著者
横山 伸 井上 梓 北澤 沙池加 村上 奈月 長澤 祐美 長瀬 緑 西 綾子 高橋 あつ子 内山 ちえみ 上野 順子 山本 詠子 杉山 英子
出版者
長野県短期大学
雑誌
長野県短期大学紀要 (ISSN:02861178)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.37-44, 2005-12-27

日本のマンガの持つ内容の広さ、豊かさ、洗練性および画像表現の自由度は、読む者のボディイメージに強い影響を与える可能性がある。マンガにおける若年女性の体形の描かれ方に関して、ジャンル別(男性向け一女性向け、成人向け-子供向け)の体形の特徴、物語上の役割や人物の性格が体形に及ぼす影響、作者の性別と作品のジャンルの関係について検討した。描かれた身体像は、現代日本の若年女性の標準体形と比較して、若年女子短期大学生らの視点から評価した。男性向けのマンガではやや細いウェストと大きなヒップを持った若年女性が描かれているのに対して、女性向けのマンガではウェスト・ヒップ共に細い若年女性が描かれていた。作品中の若年女性の役割や性格と体形の関係では、女性誌において女性性や母性がいずれも細い身体像と結びつき、また依存性が太いウェストと結びついていた。男性向けのマンガを男性が画いている一方、女性向けのマンガは女性が画いていた。これらの結果から、マンガにおいては非現実的な「やせ理想像」が、女性読者を対象として、女性マンガ家により作られていることが示された。
著者
村上 道夫 滝沢 智
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.33, no.8, pp.103-114, 2010 (Released:2010-08-10)
参考文献数
118
被引用文献数
9 7

Perfluorinated surfactants (PFSs) such as perfluorooctane sulfonate (PFOS) and perfluorooctanoate (PFOA) have been detected worldwide in surface water, groundwater, seawater, drinking water and aquatic organisms. In 2009, PFOS was added to the listing of the Stockholm Convention on persistent organic pollutants, and PFOS and PFOA were also added to the items for further study of drinking water quality standard in Japan. Concerns and interests about PFSs in water environments are rapidly increasing. In this review, we organized knowledge of sources, occurrences, removal efficiencies of treatments, toxicities, bioaccumulation, management and regulations of several PFS homologues including perfluorononanoate (PFNA) and their precursors, and provided perspectives on PFS problems. In this review, we also highlighted that relatively longer-chain perfluorinated carboxylates (PFCAs) such as PFNA and perfluorodecanoate (PFDA) are more toxic and bioaccumulative than relatively shorter-chain PFCAs such as PFOA, that PFNA extensively pollutes water environments in Japan compared with the case in other countries, and that the loadings of longer-chain PFCAs have not been reduced despite the reduction of PFOS and PFOA. The pollution by PFNA is particularly of concern in Japan. Thus, management and risk control of PFS homologues including longer-chain PFSs such as PFNA are now required.
著者
村上 慎司
出版者
日本医療福祉政策学会
雑誌
医療福祉政策研究 (ISSN:24336858)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.15-25, 2019 (Released:2019-04-02)

政策と規範概念を架橋する研究は社会保障において急務の学術的課題である。本稿の目的は文献読解によって経済学者A・センと政治哲学者J・ウルフの研究を比較検討し社会保障の規範理論に基づく政策研究を発展させることである。両者に共通する特徴は、単一の規範理論から演繹的に特定の政策を導出することではなく、価値の多元主義を承認したうえで、多様な価値対立構造を明確化し、社会的選択を導くために規範理論的知見を活かすという点にある。だが、センは、超越論的アプローチと状態比較アプローチを相互排他的に論じて、後者の優位を主張するのに対して、ウルフは、理想理論と非理想理論を相互補完的であり、政策研究として後者を重視するものの、前者もガイダンスとしての役割があることを認めている。両者の議論を比較検討した結果、本稿は理想理論と非理想理論の補完関係を認めるほうが社会保障の議論にとって建設的であると言う見解を提示する。
著者
村上 公一
出版者
素粒子論グループ 素粒子論研究 編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.93, no.2, pp.159-252, 1996-05-20 (Released:2017-10-02)

近年、超対称性理論における非摂動論的取り扱いが大きく進展している。このような進展の中で、特にdualityという手法が強力な役割を果たした。dualityという概念は様々な超対称性理論において存在することが分ってきたのであるが、本稿は、このなかで特に、物質場の結合していないN=2超対称性Yang-Mills理論におけるduality、及びN=1超対称性量子色力学におけるdualityのふたっを紹介することを目的としたreviewarticleである。本稿は二つのPartより構成されており、PartIではN=2超対称性Yang-Mills理論について述べ、PartIIではN=1超対称性量子色力学について述べる。PartIの前半ではできるだけ一般のゲージ群の場合について理論の古典的真空(古典的moduli空間)について述べ、後半ではゲージ群が特にSU(2)の場合について量子論的真空(量子論的moduli空間)を述べる。この理論のmoduli空間はSeibergとWittenによって、その厳密な構造が与えられており、それを紹介する。PartIIではゲージ群がSU(N_c)でN_fフレーバーを持つN=1超対称性量子色力学について、その低エネルギー領域にどのような相が存在するかを種々のN_fの値に対して見た後、Seibergによって3/2N_c<N_f<3N_cに存在することが示唆されているdualityを紹介する。
著者
佐藤 未帆 村上 陽子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成30年度大会(一社)日本調理科学会
巻号頁・発行日
pp.112, 2018 (Released:2018-08-30)

【目的】 わさび(山葵)は、我が国固有の香辛料である。根、茎、葉全体に辛味があり、特に根の辛みは強く、特有の高雅な風味がある。そのため、日本料理ではこれを新鮮な状態でおろして、「つま」として用いられる。また、根茎を磨砕したものは山葵餅、山葵羊羹などの菓子にも使用されている。静岡県は国内有数のわさびの産地の一つであるが、一部の地域において餅を搗く際にわさびを添加する風習がある。これは、わさびを添加することによって餅が柔らかくなり、食べやすさが向上するとともに、長期間保存できることが経験的に伝承されているためである。しかし、わさび添加による影響について詳細な記述や論文はほとんどないのが現状である。そこで、わさびの添加が餅の物理特性に及ぼす影響について検討した。【方法】 試料として、もち米はこがねもち(精白米)、わさびは静岡県産の本わさびを用いた。わさびは、使用時におろし器(鮫皮)にておろして用いた。もち米は、蒸溜水で洗浄後、20℃で5時間吸水させた。その後、30分間水切りを行い、蒸し器にて40分間強火で蒸し上げた。蒸し上がったもち米をすり鉢に移し入れ、米粒がなくなるまですりこぎで搗いた後に二等分し、一方は無添加、一方にはわさびを添加し、わさびが均一に混ざるまでさらに搗いた。また、無添加の試料についても、同回数さらに搗いた。物理特性は、調製当日の試料と1日間保存した試料について、卓上物性測定器により測定した。【結果】 調製当日の物性をみると、かたさは、わさびを添加した餅とわさび無添加の餅との間に有意差はみられなかった。一方、1日間保存した場合、わさびを添加した餅は無添加の餅と比べて、かたさが有意に低下した。
著者
村上 正人
出版者
日本脊髄外科学会
雑誌
脊髄外科 (ISSN:09146024)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.260-265, 2016 (Released:2017-01-31)
参考文献数
24
著者
大石 恵子 村上 真基 綿貫 成明 飯野 京子
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.245-250, 2018 (Released:2018-08-16)
参考文献数
12

【目的】緩和ケア病棟併設のない病院の療養病棟での緩和ケアの実態を明らかにし,療養病棟における緩和ケア推進のための課題を検討する.【方法】東京都の211の療養病棟管理者へ無記名自記式質問紙調査を行った.医療用麻薬の管理と使用実態,緩和ケアに習熟した医師・看護師の存在,がん患者の受け入れ体制,非がん緩和ケアへの認識,療養病棟での緩和ケアにおける困難について質問した.【結果】55施設から回答を得た.89.1%ががん患者を受け入れ医療用麻薬も使用可能だが,緩和ケアに習熟した医師がいる施設は32.7%であった.7割以上が非がん緩和ケアを重要視し取り組んでいた.緩和ケアに習熟した医師のいない施設では,専門知識・技術,麻薬投与,苦痛緩和についての困難感が有意に高かった.【結論】多くの療養病棟でがん・非がん緩和ケアに取り組みつつ,困難感も抱えている.緩和ケアに習熟した医師の存在は困難感を低減させる可能性が示唆された.
著者
田和 康太 中西 康介 村上 大介 金井 亮介 沢田 裕一
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.119-130, 2015-11-30 (Released:2017-10-01)
参考文献数
33

アカハライモリはその生活史において、幼生期と成体期には水田や池沼などの止水域で過ごし、幼体期には林床などの陸上で生活する日本固有の有尾両生類である。アカハライモリは圃場整備事業による水田環境の改変等の影響を受け、その生息数を全国的に減少させている。しかし、現状として、その保全対策に不可欠な生活史や生息環境の条件などに関する情報は非常に限られている。本研究では、アカハライモリの生息環境と季節的な移動を明らかにするために、滋賀県の中山間部水田地帯に設定した調査地において、未整備の湿田とそれに隣接する素掘りの土側溝に生息するアカハライモリの幼生および成体の個体数を水田の農事暦に則して調査した。その結果、アカハライモリの繁殖期である5月から6月には、土側溝でアカハライモリ成体が雌雄ともに多く出現し、水田ではほとんどみられなかったが、7月以降には、成体の個体数が雌雄ともに土側溝で減少し、水田で増加した。幼生は7月中旬から土側溝に出現し、9月までその生息が確認された。このことから、アカハライモリ成体は産卵場所として土側溝を利用し、幼生はそのまま土側溝に留まって成長し変体上陸するが、繁殖期後の成体は水田に分散している可能性が高く、アカハライモリはその生活史や発育段階に応じて隣接した水田と土側溝を季節的に使い分けているものと考えられた。以上より、水田脇に土側溝がみられるような湿田環境を維持していくことがアカハライモリ個体群の保全に極めて重要であると推察された。
著者
向井 周平 河﨑 公 佐藤 あかね 佐藤 洋平 加藤 肇 村上 高志
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.e5-e10, 2023 (Released:2023-01-31)
参考文献数
13

子宮広間膜により腹壁背部から吊り下げられている牛の子宮には,捻転が生じても正常な位置へ戻る力が働いている.押し込み保持法は,その元に戻る力を引き出すように,子宮を押し込み続けて子宮捻転を整復するという新しい概念に基づく用手整復方法である.本法では,① 回転ではなく押し込む力を加えること ② 押し込み続けること ③ 胎子ではなく子宮に力を加えることの3点が重要となる.本法の適応は,分娩時に発症し産道に手を挿入可能な症例であり,整復開始時に胎子を産道から触知できない症例も含まれた.未破水の症例では人工破水を行う必要はなかった.6年間で子宮捻転の35例に本法を適応し,27例の整復に成功し胎子生存率は70%であった.本法は,従来法と比べ,短時間で省力的に整復でき,適応症例の範囲も広く,子宮捻転の用手整復率向上に寄与すると考えられる.

9 0 0 0 OA II.線維筋痛症

著者
村上 正人 金 外淑
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.108, no.10, pp.2077-2087, 2019-10-10 (Released:2020-10-10)
参考文献数
11
被引用文献数
1

線維筋痛症は,臨床検査や画像検査で異常所見が認められないため,自覚症状から診断せざるを得ないリウマチ性疾患の代表的な疾患であり,慢性疼痛のモデル的疾患でもある.中高年の女性に多く発症し,全身の筋肉や腱等の結合組織の痛みを中心に多彩な心身の愁訴を有するために,十分な鑑別診断が必要であるが,近年注目され始めた「機能性身体症候群」の概念が線維筋痛症の病態を理解するうえで有用である.リウマチ性疾患のなかでの線維筋痛症の位置付けや機能性身体症候群との関わり,診断と治療について論ずる.
著者
中村 美香子 野田 正順 村上 隆之 日俣 克一 細谷 誠生 山田 雄司
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.229-237, 2004-05-15 (Released:2009-02-19)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1

(1) 臭素酸カリウムを添加した角型食パン及び山型食パンを調製し,それぞれパン中の臭素酸の残存量を,改良微量分析法(検出限界0.5ppb)を用いて測定した.その結果,角型食パンからは添加濃度13及び15ppmにおいて臭素酸は検出されなかった.一方,山型食パンからは各添加濃度(9,13及び30ppm)においてその添加量に比例して0.5ppb以上の臭素酸が検出された.(2) 臭素酸の分解を促進する製パン工程を明らかにするため,山型食パンの製造工程中における臭素酸の残存量の変化を,ポストカラムHPLC法(検出限界3ppb)を用いて測定した.その結果,ホイロ後,すなわち焼成前までに,臭素酸の残存量を低減した条件下において臭素酸の残存量が検出限界以下になることが認められた.しかし,その条件下では臭素酸カリウムの製パン性に対する改良効果があまり認められなかった.(3) 山型食パン中の残存臭素酸の分布を改良微量分析法(検出限界0.5ppb)を用いて測定した結果,上部クラスト(型に接していないクラスト)に臭素酸が残存していることが明らかとなった.一方,焼成型に蓋をして焼成する角食の食パン類には臭素酸が残存せず,焼成蓋をせずに焼成する山型食パンに臭素酸が残存することが明らかとなった.(4) 山型食パン中の臭素酸残存量を低減するため,各種還元剤(L-アスコルビン酸,硫酸第一鉄,システイン及びグルタチオン)を臭素酸カリウムと同時に添加し,それぞれのパン中の臭素酸残存量をポストカラムHPLC法(検出限界3ppb)を用いて測定した.その結果,いずれの還元剤も臭素酸残存量の低下に効果を示し,特に,L-アスコルビン酸(対粉30ppm以上),硫酸第一鉄(対粉15ppm以上)を同時に添加した場合に効果が高かった.しかし,これらの添加は,臭素酸カリウムの製パン性改良効果にあまり寄与しなかった.(5) 臭素酸カリウムを添加した山型食パン中の臭素酸残存量を低減するため,焼成条件及び焼成型の蓋について検討し,改良微量分析法(検出限界0.5ppb)を用いて残存臭素酸量を測定した.その結果,山型食パンの焼成温度を角型食パンと同じ210°Cにして,16分から33分間焼成したところ,焼成時間が長くなるに従って臭素酸の残存量が低下する傾向が認められた.また,山型食パンを焼成する際に,焼成型に蓋をすることによって,臭素酸の残存量が検出限界以下になることが認められた.(6) 実際の製造所(6箇所)において臭素酸カリウムを対粉12ppm(粉末添加む)とL-アスコルビン酸を対粉5ppm添加した角型食パンを試験的に調製し,改良微量分析法(検出限界0.5ppb)を用いて残存臭素酸量を測定したところ,パン中の臭素酸の残存量は検出限界以下であった.
著者
湯淺 かさね 宋 俊煥 泉山 塁威 三浦 詩乃 村上 早紀子
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.86, no.790, pp.2677-2688, 2021-12-01 (Released:2021-12-01)
参考文献数
11
被引用文献数
1 4

This study focused on changes in residents’ uses and awareness of outdoor spaces due to the spread of the COVID-19 pandemic. The aim of the study was to gain understanding of the following three aspects of people’s behaviors believed to have been greatly affected before the Emergency Declaration in Japan and during the State of Emergency: 1) changes in how people use outdoor spaces, and 2) people’s demands with respect to the use of outdoor spaces in the future. In addition, as a byproduct of this investigation, this study aims to produce a summary of findings concerning residents’ use of outdoor spaces against the backdrop of the ongoing COVID-19 pandemic as well as to discuss future issues. The survey method for this study was a national questionnaire, and responses were obtained from 1860 citizens. The details clarified as a result of analysis of the data generated by the survey are described below. First, the reality of residents’ use of outdoor spaces is summarized as follows. A large number of residents used outdoor spaces that were close to their homes (less than five minutes away on foot) on a daily basis or three or more times per week during the State of Emergency. A large number of residents made use of streets and areas adjacent to waterways or other waterfront areas as outdoor spaces during the State of Emergency period. Such use diverged from their use patterns prior to the Emergency Declaration, but these spaces were near residents’ homes. Residents used such spaces primarily for wellness and relaxation. Next, the survey revealed the following information describing residents’ perceptions of the use of outdoor spaces. Regarding the importance of outdoor spaces to respondents’ everyday lives, 80% or more of respondents who used outdoor spaces even during the State of Emergency reported such spaces to be “important.” In addition, 25% of respondents reported feeling that the use of outdoor spaces improved their quality of life during the State of Emergency, and this proportion far exceeded that of the respondents who reported “no change” or “I don’t feel any importance.” The characteristics of the respondents to this survey can be grouped into the following six categories: G1: People valuing their daily activities outside the home; G2: People valuing outdoor recreational activities; G3: People who primarily used nearby outdoor spaces before the Emergency Declaration; G4: People who rarely use outdoor spaces; G5: People who used outdoor spaces during the State of Emergency; and G6: People who rarely use outdoor spaces/people whose activities are primarily at home. Furthermore, under the influence of COVID-19, it became clear that an outdoor space that can be used as a part of daily life is required. In G1 and G2, there is a high need for various activities , and it can be said that the respondents are seeking an outdoor space as a place for their own activities. G3 seeks a place for work and social activities, and G5 seeks interaction, and has a need as a place for relationships with others. It is suggested that the need for an outdoor space that functions as a place to connect people and society has become apparent.
著者
村上 幸史
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.133-146, 2005

It has been said that the reason why fortune telling in popular magazines (for women) is seen to "come true" derives from the authoritarian personality of the reader combined with the Barnum effect given by the text. However, past research had focused mostly on fortune telling of a personal character, and very few studies have been carried out which investigate matters of luck or fortune itself. The aim of this research is to investigate how people come to believe that a particular instance of fortune telling has actually "come true", focusing on the use of a "determination view of fate" as a descriptive style of text, and paying attention to both the presentation of material and the reader's cognition process, in four different studies. The "determination view of fate" is described as not varying no matter how readers act; it is something that readers accept as a set of values. For the purposes of this research, using the fortune telling descriptions in women's magazines, a line was drawn between cases in which the reader actually judged the contents as "likely to come true" (predictions) and those that actually "come true"(results), and the contents were analyzed. Consequently, among those who believed the prophecy at the stage of prediction and later judged it to have "come true, " certain structures of a self-fulfilling nature were seen to be held in common. In the light of the contents of the text, both negative and other contents described as nonvariable "fortune" contents were judged to have "come true." Although it can be concluded that, based on such results, fortune telling was recognized as actually dealing in "fortune, " it is conjectured that it evokes in the reader a feeling of hitting the mark through a revelation of fate. The reason why negative contents "come true" is discussed from the viewpoints of memory and content evaluation. The study indicates that those who believe in fortune telling do not do so because of authoritarianism, but rather because of flexible interpretation.
著者
村上 正人 松野 俊夫 小池 一喜 佐藤 弥都子 武井 正美 松川 吉博 澤田 滋正
出版者
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
雑誌
臨床リウマチ (ISSN:09148760)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.81-86, 2006-03-30 (Released:2016-12-30)
参考文献数
12

Fibromyalgia syndrome (FMS) is the most commonly encountered disorder among the extraarticular rheumatic diseases, and is characterized by long-lasting generalized pain of the fibromuscular tissue and various unidentified symptoms. However, diagnosis and treatment of FMS have not been discussed seriously in Japan, because disease-specific laboratory test findings are difficult to collect on its pathological state. Since the onset and clinical course of Fibromyalgia Syndrome (FMS) involves many psychosocial factors, its diagnosis and treatment crucially require the understanding of FMS from a psychosomatic perspective. In the past study, we reported that the experience of physical trauma or excessive stress underlay in the background of chronic pain in FMS. It is considered that chronic pain, numerous indefinite complaints and autonomic nervous symptoms are developed from physical and/or mental exhaustion, when anxiety, fear, obsession, depression, sorrow, anger or other psychosocial stresses, as well as physical or mental fatigue are combined with the above background. As for medication, NSAIDs were effective, especially in its early period of FMS treatment. However, in the chronic stage of FMS, tricyclic antidepressants, SSRI, SNRI and other antidepressants, and anticonvulsive agents such as clonazepam are sometimes effective, which may improve the serotonin-and noradrenalinmediated descending analgesic system, contraction of muscular and vascular systems, and/or bloodstream disorders. As a matter of fact, the largest number of physicians selected SSRI, SNRI as first-line drugs, indicating the standpoint of psychosomatic specialists to take into account the significance of psychotherapy. We tried to investigate the efficacy of Milnacipran, especially early effect for chronic pain, and discussed the application and indication of Milnacipran for FMS. Psychosomatic specialists often incorporates certain psychotherapy into treatment. Several psychotherapies are applied for treatment of FMS such as cognitive behavioral therapy (CBT), autogenic training, brief psychotherapy and general counseling. CBT is one of the most commonly used therapeutic methods in psychosomatic medicine, which seeks to develop the healthy conditions by the recovery of healthy way of thinking and behavior.