著者
古米 弘明 栗栖 太 片山 浩之 鯉渕 幸生 藤田 昌史 春日 郁朗 片山 浩之 鯉渕 幸生 藤田 昌史 春日 郁朗 益永 茂樹
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

合流式下水道雨天時越流水(CSO : Combined Sewer Overflow)に含まれる未規制リスク因子(健康関連微生物、微量化学物質)に着目し、これらが受水域に流出した場合に、どのような挙動を示すのかを評価した。雨天後の東京湾において、未規制リスク因子を含めた汚濁物質の動態をモニタリングすると共に、CSO の東京湾への負荷経路として重要な隅田川に着目して、晴天時および雨天時に24 時間の採水を行った。また、お台場周辺に特化した3 次元流動モデルの精緻化を行い、大腸菌群の挙動を解析した。
著者
神野 健二 河村 明 西山 浩司
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

気候変動や異常気象の発生が降水量変動に与える影響が危惧されている.本研究では気候変動と降水量変動との関係について統計的手法による解析を行った.具体的にはまず,大規模の気候場を表す指標として南方振動指数(SOI),太平洋数十年振動指数(PDOI),北太平洋指数(NPI),インド洋ダイポールモード指数(DMI)といった4つの気候指標を用いた.過去約100年間にこれら4つの気候指標が各月および各年単位で示したパターンを,非線形分類手法(自己組織化マップ)を用いて分類した.さらに,これら気候指標のパターンと福岡市の降水量及び気温との対応関係を調べた.その結果,4つの気候指標が特定のパターンを示した月に,対応する福岡市の降水量が通常より少なくなる傾向等がみられた、また,これら指標が年規模で示したパターンを調べた場合,SOI,NPIが通常年より高く,PDOI,DMIが通常年より低い値であった年の翌年は,福岡市の気温が通常年より低くなる傾向がみられた.また,西日本における重要な降雨期である梅雨期を対象にして,日本周辺の気象場の分類も行った,具体的には,日本列島周辺の気象場・成層状態を多次元格子点情報を利用し,非線形分類手法(自己組織化マップ)を適用することでパターン分類した,その結果,気象場・成層状態のパターンと西日本域の降水特性との関係が明らかになった,特に,西日本の豪雨と,湿舌と下層ジェットの水平分布のパターン,梅雨前線帯内の対流活動と関連がある対流不安定成層・中立成層のパターンとの間に明瞭な関係を得ることができた.
著者
名塚 雄太郎 安室 千晃 井上 貴仁 横山 浩 平野 貴之 金丸 正剛 伊藤 順司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ED, 電子デバイス
巻号頁・発行日
vol.94, no.404, pp.39-44, 1994-12-15

走査型マクスウェル応力顕微鏡(SMM)は,探針と試料表面の間に働く微弱な電気力を測定する走査型プローブ顕微鏡である.特徴は,非接触で表面電位と形状の2次元イメージを同時にしかもナノスケールの分解能で測定できる事である.電界放射エミッタの高機能化を図るひとつの手段として,その表面状態の高精度な制御技術の開発が考えられる.そこで,このSMMを用いて各種エミッタ材料の表面状態(表面電位,形状)の観察,評価を行い,エミッタ高機能化への手がかりを得るのが本研究の目的である.本稿では,SMMの原理や使用したカンチレバーについて述べるとともに,Al,Mo,Nbなどの表面電位の測定結果を議論する.
著者
中山 浩太郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

筆者らは,Wikipediaを解析することで大規模な連想シソーラス「Wikipediaシソーラス」を構築してきた.バージョン3では,連想関係だけでなく,半教師あり学習によるクラス分類や,Web検索を利用した精度向上アルゴリズムなどを摘要している.本発表では,構築手法とアルゴリズムの詳細について,デモを交えて紹介する.
著者
藤井 良知 阿部 敏明 田島 剛 寺嶋 周 目黒 英典 森 淳夫 佐藤 肇 新納 憲司 砂川 慶介 横田 隆夫 秋田 博伸 岩田 敏 佐藤 吉壮 豊永 義清 石原 俊秀 佐野 友昭 中村 弘典 岩井 直一 中村 はるひ 宮津 光伸 渡辺 祐美 久野 邦義 神谷 齊 北村 賢司 庵原 俊昭 桜井 實 東 英一 伊藤 正寛 三河 春樹 久保田 優 百井 亨 細井 進 中戸 秀和 西村 忠史 杉田 久美子 青木 繁幸 高木 道生 小林 陽之助 東野 博彦 木野 稔 小林 裕 春田 恒和 黒木 茂一 大倉 完悦 岡田 隆滋 古川 正強 黒田 泰弘 武田 英二 伊藤 道徳 松田 博 石川 純一 貴田 嘉一 村瀬 光春 倉繁 隆信 森田 秀雄 森澤 豊 浜田 文彦 辻 芳郎 横尾 哲也 林 克敏 冨増 邦夫 木戸 利彦 上原 豊 森 淳子 森 剛一 内田 哲也 大塚 祐一 本廣 孝 半田 祥一 山田 秀二 沖 眞一郎 吉永 陽一郎 荒巻 雅史 織田 慶子 阪田 保隆 加藤 裕久 山下 文雄 今井 昌一 鈴木 和重 岡林 小由理 金子 真也 市川 光太郎 曽田 浩子 清水 透子 長田 陽一 木葉 万里江 石橋 紳作 高橋 耕一 杉山 安見児 三宅 巧 荒木 久昭 垣迫 三夫 前野 泰樹 下飛田 毅 高岸 智也 松隈 義則 平田 知滋 田中 信夫 永山 清高 安岡 盟 林 真夫 天本 正乃 津村 直幹 小野 栄一郎 神薗 慎太郎 中嶋 英輔 永光 信一郎 野正 貴予 松尾 勇作 樋口 恵美 長井 健祐 末吉 圭子 橋本 信男 弓削 健 久保田 薫 川上 晃 渡辺 順子 藤澤 卓爾 西山 亨 岩永 理香子 牛島 高介 山川 良一 山村 純一 富永 薫 臺 俊一 安藤 寛 久田 直樹 藤本 保 元山 浩貴 丸岡 隆之 伊達 是志 杉村 徹 西依 淳 朝木野 由紀 山田 克彦 是松 聖悟 早川 広史 佐々木 宏和 木村 光一 山田 孝
雑誌
The Japanese journal of antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.921-941, 1995-07-01
被引用文献数
19
著者
津川 翔 杉山 浩平 大崎 博之 今瀬 真
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.204, pp.105-110, 2008-09-04
被引用文献数
1

本稿では、参加者のソーシャルネットワークのトポロジ構造から、開発型オンラインコミュニティの成功度を推定する手法を提案する。近年、社会活動のネットワーク化が急速に進んでおり、ネットワーク上にさまざまな種類のコミュニティ(オンラインコミュニティ)が形成されている。オンラインコミュニティを活発化し、成功へと導くためには、まず、オンラインコミュニティの現在の状態を適切に把握することが重要である。これまで、オンラインコミュニティの成功要因を分析した研究や、ソーシャルネットワークを分析した研究が数多く行われている。それらの研究結果は、参加者のソーシャルネットワークのトポロジ構造が、オンラインコミュニティの成功に大きな影響を与えることを示唆している。そこで本稿では、特に開発型のオンラインコミュニティを対象とし、ソーシャルネットワークのトポロジ構造からコミュニティの成功度を推定する指標CSI(Community Success Index)を提案する。開発型オンラインコミュニティのCSIは以下のように求められる。まず、参加者のソーシャルネットワークのトポロジ構造から、オンラインコミュニティにおける各参加者のリーダシップ度を推定する。推定した各参加者のリーダーシップ度から、オンラインコミュニティの成功度CSIを計算する。さらに本稿では、オープンソース・ソフトウェア開発のための代表的なオンラインコミュニティである、SourceForgeのログを用いた実験により、提案するCSIの有効性を評価する。その結果、提案するCSIは、開発型オンラインコミュニティの成功度の推定に有効である可能性が高いことを示す。
著者
岡崎 章 柿山 浩一郎 内藤 茂幸 呉 起東 丸 光恵
出版者
拓殖大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

プレパレーションに重要なのは,理解につなげる要素をプレパレーション・ツールに組み込んでいるか否かである.一つは,画面内の必要な箇所を確実に見させてその時点で説明を行えるようにすること.もう一つは,リアル表現から痛みを感じてしまい不安感や恐怖感を誘発するぎりぎりの画像を提示することで,真実味と痛みの感じるレベルをコントロールして,最大の理解へとつなげることである.本研究では,この2つの機能を組み込んだCVカテーテル用プレパレーション・ツールを開発した.その後,概念モデル可視化ツールの開発も行った.
著者
伊藤 寿 市ノ木山 浩道
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.329-333, 2005-09-15
被引用文献数
5 8

三重県で栽培されているニホンナシ'幸水'の生育相および果実糖度の年次変化と気象要因との関係を解析した.データを解析した1981年から2004年までの24年間で, 年平均気温は1年間に約0.07℃の割合で上昇していた.気温の上昇は, 9月から2月の間で大きかった.自発休眠覚醒期の推定値は, 1年間に0.49日の割合で遅くなった.満開期は年々早くなっており, その程度は1年間で0.37日であった.満開期は, 2月上旬から4月中旬の旬平均気温と負の相関を示し, これらの旬平均気温の中には年次と正の相関を示すものがあった.収穫最盛期は, 満開期と正の相関を示し, また, 1年間に0.32日の割合で早くなった.果実生育期間の長さの年次変動には傾向は認められなかった.これらのことより, '幸水'の生育相は, 地球温暖化の影響を受けていると推察された.一方, 果実糖度は, 7月中旬から8月中旬の旬平均気温および日射量と正の相関を示し, 7月下旬から8月上旬の降水量と負の相関を示した.しかし, 果実糖度と年次との間には相関が認められなかった.
著者
松岡 猛 栗原 秀夫 穐山 浩 三浦 裕仁 合田 幸広 日下部 裕子 一色 賢司 豊田 正武 日野 明寛
出版者
[日本食品衛生学会]
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.24-32, 2001-02-25
被引用文献数
18 86

我が国で食品, 飼料用として輸入可能な組換えトウモロコシ7系統のうち, 5系統からの組換え遺伝子の検知を, 既報のMultiplex PCR法に改良を加えて行った. ゲノムDNAの抽出は実験時間が短縮でき, 研究室・環境への安全性で優れているスピンカラムを用いる方法で行った. 組換えトウモロコシに導入されているDNA塩基配列を解析し, 各組換え系統とトウモロコシに内在的にある<i>zein</i>遺伝子を1回のPCRで特異的かつ確実に特定でき, トウモロコシ, ダイズ, コメ, コムギ, オオムギに対してfalse positiveなバンドが見られないプライマーの設計を行った. 非組換え体に組換え体5系統を混合しMultiplex PCRを行うと, 各組換え系統に特異的な長さのバンドが観察できた. 本法による検知感度を非組換え体粉砕物に5系統の組換え体粉砕物を混合して調べたところ, 0.5%程度であった.
著者
伊藤 雅弘 中山 浩太郎 原 隆浩 西尾 章治郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

近年,Wikipediaが知識抽出のためのコーパスとして注目を集めている.一方で,記事によっては誤った記述や虚偽の記述がなされており,記事の信頼性が問題となっている.そこでWikipediaのコンテンツの信頼性向上が必要とされている.本研究では,Wikipediaの記述の言語解析とWeb検索エンジンによってWeb上の情報を用いることで,Wikipediaの記述の信頼性を評価する手法を検討する.
著者
鵜飼 孝典 青山 浩二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.3, pp.157-162, 2009-01-15

現在,多くの組織がチーム間に壁があり,コミュニケーション不足によるミスが多く発生する,コミュニケーションが不足していて,十分に情報や知識がいきわたらないという問題を抱えている.しかしながら,このような問題を可視化することは容易ではなく,適切な施策を導出し,実施,評価することはさらに難しい.我々は,組織内のメンバ間の関係をアンケートによって得て,それを時系列的に図示するツールを開発した.このツールによって,チーム間の壁などの問題が一目瞭然となり,施策の効果も適切に視覚化される.本稿では,その表現力と効果を事例により検証する.事例として,インタビューを中心にしたある組織のフィールド調査を実施し,コミュニケーション改善の施策を適用したものを用いる.この施策の前後の組織内のメンバ間の関係をアンケートによって得て,それを本ツールにより視覚化し,そこから得られる考察を,フィールド調査によってえた考察で検証することで,本ツールの有効性を示す.A lot of organizations have it now, and communications where there is a wall between team, and a lot of mistakes by the poor communication are generated are insufficient, and have the problem that neither information nor knowledge spread enough. However, it is more difficult to derive not easiness but an appropriate measure, and to execute the visualization of the wall between team, and the visualization of the place where communications are insufficient. Moreover, because it is not possible to expect it, the measure that cancels the lack of communications doesn't generally evaluate a short-term result easily. We obtained the relations between members in the organization by the questionnaire, and developed the tool that showed it in the figure in the time series. The wall between team becomes obvious with this tool, and the effect of the measure is visualized appropriately. In this article, we applies to the model to obtain the design manual of the knowledge management that we have developed the result, the measure necessary for the organization is derived, and the result of application is used. First of all, the relations between members in the organization before and after this measure are obtained by the questionnaire, and it is visualized with this tool. The effectiveness of this tool is shown by verifying the consideration obtained from the relations between visualized members by the field survey on that.
著者
平山 浩一 林 義男 小柴 正則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ED, 電子デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.305, pp.41-48, 2000-09-14

著者らはこれまで, 有限要素法を用いてマイクロ波の計算機シミュレーションに関する種々の解析法(ソルバー)を提案し, 実際に数値計算を行ってその有効性を示してきているが, ここでは, これまでに開発したソルバーに対して市販のツールをプリ・ポストプロセッサとして利用することで, シミュレータを構築することを試みる.具体的にはプラットホームはWindows98とし, プリプロセッサはGiD, ポストプロセッサはMATLAB, これらに自作のソルバーを加えた全体を統合する環境として, Word97を利用する.このシミュレータを用いて, 2次元問題としては導波管H面不連続の伝達特性解析, 遮へい型プレーナ線路の固有モード解析, 3次元問題としては空洞共振器の固有モード解析を行っている.
著者
金 相鎬 関山 浩介 福田 敏男
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 = Transactions of the Japan Society of Mechanical Engineers. C (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.75, no.756, pp.2253-2258, 2009-08-25

The poor operation for information systems such as car navigation systems may result in the visual workload. To reduce the visual workload produced by information systems and their use during vehicle operation, we propose a user-adaptive vehicle information interface with a reconfigured navigation sequence. We propose the information assistance interface which recommends a preferred content in short time without following the hierarchical steps because of the hierarchical structure of most car navigation systems. Our proposed user-adaptive interface consists of user modeling using a hidden Markov model (HMM) and symbol matching which is the reconfiguration of a navigation sequence. The interface learns a user's navigation patterns based on accumulated navigation sequences. The navigation sequence is reconfigured by the user model and a clue. The symbol matching is performed in compliance with the user's selection and the navigation sequence is recommended to the user. Experimental results showed that reconfiguring the navigation sequence and switches reduced navigation reaction time.