著者
加藤 重男 仲谷 新治
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
機械学會論文集 (ISSN:21851123)
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, pp.323-328, 1935 (Released:2008-03-28)

機関車及び動車用ヂーゼル機関の各國並に我が國における發達と現状を説く。
著者
加藤 純一
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.32-40, 1989-03-25 (Released:2012-11-27)
参考文献数
29

Kata (form) has been of extreme significance in Ryuha (school) from the birth of martial arts. This is because it is the essence of a situation which is a matter of victory and defeat, or life and death. For this reason, I have been studying the Shinkage-Yagyu-Ryu in Owari during the Tokugawa era. I especially studied its early stage.In this paper, I studied books on the martial arts to see how Kata are passed on in the Ryu. The summary is as follows;1. Muneyoshi YAGYU set up Shinkage-Yagyu-Ryu on the basis of Kata which Hidetsuna KAMIIZUMI had brought into Shinkage-Ryu.2. Muneyoshi not only implemented Hidetsuna's Kata as they were but also put in new Kata or removed several of them. These modifications show how he added his own personality to the original Kata.3. Muto-dori (the way of taking an enemy's sword) is one of his originals, it is a secret of Shinkage-Yagyu-Ryu. The process of making up the Muto-dori is as follows; Hakka-hissyo→Marobashi→Muto-dori. Such a sequence means that both mind and body act in union to perform Muto-dori.
著者
粕山 達也 坂本 雅昭 中澤 理恵 川越 誠 加藤 和夫
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.741-745, 2008 (Released:2009-01-28)
参考文献数
25
被引用文献数
1

[目的」本研究は足関節背屈可動性評価として使用されている4種類の測定方法について,その標準値の検討と測定方法間の相関分析を行った。[対象]対象は健常若年男性42名84脚とした。[方法]足関節背屈角度(膝伸展位・膝屈曲位),下腿傾斜角度,母指壁距離の4種類の足関節背屈可動性評価を行った。[結果]全ての測定方法で正規性が認められ,健常若年男性の足関節背屈可動性における基礎資料としての有用性が示された。また,4種類の足関節背屈可動性の測定方法について,いずれの組み合わせにおいても有意な相関が認められた(r=0.65-0.86,p<0.01)。[結語]臨床現場に応じて測定方法の選択が可能であると考えられた。
著者
荒巻 英文 加藤 宗規 奥田 裕 伊藤 俊一 高栁 清美
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.171-175, 2015 (Released:2015-06-24)
参考文献数
29

〔目的〕骨格筋の反復伸張における筋肥大および筋力増強効果を,ヒトを対象として検証することとした.〔対象〕健常成人男性20名とした.〔方法〕対象筋は下腿三頭筋とした.反復伸張による等速性筋力測定装置での他動的足関節背屈運動を実施する介入群と対照群との間で,筋形状指標(腓腹筋筋厚・羽状角),下腿三頭筋の筋力,自動足関節背屈可動域を比較した.〔結果〕介入群の腓腹筋筋厚と羽状角は介入前後で有意に増大した.群間では筋力と自動足関節背屈可動域に有意差はみられなかった.〔結語〕健常成人男性の下腿三頭筋には,反復伸張による筋肥大効果があり,筋力増強には筋肥大以外の要素も関与すると考えられる.
著者
菅 豊 北條 勝貴 宮内 泰介 川田 牧人 加藤 幸治 西村 明 中澤 克昭 市川 秀之 俵木 悟
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本年度、研究メンバーは、まず個々のフィールドで生起しているパブリック・ヒストリーをめぐる歴史実践の展開と深化に不可欠な重要課題を、フィールドワーク・文献調査等により精査するとともに、理論研究を行った。加えて、各メンバーの個別研究を統合し、成果を発表するために研究会を3回開催した。その研究会はパブリック・ヒストリー研究会というかたちで基本的に公開とし、現代民俗学会等の学術団体と共催することにより社会への研究成果の還元に努めた。また、本研究を世界的な研究水準とすり合わせるために、国内学会のみならず海外学術集会等で発表、意見交換を行った。主たる研究実績は下記の通り。○2017.4.6:北京聯合大学北京学研究基地・One Asia Foundation主催『北京学講堂:亜州文化共同体與首都比較』において「東亜文化共同体中的非物質文化遺産相関問題」と題して講演、○5.11~13:台湾文化部文化資産局主催国際シンポジウム『2017 亜太無形文化資産論壇-前瞻教育與当代実践』において「無形文化資産保存維護與公共民俗学:「共学」立場與方法之必要性」と題して講演、○5.20:現代民俗学会2017年度年次大会でシンポジウム「「民俗学」×「はたらく」-職業生活と〈民俗学〉的知」を共催、○7.7~10:第4回研究会「神代在住Oターン郷土誌家をめざして」、○10.15:第69回日本民俗学会年会で第5回研究会「パブリック・ヒストリー―歴史実践の民俗学―」パネル発表、○12.16~17:第6回研究会「『十三浜小指 八重子の日記』について語りあう」※研究会回数は前年度からの通算
著者
青山 善充 紺谷 浩司 池田 辰夫 石井 紫郎 河野 正憲 瀬川 信久 加藤 雅信 松下 淳一 植田 信廣 三谷 忠之
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1994

本科研費による共同研究においては.10国立大学法学部(北大・東北大・東大・名大・阪大・香川大・岡山大・広島大・九大・熊本大)が.最高裁の方針により廃棄の運命にあった明治初年から昭和18年確定分までの民事判決原本を.各地の裁判所から暫定的に移管をうけたのを契機として.この貴重な史科群の保存利用に関し、多面的な検討を行った.具体的には.本研究会に4分科会を設け(外国法制研究、恒久計画測定.保存対策.プライヴァシ-.データベース).それぞれが核となって検討を重ねた結果、以下の知見を得た:1.民事判決原本に関する外国法制調査ヨーロッパ諸国(ドイツ・フランス・イギリス・イタリア・北欧).アメリカ合衆国.韓国.台湾.パナマといった諸国において.民事判決原本が如何なる機関において.如何なる期間保存され.どのように利用に供されているかを.現地調査やヒヤリングをも含めて調査した.この結果、国立の公文書館において.行政・立法の公文書とあわせて現用をおえた司法府の公文書を保存し.利用に供するのが一般的であること.そのシステムは.日本に比して発達した公文書館制度と表裏をなしていることが明確になった.2.日本における民事判決原本恒久保存施設の模索上記1に得た比較法的知見を踏まえて9民事判決原本の恒久的保存利用施設として如何なる機関が適切であるかを検討したところ.大学での保管はあくまで暫定的でイレギュラーな緊急〓措置であり.国立公文書館・国立国会図書館といった既存施設にもそれぞれ難点があるので.やはり.(名称はともあれ)司法資料を収容する国立の文書館を新設するのが筋であるという結論に達した.なお.このことと.民事判決原本を地域的に一箇所に集中するか地方分散とするかは.必ずしも必然的に結びつくものでないということが了解された.3.大学保管中の保存対策2の恒久保存施設に民事判決原本を移管するまで.3乃至4年間をめどに大学が保管の責務を負うのであるが.その間の保存対策について.史料保存学専門家の意見をきいて.協議し.空調・防虫対策・保安措置等について.各大学に助言を行うことができた.4.大学保管中の利用ガイドライン策定大学保管中に.大学は.可能な限り民事判決原本を学術利用に供することが移管に関する最高裁との協定からも望ましいが.これには.史料の性質上.プライヴァシ-保護を中心とする微妙な配慮を必要とする.これらの点を考慮しつつ.本研究会は.学術利用と事件当事者による閲覧との二類型を念頭においた詳細な利用ガイドラインとそれに応じた利用申請書式を策定し.それを.各保管大学で使用することとした.5.民事判決原本のデータベース化これまで民事判決原本へのアクセスを困難にしてきた最大の理由は.その検索の困難性にあった.この点は.民事判決原本に含まれるデータをデータベース化することによって大きく改善される.と同時に.原本自体を画像入力することによって.貴重な原本の損耗を防止できる.この見地から.フィージブルな民事判決原本データベースを模索した結果.明治23年までの判決原本を全文画像入力し.これに.最小限の項目データを付して検索の便を図ることが最善であるとの結論に達し.国際日本文化研究センターがこの作業を引き受けることとなった.
著者
土屋 修一 加藤 拓磨 手計 太一 山田 正
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
水工学論文集 (ISSN:09167374)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.367-372, 2005-02-01 (Released:2011-06-27)
参考文献数
6

The social experiment was carried out for the purpose of the mitigation of the heat island effect by watering on August 18th to 25th. The microclimate observation has been carried out at watering area in Eastern Tokyo. As the results, the effect of the watering on the thermal environment in urban area was evaluated as decreasing effect on temperature. The following results were obtained; 1) The temperature variation in the daytime is included to be different every site because of the dispersion of surface temperature. 2) The air temperature in the experiment area is from 2 to 9 [degree] higher than temperature in thermometer shelter by the effect of long radiation. 3) The temperature decrease instantaneously when watering starts. 4) The temperature decreases 0.66 [degree] on average, 1.93 [degree] on maximum after the watering. 5) Total amount of decreasing temperature is decreased linearly by the distance from the point of watering.
著者
山下 哲史 千代延 友裕 吉田 路子 諸戸 雅治 森田 高史 森岡 茂己 加藤 光広 才津 浩智 森本 昌史 細井 創
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.64-66, 2013 (Released:2014-03-03)
参考文献数
10

STXBP1変異による大田原症候群の1例を経験した. 新生児期に部分発作で発症し, 生後1カ月よりepileptic spasmsが出現した. その後, 種々の抗てんかん薬およびACTH療法に対して難治に経過したにもかかわらず, 生後8カ月より開始したlevetiracetam (LEV) が著効した. STXBP1変異がもたらすてんかんの病態とLEVの作用機序を考察する上で示唆に富む症例と考えられたため報告する. 一方で, 発作が抑制されたにもかかわらず痙性を伴う重度の発達遅滞を呈しており, STXBP1のハプロ不全はてんかんのみならず, 神経機能に重大な障害を引き起こすことが示唆される.
著者
加藤 紘一 小林 収
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1079, pp.182-184, 2001-02-19

——まず、いわゆる「加藤の乱」で、いったい何を訴えたかったのでしょうか。途中で党内の戦術論ばかりに注目が移ってしまった気がしますが。 加藤氏(以下敬称略) 私が当時言ったことは極めてシンプルなことです。いわゆる「永田町政治」をもう少し国民に近づけないといけないと思ったんです。
著者
田中 雄一 河村 年広 佐伯 晶子 加藤 久
出版者
応用生態工学会
雑誌
応用生態工学 (ISSN:13443755)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.9-16, 2018-07-28 (Released:2018-09-10)
参考文献数
26

本研究では,コンクリート製の農業水路に転落したカエル類の脱出対策を検討する上で重要な,脱出能力の種間差と脱出対策が必要な水路の摩耗程度を明らかにした.コンクリート製水路の摩耗程度の定量的指標である算術平均粗さ(Ra, mm)が 0.23,0.28,0.55 および 1.23 の 4 水準のコンクリート壁(供用年数 0 ~約 40 年)に対する脱出行動を室内実験により調査した.ヌマガエルとトノサマガエルは全てのコンクリート壁で 7.5%以上の個体が脱出したのに対して,ツチガエルは Ra が 0.23 では脱出がみられなかった.さらに,ナゴヤダルマガエルの脱出は Ra が 1.23 のコンクリート壁でのみでみられ,脱出率は 12.5%と低かった.したがって,これら 4 種の生息地域での水路からの脱出対策は,脱出能力が最も劣るナゴヤダルマガエルに着目すべきと考えられた.本種に着目する場合の脱出対策は,少なくとも Ra が 0.55 までは必要で,1.23 でも講じることが望ましいと推察された.なお,どの種も実験装置の四隅を登はんして脱出したため,本研究で示した Ra による基準は,コンクリート面が直交する形状を有する桝や鉄筋コンクリート組立柵きょ・直壁型(例:組立水路Ⅰ型)にのみ当てはまる.コンクリート面が直交しない形状の水路では,脱出が著しく困難になると推測されるため,水路の摩耗程度に関わらず脱出対策が必要なことが示唆された.
著者
安藤 香織 大沼 進 安達 菜穂子 柿本 敏克 加藤 潤三
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
pp.1816, (Released:2019-03-26)
参考文献数
40

本研究では,環境配慮行動が友人同士の相互作用により伝播するプロセスに注目し,調査を行った。友人の環境配慮行動と,友人との環境配慮行動に関する会話が実行度認知や主観的規範を通じて本人の環境配慮行動の実行度に及ぼす影響を検討した。調査は大学生とその友人を対象としたペア・データを用いて行われた。分析には交換可能データによるAPIM(Actor-Partner Interdependence Model)を用いた。その結果,個人的,集合的な環境配慮行動の双方において,ペアの友人との環境配慮行動に関する会話は,本人の環境配慮行動へ直接的影響を持つと共に,実行度認知,主観的規範を介した行動への影響も見られた。また,ペアの友人の行動は実行度認知を通じて本人の行動に影響を及ぼしていた。結果より,友人同士は互いの会話と相手の実行度認知を通じて相互の環境配慮行動に影響を及ぼしうることが示された。ただし,環境配慮行動の実施が相手に認知されることが必要であるため,何らかの形でそれを外に表すことが重要となる。環境配慮行動の促進のためには環境に関する会話の機会を増やすことが有用であることが示唆された。
著者
星野 伸晃 平松 和洋 加藤 岳人
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.71, no.9, pp.2444-2448, 2010 (Released:2011-04-01)
参考文献数
18
被引用文献数
2 1

症例は52歳,男性.高血圧内服治療中であった.2008年9月,仕事のストレスから自殺を図り,降圧剤を大量に内服し当院へ救急搬送された.緊急入院後,低血圧に対して大量輸液・昇圧剤投与を行った.呼吸不全,腎不全も併発した.集中治療中であった第8病日に突然著明な腹痛が出現した.腹部CT検査にて腸管壊死を疑い,緊急手術を施行した.術中所見は便汁様腹水があり,バウヒン弁から60cmの小腸から横行結腸にかけて分節状・非連続的な腸管壊死と穿孔を認めた.壊死腸管を切除し回腸,横行結腸に人工肛門を作成した.術後経過は良好で,術後47日で軽快退院した.降圧剤大量服薬によるnonocclusive mesenteric ischemia (NOMI) の本邦報告例はみられないため,若干の文献的考察を加えて報告する.
著者
太田 千穂 枩岡 樹子 原口 浩一 加藤 善久 遠藤 哲也 古賀 信幸
出版者
福岡医学会
雑誌
福岡医学雑誌 (ISSN:0016254X)
巻号頁・発行日
vol.98, no.5, pp.236-244, 2007-05-25

Our previous studies have shown that six metabolites, namely 3-hydroxy (OH)-, 3'- OH-, 4'-OH-, 3',4'-dihydroxy (diOH)-, 3'-methylsulfone (CH3SO2)- and 4'-CH3SO2-2,2',4,5,5'- pentachlorobiphenyl (CB101),were found in the serum and liver of rats,hamsters and guinea pigs 4 days after administration of CB101. In this study, the in vitro metabolism of CB101 was studied using liver microsomes of rats, hamsters and guinea pigs, and the effect of cytochrome P450 inducers, phenobarbital (PB) and 3-methylcholanthrene (MC) on CB101 metabolism was also compared. 3-OH-, 3'-OH-, 4'-OH- and 3',4'-diOH-CB101 were formed by liver microsomes of rats,hamsters and guinea pigs except that 3-OH-CB101 was not formed by hamster liver microsomes. In untreated animals, both 3'-OH- and 4'-OH-CB101 were major metabolites. By treatment of PB, 3'-OH-CB101 was increased remarkably to 140-fold of untreated in rats and to 79-fold of untreated in hamsters, and was also increased slightly to 4-fold of untreated in guinea pigs. Moreover,PB-treatment showed a significant increase of3', 4'-diOH-CB101 in rats and hamsters. In contrast, MC-treatment increased 4'-OH-CB101 to 2.0-,9.6-and 3.4-fold of untreated animals in rats,hamsters and guinea pigs,respectively. In all animal species,the formation of 3',4'-diOH-CB101 from 3'-OH-and 4'-OH-CB101 proceeded at much higher rate than that from CB101 and was accelerated by PB-treatment. Only in hamster,MC-treatment decreased 3',4'-diOH-CB101 from 3'-OH-and 4'-OH-CB101 to less than 50% of untreated. Addition of 5 mM reduced glutathione suppressed the formation of 4'-OHCB101 to 43% of control by liver microsomes of MC-treated hamsters, suggesting that 4'-OHCB101 can be formed mainly via 3',4'-epoxide from CB101. These results indicate that the metabolism of CB101 to 3',4'-diOH-CB101 is principally catalyzed by CYP2B enzymes, which prefer 4'-OH-and 3'-OH-CB101 to CB101.