著者
高澤 亮平 坂本 一憲 鷲崎 弘宜 深澤 良彰
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.307-308, 2015-03-17

「プログラミングには性格が表れる」と言われるが、実証された例や科学的な根拠は見つかっていない。そこで我々は、競技プログラミングに興味のある人々を対象とした大規模なアンケートを行い、エゴグラム診断を用いて性格の分析を行った。この結果をもとに、プログラミングへの興味と性格の間の相関を分析した。その結果、一部の質問や性格に関して相関が現れることが明らかとなった。また、ソースコードと性格に関しても分析を行うことで、プログラミングと心理的な側面の関係についても考察した。
著者
鈴木 大貴 濱田 裕嗣 高橋 美穂 唐木田 一成 坂本 春生
出版者
社団法人 日本口腔外科学会
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.88-91, 2018-02-20 (Released:2018-04-20)
参考文献数
10

Sweet’s Syndrome is a disease characterized by multiple nodules or edematous erythema elevatum of the face, neck, and skin, accompanied by acute fever and peripheral leukocytosis. This disease is considered one of the paraneoplastic syndromes of blood tumors. A 50-year-old Japanese man was referred to our department because of oral mucosa hyperplasia. The patient who had the various condition and we performed various examination, but needed long time for definitive diagnosis. In this article, we report a case of oral mucosa hyperplasia caused by Sweet’s Syndrome that was difficult to diagnose.
著者
武富 由美子 田渕 康子 熊谷 有記 坂本 麻衣子 牧原 りつ子
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.139-145, 2018 (Released:2018-04-18)
参考文献数
35

【目的】一般病棟のがん患者遺族の心的外傷後成長(posttraumatic growth: PTG)の特徴と関連要因を明らかにする.【方法】同意を得た死別後1~4年の遺族42名に,郵送で無記名の自己記入式質問紙調査を行った.【結果】37名(有効回答率97%)に回答を得た.PTGI総得点項目平均値は2.63で,先行研究の一般病院や緩和ケア病棟のがん患者遺族と同程度であった.そして,PTGI総得点は情動焦点型コーピング,認識評価的サポート,情緒的サポートと正の相関を示した.また,自宅療養した遺族のPTGI総得点は,しなかった遺族より有意に高かった.【結論】遺族が悲嘆感情を上手く切り替えることができるか,ソーシャルサポートを受けられるか,またそのネットワークがあるかをアセスメントし,支援提供の場について情報提供をしていく必要がある.また,患者が自宅療養できる支援体制の整備も必要である.
著者
坂本 達昭 早見(千須和) 直美 細田 耕平
出版者
日本健康教育学会
雑誌
日本健康教育学会誌 (ISSN:13402560)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.3-12, 2018-02-28 (Released:2018-02-28)
参考文献数
27

目的:家の食事の楽しさと中学生と保護者の食事中のスマートフォン等の利用および共食頻度の関連を検討すること.方法:福井県内の中学2年生762名を対象に横断調査を実施した(有効回答者759名).調査内容は,基本属性,家の食事の楽しさ,中学生・保護者の食事中のスマートフォン等の利用,共食頻度とした.分析では食事中のスマートフォン等の利用は「週に1日以上使うことがある」群と「使うことがない」群に,共食頻度は「週4日以上」と「週3日以下」の2群に分けた.家の食事の楽しさを従属変数,食事中のスマートフォン等の利用,朝食・夕食の共食頻度を独立変数として男女別にロジスティック回帰分析を行った.結果:家の食事が楽しい者は,男子308名(82.6%),女子329名(85.3%)であった.多変量ロジスティック回帰分析の結果,男子の食事の楽しさには母親が食事中にスマートフォン等を利用しないこと(調整オッズ比(AOR):2.60,95%信頼区間(95%CI):1.29-5.25)が関連し,女子は父親が食事中にスマートフォン等を利用しないこと(AOR: 2.29,95%CI: 1.15-4.57),夕食の共食頻度(AOR: 2.62,95%CI: 1.37-5.04)が関連していた.結論:中学生が家の食事楽しいと感じるためには,保護者は食事中のスマートフォン等の利用を控えるべきであることが示唆された.
著者
坂本 旬
出版者
法政大学キャリアデザイン学部
雑誌
法政大学キャリアデザイン学部紀要 (ISSN:13493043)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.221-253, 2018-03

The first independent fact checking grassroots organization "Fact Check Initiative Japan (FIJ)" established on June 21st, 2017 in Japan. It launched a new fact-checking project during a general election in last October. I stared an action research in my librarian training classes using a guideline of the fact checking, a form and samples. In conclusion, first of all, it was a challenging assignment especially finding fact-checking targets for students. Second, they wrote it was meaningful experience to vote in the election. It means that fact-checking practice is citizenship education. Third, fact-checking experience provides critical point of views to not only online unidentifiable disinformation but also mass media articles. Combating fake news is so essential for not only journalists bur also librarians, students and general citizens that they should address the resolution of it together cooperatively. Grassroots fact-checking movements including practice of it as media and literacy education in schools would be a key element for building a democratic society.
著者
岸 晃司 坂本 啓 坂本 泰久
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.22, pp.1-6, 1998-03-13
参考文献数
9
被引用文献数
1

最近ウェブを広告媒体として捉える企業が増えている。それを受けて、ウェブ広告の代表であるバナー広告に関して、広告効果を高める方法に関する研究がいくつかなされている。そこで注目されているのは、広告の表現方法や露出場所等の広告自身の要因である。それらに加えて、ブラウザのボタンをクリックするなどのユーザ行動に関する要因が、広告効果に与える影響を調べることも重要である。そこで本研究では被験者を集めて観察実験を行い、ユーザのどのような行動が広告効果に影響を与えるのかについて調べた。その結果、注目した3つの要因のうち2つが統計的に有意な影響を持つことが確かめられた。Recently many firms get to consider WWW as media for advertising. Several studies on improving effectiveness of banner advertising, the most popular type of WWW ads, have been done. However, most of studies deal with creative factors, such as expression of them or placement of them on a WWW page, from an advertiser's viewpoint. We think it is also important to focus on user behavior, such as pushing the button of a web browser, from a user's viewpoint. So we investigated an influence on ad effects by user behavior through close observations on panels. As a result, we found that two factors in user behavior affected advertising effectiveness.
著者
坂本 麗仁 鈴木 利保
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.50-57, 2018-01-15 (Released:2018-03-08)

本邦においてインフォームドコンセント(以下IC)は医療行為を行う上で外すことのできないものになっている.最近の民事訴訟を概観すると,説明義務違反などのICに関する過失について争点となっていることが散見される.しかし緊急時には医療行為を迅速に行わなければ,患者の生命・身体に重大な危険が生じることから,患者からICを取得することなく医療行為を行うことが容認されているのが現状である.これにより各病院での緊急時ICの取り扱いはさまざまであり,今まで全体像について知る由がなかった.本稿では,神奈川県下の各病院群での緊急手術時の麻酔ICの状況を俯瞰し,問題点を抽出したのち,今後のあり方について述べさせていただく.
著者
森 俊治 長谷川 洋 小木曽 清二 坂本 英至 伊神 剛 太平 周作 服部 弘太郎 水野 隆史 杉本 昌之 深見 保之
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.1239-1243, 2002-05-25 (Released:2009-01-22)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

症例は79歳の男性で,パーキンソン病があり,抗パーキンソン病薬を内服していた.日常生活は介助により起立が可能だが,ほとんど臥床の状態であった.主訴は心窩部痛,腹部膨満で近医よりイレウスの診断で紹介となった.腹部に巨大なガス像を認め, S状結腸軸捻転症を疑い緊急内視鏡検査を行ったが,上行結腸の肝彎曲部まで正常であった.腸閉塞の診断で経過観察していたが,改善が見られず手術を行ったところ,盲腸は反時計方向に180度回転し,さらに頭側に180度屈曲して盲腸が横行結腸と癒着して著明に拡張していたため,盲腸軸捻転症と診断した.自験例はその誘因としてパーキンソン病と長期臥床による大腸のatonyが深く関与していると考えられた.
著者
藤森 俊二 高橋 陽子 江原 彰仁 小林 剛 瀬尾 継彦 三井 啓吾 米澤 真興 田中 周 辰口 篤志 坂本 長逸
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.100, no.1, pp.50-57, 2011 (Released:2013-04-10)
参考文献数
15
被引用文献数
3

原因不明消化管出血(OGIB)は,原因検索追求の程度・再発性の有無により多種の消化管病変を含む.本邦では上下部消化管内視鏡を施行して原因が不明な消化管出血をここに含むことができるが,出血源が上下部内視鏡で検索が困難な小腸に存在するとは限らない.小腸内視鏡の進歩により50%近いOGIBの出血源を発見・診断・治療可能になった.同時に非ステロイド性抗炎症薬服用OGIB患者の出血源が高率に小腸潰瘍性病変であることが明らかとなり対策が求められている.
著者
石黒 章夫 青沼 仁志 松坂 義哉 加納 剛史 坂本 一寛
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

現在のロボットは,設計時に想定した稼働環境や使用目的に極度に最適化されているため,その振る舞いは著しく単調かつ画一的であり,またそれゆえに環境や身体の変化に対して脆弱である.一方で生物は,身体が持つ膨大な自由度の間に時空間的秩序を生み出すことで,適応的かつ多様な振る舞いを自己組織的に創り出している.本研究では,特異な対称性を持ち,自切する動物であるクモヒトデに着目し,状況依存的に多様かつレジリアントな振る舞いを発現する機序の解明を目的とした.その結果,比較的シンプルな自律分散制御則によって優れた適応性と耐故障性を有する振る舞いを再現できることを実験的に明らかにした.
著者
坂本 真士
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.407-413, 1993-12-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
27
被引用文献数
1 3

The self-focus theory of depression (Ingram, 1990) predicts that the depressives remain self-focused when the external environment changed as compared with the nondepressives. Fifty-three male students participated in the following experiment. They were administered a self-rating depressive scale. About half of the subjects were heightened self-focused attention whereas the other half of the subjects were not. All subjects were instructed to solve tasks that required much attention. The results generally supported the hypothesis: (a) among subjects who were heightened selffocused attention, the depressives solved less tasks than the nondepressives; and (b) during the task-solving, the depressives focused more attention on themselves than the nondepressives did. On the other hand, among the subjects not showing heightened self-focused attention, the above mentioned differences were not found. The role of the self-focused attention in maintenance of depression was discussed.
著者
筧 麻友 中山 翔太 水川 葉月 池中 良徳 渡邊 研右 坂本 健太郎 和田 昭彦 服部 薫 田辺 信介 野見山 桂 石塚 真由美
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
vol.41, pp.P-78, 2014

【目的】グルクロン酸抱合酵素(UGT)は、生体外異物代謝の第Ⅱ相抱合反応を担い、各動物の化学物質感受性決定に関与することが報告されている。食肉目ネコ亜目(Feliformia)では環境化学物質や薬物等の代謝に関与するUGT1A6の偽遺伝子化が報告されており、この偽遺伝子化に伴いアセトアミノフェン等の薬物の毒性作用が強いことが知られている。一方、食肉目に属する鰭脚類(Pinnipedia)では、環境化学物質の高濃度蓄積が報告されているが、感受性に関与するUGTについての研究はほとんど行われていない。そこで、鰭脚類を中心とした食肉目において、肝臓でのUGT活性の測定と系統解析を行った。<br>【方法】食肉目に属するネコ(<i>Felis catus</i>)、イヌ(<i>Canis familiaris</i>)、鰭脚類であるトド(<i>Eumetopias jubatus</i>)、キタオットセイ(<i>Callorhinus ursinus</i>)、カスピカイアザラシ(<i>Phoca caspica</i>)及び対照としてラット(<i>Rattus norvegicus</i>)の肝臓ミクロソームを作成し、1-ヒドロキシピレン(UGT1A6、UGT1A7、UGT1A9)、アセトアミノフェン(UGT1A1、UGT1A6、UGT1A9)、セロトニン(UGT1A6)を基質としてUGT活性を測定した。また、NCBIのデータベースからUGT1A領域の系統解析およびシンテニー解析を行った。<br>【結果及び考察】1-ヒドロキシピレン、アセトアミノフェン、セロトニンに対するUGT抱合活性を測定した結果、ラットに比べ食肉目では極めて低い活性を示した。また、系統解析及びシンテニー解析より、解析した全ての食肉目において、UGT1A分子種は特徴的な2遺伝子であるUSP40 とMROH2の間に保存されていることが明らかになった。さらに、食肉目は齧歯目に比べUGT1A領域が短く、UGT1A分子種数が少ないことが確認された。以上の結果から、鰭脚類を含めた食肉目はUGTによる異物代謝能が低く、環境化学物質に対する感受性が高い可能性が考えられた。
著者
鈴木 美枝 坂本 恵
出版者
釧路短期大学
雑誌
釧路短期大学紀要 (ISSN:03858456)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.29-38, 1997-02

釧路の女子フィギュアスケーターについて,栄養素等摂取状況・身体状況・生活リズム調査を行った。これらの調査から以下に示すような結果を得た。1)栄養素等摂取状況は,休暇中に比べ学期中の方が所要量を充たしている者が多かった。特に昼食での摂取量について多くの項目に両期間での差がみられた。両期間とも鉄・食物繊維・食品数が不足傾向にあり,脂肪エネルギー比が高く,穀類エネルギー比が低かった。2)食品群別摂取状況は,両期間を比較すると休暇中で菓子類・嗜好飲料・加工食品,学期中でいも・種実・豆・魚介・肉・乳・野菜・果実類が多く摂取されていた。特に昼食での摂取量について多くの項目に両期間での差がみられた。3)身体状況は,ローレル指数での評価が両期間ともに普通であり,学期中の体脂肪率は24.3±2.9%と女子スポーツ選手としては高めの値であった。4)生活リズムは,トレーニング時間,睡眠時間ともに休暇中の方が有意に高かった。夕食摂取時刻がトレーニング時刻に左右され,16時台〜22時台とかなりばらつきがみられた。