著者
池田 美桜 松本 学
出版者
国際学院埼玉短期大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:02896850)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.77-81, 2005-03

幼稚園および保育所の多くが,年間を通じてあらゆる行事を計画している。幼稚園教育要領や保育所保育指針では,幼稚園・保育所は数多くの社会的行事や伝統的行事の中から園内行事を「精選」するべきであると,その選択についての重要性を強調している。園内行事は,子ども達の生活を彩るだけでなく,心身の発達にも大きく影響する活動であることはいうまでもない。本研究では,保育現場において,園内行事に合わせて読み開かせ用の絵本が選定されることに着目し,行事絵本の在り方について,七夕行事に焦点を当てて考察した。
著者
徐 守宇 内藤 久士 高澤 俊治 池田 浩 黒澤 尚
出版者
順天堂大学
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.160-166, 2005-06-30

目的:本研究では,阻血により筋肥大が引き起こされるか否か,さらに血流制限を行った筋の遺伝子発現,蛋白生成を調べることによって筋組織増殖が起こるメカニズムを検討した.対象および方法:SDラットを用い,右後肢腓腹筋と足底筋を切除することによって,ひらめ筋肥大を起こさせるモデルを作製した.コントロール群Control,腓腹筋と足底筋除去のみ群(OP),30分阻血のみ群(RBF)と腓腹筋と足底筋除去する同時に30分阻血群(OP+RBF)の4群に分けた.阻血を行う群は1週間に2回,全部で4回(各群同じパターン),後肢右側を血流制限した.コントロール群は自然飼育した.2週間後に屠殺し,採取したひらめ筋は,重量測定の後タイプI,およびタイプII筋線維のATPase染色と各タイプの面積測定を行った.さらにヒートショックプロテイン(HSP)72をウェスタンブロッティングにより分析した.結果:腓腹筋を切除することによって,ひらめ筋の肥大を起こさせるモデルを作ることができた.OP群,RBF群,OP+RBF群の順で筋重量と筋面積が高値を示し,OP+RBF群がOP群,RBF群およびコントロール群に比べていずれも有意に高値を示した。HSP72の亢進も筋増殖と高い相関を示した.結論:1,筋肥大に伴ってHSP72の発現が亢進することが明らかとなった. 2.適当な阻血により筋肥大をきたすことが証明された.
著者
池田 浩一 野田 亮 大長光 純
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.84, no.4, pp.255-261, 2002-11-16
被引用文献数
9

日林誌84:255〜261,2002 シカ糞の消失と糞の分解消失に及ぼす糞虫の影響を明らかにするため,1996年3月から1999年1月までのほぼ毎月,福岡県犬ヶ岳の森林に冷凍保存した排泄直後の糞を設置し,月ごとの糞の消失率を調べた。同時にシカ糞を入れたピットホールトラップを設置し,糞虫の発生消長を調べた。冷凍した糞と現地で採取した未冷凍糞の消失率の推移に有意差はなく,冷凍糞を用いた本研究の結果は自然状態での糞の消失実態を再現していると考えられた。消失率の推移は糞を設置した季節によって大きく異なリ,春から秋は最初の1ヵ月間で急速に消失したが,冬に設置した糞は緩やかに消失した。糞が急速に消失した季節はオオセンチコガネの,緩やかに消失した季節はチャグロマグソコガネの出現期間とほぼ一致していた。ほとんどの月では糞の消失率の推移に年間の違いはなかったが,3月,9〜11月に設置した糞では有意差がみられた。この違いは,糞虫の出現時期や活動性が気温の影響を受けるためと考えられた。糞虫が入れないようにした糞の消失率は自然状態の糞よりも極端に低かった。以上のことから,糞の分解消失には糞虫の活動が大きく関与していることが明らかになった。
著者
田崎 和江 縄谷 奈緒子 国峯 由貴江 森川 俊和 名倉 利樹 脇元 理恵 朝田 隆二 渡辺 弘明 永井 香織 池田 頼正 佐藤 一博 瀬川 宏美 宮田 浩志郎
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.108, no.7, pp.435-452, 2002-07-15
被引用文献数
3 5

1991年12月,排砂ゲートを設けた出し平ダム(富山県黒部川水系1985年設立)から,初の直接排砂が行われ,その際,多量のヘドロが排出された.その後も1999年までに計8回の排砂が行われた.本研究において,出し平ダム湖および富山湾堆積物の特性について分析を行った.その結果,特に芦野沖にヘドロが堆積していること,そして,富山湾堆積物は他の湾堆積物と比べカオリン鉱物,スメクタイトが多く,出し平ダム湖堆積物と類似した粘土鉱物組成を持つことが明らかとなった.実験より,ニジマスのエラにスメクタイトが吸着することで,エラの変形や脱水を引き起こすことが明らかとなり,また,富山湾で採取されたヒラメのエラ表面が,微細粒子で覆われているのが観察された.以上の結果と1991年から1999年の出し平ダム排砂量とヒラメの漁獲量の変遷には密接な関係が認められ,ダム湖や富山湾底質の経時変化を観察することの重要性が示された.
著者
松岡 彰彦 池田 宏 長田 弘康 桐村 勝也 市川 篤司
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.389-390, 1993-09-27

我々は、これまでに鉄道におけるトンネル、コンクリート構造物等の変状原因を推定するための検査・診断システムの開発を手掛けて来た。これらは人間に例えると病気の原因を究明するための病気診断システムであった。しかし、人間の健康維持管理には、この他にも定期的に行う健康診断が重要な役割を果たしている。本システムは言わば、鋼鉄道橋(以下、橋梁)の塗装に関する総合的な健康診断システムを目指すものである。
著者
柴口 拓 池田 弥央 東 清一郎 宮崎 誠一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.713, pp.63-66, 2005-03-04

光照射下及び暗時においてSi量子ドットフローティングゲートMOSキャパシタの容量-電圧(C-V)特性及び過渡I-V特性を調べた。p及びn型Si(100)基板上に作製したAlゲートMOSキャパシタのC-V特性は、Siドットへの電荷注入・放出により、基板のフェルミ準位を反映した対称的なヒステリシスを示すことから、ヒステリシス特性に対する特定のエネルギーを持ったトラップからの影響を無視できる。また、光照射することでMOSFETsの動作状態である反転領域においてSiドットへの電子注入による容量ピークを観測した。このことは、光照射下におけるMOSキャパシタの特性からSi量子ドットフローティングゲートMOSFETsにおける最適な動作バイアス条件が評価可能であることを示す。
著者
池田 明 海尻 賢二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.224, pp.13-18, 2004-07-19

システムの大型化及びソフトウエア化は、開発リスクの増加を招き、開発者の経営リスクを増大する傾向にある.特に非競争の契約において、価格の契約は一般に出来高払いと定額払いの二方式が知られている.わが国では、開発・生産費用の高騰を抑制するため、定額払い契約が主流である.事前に仕様書の精度及び開発・生産リスクを予測することは難しい.本稿では金融工学におけるオプション料を拡張して、リスク料を価格に組み入れる方法を提案する.リスクをガウス分布で表現したとき、リスクと利益率等経営指標の関係を理論解析する.
著者
成澤和志 山田 泰寛 池田 大輔
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.59, pp.45-52, 2006-05-30

プログの増加が著しい近年、プログスパムが大きな問題であり、スパム検出の技術の発達が求められている。スパム検出に関する研究は内容解析やリンク解析によるものが多く、複雑な処理やアルゴリズムを使用する。我々はプログスパムの内容ではなく、コピーされ大凰に生成される性質に着目した手法を提案する。テキストの部分文字列を数え上げた時、出現頻度と異なり数にはジップの法則が成り立つことを利用して、自然言語の知識を必要としない、高速なスパム検出の技術を得ることができる。また、我々は人エ的なデータによる本手法の正当性を調ぺ、実際のプログデータから本手法によりプログスパムを検出することに成功した。Blog spam detection is a key for the blog spam problems as the number of blog sites is extermery in creasing.Existing methods for blog spam detection are based on contexts o rlinkstructures analysis,and does not work well completely.We suggest a method utilizing thefact that spamsaremassproducedatalowcostinsteadoftheircontext・Ourmethoddoesnot need backgroundknowledge of blog entries,such as naturallanguages,because of usingZipf's law for the frequency and the vocabulary size of substrings.We present the validity of our method by artificial data set,and succeed to detect blog spamsftomactualblogentries.
著者
尾木 竜司 池田 大輔
出版者
計量国語学会
雑誌
計量国語学 (ISSN:04534611)
巻号頁・発行日
vol.33, no.8, pp.571-585, 2023-03-20 (Released:2024-03-20)
参考文献数
8

文章には書き手の個性が表れ,その個性は大きく変化しないこと(個人内恒常性)が知られている.逆に,メンタルヘルスの異常など書き手の内面の大きな変化が恒常性の崩壊につながることを示せれば,文体的特徴の変化から内面の変化を検出できるようになる可能性がある.特定の個人に対し,内面の大きな変化によって文体的特徴が変化することが示されているが,内面に同じ変化を持つ集団を集めるのは困難であり,統計的には示されていない.本研究では,出産は内面に大きな変化を与えると考え,出産経験のある女性らのブログの文体的特徴を調べた.単語の使用率など文章の内容に依存する特徴を用いると,書き手の内面の変化ではなく生活環境の変化を検出してしまう.そこで,非内容語の使用率や品詞のbigramの出現率などの,文章の内容に依存しない特徴を用いた.検証した全ての特徴において,出産を経ることで通常の変動よりも変化することがわかった.
著者
池田 哲臣
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.125, no.10, pp.645-648, 2005 (Released:2007-02-02)
参考文献数
4

本記事に「抄録」はありません。
著者
西園 昌久 高橋 流里子 対馬 節子 松永 智子 福屋 靖子 土屋 滋 大貫 稔 高橋 美智 浅野 ふみぢ 小松崎 房枝 鈴木 小津江 平山 清武 中田 福市 鈴木 信 壁島 あや子 名嘉 幸一 鵜飼 照喜 福永 康継 浪川 昭子 高田 みつ子 岩渕 勉 森脇 浩一 加藤 謙二 早川 邦弘 森岡 信行 津田 司 平野 寛 渡辺 洋一郎 伴 信太郎 木戸 友幸 木下 清二 山田 寛保 福原 俊一 北井 暁子 小泉 俊三 今中 孝信 柏原 貞夫 渡辺 晃 俣野 一郎 村上 穆 柴崎 信吾 加畑 治 西崎 統 大宮 彬男 岩崎 徹也 奥宮 暁子 鈴木 妙 貝森 則子 大橋 ミツ 川井 浩 石川 友衛 加世田 正和 宮澤 多恵子 古賀 知行 西川 眞八 桜井 勇 三宅 史郎 北野 周作 竹洞 勝 北郷 朝衛 橋本 信也 斉藤 宣彦 石田 清 畑尾 正彦 平川 顕名 山本 浩司 庄村 東洋 島田 恒治 前川 喜平 久保 浩一 鈴木 勝 今中 雄一 木内 貴弘 朝倉 由加利 荻原 典和 若松 弘之 石崎 達郎 後藤 敏 田中 智之 小林 泰一郎 宮下 政子 飯田 年保 奥山 尚 中川 米造 永田 勝太郎 池見 酉次郎 村山 良介 河野 友信 G. S. Wagner 伊藤 幸郎 中村 多恵子 内田 玲子 永留 てる子 石原 敏子 河原 照子 石原 満子 平山 正実 中野 康平 鴨下 重彦 大道 久 中村 晃 倉光 秀麿 織畑 秀夫 鈴木 忠 馬渕 原吾 木村 恒人 大地 哲郎 宮崎 保 松嶋 喬 桜田 恵右 西尾 利一 森 忠三 宮森 正 奥野 正孝 江尻 崇 前沢 政次 大川 藤夫 関口 忠司 吉新 通康 岡田 正資 池田 博 釜野 安昭 高畠 由隆 高山 千史 吉村 望 小田 利通 川崎 孝一 堀 原一 山根 至二 小森 亮 小林 建一 田中 直樹 国府田 守雄 高橋 宣胖 島田 甚五郎 丸地 信弘 松田 正己 永井 友二郎 向平 淳 中嶌 義麿 鎮西 忠信 岡田 究 赤澤 淳平 大西 勝也 後藤 淳郎 下浦 範輔 上田 武 川西 正広 山室 隆夫 岡部 保 鳥居 有人 日向野 晃一 田宮 幸一 菅野 二郎 黒川 一郎 恩村 雄太 青木 高志 宮田 亮 高野 純一 藤井 正三 武内 恵輔 南須原 浩一 佐々木 亨 浜向 賢司 本田 麺康 中川 昌一 小松 作蔵 東 匡伸 小野寺 壮吉 土谷 茂樹 岡 国臣 那須 郁夫 有田 清三郎 斎藤 泰一 清水 強 真島 英信 村岡 亮 梅田 典嗣 下条 ゑみ 松枝 啓 林 茂樹 森 一博 星野 恵津夫 正田 良介 黒沢 進 大和 滋 丸山 稔之 織田 敏次 千先 康二 田中 勧 瓜生田 曜造 尾形 利郎 細田 四郎 上田 智 尾島 昭次 大鐘 稔彦 小倉 脩 林 博史 島 澄夫 小池 晃 笹岡 俊邦 磯村 孝二 岩崎 栄 鈴木 荘一 吉崎 正義 平田 耕造
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.145-173, 1984-06-25 (Released:2011-08-11)
著者
池田 匠 木津 彰斗 宮﨑 大貴 東久保 佳生 石濱 崇史 末廣 健児 鈴木 俊明
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.44-50, 2023 (Released:2023-12-22)
参考文献数
8

In this study, we investigated the muscle activity that causes spinal and pelvic movements and changes inspinal and pelvic alignment when performing forward reaching in the sitting position at 0.5 seconds, which issimilar to the speed of the flexion phase of standing up movements. We measured the muscle activities of thelongissimus, multifidus and ilicostalis muscles, and the angular changes of the spinal column and hip joint of20 healthy men performing anterior reach motion in the sitting position. The results show that the activity ofall muscles weakened at the time of 20% from the start of movement and tended to increase significantly after40%. In addition, the angle change of the spinal column and hip joint showed flexion of the lower thoracicspine from the time of 20% to 40%, and after 40%, the anterior reach distance increased significantly as theflexion angle of the hip joint increased. The results of this study show that there is a difference in the purposeof exercise between the phase up to 40% of the time from the movement start and the phase that follows.
著者
太田 陽子 柏木 修一 桜井 一賀 池田 潤
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.97, no.1, pp.25-38, 1988-02-25 (Released:2009-11-12)
参考文献数
17
被引用文献数
3 2

Awashima is a small (7 × 2 km) island on the continental shelf along the wetsern coast of northern Honshu, and uplifted with northwestward tilt associated with the 1964 Niigata earthquake (Figs. 1 and 5). NAKAMURA et al. (1964) proposed a cumulative character of the coseismic uplift since the middle Miocene, of the island, based on the comparison of terrace profile and geologic structure of Tertiary sedimentary rocks with the coseismic tilt by the Niigata earthquake. This paper intends to establish such a progressive tilt of the island, on the basis of the detailed investigation of marine terraces.Marine terraces of Awashima are divided into H, M1, M2 and L terraces (Fig. 2). They are abrasion platforms and no tephra and terrace deposits are found, except thick deposits of L terrace at Uchiura area. The most extensive terrace, M1, can be regarded to be formed at the time of the last interglacial maximum (ca. 125 ka). The height of the former shoreline of M1 terrace ranges from ca. 75 in to the northeast to ca. 50 m to the southwest, indicating a notable northwestward tilt, which is similar to that of the 1964 earthquake, but having much steeper gradient. The gradient of the northwestward tilt of M1 terrace (20 × 10-3) is about 67 times of that of the coseismic tilt at the time of 1964 earthquake (0.3 × 10-3). It suggests that the similar coseismic uplift has repeated since the last interglacial maximum with interval of about 1900 years. Estimated resultant coseismic uplift is about 1.1 m at the northeastern part of the island, where M1 terrace is 75 m high, which is approximately same to the height estimated by the amount of coseismic resultant uplift of 67 times. Thus, average recurrence interval of the major earthquake resulting in the coseismic uplift of Awashima is estimated to be about 1900 years from the comparison of amount of both tilt and uplift.However, no significant difference is observed in terrace profiles of Ml, between A-B, parallel to strike of the tilt, and C?D or E?F, normal to it (Fig. 4). Therefore, terrace profile seems to be an unsuitable indicator for the detection of tectonic deformation, unless much steeper tilt has occured. Distribution of H and M2 terraces is too limited to discuss the deformation pattern.L terrace at Uchiura is underlain by thick marine deposits attaining ca 60 m thick, suggesting that it was formed in association with the postglacial sea level rise. No datable material was found despite examination of many borehole data and our excavation works. L terrace is subdivided into L1, L2 and L3 terraces. Episodic or intermittent emergence, probably coseismic, should have occurred at least 3 times since ca. 6000 yBP. It is consistent with the result obtained by Mi terrace. The height of L1 terrace is ca. 11 m above mean sea level, which means average uplift rate is ca. 1.5 m/ka, it is much larger than 0.7 m/ka for Mi terrace. Northwestward tilt of the lower terraces, however, is not confirmed by this study, owing to the limited distribution.
著者
池田 潤
出版者
日本実験言語学会
雑誌
実験音声学・言語学研究 (ISSN:18836763)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.25-29, 2009-03-24 (Released:2023-06-15)
参考文献数
7

音声言語と文字言語が本質的に異なる研究対象だと考える立場に立つと、20世紀の言語学は音声言語と文字言語のねじれた半面を重点的に研究してきたことになる。ねじれを是正するには、音声言語研究と文字研究を本格的に確立する必要があり、これこそが本学会が挑むべき課題のひとつだと筆者は考える。この考え方を踏まえ、本稿では実験文字学を構想し、研究の事例を紹介する。