著者
大沢 つね子 平野 年秋 南川 幸
出版者
名古屋女子大学
雑誌
名古屋女子大学紀要 (ISSN:02867397)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.73-80, 1970-03-15

日本産の肉質キノコ類の消化に関して,ラットに給餌し,糞の検鏡により形態的に観察,不消化物の状態について試験を行った.その結果は次の通りである.1) BasidiomycetesにおいてはTricholomataceae, Amanitaceae, Cortinariaceae, Russulaceae, AscomycetesにおいてはClavariaceaeのFamilyはよく消化されていた.2)BasidiomycetesにおいてはBletaceae, Strobilomycetaceae, AscomycetesにおいてはCantharellaceae, PhylacteriaceaeなどのFamilyに不消化の種類が多い傾向が認められた.3)特に不消化に近い形で排泄されるのを認められたLeccinum scabrum, L. rugosiceps, Strobilomyces floccopus, Boletellus russelliiについて菌傘部,菌柄部にわけて試験した結果,菌傘部に不消化物が多いことを認めた.4)菌傘部の表面と裏面の管孔部にわけて試験したが,管孔部が特に不消化物が多い傾向を認めた.5)管孔部を除いたイグチ科,オニイグチ科は普通の消化のよい肉質キノコと変りがなかった.
著者
石村 真一 平野 聖
出版者
九州大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2006

本研究の対象は、電気扇風機、テレビの2機種とする。電気扇風機に関しては、明治期から昭和40年代初頭までの文献史料、特許及び意匠権資料調査、日本国内及びヨーロッパのフィールド調査、テレビに関しては、松下電器産業株式会社の社史編纂室等の社内資料を通して調査した結果、次の内容が明らかになった。(1)電気扇風機の開発と発達日本の電気扇風機は、従来主張されてきた芝浦製作所が第1号を製作したのではなく、別の小規模の会社が先に開発したことが、明治10年代の新聞広告より確認された。明治末期あたりから芝浦製作所が量産体制に入るが、モーターは輸入品であった。大正中期になると三菱等の他のメーカーも電機扇風機の開発に乗り出し、海外のメーカーと提携してモーターの国産化を進めていく。大正後期にはレンタルの電気扇風機も出現し、国産電機扇風機の割合が増加する。それでも海外からの輸入品の方が多かった。昭和初期からガードの意匠権申請が多くなり、戦後までこの傾向が続く。電気扇風機のカラー化は戦後間もない時期から始まり、昭和20年代後期には定番化する。昭和30年代前半には高さの調節できる機能が加わり、電気扇風機の基本的な機能はこの時代に確立される。(2)テレビの開発と発達日本のテレビは昭和20年代後半に開発され、当初はブラウン管を輸入して17インチから出発した。また全体の形態は台置き型であった。ところが、昭和30年代前半には、4本脚型で国産のブラウン管を使用した14インチのテレビが主流になる。昭和30年代中葉には、カラーテレビも開発される。しかし、高価であったため、昭和30年代後半になっても普及しなかった。昭和40年あたりからコンソールタイプの家具調テレビが開発され、昭秘40年中葉には和風のネーミングと共に、カラーテレビとして広く普及した。
著者
久光 彩子 曽我部 陽子 寺田 剛 大隅 有理子 寺田 早百合 平野 綾香 杉田 麻衣 松尾 扶美 片山 涼子 荻野 直人 高見 晋一 桜谷 保之
出版者
近畿大学農学部
雑誌
近畿大学農学部紀要 (ISSN:04538889)
巻号頁・発行日
no.43, pp.91-104, 2010

On 22 July 2009, partial solar eclipse was observed in most regions in Japan and a total solar eclipse was observed in the Southwest Islands. At the Nara Campus of Kinki University, located in Nara Prefecture, central Japan, the sun fell into eclipse at 9:46, the maximum eclipse occurred at 11:05 (82% eclipse) and the eclipse finished at 12:25. The weather was cloudy and occasionally the sun peeped through the clouds.At the maximum eclipse, the following phenomena were observed:1) The ratio of singing individuals of two species of cicada, Platypleura kaempferi, and Graptopsaltria nigrofuscata, singing in daylight was reduced, hereas he higurashi cicada, Tanna japonensis, which sings at early morning and evening, began to sing actively.2) The katydids, Gampsocleis buergeri ,which sing in daylight, were silent.3) Two species of bird, Hypsipetes amaurotis and Cettia diphone were silent.4) The activities of flight butterfly species, Zizeeria maha, declined.5) The leaves of the silk tree, Albizia julibrrissin., which normally close at night, begun to close.6) The amount of solar radiation decreased and the air temperature declined.The response of some animals and plants to the eclipse may be coused by these weather factors which caused by solar eclipse.
著者
畠山 温子 菊池 紀彦 平野 幹雄
出版者
東北文化学園大学
雑誌
保健福祉学研究 (ISSN:13484567)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.215-227, 2008

本研究では、社会技能訓練における重症心身障害児(者)への応用の可能性について検討するために、発達障害児(者)に対し実施されてきた社会技能訓練及び社会技能訓練に関連した先行研究を整理した。特に、交通機関利用スキル及び買い物スキルに焦点を当て各々の活動内容を整理した上で、発達障害児(者)に対してスキル獲得訓練を実施する意義について議論することを目的とした。はじめに、社会技能訓練が目指したものについて注目したところ、社会技能訓練は社会参加あるいは社会的自立を目指した活動、生活空間の拡大を目指した活動の二点に大別された。次に、交通機関利用スキル及び買い物スキル獲得を目指した社会技能訓練に注目したところ、両者ともシミュレーション場面と実際場面を組み合わせた訓練がスキル獲得に有効であったこと、買い物スキルの獲得には環境側の要因が大きくかかわってくることが示された。以上より、発達障害児(者)にスキル獲得訓練を実施したことは発達障害児(者)が社会に参加する機会を提供することとなり、重症心身障害児(者)へも同様のことが当てはまる可能性が示唆された。今後は、個々人に必要とされるスキルを見極めることの必要性や先行研究を応用した新たな支援法略の検討が課題としてあげられた。
著者
星 信彦 横山 俊史 杉尾 翔太 池中 良徳 平野 哲史
出版者
神戸大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2021-07-09

環境化学物質の悪影響が世代を越えて伝わる継世代影響が懸念されている.一方,「胎児期や乳児期における環境因子が生後の各種疾患のリスクを高める」こともわかってきた.中でも,発達神経毒性は極めて重要な問題である.しかし,多くの農薬は神経毒性作用を有し,胎盤関門を容易に通過する事実はあるが,継世代影響の実態やそのメカニズムはほとんどわかっていない.本研究では,中枢神経の活動や代謝系を,生体マウスの覚醒下で脳の様々な細胞を可視化イメージング技術により,これまで困難であった投与期間全体を通じた連続観察や,最も感受性が高い胎子脳に対する薬剤影響を直接的に観察をすることで継世代影響を捉え,その原因を探る.
著者
平野 祐也 竹永 正輝 西川 尚志 丸山 寛人 浅野 日登美 椎名 星歩 千葉 麻由 武田 雄太 渡邊 真輝 橋 本直
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.155-158, 2021-06-30 (Released:2021-06-30)
参考文献数
5

The parasitism of plants on the human body often appears in fiction, however until now it was limited to the expression in media such as novels, illustrations, and movies. Therefore, we created "Brain Tree" which enables appreciators to experience the sensation of plant parasitizing on their head. In this work, we used a head massager to present the sensation of plant roots invade the head. Furthermore, various tactile expressions are incorporated to enrich the experience such as the feeling that water penetrates into the head by watering, the feeling that the parasitic plant absorbs the nutrients in the appreciator’s head, and the feeling of the plant swaying in the wind. In this paper, we report the system design, implementation, experience design, and appreciators’ feedbacks in exhibitions.
著者
平野 大昌
出版者
生活経済学会
雑誌
生活経済学研究 (ISSN:13417347)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.31-44, 2015-03-31 (Released:2016-11-30)
被引用文献数
3

This paper analyses whether internship experiences of undergraduate students influence the chance of getting a job offer. First, by theoretical consideration, we made the hypothesis that internship experiences of students serve as a signal of their ability and, therefore, have the signaling effect on the probability of getting a job offer. Second, we verified the hypothesis by empirical analysis using a questionnaire survey about internship experiences of undergraduate students. In particular, using the information whether or not students with internship experience conveyed their internship experience to firms during their job-hunting process, we examined whether conveying internship experience has any impact on the probability of getting a job offer. The results from probit analysis reveal that conveying internship experience to firms has a statistically significant positive impact on the probability of getting a job offer. This suggests that internship experience of students has the signaling effect on the chance of getting a job offer.
著者
平野 滋 杉山 庸一郎 椋代 茂之 金子 真美
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.122, no.8, pp.1113-1117, 2019-08-20 (Released:2019-09-05)
参考文献数
30
被引用文献数
1

喉頭・咽頭逆流症 (LPR) は, 慢性的な咽喉頭炎から音声障害を来し得る. 胃酸による逆流性炎症が後部声門の肉芽腫や潰瘍の原因となることは広く知られているが, 近年, LPR では胸焼けや吃逆などの胃食道逆流症 (GERD) 症状は10~20%程度であるのに対し, 音声障害は約70%にまで起こるとされる. 音声障害の病因は, 慢性的な酸暴露による上皮, 粘膜固有層の損傷が主体で, 上皮の肥厚・角化, 潰瘍, 肉芽, 溝の形成, 粘膜固有層の炎症と乾燥などが指摘されている. 動物モデルにおいては, 喉頭に酸やペプシンを暴露すると, 肉芽腫の発生や粘膜上皮内の炎症, 扁平上皮の過形成や潰瘍, 線維化を来すことが確認され, また, LPR 患者の咽喉頭の生検組織において, 声帯上皮, 喉頭前庭, 後部声門の上皮内のペプシンの存在, 細胞間間隙の増大, 粘膜保護作用のある炭酸脱水素酵素やカドヘリンの減少などが報告されてきた. これらの炎症が音声障害を引き起こすと同時に, LPR 患者の発声はしばしば過緊張となり, 筋緊張発声障害を招くことが多い. 最長発声持続時間 (MPT), jitter, shimmer, 雑音成分などの異常を来す. 歌手は LPR の高リスク群とされている. 歌唱に腹圧のサポートが必須で, 高い腹圧によって胃酸の逆流が生じやすいこと, パフォーマンスの前は常に強いストレスにさらされること, 食事や飲酒に無頓着であることなどが原因で, 嗄声のほか音声疲労や歌唱中の声の途切れ, 痰の引っ掛かりなどを訴えることが多い. LPR による音声障害の治療は, 食事様式の適正化, ライフスタイルの改善, 胃酸逆流の抑制で, 胃酸分泌を強力に抑えるプロトンポンプ阻害薬 (PPI) は多くの場合奏効する. これらの治療により, jitter, shimmer, HNR, VHI, GRBAS, RSI, RFS などの改善が多数報告されている. 音声障害患者において, 酸逆流の関与の有無について的確に診断し治療することが重要である.
著者
平野 滋 岸本 曜
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.255-260, 2016 (Released:2016-09-30)
参考文献数
17
被引用文献数
1 1

再生医療は20世紀後半のブレークスルーであり,治療困難な難治性疾患に福音をもたらす可能性を秘めている.喉頭領域でも再生医療の研究は声帯,筋肉,軟骨,反回神経をターゲットとして進められており,本稿では声帯再生において臨床応用されている再生医療について紹介する.声帯再生のターゲットとなる疾患は声帯の不可逆的硬化性病変で,声帯萎縮,瘢痕,溝症が含まれる.これらの疾患に共通する病態は,本来振動部分である粘膜固有層浅層の萎縮・線維化であり,この組織変化を是正しない限り音声の改善は望めない.変性した組織を再生土台で置換し,その部位に新しい健常な組織が再生することを期待するのが“scaffolding”と呼ばれる方法である.アテロコラーゲンやジェラチンスポンジが適した材料として挙げられ,ヒト声帯瘢痕に対するアテロコラーゲンの土台移植はある程度の成果を挙げたが,再生誘導に乏しいのが欠点で,安定した結果を得るのは難しかった.増殖因子は細胞の増殖のみならず機能修正を促し,組織再生へ誘導する強力な因子である.多くの増殖因子が研究されているが,塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)はすでに市販製剤があり,臨床使用が可能である.声帯萎縮や瘢痕に対するbFGFの声帯内注射は,声帯の質量や粘弾性の回復に優れた効果が報告され,今後さらなる発展が期待されている.
著者
平野 聖 石村 眞一
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.55-64, 2007-09-30 (Released:2017-07-11)
参考文献数
33
被引用文献数
1

本論では,扇風機のデザインの歴史を研究することを通じ,我が国家庭電化製品のデザイン開発における特徴を解明する一助としたい。明治,大正時代の史料を調査することにより,以下のことが判明した。明治時代には,先進国から我が国へ輸入された製品が,扇風機を普及させる中心的役割を果たした。欧米では,天井扇の需要が大いにあったが,我が国においてはほとんどなく,卓上扇風機を中心に開発が進められた。我が国における職人の能力は高度であった為,欧米から導入された技術を受容できる余地があった。当初は町工場も扇風機を製造していたが,やがて財閥系の大企業が製造を独占するようになる。大正時代に入ると多くの大企業が扇風機製造に進出し,各社の宣伝活動が盛んになった。大正時代前半には,扇風機のデザインにおける基本的な4つの要素が出揃った。すなわち,黒色,4枚羽根,ガード,首振り機能である。扇風機は高価であったので,大半の人々は扇風機の貸付制度を利用していた。その結果,扇風機はステイタスシンボルとして機能した。
著者
三上 岳彦 平野 淳平 財城 真寿美
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.18, 2013 (Released:2013-09-04)

江戸幕末期の1850-1860年代は,小氷期の終了期に相当するが,日本では公式の気象観測記録が無いために気温変動の詳細は不明であった。一方,演者らの研究グループでは日記天候記録に基づく18世紀以降の気候復元や19世紀前中期の古気象観測記録の発掘とデータベース化を行っている。そうした一連の研究によって,江戸幕末期に相当する1850-1860年代の夏季気温が一時的にかなり高温化していたことが明らかになった。本研究の目的は、日本の小氷期末に出現した夏季の一時的高温化の実態を明らかにし、気象観測データの得られるヨーロッパや北アメリカにおける同年代の気温変動と比較しながら、高温化が半球的な大気循環場の変動とどのように関連していたのかを考察することである。
著者
平野 勉
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.66, no.5, pp.348-352, 2023-05-30 (Released:2023-05-30)
参考文献数
15

Prader-Willi症候群(PWS)は視床下部に先天異常があり過食から高度肥満をきたし高率に2型糖尿病を発症する.本症例は高度肥満(BMI 43.8 kg/m2)による拡張不全型心不全で入院を繰り返す血糖コントロール不良のPWSであった.今回セマグルチド0.25 mgの週1回皮下注射を開始したところ,早期から著明な体重減少とHbA1c低下を示した.投与前,投与後4か月では体重が108 kgから89 kgへ19 kg減少,HbA1cは8.2 %から5.7 %に2.5 %低下した.心不全の再発も認められなくなった.Glucagon-like peptide(GLP)-1receptor agonist(RA)は体重減少作用を有することからPWSに使用した報告は存在するが,少量のセマグルチドで著効を示した報告はなく,GLP-1RAによる心不全改善効果に関しても示唆を与える.
著者
平野 実 進 武幹 吉田 義一 三橋 重信 吉田 哲二 大久保 洋
出版者
The Japan Broncho-esophagological Society
雑誌
日本気管食道科学会会報 (ISSN:00290645)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.285-290, 1980-08-10 (Released:2010-02-22)
参考文献数
16
被引用文献数
8 3

Dynamic disorders of swallowing are caused by lesions of the neuro-muscular system that participates in swallowing. Aspiration resulting from such disorders can be classified into four types. This classification is helpful for selecting surgical treatments for aspiration as well as for difficulty in swallowing.Type I. In this type, aspiration occurs when the larynx is elevated and closed during swallowing. It results from incomplete laryngeal closure. Mediofixation of the paretic vocal fold, suture of the bilateral ventricular folds, and/or fixation of the larynx in a high position yields good laryngeal closure. Cricopharyngeal myotomy leads bolus easily into the esophagus.Type II. Aspiration takes place when the larynx descends and opens at the end of the second stage of swallowing. This type of aspiration results from a weak propelling force and/or a strong resistance at the entrance of the esophagus. The weak propelling force is attributed to an incompetent velopharyngeal closure, disturbances of tongue movement and/or a weak pharyngeal peristalsis. Pharyngeal flap operation, infrahyoid myotomy and/or reinforcement of the pharyngeal wall is the choice of treatment. In order to reduce the resistance at the entrance of the esophagus, cricopharyngeal myotomy and a fixation of the larynx in an antero-superior position are effective.Type III. Aspiration occurs in both phases of laryngeal rising and falling.Type IV. This type is observed in those patients who are unable to execute the movements of the second stage of swallowing. The inability of the second stage movements seems to be caused by one of the following two: a severe paralysis of the swallowing muscles and strong inhibitory stimuli to the swallowing center of the medulla oblongata. The latter is observed in those patients who would have a very severe aspiration if their swallowing center allowed them to execute swallowing. In this type, the bolus is transported from the mouth to the pharynx by the gravity and weak tongue movements. The larynx closes in reflex but does not present such rising and falling as are executed in normal second stage. When the larynx opens, the bolus staying in the pharynx enters the airway.