著者
青木 雄一 岡本 学 増田 淳 土井 卓也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. R, 信頼性 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.298, pp.5-8, 2010-11-12

結晶系太陽電池モジュールの熱疲労寿命を早期に評価するため,急速温度サイクル試験と当該試験環境下での抵抗値の連続測定を行った.その結果,比較的早期に抵抗値の顕著な増大が観察された.また,劣化した試料の解析により,直列抵抗の増大に帰結する劣化要因が確認された.これらにより,本試験法および測定法が,モジュールのはんだ接合部劣化を短期間で検出する方法となる可能性が示された.
著者
岡本 拡子 無藤 隆 新開 よしみ 松嵜 洋子 吉永 早苗
出版者
高崎健康福祉大学短期大学部
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究では,子どもと音との素朴なかかわりや音楽的表現の芽生えに着目し,保育における音環境のあり方と,意識的な音環境づくりがどのように子どもの表現教育へと繋がるかについて検討した。音環境に関する物理的調査(環境機械論)とサウンドスケープの思想(環境意味論)に基づき,(1)音圧測定による園の音環境の実態調査,(2)保育者の意図的な音環境づくりと子どもの活動との関連に関する調査,(3)これらの調査結果に基づいた,「望ましい音環境」のあり方とそれらをいかした保育に関するチェックリストの作成を行った。また,保育者を対象に,チェックリストを用いた予備調査を実施し,今後のチェックリスト改良のための検討すべき課題を明らかにした。
著者
岡本 正明 水野 広祐 パトリシオN アビナーレス 本名 純 生方 史数 見市 建 日下 渉 相沢 伸広
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

冷戦崩壊後のアジア経済危機を克服した東南アジア諸国は今、グローバルなビジネス・ネットワークやイデオロギー・ネットワークの展開・拡大により急速な社会・政治・経済変容を遂げている。本研究で明らかになったのは、東南アジアの地方レベルで新しい政治経済アクター、或いは新しい政治スタイルを活用する政治アクターが台頭してきていることである。タイ、フィリピン、インドネシアでは、地方分権化が進展して地方首長の権限が拡大したことで、彼らはグローバル化、情報化の時代の中で獲得した新しい政治経済的リソース(情報も含む)を武器にして新しい、よりスマートな権力掌握・維持のスタイルを作り上げてきている。
著者
加藤 哲郎 田中 ひかる 丹野 清人 堀江 孝司 小野 一 岡本 和彦 井関 正久 大中 一彌 高橋 善隆 鳥山 淳 島田 顕 許 寿童
出版者
一橋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究は、研究代表者が長年進めてきた現代国家論研究と近年取り組んでいる情報政治研究の結節点で、経済のグローバル化と共に進行する国内政治の国際政治化、国際政治の地球政治化を解析した。モノ・カネ・ヒトが国境を越える「帝国」型グローバル政治の形成と、そのもとで進行する民衆の移動・越境・脱国家化の動きに注目し、既存の概念の変容と新しい課題を実証的な国際比較と歴史的・思想的系譜から考察した。
著者
小黒 康正 浅井 健二郎 小黒 康正 杉谷 恭一 小川 さくえ 増本 浩子 桑原 聡 恒吉 法海 東口 豊 恒吉 法海 福元 圭太 杉谷 恭一 小川 さくえ 坂本 貴志 増本 浩子 濱中 春 山本 賀代 岡本 和子 北島 玲子 桑原 聡 クラヴィッター アルネ オトマー エーファ
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

ドイツ現代文学は、言語に対する先鋭化した批判意識から始まる。とりわけホーフマンスタール、ムージル、カフカの文学は、既存の言語が原理的機能不全に陥っていることを確信しながら、言語の否定性を原理的契機として立ち上がっていく。本研究は、ドイツ近・現代文学の各時期の代表的もしくは特徴的な作品を手掛かりとして、それぞれの作品において<否定性>という契機の所在を突き止め、そのあり方と働きを明らかにした。
著者
有元 よしの 岡本 真 大向 一輝
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

2008年7月から3ヶ月ごとに全国各地で開催しているARGカフェ&ARGフェストを題材に、業種、職種、専門といったバックグラウンドが異なる人々、特に未知の人物同士が多い人々の間のコミュニケーションを促進し、コラボレーションへの発展を促す仕組みを論じる。 特に今回はJSAI2010での発表「ライトニングトークとパブでの立食パーティーによるコラボレーション促進の試み」以降の経過をまとめる。
著者
小西 秀樹 岡本 哲和 吉岡 至 廣川 嘉裕 脇坂 徹 窪田 好男
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

小泉政権以降、中央政府および地方政府における政策形成の場で、重視される価値がどのような変容を遂げているのかを明らかにすることが本研究の目的である。事例研究のひとつの結果としては、ポピュリズム的価値の重要性の高まりが、政策の形成と実施におけるNPOの役割増大および住民投票の増加と関係している可能性があることが示唆された。一方で、2008年大阪府知事選挙時に実施したサーベイ調査では、有権者のポピュリズム的指向およびネオリベラリズム的指向のどちらもが、投票意思決定に影響を及ぼしていなかった。これら2つの価値がいまだ優勢である可能性は高いものの、一方でそれが退潮していく兆しがあることが明らかにされた。また、市町村合併や首長選挙についても政治的・政策的価値の変化をみることができた。
著者
福島 孝典 岡本 敏宏 安藤 伸治 藤川 茂紀
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

高効率有機薄膜太陽電池へ向けた材料設計では、電子およびホール輸送性を示す分子をそれぞれナノサイズの集団として区画化し、広い接触面積をもって接合させる手法の開拓が鍵となる。本研究では、一つの理想系として、構造明確なナノスケールの異種分子集合体を一次元で精密接合した物質を世界で初めて実現した。さらに本研究過程において、複数の液晶発現基を側鎖に導入した高分子が大面積集積化する現象を偶然見出し、その発見に基づき、新たな光エネルギー変換材料を開発した。
著者
岡本 健
巻号頁・発行日
2011-05-28

S.E.N.S(特別支援教育士)の会北海道支部 第2回継続研究会(札幌地区). 2011年5月28日. 札幌コンベンションセンター. 札幌市
著者
岡本 健
巻号頁・発行日
2009-08-28

2009年度日本建築学会大会(東北). 平成21年8月26日~平成21年8月29日. 仙台市.
著者
門倉 正美 岡本 能里子 奥泉 香
出版者
横浜国立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

国際語用論大会(2009)および社会言語科学会大会(2010)での発表、「リテラシーとメディア・リテラシー」シンポジウム(2010)の開催等によって、言語教育における「見て理解するviewing(ビューイング)」要素の重要性を強調することができた。特に、視覚表現(例えば絵や写真など)と文字表現が複合した意味表現の理解のあり方、つまり「視解+読解」という意味での「視読解」の探究の端緒を切り開くことができた。
著者
中條 直樹 佐藤 昭裕 神山 孝夫 岡本 崇男 酒井 純 塚原 信行 山口 巌 山田 勇 今村 栄一 水野 晶子 田中 大
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

2008年度には、本プロジェクトにおいて正本と位置づけた『ラヴレンチー版原初年代記』のコンコーダンス(CD)を作成し、2009年度には、その異本の一つである『ラジヴィル年代記』のコンコーダンス(CD)を作成した。最終年度においては前年度に電子化を終えていた『トロイツァ年代記』について徹底した校正を行い、そのコンコーダンスを作成し、これら三つの年代記のコンコーダンスを一枚のCDに収めることにより、共通する語の文脈等の環境の差異の検証を飛躍的に容易に可能にした。
著者
渡辺 敦光 岡本 太郎 山田 和正 安東 保海 伊藤 明弘 星 正治 澤田 昭三
出版者
日本放射線影響学会
雑誌
Journal of Radiation Research (ISSN:04493060)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.235-239, 1993-09
被引用文献数
2 2

The effects of the dose rate and the energy of fission neutrons using an iron block on tumorigenesis in B6C3F1 mice were examined. Six-week-old female animas were divided into 4 groups and exposes to ^<252>Cf neutron irradiation at dose rates of 0.05 cGy/min, with (Group 1) or without (Group 2) filtering through a 10 cm thick iron block, 0.8 cGy/min (Group 3) or 0 (Group 4 controls). Total neutron exposure was 50 cGy in each of groups 1-3 and total irradiation dose was 56,75 and 75 cGy in Groups 1-3, respectively. Total tumor incidences or multiplicity were significantly higher in Group 3 than in Group 1. A similar tendency was observed as compared to Group 2, ovarian and Harderian gland tumors being mainly affected and adrenal tumors were significantly higher in Group 2 than in Group 1. The results indicated a clear increase in tumorigenesis with the higher dose rate and no filtering influence of iron was evident, despite the drop in neutron energy level.
著者
山浦 常 白坂 龍曠 松本 克彦 和田 芳武 岡本 雅子 小林 和代 矢後 文子 小幡 裕 藤野 信之
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.1020-1020, 1983-09-25

東京女子医科大学学会第253回例会 昭和58年5月19日 東京女子医科大学本部講堂
著者
中根 宏樹 浦家 奈々 岡本 健
出版者
北海道大学ピア・サポート活動報告書編集委員会 (岡本 健・松田康子)
巻号頁・発行日
2011-03-31

本章では、ピア・サポート室でカフェを行う企画「ピア・カフェ」について、現在たてている企画概要を示す。ピア・サポート活動を進めていく上で、様々な企画をどのように進めていくのか、ということが学生の中では大きな問題となる。現時点でのピア・カフェの企画を記しておくことで、企画立案段階で考えなければならないことを提示するとともに、今後実施した場合に、企画立案とどのような変化が生じてくるかを検討することをねらいとする。
著者
岡本 健 小林 なつみ 青柳 祥子
出版者
北海道大学ピア・サポート活動報告書編集委員会 (岡本 健・松田康子)
巻号頁・発行日
2011-03-31

本章では、北海道大学ピア・サポートが広報の一環として制作している「苦楽戦隊 ピア・レンジャー」について、その制作経緯や制作の過程、今後の展開について整理し、ピア・サポートの広報の新たなあり方の効果を考察することを目的とする。広報ビデオ「苦楽戦隊 ピア・レンジャー」は、ピア・サポーター各自が様々な形で参加したものであり、代表が全てを統括して進めるようなものではなかった。また、初の試みということで、さまざまな苦労や紆余曲折を経て、制作に取り組んだものである。そこで、本章では、特に制作の進行に深く携わった3 名による制作過程に関する対談を整理することで、目的を達成したい。本稿は、広報ビデオの監督を担当した小林なつみ、助監督を担当した青柳祥子、企画を担当した岡本健、が2011 年2 月19 日にピア・サポート室にて対談を行い(図1)、その結果を岡本が整理し、青柳、小林が加筆したものである。
著者
平 侑子 岡本 健
出版者
北海道大学ピア・サポート活動報告書編集委員会 (岡本 健・松田康子)
巻号頁・発行日
2011-03-31

ピア・サポートでは学生活性化のための企画として、平成22 年度から、イベント「本活」を行っている。本活とは、学生が不要になった本を回収し、その本を配布することを通して、後輩に向けた「学術的引き継ぎ」を創出するイベントである。本イベントは、組織されて間もない我々が、イベント実施の進め方を学ぶ機会、そして、多くの学生と触れ合う貴重な機会となった。平成23 年度も本活の実施が決定しており、北大ピア・サポートの活動として定着しつつある。しかし、本活はピア・サポートが初めて計画する大きなイベントだったこともあり、計画から実施まで試行錯誤が続いたことも事実である。また、平成23 年度実施の本活についても、平成22 年度の反省点を生かして、様々な変更点が加えられており、現在進行形で変化を続けているイベントである。学内において、イベントが学生生活の役に立つためにはどういう形で実施すれば良いか、イベントに来る学生とはどのように接すべきか、どのような工夫で人々を呼び込めるかなど、創意工夫を続けているところである。そういった意味で、このイベントは実験的な試みである。そのため、本章では、試行錯誤のプロセスを含めて、どのようにイベント「本活」を構想、実施し、そして、今後どのように展開していくのかについて整理を行い、人々をつなぐイベントをいかに創出しうるかを考察する。ピア・サポートという、学生中心でありながらもサークルや部活とは趣旨を異にする組織が、大学内という社会において、具体的にどのように物事を進めていくのかというのは、ピア・サポートに取り組む学生メンバーにとって重要な知見であると考えられる。北大ピア・サポートの取組みについて、失敗を含めて記述しておくことで、今後の北大ピア・サポート、および、他大学でこれからピア・サポートに取り組もうとする学生に資することが期待できる。
著者
山口 浩司 永瀬 雅夫 山崎 謙治 山口 徹 岡本 創 小野満 恒二
出版者
日本電信電話株式会社NTT物性科学基礎研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

化合物半導体ヘテロ構造を用いて微小機械共振器を作製し、その特徴的な電気機械振動特性を応用した新しい機能の探究を進めた。この結果、以下の成果が得られた。(1)パラメトリック周波数変換を実現し、一個の機械共振器により複数の論理ゲートと等価な演算を実現する新しい論理情報処理手法の提案と実証を行った。(2)化合物半導体の光半導体素子としての機能を活用し、キャリア励起による新しい光・機械結合を実現した。(3)二つの機械共振器を結合し、その周波数をチューニングする手法を開拓した。(4)これらの微小機械構造を高精度で作製するために必要なナノ加工技術の高度化に成功した。
著者
三浦 軍三 岡本 敏雄 堀口 秀嗣 篠原 文陽児 児島 邦宏 井上 光洋
出版者
東京学芸大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1985

授業録画ビデオテープは、全国の教育系大学・学部で制作・管理され、現在精力的に収集され、いくつかの大学・学部ではライブラリーとして体系的に保存・管理されつつある。これらのビデオテープは、教育に関する臨床的・実践的・実証的研究に不可欠な資料である。とりわけ授業分析・設計に関する研究、教科教育および教育実習の改善研究にとって貴重な素材として位置づけられ、その価値がますます高まりつつある。本研究はつぎの課題で研究を遂行した。1)分類カテゴリーの設定:授業録画ビデオテープには原則として"授業の指導案"を添付することとし、(a)そこに、授業に関する基本事項、(b)授業を特徴づける枠組、(c)さらにビデオテープの種別を設定する。したがって、データファイル構成としては、3次元構造をもつ分類力テゴリーを開発し、その試案の段階で、テープライブラリーをもつ3つの大学・学部の研究者と情報交換を行うとともに、専門家に対し意見をもとめ、分類カテゴリーの再構成をはかった。2)検索システムは、(ア)分類カテゴリー・システムにもとづく基本データ管理(イ)検索の2つのモジュールから構成され、マイクロコンピュータによるシステム開発を行った。3)検索システムの開発試行をふまえて、検索の適切性の視点から分類カテゴリー、とくに授業を特徴づける枠組について再検討する。あわせて、他の教育系大学・学部の研究者の協力を得て実験試行した。4)上記、1)、2)の分担課題にふまえ、検索システムのアセスメントと改善点(システムの柔軟性,拡張性,利用,流通等の視点)を明らかにし、総合的評価とシステムの再構築をはかった。