著者
岡林 隆敏 関 暁麗 前川 裕之 後藤 恵之輔
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D (ISSN:18806058)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.134-147, 2008 (Released:2008-03-21)
参考文献数
35

長崎の「唐人屋敷」は,公有化しないままに現在に至り,宅地開発等により境界が変化させられたために,明確な範囲確定ができない現状にあった.本論文では,GPS,GIS等の測量技術を駆使して,唐人屋敷の範囲と敷地,面積を推定した.さらに,現地調査結果を踏まえ,絵図・古地図と現在の地図を使ったGISの処理,コンピュータグラフィックスより敷地構造の表現を併用した検討を行った.また,コンピュータ技術を導入して,当時の絵図を合成することにより,唐人屋敷の地形を立体的に表現でき,より現実感のある復元を可能にした.本研究は,絵図・古写真等歴史的資料のデジタル化と,地理情報技術の融合により,遺跡の範囲を推定するための新しい土木史研究の実施方法を提案するものである.
著者
問田 千晶 六車 崇 賀来 典之 塚原 紘平 安達 晋吾 光銭 大裕 新田 雅彦 野坂 宜之 林 卓郎 松浦 治人 守谷 俊
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.57-61, 2022-02-28 (Released:2022-02-28)
参考文献数
9

目的:オンライン型PPMECコース用の教材を作成し,オンライン型PPMECコースの理解・満足度と課題について検証した。方法:オンライン型PPMECコース受講前後のアンケート結果を用いて,新規教材およびオンライン型PPMECコースの理解度と満足度を量的に分析した。完全満足評価群と他評価群の2群比較および多重ロジスティック回帰分析を実施し,オンライン型PPMECコースの満足度に影響する因子を抽出した。結果:オンラン型PPMECコースは少数のインストラクターで多数の受講生に対して実施でき,一定の理解度と満足度を得ていた。完全満足群では教育内容を「十分に理解できている」と回答した受講生の割合が高かった。また,コースの満足度には「小児の評価」および「小児basic airway」の理解度がコース評価に有意に影響していた。結論:オンライン型PPMECコースは受講生の満足度と理解度を得ることにつながっていたが,理解しやすい教育教材への改良などによりコースの質を向上させることが課題である。

2 0 0 0 OA 柿澁の化学

著者
中林 敏郎
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.11, pp.1149-1154, 1968-11-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

今, 酒屋の店頭には皆テリのよい酒が並んでいる。これは商品として至上命令であるからである。そのオリ下げ法には柿渋を中心とした方法と酵素法などがある。私共は経験的に柿渋法のすぐれていることを知っている。しかし, その効果がどうも一定しないとか, その品質がわからないなど問題も多い。柿渋についての知識を正しくかつ豊富にするためにぜひ一読願いたい。
著者
大津 耕陽 西田 勇樹 木内 敬太 林 勇吾
出版者
ヒューマンインタフェース学会
雑誌
ヒューマンインタフェース学会論文誌 (ISSN:13447262)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.285-300, 2022-11-25 (Released:2022-11-25)
参考文献数
21

Although many chatbot applications have been proposed to support mental health care, the effective interaction design for chatbots to assist positive thinking for problem-solving without relying on the content of individual consultation is not clear. In this paper, we developed a chatbot application that can perform conversation tasks based on the Miracle Question, a method of the solution-focused approach. Then we validated that solution-focused interactive task on chatbot helps improve well-being index and active behavior. As a result, the results did not confirm that the proposed conversation task significantly improved the scores on each scale. However, when compared to existing tasks for behavior activation support, the proposed task tended to have a positive effect on improving well-being scores. Our finding has implications for the methodology and difficulties in supporting personal problem-solving based on minimal design.
著者
籔内 宣博 外山 義隆 吉村 誠司 平林 達也 北本 靖子
出版者
公益社団法人 日本水道協会
雑誌
水道協会雑誌 (ISSN:03710785)
巻号頁・発行日
vol.88, no.3, pp.2-15, 2019-03-01 (Released:2020-11-01)
参考文献数
26
被引用文献数
1

要検討及びその他農薬48物質について大阪市の水源である淀川水系及び浄水処理過程における実態調査を行ったところ、本市水源に要検討及びその他農薬が流入していることが確認された。また、そのオゾン、塩素及び粒状活性炭(以下、GAC)による処理性を調査したところ、オゾン処理及び塩素処理では分解しにくい物質が多く存在した。GAC 処理では、水温によらず一定の除去が期待できた。よって、オゾン処理と粒状活性炭処理を組み合わせることで、農薬類を効果的に除去できることが確認できた。
著者
藤林 真理子
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.138-147, 2018-12-25 (Released:2018-12-25)
参考文献数
23

Recent studies have elucidated the pathophysiology of the common placental disorders. It is believed that gestational hypertension, also known as preeclampsia, is a two-stage disease. Inadequate migration of the trophoblasts induces defective remodeling of the uterine spiral arteries. The poorly perfused and re-perfused placenta (Stage 1) produces antiangiogenic factors that cause maternal endothelial dysfunction (Stage 2). It has been hypothesized that a luck of fetomaternal immune tolerance leads to insufficient trophoblastic differentiation.Another placental disorder is chronic villitis or villitis of unknown etiology. The diagnosis of severe chronic villitis is important to the clinician because it causes intrauterine growth restriction, fetal death, and neonatal neurological impairment. These lesions could be of immune origin. It has been reported that the pathogenesis of chronic placentitis is the maternal anti-fetal cellular and antibody-mediated rejection.Disorders of gestational immune tolerance underlie these two placental diorders.
著者
森田 健宏 堀田 博史 佐藤 朝美 松河 秀哉 松山 由美子 奥林 泰一郎 深見 俊崇 中村 恵
出版者
日本教育メディア学会
雑誌
教育メディア研究 (ISSN:13409352)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.61-77, 2015 (Released:2017-09-14)
参考文献数
40

乳幼児のメディア使用については、その賛否や使用のあり方など、わが国でも様々な研究や提言等が見られるが、それらに大きな影響を及ぼしている先行的な知見の1つにアメリカの専門機関における声明文等がある。本研究では、最近発表されたアメリカ小児科学会(AAP)の「Media Use by Children Younger Than 2 Years.(2011年11月)」およびアメリカ幼児教育協会(NAEYC)「Technology and Interactive Media as Tools in Early Childhood Programs Serving Children from Birth through Age 8.(2012年1月)」の内容について、関連する文献と共に調査し、わが国における今後の乳幼児のメディア使用の課題について検討した。
著者
花田 恵介 竹林 崇 河野 正志 市村 幸盛 平山 和美
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.550-558, 2019-10-15 (Released:2019-10-15)
参考文献数
29

脳卒中片麻痺患者を対象に加速度計(ActiGraph Link GT9X)を用いた上肢活動量計測を行い,本邦においてもこの評価が妥当であるか否か,および2点計測法と3点計測法のどちらが,より妥当な手法であるかを検証した.本研究は単一施設の横断研究で,37名を対象とした.3点計測法は,各手の測定値を体幹部の測定値で減じた上で,左右手の活動量比や活動時間比を算出した.その結果,2点計測法と3点計測法のどちらであっても,麻痺側上肢の活動量と上肢機能評価の間に中程度から強い相関関係が示された.3点計測法の優位性は示されなかった.脳卒中患者の上肢活動量評価において,どのような計測方法や分析方法がより適切であるかは,引き続き検討を重ねる必要がある.
著者
高林 知也 江玉 睦明 横山 絵里花 徳永 由太 久保 雅義
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム (ISSN:13487116)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.67-73, 2016 (Released:2017-08-01)
参考文献数
32
被引用文献数
1

ウィンドラス機構 (WM) とは歩行時の蹴り出し時の推進力を生み出す足部機能のひとつであり, 効率的な歩行を実現するために重要な役割を担っている. しかし, 走行におけるWMはいまだ明らかとなっていない. 本研究は, 走行と歩行の動作様式の違いがWMにおよぼす影響を検証した. 対象は健常成人男性9名とし, 課題動作はトレッドミル上での走行と歩行とした. 解析項目として, WMの指標である内側縦アーチ角度と母趾背屈角度を立脚期で算出した. 走行と歩行で内側縦アーチ角度最小値は変化がみられなかったが (157.4±6.0°, 156.9±4.9°), 走行は歩行と比較して母趾背屈角度ピーク値が有意に低値を示した (32.9±7.3°, 39.9±9.0°; p<0.05). 本研究結果より, 走行時のWMの役割は限局的である可能性が示唆された.
著者
小林 薰 柊 幸伸
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.183-187, 2023-04-01 (Released:2023-03-13)
参考文献数
8

Women who suffer out-of-hospital cardiac arrest receive cardiopulmonary resuscitation (CPR) and automated external defibrillator (AED) less frequently than that of men. Understanding the public perception on the necessity of the occurrence of life-saving disparities for fair intervention application to individuals with injuries and sickness is needed. The participants were undergraduate students of the university. Anxiety and irritability towards bystander CPR and AED operations were investigated. The participants of the analysis were 368 individuals (153 men and 215 women), of which 80.4% of men and 95.8% of women had anxiety about life-saving procedures. Regarding AED operation, 90 (58.8%) men and 74 (34.4%) women hesitated on removing clothing from a woman with injury or sickness. The reasons on women with injury and illness were less likely to be suitable with AEDs involved anxiety about life-saving procedures, litigation issues, and posting and spreading on social networking sites (SNS). Particularly, if men intervened with women with wounds, the main limitations were the risk of the act developing into a lawsuit and gaze of others, namely SNS. Bystander anxiety towards life-saving procedures was found to be strongly expressed by women. It also became evident that early recognition of cardiac arrest was not performed for patients with injuries 20–30% of the time. Training specifically for women with wounds and sickness may reduce sex differences in bystander CPR and AED application.
著者
神林 恒道
出版者
日本映像学会
雑誌
映像学 (ISSN:02860279)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.5-17,115, 1994-05-25 (Released:2019-07-23)
参考文献数
7

Seit alters her hat man die Kunst als Kunst der Nachahmung von der Natur bezeichnet, und die Fähigkeit des Künstlers daraufhin geschätzt, wie naturgetreu er die Gegenstände darstellen könnte. In solcher Entwicklung der westlichen Kunst kann man den ersten Gipfel des europäischen Realismus in der Erfindung der Perspektive in der Renaissance finden. Im 19. Jahrhundert ist die neue künstlerische Bewegung des Impressionismus aufgetreten, sozusagen das äußerste Ende des Realismus, das ausschließlich das rein Sichtbare auszudrücken versucht hat. Dort können wir den Wendepunkt des traditionellen Realismus und den neuen Ansatzpunkt zur Abstraktion der modernen Kunst zeigen. Trotzdem ist die Tradition des Realismus nicht ganz verloren, sondern wieder in der anderen erneuerten Kleidung erschienen. In diesem kleinen Referat möchte ich diese Modifikation des Realismus auf die Entfaltung von Duchamps Objet bis zum heutigen künstlerischen Yersuch der Post-Modernen erörtern.
著者
倉橋 ともみ 小林 洋介 白浜 功徳 渡邉 峰守 中野 浩 浅岡 峰雄
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.12-18, 2020-02-29 (Released:2020-02-29)
参考文献数
20

目的:当地区で救急救命士の処置が拡大された2015年度以降,来院時低血糖の症例に対し救急車内で血糖測定・ブドウ糖溶液投与が行われなかった理由を検討した。方法:2015年度からの3年間に当院救急外来に救急車で来院,15歳以上で来院時血糖値70mg/dL 未満の患者を対象に,救急車内のJapan Coma Scale(以下JCSと略す),血糖測定・ブドウ糖溶液投与の有無,来院時血糖値などを調査した。結果:対象は397例で,血糖測定50例,ブドウ糖溶液投与は8例に行われた。ブドウ糖溶液未投与389例のうち297例が血糖未測定であり,その74.7%はJCS Ⅱ桁未満であった。救急車内の血糖値が50mg/dL 以上の17例すべてで来院時さらに血糖値が低下した。結論:JCS Ⅱ桁未満,血糖値50mg/dL 以上でも血糖測定・ブドウ糖溶液投与が可能になるようプロトコールの再検討が必要である。
著者
小林 亜津子
出版者
学校法人 北里研究所 北里大学一般教育部
雑誌
北里大学一般教育紀要 (ISSN:13450166)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.27-38, 2016-03-31 (Released:2017-01-12)
参考文献数
17

本稿では、まず看護ケアにとって「家庭」がもつ固有の意味を確認したうえで、これまで家族が担ってきたプライベートなケアという役割を、看護師が家庭のなかで果たすことから生じる、訪問看護における様々な混乱について論じる。それをふまえて、こうした「混乱」を最小限にとどめ、理想的なケア実践を行うために、訪問看護師は「自律の尊重」を提唱し、患者の前では「お客(guest)に徹するべき」という規範を自らに課していることを明らかにする。さらに、この「自律の尊重」が、施設内看護の場面以上に複雑な様相を呈し、訪問看護師が患者の決定に「寄り添う」か、専門職としての権威を示すかという倫理的選択に向き合わざるを得ない場面について論じていく。そこから浮かび上がってくるのは、訪問看護とは、患者と看護師がそれぞれ「主(host)」と「客」を演じあうという独特のパワーバランスの上になりたつケア実践であり、そのことが在宅ケア特有のモラルジレンマをカモフラージュするための「戦略」となっているということである。
著者
黒田 純子 林 雅晴 川野 仁 小牟田 縁
出版者
公益財団法人東京都医学総合研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

子どもの脳の発達障害の一因として、環境化学物質の影響が懸念されている。本研究では、リスク評価が不十分な農薬ネオニコチノイドの低用量長期曝露の影響を、発達期のラット小脳神経細胞培養を用い、遺伝子発現の変化から発達神経毒性を調べた。ニコチン、ネオニコチノイド2種を低濃度で2週間曝露した小脳培養のmRNAをDNAマイクロアレイで解析し統計処理した結果、複数の遺伝子で1.5倍以上の有意な発現変動を確認した。3種の処理で共通に変動した遺伝子には、シナプス形成に重要なカルシウムチャネルやG蛋白質共役受容体などが含まれており、ネオニコチノイドはニコチン同様に子どもの脳発達に悪影響を及ぼす可能性が確認された。
著者
小林 隆
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.105-107, 2004-09-30 (Released:2017-04-30)

現代方言の社会的意味について,共通語と対比しつつ,方言の性格や機能の変貌という視点から考える.結論として,現代方言には「アクセサリー化」とでも呼ぶべき質的変容が起こりつつあることを指摘する.
著者
林 琳 清水 重敦
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.86, no.780, pp.595-605, 2021 (Released:2021-02-28)
参考文献数
9
被引用文献数
1

Todai-ji Great South Gate(東大寺南大門), built in the early Kamakura period, has been studied as a representative example of Daibutsu-yo(大仏様) architecture. There are many studies about it from the aspects of the style and technique of Daibutsu-yo, the relationship with Chinese Song Dynasty architecture, the construction organization of Todai-ji Temple, the achievements of Chogen(重源) and Todai-ji Great South Gate itself. Studies from the viewpoint of Daibutsu-yo technic are mostly focusing on the detail. On the other hand, Daibutsu-yo should have introduced mainly for the reconstruction of the Great Buddha Hall of Todai Ji Temple(東大寺大仏殿) as a huge building, the whole structure and its assembly process should be considered in an important meaning. Among many precedent studies, 「東大寺南大門の構成部材—軸部の肘木と貫」by Ike Kozo(池浩三) focused on the assembly process of Todai-ji Great South Gate, it based on the Report book of repair construction (『東大寺南大門史及 昭和修理要録』). In this paper, they paid attention to the joint of shaft horizontal inserted to the column of Todai-ji Great South Gate, examined constituent components of it, made a model of it and estimated its assembly process. The result showed that the construction of Todai-ji Great South Gate was very reasonable and dynamic. In their study, Todai-ji Great South Gate was considered as perfect mirror symmetry, but an observation of crosspiece holes and wedges in this research proved that there are many irregular positions. Therefore, it was necessary to examine the type and arrangement of main components of Todai-ji Great South Gate, and to reconsider the construct sequence of column, crosspiece and inserted bracket arms (Sashihijiki) This paper was based on an observation of crosspiece holes and wedges in field survey, re-inspected the joints and shape of main components of Todai-ji Great South Gate’s main framework recorded by the Report book of repair construction, revised their position and then aimed to restore the assembly process. The examination is carried out by the following method. 1. Examined the peculiar description method in Report book of repair construction. 2. Based on the observation in field survey, made the actual condition of crosspiece holes and wedges clear, analyzed the shape of joint, the shape of crosspiece inserted to the crosspiece holes vertically and horizontally and their assembly order. 3. Re-inspected the types and dimensions of components recorded by the Report book of repair construction, revised their position. 4. Based on the above restored the assembly process of its main framework. The result showed that even Daibutsu-yo has some common characters with Chinese Chuandou (穿斗式), it was obvious that it has its unique assembly process, which brought up a new perspective for discussing the origin of Daibutsu-yo.