著者
林 哲弘 高崎 浩壽 末廣 健児 石濱 崇史 鈴木 俊明
出版者
一般社団法人 日本基礎理学療法学会
雑誌
基礎理学療法学 (ISSN:24366382)
巻号頁・発行日
pp.JJPTF_2023-09, (Released:2023-12-13)
参考文献数
21

本研究は,運動観察時に提示される運動の筋収縮強度に対する主観的認識の違いが脊髄運動神経機能の興奮性に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。対象者は健常成人22 名とし,F 波は右母指球上の筋群より導出した。測定の流れは,安静時のF 波を1 分間測定し,4 分間の休息後,運動観察時のF 波を1 分間測定した。観察課題は,母指の内転・外転運動(無負荷映像)と2 種類のセラバンドで母指に負荷を与える(低負荷映像・高負荷映像)とした。また,対象者の認識に基づいて,主観的高負荷,主観的低負荷,主観的無負荷に分類し,各条件間の振幅F/M 比相対値を比較した。振幅F/M 比相対値は,主観的無負荷・低負荷条件と比較し主観的高負荷条件で増加した(p <0.05)。結果より,運動観察において対象者に強い筋収縮が必要な運動であると認識させることで脊髄運動神経機能の興奮性は増加することが示唆された。
著者
林 真人
出版者
関東社会学会
雑誌
年報社会学論集 (ISSN:09194363)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.18, pp.181-192, 2005-08-05 (Released:2010-04-21)
参考文献数
22
被引用文献数
1 1

When homeless live in the urban space, they often subvert the formal functions of that urban space. If their use disturbs the formal functions of the urban space, attempts to control and restrict their usage appear. At the same time, the actual working of spatial control depends on the responses of the homeless. This paper takes as an example of this pattern, four areas in a certain city (City A) and examines the relationships between the life of the homeless and spatial control in each area of the case study. It was found that (1) the content, strength, and agent of control differed in each area; (2) that the homeless try to avoid spatial control in various ways and continue their life; (3) ultimately, the homeless cannot be entirely free from spatial control.
著者
小林 知子 伊藤 友章 瀬下 治孝 江草 智津 原田 和俊 大久保 ゆかり 新妻 知行
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.72, no.8, pp.1046-1050, 2023 (Released:2023-09-20)
参考文献数
8

症例1は10代女性.6歳から緑豆もやしを食べると口唇の腫脹と口腔内違和感が出現.症例2は20代男性.もやしラーメンを食べたあとにアナフィラキシーショックで当院救命救急センターへ搬送された.2症例ともprick-to-prick testで緑豆もやしに陽性をしめした.さらに症例2は大豆もやしにも陽性となった.また2症例で,バラ科果実でprick-to-prick test施行したところ陽性をしめし,シラカンバ,Gly m4,Bet v1に対する特異的IgEが陽性であった.緑豆もやしは,Vig r1のアレルゲンコンポーネントをもつため,PR-10ファミリーに属す.本邦では緑豆もやしを常食しているが,アレルギーの報告が少ない.しかし,シラカンバアレルギー患者で交差の可能性がある場合は,適切に検査したうえで緑豆もやしアレルギーと診断し,アレルギー専門医はpollen-food allergy syndrome(PFAS)について詳細な食事指導する必要がある.
著者
中村 恵理子 小林 隆司
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.755-762, 2023-12-15 (Released:2023-12-15)
参考文献数
20

作業療法士養成校にとって,学生の学習意欲を高め主体的な学習へ導くことは重要な課題である.本研究では,作業療法士を目指す学生が,主体的な学習へと学習意欲を変化させる過程について複線径路等至性アプローチを用い,変化の時期や内容を分析した.その結果,学習意欲の変化の時期は8つの区分に分かれ,早期からの学習意欲の向上には関係志向と自尊志向を利用した学習支援や早期体験型学習などで実用志向,充実志向を促すような学習の重要性が示唆された.
著者
小林 泰輔 岡田 昌浩
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.131-137, 2009 (Released:2009-08-01)
参考文献数
15
被引用文献数
3 1

We report on two cases of cerebellar infarction in the territory of the medial branch of the posterior inferior cerebellar artery (mPICA) mimicking acute peripheral vertigo. Case 1 was a 54-year-old man with WPW syndrome presenting with sudden vertigo. When he was admitted to our hospital, he had direction fixed horizontal nystagmus towards the left. His symptom disappeared in several days, however, MRI revealed a haemorrhagic infarct in the territory of the right mPICA. Case 2 was a 47-year-old man who was admitted with sudden rotatory vertigo. Direction fixed horizontal nystagmus towards the right was noted and head CT was normal. The nystagmus disappeared on the 5th day of the illness and caloric testing did not show canal paresis. Because of prolonged gate ataxia, a CT scan was performed again. It showed a cerebellar infarction and MRI revealed a cerebellar infarction of the left medial hemisphere and vermis. Infarcts of mPICA sometimes cause acute vertigo presenting horizontal direction fixed nystagmus mimicking peripheral vertigo. In a patient presenting with acute vertigo, head MRI should be performed when he or she has history of risk factor for cerebellar infarction such as diabetes mellitus, ischemic heart disease, and so on. The patients with prolonged ataxia and headache should also undergo MRI.
著者
岩田 久敬 小林 邦彦 中谷 哲郎 林田 卓也 泉 清
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.172-175, 1958 (Released:2010-02-22)
参考文献数
8

1. 小麦胚芽は生でも炒つたものでも, 還元型グルタチオン (G) 約100mg%と, 総G約250mg%を含んでいた。これを37℃で16日間貯えた場合に生胚芽では還元型G 40%以上を損失したが, 炒つたものでは少く, 20%以下を損失するに過ぎなかつた。これを更に30℃で80日間貯えた場合にGの損失は多かつた。然し炒つたものでは常に損失がやや少かつた。2. 小麦胚芽の炒つたものを約2年間室温に貯えた場合の損失は, 還元型Gは約93%で, 総Gは約68%であつた。3. 米胚芽は還元型G 40mg%, 全G 150mg%余を含んでいた。大麦胚芽は前者を20mg%, 後者を40mg%位含んでいた。そして貯蔵中の還元型Gの損失は大麦胚芽の方が少かつたが, 総Gの損失は両胚芽共に少かつた。4. 小麦粉のGは強力粉・普通粉・新鮮粉・未漂白粉に多くて, 還元型G約7mg%, 総G約30mg%であつた。その他の粉は前者3mg%, 後者20mg%位であつたが, 多くの場合に貯蔵した粉はこの値をほぼ最低値として保つていた。5. 一般に還元型Gは貯蔵中に速かに減少し, 総Gは減少がおくれ, 小麦粉の場合には数ヵ月間不変のこともあつた。
著者
小林 直樹
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.143, no.11, pp.722, 2023-11-01 (Released:2023-11-01)
参考文献数
3

みなさんは「パルスオキシメータ」という医療機器をご存じだろうか。救急車による病院への搬送,内視鏡検査,入院などの経験がある方は,指先にクリップ状またはテープ状のセンサを付けて何か測定してもらったはずだ。これが「パルスオキシメータ」である(図1)。指先にセンサ
著者
日置 久美子 川崎 千穂子 山元 正博 林 国興 屋 宏典
出版者
日本暖地畜産学会
雑誌
日本暖地畜産学会報 (ISSN:2185081X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.45-53, 2015 (Released:2015-07-01)
参考文献数
16

本研究では黒麹および黒麹リキッドフィード(LF) 給与が肥育豚の生産性に与える影響を調べた。実験1 では鹿児島バークシャーを用い、市販配合飼料に黒麹0.05%および0.1%を配合して給与した。その結果、無添加対照区に比べ黒麹0.05%区において増体量は改善傾向にあり飼料要求率(FCR)は有意に低下した。実験2 では三元交雑種(LW・D)去勢雄に乾物として配合飼料の20%および40%をLF(食品残さを黒麹で発酵させた)で代替して与えた。その結果、対照区(配合飼料区)に比べ20%給与区で増体量は改善されFCRは低下した。実験3 では、実験2 に準じ、配合飼料の20%を2 種のLF(黒麹と2 種の乳酸菌で調製した)で代替して与えた。その結果、Lactobacillus casei で調製したLF 給与区において、増体量およびFCR が顕著に改善された。以上のことから、黒麹を利用して栄養価の高いLF を作ることができ、黒麹給与により肥育豚の生産性が向上することが示された。
著者
小林 果 永吉 真子 金森 悟 徳増 一樹 中部 貴央 桑原 恵介
出版者
一般社団法人日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.78, pp.23005, 2023 (Released:2023-12-08)
参考文献数
12

The recruitment and training of early-career researchers are important for the development of science, especially in countries with low birth rates, such as Japan. In several academic societies for social medicine, early-career researchers have formed associations for the purposes of networking and career development. However, to date, little information about the activities of these associations has been shared. Therefore, we organized a symposium at the 93rd Annual Meeting of the Japanese Society for Hygiene (March 4, 2023) to introduce the early-career researcher associations that have been formed within five academic societies namely the Japanese Society for Hygiene, Japan Epidemiological Association, Japan Society for Occupational Health, Japan Society for Medical Education, and Japan Society for Healthcare Administration. In this paper, we summarize the activities, challenges, and future prospects of each association and their strategies for future development and collaboration on the basis of presentations and discussions at the symposium.
著者
小林 耕太 飛龍 志津子 宮坂 知宏 古山 貴文 玉井 湧太
出版者
同志社大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2021-04-01

本研究の目的は近赤外光刺激を利用した次世代人工内耳を開発することである。従来型の人工内耳は電気的に聴神経を刺激するため、聴覚末梢器官である蝸牛に電極アレイを挿入する外科手術を必要とする。本計画では非接触で神経活動を引き起こさせる手法である、赤外光により熱的に細胞を刺激する手法を人工内耳に応用し、神経活動を非接触で誘発し、聴力を再建(または補助)する手法の開発を目指す。具体的には、動物実験により光刺激が再建可能な知覚内容を検討するとともに、装置を長期装用した場合の生体への影響(安全性)を評価する。また、主にヒトを対象として装着方法および言語知覚を再建するための刺激アルゴリズムを検討する。
著者
木村 優花 川上 和宜 中村 匡志 横川 貴志 清水 久範 小林 一男 青山 剛 鈴木 亘 羽鳥 正浩 鈴木 賢一 高張 大亮 小倉 真理子 陳 勁松 中山 厳馬 若槻 尊 山口 研成 山口 正和
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.143, no.12, pp.1075-1081, 2023-12-01 (Released:2023-12-01)
参考文献数
21

Since it is important that patients take their oral anticancer therapy as prescribed, pharmacists need to assess adherence. In addition, oral anticancer drugs are expensive, and reuse of leftover drugs at outpatient pharmacy clinics is useful in reducing drug costs. The present study aimed to clarify when and why patients have leftover capecitabine tablets, and the cost of leftover capecitabine tablets reused at an outpatient pharmacy clinic, focusing on adjuvant capecitabine plus oxaliplatin (CAPOX) chemotherapy for gastric cancer. We retrospectively studied patients who received adjuvant CAPOX chemotherapy for gastric cancer between November 1, 2015, and April 30, 2021, at the Cancer Institute Hospital of the Japanese Foundation for Cancer Research. The cost of leftover capecitabine reused by pharmacists was calculated based on the National Health Insurance drug price standard for the study period. This study included 64 patients who received adjuvant CAPOX chemotherapy. Thirty-seven patients had 152 leftover capecitabine tablets. The most common reasons for leftover capecitabine tablets were nausea and vomiting (21.7%), missed doses (18.4%), and diarrhea (13.2%). The leftover capecitabine tablets for 25 patients were reused at the outpatient pharmacy clinic at a cost of JPY 604142.8 (JPY 24165.7 per patient). The study results suggest that evaluating capecitabine adherence and the reasons for leftover capecitabine tablets at outpatient pharmacy clinics as well as reusing leftover medication can contribute to reducing drug costs.
著者
小畠 翼 林 容市 高見 京太
出版者
日本スポーツパフォーマンス学会
雑誌
スポーツパフォーマンス研究 (ISSN:21871787)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.388-400, 2023 (Released:2023-12-07)
参考文献数
32

本研究では,中学生年代の陸上競技の中・長距離種目の競技者を対象に,3000 m 走Time Trial(以下,TT)に向けた7 日間のテーパリングを実施し,テーパリング開始から4 日目または6 日目というタイミングで1000 m走の刺激練習を実施した場合の3000 m走タイムおよび心理的な疲労の変化を比較した.刺激練習を3000 m 走の自己最高タイムの110%の強度で実施した結果,テーパリング期間の4 日目または6 日目に刺激練習を行っても,その後に実施した3000 m 走TT タイムには有意な差異は認められなかった.また,テーパリング期間の4 日目または6 日目に刺激練習を行っても気分プロフィール検査(POMS2)で測定した3000 m 走TT 当日の疲労尺度の得点が,テーパリング初日と比較して,有意に小さい値を示していた.これらから,中学生年代の競技者が,7 日間のテーパリングの中で4 日目または6 日目に刺激練習を行っても,TT 実施日には心理的な疲労度に差がなく,走パフォーマンスを維持できる可能性が示唆された.そのため,個人の疲労度などに応じて刺激練習の実施タイミングを柔軟に決定する必要性が示唆された.
著者
城下 智 山下 裕騎 宇佐美 陽子 岩垂 隆諒 奥村 太規 若林 俊一 小林 浩幸 杉浦 亜弓 木村 岳史 梅村 武司
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.64, no.12, pp.603-609, 2023-12-01 (Released:2023-12-11)
参考文献数
21

HCV抗体検査受検者を対象とし,HCV抗体陽性者の残血清を用いてHCVコア抗原を測定し,受診勧奨を行うことの有用性を前向き非介入観察研究で検討した.HCV抗体陽性率は4.4%(390/8,805例)であった.また,HCVコア抗原陽性率は8.2%(31/378例)であり,HCV抗体価10以上群(n=249)では10未満群(n=129)より高かった(11.6% vs. 1.6%,P=0.002).31例中29例で受診勧奨を行った.1例はHCV-RNAの陰性が確認された.残りの28例はウイルス血症が確認され,9例(32.1%)ではDAA治療が予定された.13例(46.4%)ではHCC合併等のためDAA治療の適応がなく,6例(21.4%)ではDAA治療の希望がなかった.HCV抗体陽性者にHCVコア抗原測定法を併用することには,HCVキャリア例の拾い上げと,受診・受療における有用性が期待される.
著者
関谷 浩孝 上坂 克巳 小林 正憲 南部 浩之
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.67_I_769-67_I_777, 2011 (Released:2012-12-28)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

貨物車の経路選択行動についての既往研究では,所要時間及び費用に加え,道路構造,出発時刻,予測所要時間情報提供の有無等を説明変数とした研究は見られるものの,輸送品の特性に着目した研究は少ない.そこで,本研究では「要冷蔵の有無」及び「到着時間指定の有無」といった輸送品の特性を表す指標と,貨物車の経路選択行動との間に関係があることを実証データを用いて明らかにした.具体的には,物流センサスデータを用い,上記2つの指標それぞれと「高速道路利用の有無」の関係を分析し,冷蔵が必要な品物及び到着時間を指定された品物は,高速道路を利用して輸送される割合が大きいことを示した.
著者
柏崎 耕志 米澤 直晃 小菅 一弘 菅原 雄介 平田 泰久 遠藤 央 神林 隆 篠塚 博之 鈴木 公基 小野 右季
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.389-398, 2012 (Released:2012-08-16)
参考文献数
18

The authors proposed a car transportation system, iCART (intelligent Cooperative Autonomous Robot Transporters), for automation of mechanical parking systems by two mobile robots. However, it was difficult to downsize the mobile robot because the length of it requires at least the wheelbase of a car. This paper proposes a new car transportation system, iCART II (iCART - type II), based on “a-robot-for-a-wheel” concept. A prototype system, MRWheel (a Mobile Robot for a Wheel), is designed and downsized less than half the conventional robot. First, a method for lifting up a wheel by MRWheel is described. In general, it is very difficult for mobile robots such as MRWheel to move to desired positions without motion errors caused by slipping, etc. Therefore, we propose a follower's motion error estimation algorithm based on the internal force applied to each follower by extending a conventional leader-follower type decentralized control algorithm for cooperative object transportation. The proposed algorithm enables followers to estimate their motion errors and enables the robots to transport a car to a desired position. In addition, we analyze and prove the stability and convergence of the resultant system with the proposed algorithm. In order to extract only the internal force from the force applied to each robot, we also propose a model-based external force compensation method. Finally, proposed methods are applied to the car transportation system, the experimental results confirm their validity.
著者
遠藤 央 廣瀬 健治 平田 泰久 小菅 一弘 菅原 雄介 鈴木 公基 篠塚 博之 新井 浩幸 阿久根 圭 神林 隆
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.75, no.755, pp.2028-2035, 2009-07-25 (Released:2017-06-09)
参考文献数
23
被引用文献数
3 3

We propose a novel car transportation system termed as iCART (i__-ntelligent c__-ooperative a__-utonomous r__-obot t__-ransporters). This system transports cars using two robots that move in coordination. This car transportation system can transport cars of any size and offers various functions such as parking, valet parking, towing service, and the transportation of cars inside a factory, onto a ferry, and in complicated parking areas. The robots in this car transportation system comprise three modules: the mobile base module, the lifter module, and the connecting module. This paper describes the details of the operation mechanism and the basic algorithm of each module. A leader-follower-type distributed motion control algorithm is applied to the proposed system and is used in an experiment performed to verify the validity of its function.
著者
矢崎 弘志 平野 浩 富田 薫 舟越 功 古山 準一 岡澤 林太郎 水尾 仁志
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.95, no.11, pp.2295-2297, 2006-11-10 (Released:2009-03-27)
参考文献数
9
被引用文献数
2 2

E型肝炎は, 本邦に於いて看過できない頻度で発生しており, 特に北海道では患者数も多く, 豚の内臓肉摂取によるfood-borne transmissionの可能性が強く示唆されている. 北見市にある我々の施設において, 2003年9月から2005年3月までの1年半の間に5例のE型肝炎症例を経験した. 全例発症の2~7週前に豚レバーないし豚ホルモンを摂取していた. 感染予防のために, 十分な加熱調理と調理器具や手指などの消毒・洗浄が重要である.