type and Otsuka-type nutrient solutions which contained NH4-N, were more effective for vigorous growth with satisfactory plant length and tillers in early growth stages. In the case of Hyponica-Si- and Hyponica-type nutrient solutions, early growth was delayed slightly but it restored in the latter growth stages. From July when the NH4-N concentration in the nutrient solution rose, plants grown in Takatsuji-type, Otsuka-type and Kimura-A-type nutrient solutions exhibited yellow-brownish leaf streak symptom with long leaf blades and wide spreading of tillers. The onset of the symptom was related to the low CaO concentration in these nutrient solutions.
著者
渡邉 要一郎 永崎 研宣 大向 一輝 下田 正弘
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:21888957)
巻号頁・発行日
vol.2020-CH-124, no.4, pp.1-4, 2020-08-29

上座部仏教の聖典言語であるパーリ語の文献研究は,Vipassana Research Institute によって制作された電子テキストとその検索システムであるChattha Sangayana CD(CSCD)によるデジタル化の波を大きく受けた.しかしこの CSCD が依拠している電子テキストは,ビルマ第六結集版という研究者が標準的に用いるテキストでないものにもとづいたものであった.一般に研究者が用いている標準テキストは Pali Text Society(PTS)によって出版されたものであり,パーリ語の単語や文の位置している頁・行数は PTS 版のそれに従って記述されるのが通例である.そこで筆者は,研究者のニーズを踏まえ,PTS 版の電子テキストを用いて PTS 版の頁・行番号が簡単にとれる検索システムを作成した.
著者
安部 美和 大西 康伸 長谷川 麻子 本間 里見 下田 貞幸
出版者
一般財団法人 住総研
雑誌
住総研研究論文集・実践研究報告集 (ISSN:2433801X)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.167-178, 2020 (Released:2020-06-01)

本研究では,災害後の集団移転を伴う生活再建では,用地の確保とライフスタイルの維持が移転先選定において重視されるという仮説のもと,大正3(1914)年の桜島噴火を事例に検証することを試みた。長距離かつ出身地区が異なる被災者同士の集団移住事例であるにもかかわらず,これまで移住先での生活について明らかにされることはなかった。本研究では,2年を要した移住者子孫への聞き取り調査の結果から,国内への集団移住者に比べ土地所有や生業に就くことは難しくなかったこと,日本式の住宅や生活環境が維持された一方で,故郷の文化は言葉と食事に僅かに残るのみであったこと,小学校を中心とするネットワークが形成されていたことが明らかになった。
著者
下田 慎治
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

胆管細胞は自然免疫リガンドと疎水性胆汁酸の暴露により細胞内酸化ストレスが亢進するとともにAE2発現が低下し、IL-6やケモカインの産生が亢進した。胆管細胞でのAE2発現をsiRNAで落としても同様であった。またAE2発現が低下した胆管細胞周囲には自己免疫細胞が有意に遊走することも明らかになった。IFN-gの存在で更にAE2発現が減弱した。またこのようなPBC模倣環境では胆管細胞の老化を認め、一連の現象は細胞老化関連分泌現象であることが示唆された。病理的に検討した結果、PBC胆管では酸化ストレスが亢進しAE2発限低下を認めた。またPBC胆管の中でも胆管炎活動性が高いほどAE2発現は低下していた
著者
奥山 武彦 依田 信治 木村 潤子 下田 乾二
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.16, no.67, pp.31-36, 1992

フィールド内,或いはフレーム内で一画面固定長とする圧縮方式を用いたNTSCディジタルVTRを試作した。据置モードよりメモリ容量を小さくした,ムービーモードでは,前画面符号量からの予測を用いた一画面符号量制御法を開発した。符号量制御演算はDSPによるソフト処理で対応する。さらにダビング,つまりDCT符号化の繰り返しによる画質劣化の対策と,DCTの特徴を使った,DVTR特有の特殊効果をシミュレーションにより検討し,試作機に盛り込むことができた。また記録再生系では,低域成分の抑圧性能を向上した新8-14変調方式の採用と,強力なエラー訂正能力で高密度記録を実現した。本論文では試作機のシステムの概要と,各ブロックの特徴,及びシミュレーション検討結果について述べる。
著者
小林 祐紀 中川 一史 村井 万寿夫 河岸 美穂 松能 誠仁 下田 昌嗣
出版者
日本教育メディア学会
雑誌
教育メディア研究 (ISSN:13409352)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.49-57, 2007-10-31 (Released:2017-07-18)

学校教育におけるICT教育の推進に関わる現状の把握と推進のための課題を整理するために、ICT活用に関する研究助成に応募し、採択された学校のICT活用を推進するリーダー(以下ICT推進リーダー)を対象に、「研修」「働きかけ」「カリキュラム」についてアンケート調査を行った。その結果、ICT機器の整理、管理(保守点検)、校内ネットワークの整備・管理を中心とする働きかけをおこなっていることが明らかになった。その一方で、校内の他の教師の求める支援との間に齪飴が生じている現状が明らかになった。また、今後の校内におけるICT活用推進の課題として、教員のICT活用スキルの格差への対応、ICT推進リーダーがICT機器の維持・管理のために費やす時間や負担の軽滅、ICT活用が学校全体の教育活動に位置つくためのカリキュラムの充実、ICT活用推進を支える校内体制の確立の4点に整理することができた。