著者
岩井 大輔 佐藤宏介
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.1294-1306, 2007-03-15
参考文献数
22
被引用文献数
3

机上に積み重ねられた書類探索を支援するため,下層の書類の映像をカメラで取得し,あたかも上層の書類が透けるかのように処理した映像を,投影型複合現実感技術の色補正処理を施しつつ,上層の書類へプロジェクタ投影するシステムLimpid Desk を提案する.ならびに,ユーザの手の書類への接触を,特殊な道具を身につけたり持ったりせずにセンシングする手法を,熱画像を利用することで実現する.この入力インタフェースを利用して,机上の書類に触れることで書類の透過を操作するインタラクションを可能とする.提案システムでは,現実の机上空間で,上に置かれた書類を物理的に移動させることなく,下層書類の情報を視覚的に取得することが可能となる.これによって,探索空間・操作空間・情報提示空間が一致し,ユーザはPC を介さずに積み重ねられた書類に直接アクセスすることができる.我々は,この操作の一貫性に主眼を置き,すべて実世界の机上の同一空間で行うことのできる直観的インタラクションを目指す.We propose Limpid Desk which realizes intuitive document search on a real desktop with virtual transparentizing of the upper layer of a document stack in projection-based mixed reality (MR) environments. In the system, users can visually access a lower layer document without physically removing the upper documents. This is accomplished by projecting a special pattern of light that is calculated to compensate the appearances of the upper layer documents as if they are transparent. We also propose a touch sensing method using a thermal image for the input interface of the system. User touch areas on real documents are detected without any user-worn or hand-held devices in the method. This interface allows users to select the stack they would like to look through by their simple touch gestures. We present three intuitive document search interaction techniques in which the search, operation and display space are completely unified onto a real desktop. We claim that this kind of spatial consistency of the operations is the key for realizing the intuitive interaction.
著者
重村 力 三橋 伸夫 川嶋 雅章 三笠 友洋 西 和夫 田中 貴宏 山崎 義人 内平 隆之 佐藤 栄治
出版者
神奈川大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

横浜市など南関東の都市内に残る「谷戸=やと」の地形・実態と、都市生活・都市環境に果たしている役割とその関連行政を分析した。「谷戸」は横浜市域だけで約4,600あり、典型的単位では2~30mの斜面からなるU字谷の下方に幅数十m奥行き200mほどの平地がある。市街地化したもの、緑地を維持しているものに分かれ、自然が保全されているものでは、その環境的役割・生活的社会的役割は大きく、今後の市街地環境の向上にとって貴重な資源であることを実証した。
著者
小関 勇気 園田 潤 昆 太一 佐藤 源之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.131, pp.37-42, 2011-07-07
参考文献数
26
被引用文献数
7

地中レーダGPRの順・逆問題シミュレーションには,FDTD (Finite-Difference Time-Domain)法が広く用いられるが,計算時間が増大する問題がある.計算時間の問題が解決できれば,シミュレーションによるリアルタイム地中構造推定などが可能になり,GPRの精度向上が期待できる.近年のGPU (Graphics Processing Unit)の高性能化に伴い,GPUによるFDTD法の高速化の研究が行われている.GPUを用いることでCPUに対し数十倍高速に計算できるとの報告もあり,GPRシミュレーションの高速化にも有効な手法であると考えられる.そこで本論文では,GPU実装によりFDTD法によるGPRシミュレーションの高速化を検討する.本論文では,FDTD法のGPU実装における共有メモリやキャッシュの効果と,Mur一次吸収境界条件付きFDTD法のGPU実装における高速化について議論し,二次元および三次元GPRシミュレーションのGPU実装による高速化について示している.
著者
佐藤 みほ
出版者
東北大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2010

本研究の目的は、思春期の子どもたちの幼少期における家族の習慣と現在の家族機能、学校帰属感覚、学校充実度及び精神健康との関連を検討することである。山形県立X高等学校、福島県立Y高等学校、上山市立Z中学校に在籍する2010年度入学生を対象に無記名自記式質問紙調査を実施した。調査の結果、Z中学校の男子を除いた対象者に対して、幼少期の家族の習慣の形成度は現在の学校帰属感覚に有意に関連することが認められた。
著者
山科 健一郎 中村 一明 福留 高明 佐藤 魂夫 田中 和夫
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.81-91, 1985-03-25 (Released:2010-03-11)
参考文献数
18

Based on a few tens of photographs, height change of Kyuroku-shima Island, which locates very close to the focal region of the Japan Sea earthquake (M=7.7) on May 26th, 1983, is analyzed. 1) The island and adjacent small islets are considered to have subsided by about 30-40cm associated with the 1983 earthquake. The average offset obtained by 13 reliable photographs is 32±9cm. 2) Precursory deformation and secular change of the height were not found during 1964 through 1982. No detectable deformation was caused by largest aftershock (M=7.1) on June 21, 1983, and other aftershock activity. 3) Coseismic tilt and local collapse were not observed in the island. 4) In some cases, a height can be inferred even from snapshots with the error less than several percents. Crustal uplift and subsidence more than 10-20cm may be possible to be detected photographically at the seashore and lakeside.
著者
小菅 正裕 池田 仁美 鎌塚 吉忠 佐藤 裕
出版者
日本測地学会
雑誌
測地学会誌 (ISSN:00380830)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.290-302, 1987-03-25 (Released:2011-07-05)
参考文献数
17

A fault model of the 1983 Nihonkai-chubu (Japan Sea) earthquake (MJMA 7.7) was investigated on the basis of aftershock distributions, crustal deformation, and tsunami data. Since the earthquake took place under the sea off the coast of northwestern Tohoku District, there are a few land observation of crustal movement near the source area. We, therefore, have estimated the static fault parameters by comparing the wave form of observed tsunami with that of calculated from the static fault model. Trial fault parameters were derived from seismic data: focal mechanism solutions, seismic moment, and aftershock distributions with reference to the rupture process of the main shock. Our model was characterized by three fault planes trending NNE-SSW in the southern and the middle parts and NNW-SSE in the northern part, and by their low dipangle of 25°. The tsunami wave form was simulated numerically by a finite difference method. The fault model derived from seismic data reasonably explains the geodetic data and tsunamis. The calculated vertical deformation of land was consistent with the observed subsidence of 30-40 cm at Kyuroku island situated near the source area, and those of a few centimeters at Oga peninsula and Fukaura. The tsunami wave form observed at tide-gage stations along the coast of the Japan Sea was well simulated by our model as well as the model with higher dip angle. The data of strain step observed by extensometers installed in northern Japan support the low angle thrust event.
著者
菊地 立 佐久間 政広 元木 靖 佐藤 信俊
出版者
東北学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

地球温暖化防止を目指した京都議定書が2005年2月に発効した。我が国に科せられた二酸化炭素排出量の削減目標(1990年比-6%)を達成するための重要な施策として,植物の二酸化炭素吸収を組み入れ海外で植林活動を行っている。一方国内では,伝統的な屋敷林が継続的に減少しており,屋敷林が蓄積していた二酸化炭素が大気中に放出されている。この現状をふまえ,我が国の屋敷林中心地の一つである仙台平野中部を主たる対象地域として,以下のような現地調査を試みた。(1)現在の屋敷林の分布,規模,構成樹種(2)屋敷林の気候緩和機能の調査(3)屋敷林植生による大気浄化機能の調査(4)屋敷林の樹木が蓄積する二酸化炭素量の推定(5)屋敷林面積の減少(6)屋敷林を持つ農家の意識調査本研究の結果,仙台平野中部には多くの屋敷林が現存しているが,仙台市の拡大にともなう都市化の波により,過去40年間における屋敷林面積の減少が約40%に上ることが判明した。屋敷林は二酸化炭素の蓄積にとどまらず,気温や風に対する環境緩和効果および大気汚染の浄化機能も顕著であることが確認され,今後とも屋敷林を保護・育成することが重要であることは明らかであるが,住民の意識調査では高齢層は維持の方向,中年層は伐採と開発の方向と2極分化しており,今後の推移は楽観を許さない。何らかの体制的支援策が必要と思われる。
著者
越地 福朗 江口 俊哉 佐藤 幸一 越地 耕二
出版者
社団法人エレクトロニクス実装学会
雑誌
エレクトロニクス実装学会誌 (ISSN:13439677)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.200-211, 2007-05-01
参考文献数
17
被引用文献数
5

本稿では,半円と台形の放射板を有する半円台形不平衡ダイポールアンテナを提案する。はじめに,電磁界解析により放射板形状の検討を行い,半円と台形の放射板の組み合わせの時に効果的に広帯域化されることを示す。次に,携帯機器への組み込みを考え,マイクロストリップ線路を用いて給電する場合を検討し,VSWR特性および指向性を劣化させることなく給電が可能であることを示す。最後に,実際にアンテナを試作し,実験により特性を評価し,提案するアンテナの有効性を確認している。その結果,提案した半円台形不平衡ダイポールアンテナは,UWBの周波数帯域を含む2.8〜11.5GHzでVSWR≦2.0(帯域幅122%),指向性利得は-3.8〜5.0dBiであり,交差偏波比は15dB以上の良好な特性を得た。
著者
寺内 信 佐藤 圭二 山本 剛郎 安田 孝 馬場 昌子 西島 芳子
出版者
大阪工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1998

近代産業都市の住宅地形成を日本の長屋建住宅とイギリスのテラスハウスの比較研究として実施した。日本では大阪と名古屋の都心周辺部における長屋建住宅地の形成過程と第2次世界大戦後の変容、消失実態を明らかにした。イギリスではリバプール、バーミンガム、リーズを主として、テラスハウス地区の形成過程、戦後の改善過程、改善主体や改善手法について考察した。また、老朽住宅の建て替えや、居住者の高齢化に伴う高齢者居住対策の活動について、およびバーミンガムにおける居住者分布のパターンについて分析している。日本の長屋建て住宅は19世紀末からの近代産業都市建設の過程で、庶民住宅として供給されたが、第2次大戦後は社会経済的争件の欠落により減少した。一時的に非木造テラスハウスとしての普及が試みられたが、成功しなかった。都心居住の再生が推進されつつある今日では、新たな再建の方法とルールが必要とされている。イギリスでも戦後の住宅建設では増加していないが、1960年代以降の居住地改善活動によって、改善・維持がすすめられた。その過程で重要な役割を果たしたのがハウジング・アソシエーションである。しかし多様な主体による居住地再生活動にもかかわらず、テラスハウスの高齢者・障書者対応の改造は進展せず、新たな改修方法の開発と実験が必要と考えられる。
著者
佐藤 庚 西村 格 伊東 睦泰
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.9-15, 1969-04-20

オーチャードグラスの品種Frodeの中から選んだ4クローンを用いて2段階の密度に混植した草地を作り,窒素施用量,1番草刈取りの早晩が構成クローンの役割などに及ぼす影響をしらべた。刈取り処理は1番草を穂孕期(5月17日),出穂期(5月24日),開花盛期(6月6日)および結実期(6月20日)の4回に行ない,2番草はそれぞれの1番刈り6週間後に刈った。1.競争の少ない粗植区の生育からみたクローンの特性は次のようである。クローン1:草丈高く茎数は少ない。クローン2:草丈はクローン1より低いが茎数は多い,クローン3:草丈はクローン2よりさらに低いが茎数は多く,葉身の窒素濃度は他のクローンに比べかなり低い,クローン4:草丈は最も低く分けつ性も弱い。2.光,養水分などに対する競争の少ない生育初期に1番草を刈る場合には,草丈はある程度低いが分けつ性の強いクローン2,3の生育量が多く,草地の収量および密度に対する貢献度が高かったが,1番草の刈取り時期がおそくなるにつれ草丈の高いクローンが次第に優勢となり,収量に対する貢献度は最高となった。クローン1は遺伝的な分けつ性が低いと思われたのに茎数密度に対する貢献度も増加した。次いでやや草丈の低いクローン2が収量貢献度高く,クローン3,4の順に低下した。3.1番刈り後の再生においても1番草とほぼ同様なクローン間の序列を示したから,1,2番刈り合計収量における各クローンの寄与の程度は,早刈りの場合にはクローン2,3が,晩刈りの場合にはクローン1がそれぞれ最も高かった。草丈の高い直立性のクローンは乾草ステージの刈取りで,草丈の低い多けつ性のクローンは放牧ステージの刈取りでそれぞれ草地の密度においても収量においても優勢となった(Fig.s.5,7)。4.環境や栽培管理法によって粗植条件で示されたクローンの特性が大きく変動することは注目を要するところで,粗植のときの特性から直ちに草地における得失は論ぜられない。
著者
佐藤 圭
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

近年、情報技術の進展に伴い、ソーシャルメディアの利用が加速的に増加しており、それらのサービスにおける利用者の利用実態についての研究が数多く存在している。 それらの中でも、本稿では、利用者自身が作成したコンテンツの相互評価による利用者間コミュニケーションを目的としたサービスに着目し、その空間上における利用者どうしのつながりとコンテンツの生産性の関係について検証する。
著者
田口 洋美 佐藤 宏之 辻 誠一郎 佐々木 史郎 三浦 慎悟 高橋 満彦 原田 信男 白水 智 佐藤 宏之 辻 誠一郎 佐々木 史郎 原田 信男 白水 智 三浦 慎悟 神崎 伸夫 前中 ひろみ 高橋 満彦 岸本 誠司 中川 重年 梶 光一
出版者
東北芸術工科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本研究が開始された翌年平成18年度においてクマ類の多発出没が発生し、捕殺数は約5000頭、人身事故も多発した。本研究はこのような大型野生動物の大量出没に対する対策を地域住民の歴史社会的コンテクスト上に構築することを主眼とし、東日本豪雪山岳地域のツキノワグマ生息地域における狩猟システムと動物資源利用を「食べて保全」という市民運動へと展開しているドイツ連邦の実情を調査し、持続的資源利用を含む地域個体群保全管理狩猟システムの社会的位置づけとその可能性を追求した。
著者
佐藤 学 岩川 直樹 秋田 喜代美
出版者
東京大学教育学部
雑誌
東京大学教育学部紀要 (ISSN:04957849)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.177-198, 1991-03-30

It is well known that expert teachers form and use elaborate practical knowledge and thinking styles in their teaching. This paper illuminates five expert teachers' and five novice teachers' practical thinking in on-line (thinking aloud) and off-line (writing report) monitoring. Through comparing the experts' thought processes with novices, our research comes to a conclusion that the practical thinking styles of expert teachers are characterized as the following five features: (1) impromptu thinking in teaching, (2) active, sensitive and deliberative involvement in an ill-structured situation, (3) multiple view points to probe and to detect a practical problem, (4) contextualized thinking in pedagogical reasoning, and (5) problem framing and reframing strategy in a context. The result offers several implications for rethinking the concept of teaching expertise.
著者
佐藤 俊明
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.213-219, 2005 (Released:2005-04-21)
参考文献数
30

心筋細胞のミトコンドリア内膜に存在するATP感受性K+ (mitoKATP) チャネルやCa2+活性化K+ (mitoKCa) チャネルは, プレコンディショニングの成立に重要な役割を担っている. MitoKATPチャネルの活性化によりK+が細胞質からマトリックスへ流入すると, ミトコンドリア内膜が脱分極し, Ca2+のdriving forceが減少するのでミトコンドリアCa2+過負荷が抑制される. MitoKCaチャネルも同様のメカニズムでミトコンドリアCa2+過負荷を抑制する. ミトコンドリアCa2+過負荷の軽減は膜透過性遷移孔の開口を遅らせるためアポトーシスも抑制するので, 強力な心筋保護作用を発揮すると考えられる.
著者
小関 勇気 園田 潤 金澤 靖 佐藤 源之
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 C (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.J96-C, no.6, pp.151-155, 2013-06-01

これまで,室内モデル等によるFDTD解析が行われているが,解析結果の現実的かつ三次元可視化の高速化に課題があった.本論文では,SfMシステムにより構築した実環境モデルと,データ転送量を削減したマルチGPUによるFDTD法を組み合わせ,実環境下における三次元ポインティングベクトル分布の高速可視化を実現する.
著者
秦 季之 堀井 梢 松島 裕貴 廣瀬 順造 小野 行雄 佐藤 英治 吉富 博則
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.133, no.6, pp.691-701, 2013 (Released:2013-06-01)
参考文献数
30
被引用文献数
3 7

The text mining and full-text searching function were used to analyze the digitalized daily reports of the practical training in pharmacology submitted to the web system in Fukuyama University. Collocations connected to the word “inspection” were searched in the daily reports using the text mining and the full-text search functions of the system. Many collocation groups connected to “inspection” were found in the daily reports and the greatest number of collocations was associated with “preparation of drugs”. Practical training in narcotic dispensing has two different aspects: inspection and experience training. The number of people who reported a relation between “inspection” and “narcotics dispensing” in the daily reports was very similar to those who reported a connection between “experience” and “narcotics”. Practical training to handle narcotic dispensing is the most fundamental training that the pharmacist must undertake. The progression of team-based medical care has caused medical personnel to recognize the practical training in pharmacology, and the number of the people who reported a relation between “inspection” and “team medical care” in 2011 increased in comparison to 2010. Moreover, the progression of cooperation among hospitals, pharmacies, and local blanches of the Japan Pharmaceutical Association is beneficial to practical training. Practical training in pharmacology is based on the core curriculum, but undergoes periodic modification due to societal circumstances. Therefore, these results suggest that the construction of web system for submitting daily reports is useful for analyzing the daily reports.
著者
幾原 雄一 溝口 照康 佐藤 幸生 山本 剛久 武藤 俊介 森田 清三 田中 功 鶴田 健二 武藤 俊介 森田 清三 田中 功 鶴田 健二 谷口 尚 北岡 諭
出版者
東京大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2007

本終了研究では特定領域の成果報告会や国際会議を企画し,本特定領域によって構築された「機能元素の学理」の効果的な普及を行った.さらに,本特定領域で得られた知見を次代を担う若手研究者に引き継ぐためのプログラム(若手研究者向けセミナー,若手研究者海外滞在)も企画・運営した.また,班内の効果的な情報共有・打ち合わせのためのインターネット会議の実施や情報管理も本総括班が行った.平成24年度では以下のような総括班会議,成果報告会,シンポジウム等を行い,本特定領域で得られた研究成果の発信を行ってきた.・総括班会議の開催6月(東京)・特定領域最終成果報告会(公開)6/8(東京)【産官学から約200名の参加があった】・国際会議の開催(公開)5/9-11(岐阜)【国内外から約300名の参加があった】The 3rd International Symposium on Advanced Microscopy and Theoretical Calculations(AMTC3)・国際学術雑誌企画5月(AMTC Letters No.3)・最終研究成果ニュースレター冊子体の企画6月・特定領域特集号発刊(セラミックス)・若手研究者向けセミナー1月(名古屋)6月に開催した本特定領域の最終成果報告会においては200名近い参加があり,非常に盛会であった.また,5月に行われた国際会議においても世界中から第一線で活躍する研究者が一堂に会し,3日間にわたって活発な議論が行われた.また,次世代研究者の育成をめざし,研究者の海外滞在プログラム(米国オークリッジ国立研究所,英国インペリアルカレッジ)も行われた.また大学院生を対象とした第一原理計算,透過型電子顕微鏡,電子分光に関するセミナーも開催した.