著者
遠藤 秀紀 日柳 章彦 九郎丸 正道 林 良博 坂本 一則 木村 順平
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.59, no.8, pp.635-640, 1997-08-25
被引用文献数
1 2

シマハイエナ (Hyena hyena) の膵臓の葉区分を肉眼解剖学的に観察し, 膵管と副腎管の走行を検討した. また, 組織学的に外分泌部と膵島の配置を確認し, 免疫組織化学的手法により, 膵島におけるA, B, D, およびPP細胞の分布状態を検討した. 膵臓は胃の大弯付近から十二指腸近傍にかけての間膜に発達していた. 幽門部を境界に鋭く折れるため, 前半部を左葉, 後半部を右葉と判断することができた. 右葉よりさらに後方に, 特徴的な独立した小さな葉が確認され, これを後葉 (caudal lobe) と名付けた. 導管は合計3本確認され, 大十二指腸乳頭近傍に到達するものと, そこからさらに前方に分岐するものを膵管と推定し, 後葉から十二指腸に至る最後部の管を副膵管と定めた. 組織学的には多数の膵島が外分泌部の間に観察された. A細胞およびPP細胞は膵島の辺縁部に限局し, B細胞とD細胞は, 膵島内に偏りなく分布していた. また, 外分泌部に単独で散在するB細胞が観察された. ハイエナ類の膵臓の形態はこれまでに記載されたことがない. 肉眼的には後葉の存在と膵管の分岐が特記された. 組織学的には, B細胞の膵島での均等な分布と外分泌部での散在が, シマハイエナの特徴であるといえる. これらの結果は, 食肉類の中で独特の進化を遂げたハイエナ科における膵臓の形態学的データとして, 今後の比較検討にも用いることができよう.
著者
平井 松午 鳴海 邦匡 藤田 裕嗣 礒永 和貴 渡邊 秀一 田中 耕市 出田 和久 山村 亜希 小田 匡保 土平 博 天野 太郎 上杉 和央 南出 眞助 川口 洋 堀 健彦 小野寺 淳 塚本 章宏 渡辺 理絵 阿部 俊夫 角屋 由美子 永井 博 渡部 浩二 野積 正吉 額田 雅裕 宮崎 良美 来見田 博基 大矢 幸雄 根津 寿夫 平井 義人 岡村 一幸 富田 紘次 安里 進 崎原 恭子 長谷川 奨悟
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-10-21

本研究では、城下町絵図や居住者である侍・町人の歴史資料をもとに、近世城下町のGIS図を作成し、城下町の土地利用や居住者の変化を分析した。研究対象としたのは米沢、水戸、新発田、徳島、松江、佐賀など日本の約10ヵ所の城下町である。その結果、侍屋敷や町屋地区の居住者を個別に確定し地図化することで、居住者の異動や土地利用の変化を把握することが可能となった。その点で、GISを用いた本研究は城下町研究に新たな研究手法を提示することができた。
著者
伊藤 奈緒
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.797-814, 2006-03-31 (Released:2009-10-19)
参考文献数
25
被引用文献数
1

集合目標へ同調した個々人が, 運動参加/不参加へと分岐する要因はどこまで探ることが出来るのか.資源動員論以降の運動研究はフリーライダーの不参加理由を詳細に検討する必要性を訴えてきた.近年では, この選択過程に対し心理的要因を再導入して分析する傾向がある.これらの動向は, 運動を集団内在的に捉えず, 周辺の不参加者や傍観者にも注目し, 運動と社会の関係そのものを考察する必要性を示している.こうした先行研究を受け, 本稿は運動参加/不参加理由の再検討に質的調査を通じて取り組む.事例としてアイヌ民族の権利獲得をめざす非アイヌ民族の運動を取り上げ, 運動参加者と不参加者の双方にインタビューを行った.また安立清史による問題提起に着想を得て, 集合目標への賛意や敵対に回収されない意味構築の場面を考察した.両者による意味構築は, 以前のアイヌ民族の権利運動で支援者が依拠した自己否定の規範意識に関連している.自己否定の理念は, 一般に現在有力な動員資源だと認識されていないが, さらにこの規範意識が参加障壁をも形成している点が明確になった.つまり「軽い参加」を懐疑する不参加者, そして文化的関心と集合目標への共鳴という二重の運動参加動機を保とうとする参加者の姿勢が見出されたのである.ここから, 両者とも自己否定の理念を動員資源として認めていない一方で, 自分と無関係なものとして無視しているのではないという状況が明らかになった.
著者
河内 朗
出版者
愛知学泉大学
雑誌
経営研究 (ISSN:09149392)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.135-153, 1991-09

国際関係史の範疇に属す小論は,講演草稿からの抜粋である。講演自体は1990年10月,国際史問題再検証学界第10回世界大会(ワシントン市)にて行われた。この学界は「歴史を事実で裏づける」方針を信条とするが,そのため官製歴史を擁護する既成勢力からの様ざまな圧迫にさらされている。太平洋戦争にまつわる当学界の立場は,感情論を排して事実に立脚するならば:1)日本をだまし討ちの極悪人に仕立て上げ,それを契機にアメリカを参戦に引き入れたのはルーズベルト大統領であった。2)戦争末期における大量破壊,なかんずく原子爆弾の対民間人使用は,必要不可避だったとはいえない。つぎに小文の論稿内容を述べる。敗戦国日本は,7年間,アメリカ合衆国による軍事占領下に置かれた。ドイツの場合とは異なって全面管理されたわけではないが検閲,権力への追従,価値観の転倒,教育の再編成,アメリカ余剰農産物輸入から生じた食生活の変化などの原因から日本文化の伝統は,大きく歪曲されたと考えられる。ただし私たち日本人がそのことを自覚しているか否かは別であり,その意味では事実誤認は他にも数多く見受けられる。たとえば「日本文化は中国から朝鮮を経て伝来した」一般論も誤謬の一つであり,ここでは近代の国民国家の概念が古代の地域総称と混同されている。すなわちより正確には「アジア大陸の黄河文化がコリア半島を間に置いて日本列島に影響をおよぼした」と記述すべきであろう。日本人も日本文化も渡来したのではなくて2万年前に大陸から分離した日本列島において自然形成されたものである。この形成には日本語の他言語借用能力が大きく関わる。日本語は英語とひとしく外来観念を消化する構造をもつ。ちなみに中国語にはこの能力が欠落している。つまり話者は,中華尊大意識から容易に脱却しかねるという事実があり,これは言語学者らがつとに指摘するところである。占領下の日本でアメリカ軍は天皇制を許容,社会秩序の維持に成功した。だが復興援助を政策としたわけではない。援助はすべて非公式のものであり,対日マーシャルプランは存在しなかった。航空機と自動車の生産は,特に禁止された。その代わり日本はアメリカ余剰農産物の捌け口となる。むろん敗戦後の食料の絶対不足という事情はあった。けれども戦後になって初めて採用された小学校における給食制度は,いったい何を材料としたか。アメリカ精麦生産者協会がマッカーサー司令部と緊密な連絡を保ったことは記録に残る。しかもこれらはおおかたの当初の希望的観測を裏切って後日,有償と判明し,かつ現金で決済された(ニューヨーク・タイムズ記事1973年1月20日)現在の日本が輸入食料の3分の1をアメリカ合衆国に依存しているのは周知のとおりであり,個別データは政府の通商白書にくわしいが,成長期を通じてパン食に馴れ親しんだ米食日本人のコメの消費量は一人あたり年間50キロ,言い換えると戦前の3分の1に落ち込んでいる。この食生活の変化が社会に反映しないはずがない。伝統が失われて一見アメリカ風の現象が日本に満ち,それが吟味もされず,当然のこととして受け入れられているかのようである。キモノ姿が街頭から消えたのは時の流れとしても,近年の調査結果に示されるように,大半の日本人が夜パジャマを着る習慣を身につけたのはサル真似,ここに極まったの感が深い。このサル真似が日本文化の低調を招いたのではないかと思われる。国民総生産がふえて各種のカルチュア教室が大繁盛だというのに,これこそ現代日本文化なりとして誇れるものは何も出てこない。なぜか。私たちが摂取したと信じるものが表層だけの疑似アメリカ文化に過ぎないからに違いなく,異文化の理解は言語の深奥に横たわる思想や理念にまで到達しなければならないのに外国語が不得手な日本人にはアメリカの精神面までは体得不能だからかもしれない。このような軽薄アメリカ化社会の現況も,もとを糾せばアメリカ軍に占領された原体験に行きつく。とくに「一億総ざんげ」の安易な概括と,いわゆる民主教育とに論者は一因を見出す。よく知られた私たちの歴史的健忘症に加え,戦前の日本と日本人とを一括排除する風潮は戦後世代に大きな便宜をもたらした。ために統治層は国民無視の過去を払拭して目前の私益追求に専念することが可能となり,拝金主義がおこって名誉と正論と主張がすたれた。言論界も同様である。既得権益集団による自虐傾向は事実の客観的再検討をいさぎよしとせず,教科書問題で異議をとなえた気骨の政治家4人まで,ヒステリックな感情論だけで役職罷免に追い込んだ。日本の主流マスコミの自虐はアメリカ言論界の日本人悪者論と対を成す。これもアメリカ軍日本占領の帰結であって「正義は常に勝ち,アメリカ人は常に正しい」小児的論理に短絡するものであるが,多くのアメリカ人はそれが実は冷徹な論理ではなくて,潜在欲求という不安な心理に根ざすものであることが分からないもようであり,この希求願望の前には不利な事実は事実であってもたびたび意図的に隠蔽されるか,あるいは歪曲される次第となる。このようなアメリカの一方的正義論も,また日本の「過去の価値観はすべて悪」一括も共に不合理であり,きわめて非科学的な対処だと思推される。

2 0 0 0 OA 考古学

著者
高橋健自 著
出版者
聚精堂
巻号頁・発行日
1913
著者
菅原 恵 北澤 一利
出版者
北海道教育大学
雑誌
釧路論集 : 北海道教育大学釧路分校研究報告 (ISSN:02878216)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.95-99, 2005-10-30

平成17年5月10日、介護保除法改正案が衆議院本会議で可決された。改正案の柱となったのは、要介護度が低い要支援・要介護1の人を対象に「新予防給付」を導入し、介護予防中心の筋力トレーニングや栄養指導を充実させることであった。そのねらいとして厚生労働省は、毎年10%ずつ増えている介護給村費の抑制と要支援・要介護1の認定者の増加を食い止めることを挙げている。これらの介護保険事業は、各市町村が地域の実情に応じた計画を立て、実施することとなっている。北海道教育大学釧路校保健体育科では、平成15年度より標茶町と協働して、同町で実施されている既存事業への参加や住民の健康・体カデータを保存管理し分析するシステムを開発するなど住民の健康管理のための合同事業を進めてきた。本稿では、標茶町で実施されている介護予防事業の実態について調査した結果を報告する。標茶町が実施した介護予防事業のうち、対象者の身体機能にはっきりと効果があったのは「転倒予防教室」であった。平成16年度に実施した転倒予防教室では、「レッグパワー測定」、「健脚度チェック」において、すべての参加者に15〜20%筋力向上効果が現れている。しかし、転倒予防教室以外の取り組みについては、はっきりした効果は得られなかった。今後もさらに重要視されていくであろう介護予防事業をよりいっそう効果的に展開していくためには、対象者へのフィードバックといった個人への対応も重要であるが、事業自体を評価していくシステムの必要性も高まっていくと考えられる。
著者
榎一雄
雑誌
東洋学報 / The Toyo Gakuho
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.590-604, 1936-08
著者
白間 綾 石口 彰
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.80, no.2, pp.114-122, 2009 (Released:2012-03-06)
参考文献数
21
被引用文献数
1 1

Does amodal completion occur homogeneously across the visual field? Rensink and Enns (1998) found that visual search for efficiently-detected fragments became inefficient when observers perceived the fragments as a partially-occluded version of a distractor due to a rapid completion process. We examined the effect of target eccentricity in Rensink and Enns's tasks and a few additional tasks by magnifying the stimuli in the peripheral visual field to compensate for the loss of spatial resolution (M-scaling; Rovamo & Virsu, 1979). We found that amodal completion disrupted the efficient search for the salient fragments (i.e., target) even when the target was presented at high eccentricity (within 17 deg). In addition, the configuration effect of the fragments, which produced amodal completion, increased with eccentricity while the same target was detected efficiently at the lowest eccentricity. This eccentricity effect is different from a previously-reported eccentricity effect where M-scaling was effective (Carrasco & Frieder, 1997). These findings indicate that the visual system has a basis for rapid completion across the visual field, but the stimulus representations constructed through amodal completion have eccentricity-dependent properties.
著者
中場 純子
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.10, no.18, pp.113-115, 2011-10-18

昨年5月、河原町駅から徒歩5分のところにオープンしたワインブラッスリー「シトロン ブレ」。入り口の脇にはガラス張りのワイン室があり、フランス産を中心に100種以上の銘柄が取り揃えてある。 ラタトゥイユやニース風サラダ、クロックムッシュなどの定番はもちろん、フランス風にアレンジした、一風変わった串揚げ料理も人気メニュー。

2 0 0 0 OA 小泉八雲全集

出版者
第一書房
巻号頁・発行日
vol.第1巻, 1926
著者
相馬 隆宏
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.86, pp.41-43, 2006-08

汚れの分解や殺菌といった効果を飛躍的に高める不思議な泡。それが、「マイクロバブル(微小気泡)」だ。水質浄化に威力を発揮し、発生方法の改良が進んだことで、家電製品への応用も始まった。 話は1983年にさかのぼる。三洋電機は、洗濯に使った水を再利用できる世界初の洗濯機「L(エル)プール」を開発した。
著者
半田 駿 板井 秀典 吉田 雄司
出版者
The Society of Exploration Geophysicists of Japan
雑誌
物理探査 (ISSN:09127984)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.191-199, 2008

電磁探査では地下空洞は探査困難な対象の一つであるが,鹿児島県では,崩壊の恐れがあるにもかかわらず位置や構造が正確には把握できていない地下壕が多数存在する。我々は,周波数1k~100kHzの高周波CSMT装置を用いて,これらの調査を実施している。その際,水平ループアンテナを用いて,ニアフィールド遷移域で探査を実施したところ,空洞の直上で,MT法で予測される値より大きな見掛比抵抗値が観測された。本研究ではこの現象を確認し,その原因を明らかにするために,差分法を用いた水平ループアンテナ(鉛直双極子磁場)による地下空洞(トンネル)の3次元電磁応答を計算した。得られた結果は次の通りである。<br>  1.トンネルによるニアフィールド遷移域での最大見掛比抵抗増加率は,ファーフィールド域に比べて大きくなる。<br>  2.遷移域での最大見掛比抵抗増加率は,トンネルの深さ(土被深度)によって決定され,土被深度がスキンデプス以下では周波数,大地の比抵抗値にほとんど依存しない。<br>  3.この増加率は土被深度がスキンデプス程度以上になると減少するが,ファーフィールド域に比べると緩やかである。そのため,ニアフィールド遷移域では広帯域で,トンネルによる高い見掛比抵抗値が観測できる。<br>  このような現象は,ニアフィールド遷移域で見掛比抵抗の増大がない鉛直ループアンテナ(水平双極子磁場)では生じず,水平ループアンテナ特有のものである。また,水平ループアンテナのこのような性質は,電磁探査では困難とされる地下空洞検出に効果的である。<br>
著者
丹生 潔
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.71, no.4, pp.219-228, 2008-08-25 (Released:2011-01-04)
参考文献数
33

第4種の基本粒子チャームを単独で含む素粒子「裸のチャーム粒子」は1971年に日本で, 両面塗布原子核乾板を用いた宇宙線実験で発見された. 米国の加速器実験で1974年にチャーム・反チャームの一対からなる「隠されたチャーム粒子」J/Ψが発見される3年も前のことである. 日本のグループは1975年には, 加速器で生成された人工の「裸のチャーム粒子」も発見し, また, 宇宙線反応で生成された荷電・中性両成分のチャーム粒子の間に数倍の寿命差があることを指摘した. その約10年後に, 原子核乾板と電磁測定器とを組み合わせた複合実験装置を用いて米国の加速器領域で行った精密実験で, この寿命差を再確認した. 更に, ヨーロッパの加速器を用いた別の複合実験で, 1個の反応で2組のチャーム粒子対計4個が同時発生する珍しい現象2例を発見した. これらは全てチャーム粒子研究の歴史の中で特筆されるべき成果である.
著者
大木 基裕 中野 正樹 酒井 崇之 関 雅樹
出版者
The Japanese Geotechnical Society
雑誌
地盤工学ジャーナル (ISSN:18806341)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.59-70, 2014

鉄道構造物の中でも既設盛土の耐震補強化は喫緊の課題であり,大規模崩壊の恐れのある盛土の耐震補強が行われている。本稿では,現行の鉄道技術基準に基づく盛土の耐震性能の考え方とこれまでの耐震補強の概要を示す。次に,3つの粘土地盤上の盛土を対象に,動的遠心模型実験,有限要素解析を実施し,地震時における盛土の破壊形態を確認し,ニューマーク法による変形予測の精度を検証する。実験や解析の結果,同一の支持地盤の強度であれば盛土が高くなるほど,また,同一の盛土高さであれば支持地盤の強度が小さくなるほど,破壊形態は,盛土主体から地盤も含む破壊形態へと移行し,変形レベルも大きくなる。また,盛土を主体とする円弧すべり状の破壊形態が生じたケースに対しニューマーク法を用いた結果,求められた沈下量は模型実験結果とほぼ等しくなった。簡便な耐震性能評価手法であるニューマーク法は,盛土の破壊形態を適切に考慮することにより沈下量の精度は高まり,設計において有用となることが示唆された。