著者
秋田 純一 村上 知倫 戸田 真志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.163, pp.159-164, 2007-07-19

近年のVLSI技術の進歩に伴うコンピュータシステム・ネットワークシステムの進歩により、我々が多くの電子機器を常時身につけて利用する、いわゆる「ウェアラブル・コンピューティング」が現実的となってきた。ウェアラブル・コンピューティングにおいて、身につける機器数が増大するのに伴い、ケーブルのひきまわしと、電源確保という2つの問題が深刻となってきた。著者らはこれまで、我々が普段から着用する衣服に着目し、これを導電性の布によって製作し、それを電力供給と通信に用いることでケーブルのひきまわしと電源確保の問題を根本的に解決するネットワークシステムTextile Netの開発を行ってきた。しかし従来のTextileNetシステムでは通信の信号振幅が大きいため、消費電力の低減と高速化に限界があるという問題があった。本稿では、直流電力供給に小振幅の通信信号を重畳する方式(DC-PLC)に基づくTextileNetの改良形について述べる。このDC-PLC方式の予備的な実験結果と、その結果に基づくトランシーバLSIの設計・評価の結果について述べる。
著者
村上 周三 坊垣 和明 田中 俊彦 羽山 広文 吉野 博 赤林 伸一 井上 隆 飯尾 昭彦 鉾井 修一 尾崎 明仁 石山 洋平
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.71, no.603, pp.93-100, 2006
被引用文献数
12 26

In order to obtain the fundamental information for discussing residential energy saving strategies, long-term investigation of detail energy consumption and indoor climate Have been done in 2002 to 2003 for 80 dwellings, including detached houses and apartments, in six districts of Japan. The occupant's behavior and building thermal performance were also investigated. Energy consumption for each appliance was measured as much as possible. This paper reports the description of all houses measured and the end use structure of annual energy consumption. The main results are following; 1) In Hokkaido, Tohoku and Hokuriku districts, the annual energy consumption for many houses was more than 60GJ but such houses were very few in other districts. 2) The houses measured in Hokkaido and Hokuriku districts consumed almost the same amount of energy for space heating, cooling and mechanical ventilation as that for hot water supply. But in other districts, the share of energy consumption for hot water supply is the largest. 3) The annual energy consumption increased with the decrease in annual mean outdoor temperature. But the contribution rate is not large as 0.4.
著者
村上 明子 ルディ レイモンド
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

ネット上で行われる多くの議論は多くの人の意見を反映しており,既存のパブリックコメントなどに代わるものとして期待される.ディベートなどの議論においては,他の人の発言に対して返答することで,参加者は全体のテーマや他の人の発言に対するポジション(賛成など)を示している.本研究では,参加者の行動とそれに伴うテキストによって参加者の意見を推察し、参加者の意見を分類できることを示す.
著者
〓橋 沙織 勝股 理恵 吉澤 久美 八巻 桃子 大迫 美由紀 村上 満利子 毛利 さやか 佐藤 みずき 目黒 寛子 久保倉 寛子 広瀬 佳苗 田中 直義 渡辺 杉夫 木内 幹
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.454-461, 2005
被引用文献数
5 1

1. 中国雲南省の淡豆〓から分離した細菌でわが国の糸引納豆を製造した結果, 撹拌すると豆の形が完全に崩れてしまうほど軟らかい納豆を製造することができる菌, KFP843を見いだした. 同定の結果, KFP843株は<i>Bacillus subtilis</i>に属する菌であった.<br>2. <i>B. subtilis</i> KFP843の納豆製造には2種類の温度プログラムを用いたが, KFP843株の最適生育温度である43℃を初発温度とする製造プログラムが適しており, 製造した納豆の硬さは, 市販納豆の硬さを100%とすると, それは約40%の硬さに仕上がった.<br>3. ホルモール窒素は市販納豆のそれが0.94%であったのに対し, 本菌株で製造した納豆は0.28ないし0.38%であった. また糸引きは市販納豆よりもやや弱く, 相対粘度は市販納豆のそれが2.06であったのに対し, 1.10ないし1.21であった.<br>4. 官能検査では, 菌の被り, 豆の割れ・つぶれ, 硬さの項目で市販納豆に比べて有意に良い評価 (p<0.05) であった. 市販納豆に比べて有意に (p<0.05) 糸引きは弱いが, 豆が軟らかいという評価を得た.
著者
村上 處直 佐土原 聡 田中 希代 浦川 豪
出版者
地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文報告集
巻号頁・発行日
no.5, pp.147-154, 1995-11

【1. はじめに】 1990年11月17日にはじまった198年ぶりの雲仙普賢岳の噴火は1991年6月3日の大火砕流で多数の死傷者を出すなどの災害へと拡大した。その後も土石流が発生し、民家が倒壊、流失するなどの被害が続き、大勢が避難し、災害は長期に及んでいる。現在、砂防事業、河川の改修事業などが進められているが、完成には時間がかかり、住民は雨が降るたびに土石流に対する避難を余儀なくされている。幸い、1994、1995年現在まで土石流による被害はないが、住民の防災意識の低下が心配される。 【2、研究の目的、方法】 普賢岳災害時は、これまでの災害では余り見受けられなかった「長期化」という問題を抱えている。この長期化する災害の中、本研究では戸別訪問によるアンケート調査をおこない、住民側から見た避難計画への意見を求め、土石流に対する避難を円滑にするために、避難に関する住民の意識、行政の現状を把握し、今後の避難計画に役立てソフト面の充実をはかる。また、島原市の災害情報収集のメディアとして利用されている防災行政無線(戸別受信機)、及びCATVを分析、評価し、今後の災害情報収集におけるCATVの有効的な活用の可能性について方向性を示しハード面の充実もはかるものである。 【3. 分析・評価】 アンケート調査によって、既成の避難計画に対する問題点が数多く上がるとともに、住民への浸透もかなり低いことが明らかになった。行政側は、情報公開や公聴会などを開くことによって、住民と共に防災計画を作り上げるという姿勢を示すことが大切であると思われる。また、CATVは有効的に活用できるメディアであることも明らかになった.今後は、行政が介入し、CATVの持つ特徴を生かし災害時だけでなく、災害前期、後期において積極的に利用することが望まれる。
著者
村上 義紀
出版者
筑波大学
雑誌
大学研究 (ISSN:09160264)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.245-261, 2001-03

村上 皆さん、こんばんは。前回お見えいただいた方もいらっしゃいますので、できるだけ前回と重複しないようにお話をしようと思いますが、若干の重複はご容赦いただきたいと思います。いま、山本教授から私を常任理事とご紹介をいた ...
著者
村上 征勝 上田 英代 今西 祐一郎 樺島 忠夫 藤田 真理 上田 裕一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.73, pp.33-38, 1996-07-26
被引用文献数
8

『源氏物語』の複数著者説や54巻の成立順序に関する疑問を、文章の統計分析という観点から解明しようと研究を行っている。この小論では、『源氏物語』の文体の安定性という観点から、特に後半の10巻の「宇治十帖」他作家説を中心に、いくつかの分析結果について報告する。One of the important questions regarding Genji Monogatari to the one concerning the author, that is, Murasaki Shikibu (Lady Murasaki) is the author of last ten volumes of Genji Monogatari. Another issue concerns the time sequence in which there 54 volumes were written. We are now trying to solve these questions by means of quantitative analysis of sentences. In this paper, we would like to present what has been derived from our study mainly in conjunction with the stability of the writing style of Murasaki Shikibu.
著者
村上 満 田原 祐助 竹田 一則 山口 昌樹
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.166-171, 2009-04-10 (Released:2009-09-09)
参考文献数
23
被引用文献数
3

Saliva sampling has some advantages that it is non-invasive, making multiple sampling easy and stress free. The purpose of this study is to evaluate the usefulness of salivary alpha (α) -amylase (sAA) as psychosomatic stress indexes in junior high school students. Seventy healthy (not non-attendance at school) subjects in first-year junior high school students were enrolled (12-13 yr). The sAA in the morning, daytime and early-evening were analyzed for 3 days. General Health Questionnaire (GHQ) -28 and State-Trait Anxiety Inventory (STAI) were conducted as mental health indexes, the all subjects divided two groups; high and low. High stress groups either GHQ-28 (social dysfunction) or STAI (state anxiety) showed significantly high sAA compared with those of low stress groups. The multiple regression analysis using sAA as dependent variable had applied between sAA and both mental health indexes. Although, there was no significance in low stress groups, a causal relationship was found in high stress groups. These results suggested that sAA is useful index for screening of healthy human not having especially psychosomatic stress but havingthe risk before being bad mental conditions such as a state of depression. The sAA might be a useful screening method for preventing to be a non-attendance at school.