著者
伊藤 隆 堀 賢 諫早 俊樹 堤 仁美 平須 賀信洋 竹内 瞳 岩瀬 基彦 篠田 文彦 森本 正一 田辺 新一
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.1255-1258, 2010

The objects of this study are to observe the detailed distribution of air velocity and CO_2 (carbon dioxide) concentration which is used as tracer gas of coughed air and to calculate advance conditions concerning droplet dispersion counting on relative humidity and pressure. The full scale chamber where the experiment was conducted was modeled and then the experimental conditions were input. The elaborative mock was achieved. The results of CFD illustrated the high CO_2 concentration area and many tiny droplets were observed near the medical doctor. Hence the infection risk was still high when the medical doctor moves.
著者
小森 陽一
出版者
成城大学
雑誌
成城国文学 (ISSN:09110941)
巻号頁・発行日
no.1, pp.41-52, 1985-03
著者
中嶋(坂口) 名菜 高野 優 福島 英生 北野 直子 森 政博
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.70, no.6, pp.331-336, 2012 (Released:2013-01-08)
参考文献数
21

【目的】マゲイシロップは血糖指数(GI: glycemic index)が低い甘味料として注目されている。そこでグラニュー糖の代わりにマゲイシロップを配合した食品を摂取してもらい,マゲイシロップの食後高血糖抑制効果について検討した。【方法】疾患を認めない若年成人女性7名を対象に,2006年4~9月の間に実施した。約12時間の絶飲・絶食後,早朝空腹時の血糖値を測定した。WoleverとJenkinsの方法に基づき,基準食の血糖曲線下面積(AUC: areas under the curve)を算出し,糖質量を基準食と同量に調整した8種類の試験食(ロールケーキ,アイスクリーム,ジャム,糖尿病食にグラニュー糖もしくはマゲイシロップを配合)を基準食と同じ方法で摂取させ,同一被験者による基準食,グラニュー糖配合,マゲイシロップ配合の3群比較を4食品ごとに行った。基準食のAUCを100として各試験食のAUCの割合を求めGIを算出した。【結果・結論】一般的に用いられるグラニュー糖を使用した食品(対照食)に比べ,マゲイシロップを配合した食品(ロールケーキ,アイスクリーム,ジャム)においてAUC,GIの有意な低下が示された(p<0.05)。本研究により一定量以上のグラニュー糖と置換したマゲイシロップ含有食品3種類(ロールケーキ,アイスクリーム,ジャム)において食後高血糖抑制効果が確認された。
著者
米田 諭 小林 洋三 布居 剛洋 竹田 幸祐 松森 篤史 安藤 稔 辻之上 裕久 西村 公男 福井 博
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.103, no.11, pp.1270-1273, 2006 (Released:2006-11-06)
参考文献数
15
被引用文献数
1

症例は28歳女性.近医でインフルエンザBにてリン酸オセルタミビルなどを処方され,翌日夜間より下腹部痛,下痢,血便が出現し当院を受診.大腸内視鏡検査で横行結腸左半部に全周性にわたる表層の出血,びらんを認めた.内服薬中止にて症状,内視鏡所見の治癒を認めた.薬剤リンパ球幼若化試験でリン酸オセルタミビルのみ陽性であった.本症例はリン酸オセルタミビルが誘因と考えられた急性出血性腸炎第1例目であり報告した.
著者
森田 正典
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.1987, no.33(1987-HI-012), pp.1-9, 1987-05-14

日本文入力方式の優劣評価の重要要素である「キー配置の記憶負担量」と、「熟練者の到達入力速度」の二項目について、各種の異なる入力方式の性能を、合理的且つ定量的に比較評価する計算方式を導いた。この計算方式によって、既存の各種方式を比較評価した結果、子音と母音を分離し、且つ音読漢字を左右の一対打鍵で入力できるように工夫した「M方式」が「記憶負担量」において格段に「仮名文字入力方式」に勝るのみでなく、「熟練者入力速度」においても優れていることが明らかになり、既に得られている使用実績を理論的に裏付けることができた。
著者
石川 裕 奥村 俊彦 藤川 智 宮腰 淳一 藤原 広行 森川 信之 能島 暢呂
出版者
公益社団法人 日本地震工学会
雑誌
日本地震工学会論文集 (ISSN:18846246)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.4_68-4_87, 2011 (Released:2012-01-31)
参考文献数
17
被引用文献数
1 2

本論文では、時間軸の起点を1890 年から30 年ごとに変化させた確率論的地震動予測地図を作成し、同じ期間に実際に発生した地震によるハザードマップと対照させることで確率論的地震動予測地図の確からしさの検証を試みた。その結果、全国の地震ハザードの総量として確率論的地震動予測地図はおおむね実績と調和的であると評価された。また、最大影響カテゴリーがIとIIの地域では、事前の超過確率が高い地点ほど震度6 弱以上を経験した割合が多く、確率論手法の有用性を支持する結果を得た。一方、最大影響カテゴリーがIIIの地域はそもそも事前の超過確率が低い地点が多く、震度6 弱以上を受ける具体的な地域を事前の超過確率の高低から予測することは難しいことが明らかとなった。これらより、地域の地震環境に応じてリスクマネジメントの考え方を使い分ける必要性を指摘した。
著者
渦岡 良介 仙頭 紀明 森 友宏 風間 基樹
出版者
公益社団法人 日本地震工学会
雑誌
日本地震工学会論文集 (ISSN:18846246)
巻号頁・発行日
vol.11, no.5, pp.5_80-5_93, 2011 (Released:2012-01-31)
参考文献数
16
被引用文献数
1

2008年岩手・宮城内陸地震では大小合わせて50箇所を越える河道閉塞が発生し、河道閉塞の下流に位置する地域に深刻な影響を与えた。地震時の斜面崩壊によって生成される天然ダムの浸透や越流に対する安定性を検討するためには、天然ダムの土質構成やその力学特性が必要となるが、蓄積されているデータは少ない。そこで、本研究では2008年岩手・宮城内陸地震で発生した湯ノ倉温泉地区の天然ダムを対象とし、その地盤工学的特性を明らかにすることを目的として原位置試験、堤体材料を用いた室内土質試験を実施した。その結果、湯ノ倉温泉地区の天然ダムの天端付近では深度によって岩塊比率が異なること、岩塊以外の堤体のN値は10程度で比較的軟弱であること、高塑性の堤体材料の透水係数は現場透水係数より小さく、その耐侵食性は非塑性の土より大きいことなどがわかった。
著者
松井 彰彦 金子 能宏 川越 敏司 関口 洋平 田中 恵美子 西倉 実季 福島 智 森 壮也 両角 良子 山下 麻衣 澤田 康幸 遠山 真世 井伊 雅子 石川 竜一郎 岡崎 哲二 澤田 康幸 清水 崇 遠山 真世 長江 亮 星加 良司 山下 麻衣 臼井 久実子 加納 和子 川島 聡 河村 真千子 倉本 智明 栗原 房江 坂原 樹麗 佐藤 崇 瀬山 紀子 長瀬 修 山森 哲雄
出版者
東京大学
雑誌
学術創成研究費
巻号頁・発行日
2007

いわゆる「障害者」のみならず、長期疾病者や顔にあざのあるユニークフェイス等、制度と制度の狭間に落ち込んでいる人々にも焦点を当て、彼らが直面する社会的障害の共通項を探った。ゲーム理論や障害学を用いた理論研究に加え、障害者団体や地方自治体を通じた障害当事者およびその家族への調査、企業を対象とした調査、長期疾病者を対象とした調査、ネパールやフィリピンでの海外調査を展開し、報告書にまとめた。
著者
森石 加世子
出版者
大阪教育大学養護教育教室
雑誌
障害児教育研究紀要 (ISSN:03877671)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.55-68, 1995-03-01

本事例研究は、心理的援助を目的としたキャンプに参加したある思春期前期の女子の心理治療過程を報告し、少女の体の内から性的成熟の受け入れについてを検討するものである。クライエントは13歳の女子中学生で、中学入学後、登校を拒否するようになった。彼女は自分の女性性を感じさせるものを執拗に回避していた。キュロットスカートを好んで着たり、夏の暑い時にブラジャーの代わりにタンクトップを下着として着ていた。入浴は8日間のキャンプの期間中に二度しか入らず、着替える時も自分の体を他人にも自分にも見せないかのように覆い隠した。月経によって服を汚してしまうが、その洗濯には一切手を触れることができず、筆者がしているのを横で見ているだけであった。自分の女性性を拒否することで自己の存在さえも脅かされていた彼女は抑揚のない話し方をし、ゆうれいのような木を描いた。そのような彼女が徐々に自分の心を開き、自分の女性性の受容を遂げる方向に歩み始める過程が本事例では示されたと考える。This case study reports a therapeutic process of an early adolescent girl who took part in a camp in which psychological assistance is given to participants, and will examine the acception of sexual maturation. She was 13 years old, a junior high school student, and had refused attending school since enterance. She persisted in avoiding what ever made her to acknowledge her own femininity. She liked to wear cullotes, prefered a tank top to a brassiere as underwear in hot summer. She washed herself only twice in the eight-day camp. She changed clothes covering her body as if she wouldn't let it be seen by others and even herself. She couldn't wash the clothes stained with her own menstrual blood, and was just watching at her therapist (author) washing them. She refused femininity and, as a result, was in danger of losing the basis of her own being. She spoke monotonously, drew a tree like a ghost. This case will show the process in which she opened her heart gradually and started to accept femininity.
著者
竹森 一正
出版者
中部大学経営情報学部
雑誌
経営情報学部論集 (ISSN:09108874)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.175-188, 2013-03

わが国は昭和40年代後半の公害訴訟の時代から約半世紀を経過した。今日,留意すべきことは,体験の風化である。当事者自身がつらいことは話したがらないし,近親者もあえて聞こうとする姿勢が弱いから,体験の継承は徐々に困難となる。これは戦争体験の継承問題でよく示されている。犠牲者の住民が身体の痛みに耐えて横たわっていた家屋敷や布団,使用していた食器,使用していた着衣,急患の家族を運んだという自転車とリアカー,戸板(臨時に患者を搬送するために用いた板製の雨戸),衛生よりも利便を優先した川水を引き込む樋(トイ)などの生活の遺品が,生活様式の変化により不要品の扱いとなり,粗大ゴミとして廃棄されている。特に犠牲者が亡くなると,歴史的に貴重な証拠品である生活雑具は捨てられ,証拠の品々は急速に消滅していく。被害者当人は積極的に継承させないことが一般的であり,さらに当時の状況を物語る生活用品が消滅する状態は昭和の時代の情報を風化させるものとなり,公害という独特の惨禍に対する歴史認識が日々薄いものとなるかもしれない。以上の認識の下に,公害体験継承の状態を考察し,今後の公害研究の課題を検討する。