著者
木股 文昭 伊藤 武男 田部井 隆雄 小川 康雄
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

2007年から頻繁に、インドネシアのスマトラ北部のアチェ州において、GPS観測とMT観測を実施し、2004年スマトラ超巨大地震の地震時の地殻変動と地震後の地殻変動、およびスマトラ断層周辺における地殻変動と比抵抗構造を検出・推定した。地震時の変動としてインド洋沿岸部で3mの南西方向への水平変動を、地震後の変動として同様に南西方向へ最大80cmに及ぶ水平変動と50cmに達する隆起を観測した。これらの変動から、2004年スマトラ地震の滑り分布を推定すると、主たる滑りが浅部ではプレート境界から上部に分岐した上部スラスト断層で発生していると推定された。これはニアス島において観測された1mに達する大きな隆起運動とよく一致する。また、地震後に観測された余効変動、とりわけアチェ州のインド洋沿岸で観測される隆起から、沿岸近くのプレート境界深部でafter slipが地震後に進行していると推定される。年間10cmを超える地殻変動のなかに、スマトラ断層の滑りに起因すると考える変動が見つかった。余効変動を簡単にモデル化で除去し断層での滑りを推定すると、アチェ州北部で深さ13kmあたりが固着し、浅部でクリープ運動が推定された。また断層周辺では低非抵抗域がMT観測から推定され、断層周辺で破壊が進行していることが明らかになった。
著者
中邑 賢龍 坂井 聡 苅田 知則 近藤 武夫 高橋 麻衣子 武長 龍樹 平林 ルミ
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、デジタルペンを用いて小学生の読み書きデータを取得し、読み書き速度の標準データを明らかにした。同時に、書字プロセスを時系列的に分析する事で、書き困難を3つのタイプに分類することが出来た。それぞれの困難さに対応した支援技術は即効的であった。支援技術を早期から導入する事で学習の遅れを防ぐ事が出来ると考えられ、その利用を前提にした教育が必要である。
著者
水島 治郎 土倉 莞爾 野田 昌吾 中山 洋平 伊藤 武 津田 由美子 田口 晃
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

第二次世界大戦後、西欧諸国の多くで政権を掌握していたキリスト教民主主義政党は、1990年代に入ると各国で凋落し、政権を離れるに至ったが、国によってはその後、党改革を進め、一定の「革新」を可能とした例もある。本研究ではこのキリスト教民主主義政党の危機と革新という現代的展開の動態を明らかにすることで、西欧保守政治における構造的変容の実態の解明を試みた。成果は学会セッション企画、著書、論文などで幅広く公表された。
著者
建林 正彦 村松 岐夫 森本 哲郎 品田 裕 網谷 龍介 曽我 謙悟 浅羽 祐樹 大西 裕 伊藤 武 西澤 由隆 野中 尚人 砂原 庸介 堤 英敬 森 道哉 藤村 直史 待鳥 聡史
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、現代の民主主義における政党組織の共通性と各国固有の特徴とその規定要員を明らかにするために、日本の民主党、自由民主党の政党本部、各地の地方組織(都道府県連合会)に対する聞き取り調査と、都道府県議会議員に対するアンケート調査を行い、これらの情報・データをもとに国内比較、国際比較の観点を加えつつ、研究会を積み重ねながら様々な分析を行った。
著者
新藤 武弘
出版者
跡見学園女子大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1992

カリフォルニア大学バークレー校美術史学部制作の『明代絵画と絵画作品デ-ダベース』の提供を受け、データの補充に協力、それをもとに明清画に止まらず、宋元に遡る広範な研究を行なった。平成4年10月、上海で開催された四王国際学術研討会で「四王与黄公望」、無錫で開催された倪〓之生平与藝術国際学会で「関干倪〓像」を発表し、平成5年5月、美術史学会全国大会で研究発表「書斎図考-元代文人の理想郷-」を行ない、平成6年12月には同学会東支部会例会で「石涛についての新知見」を発表。メトロポリタン美術館前東洋部長アルフリダ・マーク女史(台湾在住)を招き、所属機関(跡見学園女子大学)と美術史学会支部例会で講演を行なった。これらの研究交流の成果はワープロ版『明清画研究ノート』に掲載し、現在、7号に至っている(添付資料参照)。平成4年春、ネルソン美術館の特別展『薫其昌の世紀』を見学、同東洋部長何恵鑑の論文「薫其昌の藝術における卓越性」、またメトロポリタン美術館東洋部研究員張子寧の「石涛《白描十六尊者》巻と《黄山図》冊」を翻訳、『研究ノート』II,V号に掲載した。平成6年末、北京の中央美術学院・故宮博物院における明清画透析研討会、平成7年3月、上海と湖州で開催された趙孟地〓国際学術研討会に出席、その成果は、現在準備中である。「石涛与《廬山観瀑図》」(『研究ノート』V)は米国美術史家協会年次大会(ニューヨーク大、1994年2月)におけるシンポジウム「石涛《廬山観瀑図》」の関係者に送付したものである。
著者
井上 哲生 内田 正興 松浦 鎮 佐竹 文介 西尾 正道 富樫 孝一 夜久 有滋 竹生田 勝次 小野 勇 海老原 敏 谷川 譲 武宮 三三 佃 守 河辺 義孝 松浦 秀博 佐藤 武男 吉野 邦俊 溝尻 源太郎 中田 将風 小池 聰之 中島 格 仁井谷 久暢
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.1026-1033, 1993-11-20 (Released:2013-05-10)
参考文献数
5

全国のがん専門施設16施設の共同研究として頭頸部癌98例に対しCDDP+PEP+ MTX (PPM法), CDDP+PEP+5FU (PPF法) の無作為比較試験を行い以下の結果を得た.1. PPM法は44例中, CR3例, PR18例で奏効率48%, PPF法は54例中, CR2 例, PR25例で, 奏効率は50%であつた.2. 病期別治療効果では, III期においてPPM法で90%, PPF法で63%の奏効率が得られPPM法で高い効果が認められた.3. 初回再発別治療効果は, 初回治療例でPPM法54%, PPF法56%と高い奏効率を示したが, 再発治療例においては, それぞれ40%, 33%と低下した.4. 副作用は, PPM法で白血球数が2000未満となつた症例が30%に認められたが, その他, 重篤な副作用は認められなかつた.
著者
石賀 裕明 木藤 武雄 井本 伸広
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科學 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.10-22e, 1982-01-25
被引用文献数
1

ISHIGA & IMOTO (1980)は丹波地帯の赤色層状チャート層に含まれるPseudoalbaillella群集およびFollicucullus群集について両群集の構成種の変化を報告した.TAKEMURA & NAKASEKO (1981)はAlbaillella科のなかでperforate shellをもち非対称な翼または,"はしご"型の翼をもつことで特徴づけられる放散虫化石について新たにNeoalbaillella属を設定した.筆者らは丹波地帯の2地点および,彦根東部の1地点の灰色層状チャート層から得られたNeoalbaillella属について新たに2種を記載し,Neoalbaillella群集とFoillicucullus群集との生層序学的関係を検討した.Neoalbaillella群集は下位より,Neoalbaillella optima-Albaillella triangularis亜群集, Na. ornithoformis亜群集に2分される.Neoalbaillella群集はFoillicucullus群集よりも層序学的に上位に位置することと,共存するコノドソト化石に基づけば,ガダループ世もしくは,ガダループ世以降の年代を示す.
著者
木村 健二郎 平田 恭信 菅谷 健 佐藤 武夫
出版者
聖マリアンナ医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

尿蛋白による腎臓の間質尿細管障害の発症と進展の機序を明らかにする目的で実験を行った。(1)マウスの蛋白負荷モデル:12週齢のBalb/cマウスの腹腔内に牛血清アルブミン(BSA)を連日14日間投与して、腎臓の間質尿細管障害を観察した。(1)組織学的検討:通常のBSA(Fraction V, Sigma)では強い間質尿細管障害が生じたが、脱脂したBSAでは間質尿細管障害は軽度に止まった。(2)BSA(Fraction V)中の脂肪酸分析:BSAに含まれる脂肪酸は主としてoleic acid, stearic acid, palmitic acid, linoleic acidであり、ヒトの血清脂肪酸とほぼ同様であった。(2)培養マウス近位尿細管上皮細胞におけるBSAの取り込みの検討:培養液中にBSAを添加して、BSAがどの程度細胞内に取り込まれるかを見た。通常のBSAでは247ng albumin/mg proteinであり、脱脂したBSAでは494ng albumin/mg proteinであり、両者に有意差は見られなかった。(3)ヒト脂肪酸結合蛋白(L-FABP)トランスジェニックマウスでの蛋白負荷モデル:ヒトのL-FABPの染色体遺伝子を導入したマウスを樹立して、腹腔内蛋白負荷を行った。(1)と同様に、脂肪酸を含むBSAを投与したマウスでは強い間質尿細管障害が、脱脂したBSAを投与したマウスでは軽い間質尿細管障害が見られた。脂肪酸を含むBSAを投与したマウスでは尿中のL-FABPの排泄が増加し、また、腎組織中のL-FABPの遺伝子発現ならびに蛋白発現量は著明に増強した。(4)腎組織に浸潤しているマクロファージを免疫組織化学的に染色した。通常のBSA投与群では著明なマクロファージの浸潤を間質に認めたが、脱脂したBSA投与群ではマクロファージの浸潤は軽度に止まった。トランスジェニックマウスにおいても同様に、腎組織に浸潤しているマクロファージは通常のBSAを投与した群で著明であったが、これは野生型マウスで見られるマクロファージの浸潤よりも軽度であった。脱脂したBSAを投与したマウスでは遺伝子導入マウスと野生型マウスの間にマクロファージの浸潤には有意差が認められなかった。考察と今後の課題:尿蛋白に含まれる脂肪酸が間質尿細管障害を惹起し、L-FABPの発現を増強させていることが明らかになった。今後はL-FABPの細胞保護作用を明らかにする必要がある。
著者
山口 惠三 大野 章 石井 良和 舘田 一博 岩田 守弘 神田 誠 秋沢 宏次 清水 力 今 信一郎 中村 克司 松田 啓子 富永 眞琴 中川 卓夫 杉田 暁大 伊藤 辰美 加藤 純 諏訪部 章 山端 久美子 川村 千鶴子 田代 博美 堀内 弘子 方山 揚誠 保嶋 実 三木 誠 林 雅人 大久保 俊治 豊嶋 俊光 賀来 満夫 関根 今生 塩谷 譲司 堀内 啓 田澤 庸子 米山 彰子 熊坂 一成 小池 和彦 近藤 成美 三澤 成毅 村田 満 小林 芳夫 岡本 英行 山崎 堅一郎 岡田 基 春木 宏介 菅野 治重 相原 雅典 前崎 繁文 橋北 義一 宮島 栄治 住友 みどり 齋藤 武文 山根 伸夫 川島 千恵子 秋山 隆寿 家入 蒼生夫 山本 芳尚 岡本 友紀 谷口 信行 尾崎 由基男 内田 幹 村上 正巳 犬塚 和久 権田 秀雄 山口 育男 藤本 佳則 入山 純司 浅野 裕子 源馬 均 前川 真人 吉村 平 中谷 中 馬場 尚志 一山 智 藤田 信一 岡部 英俊 茂籠 邦彦 重田 雅代 吉田 治義 山下 政宣 飛田 征男 田窪 孝行 日下部 正 正木 浩哉 平城 均 中矢 秀雄 河原 邦光 佐野 麗子 松尾 収二 河野 久 湯月 洋介 池田 紀男 井戸向 昌哉 相馬 正幸 山本 剛 木下 承皓 河野 誠司 岡 三喜男 草野 展周 桑原 正雄 岡崎 俊朗 藤原 弘光 太田 博美 長井 篤 藤田 準 根ヶ山 清 杉浦 哲朗 上岡 樹生 村瀬 光春 山根 誠久 仲宗根 勇 岡山 昭彦 青木 洋介 草場 耕二 中島 由佳里 宮之原 弘晃 平松 和史 犀川 哲典 柳原 克紀 松田 淳一 河野 茂 康 東天 小野 順子 真柴 晃一
出版者
日本抗生物質学術協議会
雑誌
The Japanese journal of antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.346-370, 2009-08-25
被引用文献数
26
著者
遠藤 武
出版者
文化服装学院出版局
雑誌
被服文化 (ISSN:0289209X)
巻号頁・発行日
no.10, pp.2-4, 1951-03
著者
加藤 武
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 : FOLIA PHARMACOLOGICA JAPONICA (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.124, no.3, pp.145-151, 2004-09-01
被引用文献数
10

メマンチンは中等度,重度のアルツハイマー病(AD)の治療薬としてEUとアメリカで承認されている.メマンチンはMK-801やフェンシクリジン(PCP)と同じ非競合的NMDA受容体阻害薬であり,虚血が引き起こすグルタミン酸過剰放出による神経細胞死を防ぐ.これらの薬物はマグネシウムイオンと同じイオンチャネル結合部位に作用する.しかし,MK-801やPCPは統合失調症様症状を引き起こし,ADの治療薬としては使用されていない.メマンチンには類似の毒性はない.また,大脳皮質でのアセチルコリン放出は起きない.メマンチンとMK-801との相違の機構はまだ解明されていないが,メマンチンはマグネシウムイオンと同様に電位依存的にイオンチャネルへ結合し,解離するためと考えられている.今後メマンチンに関する基礎的,臨床的研究が進み,機構が解明されるであろう.<br>
著者
三木 隆 佐藤 武幸
出版者
千葉大学
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.1-6, 1987
著者
白髭 克彦 広田 亨 須谷 尚史 伊藤 武彦
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2006

出芽酵母、分裂酵母を用いた解析により、基本的な染色体情報解析システムのパイプラインは構築され、染色体の基本的な構造、染色体機能の制御、そしてその連携機構についていくつもの新しい発見があった。特に、本研究が契機となりひと染色体構造の解析技術を構築できた意義は大きい。興味深い発見につながったものとして、1)ヒトに於いて、ChIP-chip解析が可能となったこと、および、2)ヒトコヒーシンのChIP-chip解析から明らかとなったコヒーシンの転写に於ける機能の発見、があげられる。当初、本研究を開始した時点では、ヒト染色体でChIP-chip解析を行うことは、ゲノムの5割を超える繰り返し配列がPCRで増幅する際のバイアスとなるため不可能であった。そこで、この増幅法の検討を重ね、DNAをin vitro transcriptionにより、RNAとして直線的に増幅し、リピート配列によるバイアスを抑制することで、ヒト染色体構造もChIP-chip解析可能な系を構築することが出来た。さらに、この技術を用いて、コヒーシンについて、効率の良い染色体免疫沈降が可能な抗体を取得し、ヒト染色体上における局在解析を行った。その結果、染色体分配に必須の役割を持つコヒーシンがヒトではその機能とは独立にインシュレーターとして転写制御に機能していることが明らかとなった。
著者
伊藤 武雄
出版者
一般社団法人中国研究所
雑誌
アジア經濟旬報
巻号頁・発行日
no.956, pp.1-3, 1974-12-11
著者
古丸 明 堀 寿子 柳瀬 泰宏 尾之内 健次 加藤 武 石橋 亮 河村 功一 小林 正裕 西田 睦
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.76, no.4, pp.621-629, 2010 (Released:2010-10-11)
参考文献数
16
被引用文献数
4 6

シジミ属(Corbicula)の種判別を目的とし,日本,中国,朝鮮半島産 4 種(C. japonica, C. fluminea, C. largillierti, C. leana)と不明種 (C. sp.) mtDNA16S rDNA の配列(437 bp)を比較した。ヤマトシジミ C. japonica と淡水産シジミ類間の塩基置換率は平均 5.98%(5.26-6.41%)で判別は容易であった。日本産と朝鮮半島産ヤマトシジミ間の置換率は低かった(0-1.14%)が,ハプロタイプ頻度の相違から産地判別は可能であった。