著者
宮崎 博之 伊藤 翼 中山 浩 廣田 真史
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和元年度大会(札幌)学術講演論文集 第3巻 空調システム 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.209-212, 2019 (Released:2020-10-31)

個別分散空調は、室外機の設置状況(壁近傍、集中設置等)によっては、高温(冷房時)の吹出空気を吸込面から直接吸込むショートサーキットが生じ、能力が低下することが知られている。本研究では、室外機の設置状況、外気温度、負荷率によりショートサーキットがエアコンの性能に与える影響を定量的に把握することを目的にする。本報では環境試験室に建物壁や障害物を模擬した壁を設置し、室外機の吸込温度と外気温の関係について明らかにしたので報告する。
著者
伊藤 健吾 秋山 吉寛 近藤 高貴 岸 大弼
出版者
岐阜大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

希少種カワシンジュガイの保全のため,宿主魚を多く養殖している養魚場の活用を試みた。その結果,養魚場のような高密度で宿主魚が生息している環境であれば,ごく少数の母貝から吐出されるグロキディウム幼生であっても十分な個体群を維持できることが明らかになった。また,幼生の寄生による宿主魚への影響を調べたところ,本調査地におけるカワシンジュガイの個体群維持に必要なレベルの寄生数(宿主魚一尾当たり数百)では成長率及び生残率には影響がないことが示された。以上の結果,イシガイ目二枚貝の保全には,水産業のような宿主魚を高密度で養殖している場所を積極的に活用することが非常に効果的であることが明らかになった。
著者
伊藤 新一郎
出版者
一般社団法人 日本社会福祉学会
雑誌
社会福祉学 (ISSN:09110232)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.71-84, 2022-11-30 (Released:2023-03-01)
参考文献数
20
著者
井畑 真太朗 山口 智 菊池 友和 小内 愛 堀部 豪 伊藤 彰紀
出版者
公益社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.53-58, 2021 (Released:2021-10-28)
参考文献数
12

【目的】突発性難聴(以下SSNHL)は原因不明の感音性難聴である。高齢者で眩暈を伴う重度SSNHLでは、発症2週間以内に症状が改善しないと予後不良と言われている。今回、耳鼻科で予後不良と診断され発症約1ヶ月後より鍼治療を開始し聴力回復が認められた症例を経験したので報告する。 【症例】74歳女性、主訴:左難聴、既往歴:18年前右聴神経腫瘍の手術により右重度難聴、現病歴:X年10月4日から特に誘因なく左難聴を自覚、両側難聴になり、対話不能。同日耳鼻科を受診、左SSNHLと診断。鼓室内ステロイド注射を施行。X年10月13日より回転性眩暈出現、左SSNHLも改善せず、X年10月21日より当院神経耳科にて入院。重度感音難聴(grade4)を認め、同日から薬物療法、星状神経節ブロックを連日開始。X年10月30日、経過不良、また頸肩部の張り感を自覚した為、神経耳科より鍼治療の診療依頼。神経学的所見は左右難聴を認める以外は全て正常。板状筋、肩甲挙筋、僧帽筋に筋緊張。鍼治療方針は内耳の血流改善、頸肩部筋群緊張緩和を目的に天柱、風池、肩井及び左翳風に40mm16号鍼置鍼10分を入院中週3回、退院後週2回実施。評価はオージオグラムで測定。 【結果】初診時左91.3dB、右96.3dBの為、筆談で医療面接。1週間後左82.5dB右92.5dBと回復が認められ対話が可能となり、4ヶ月後の鍼治療終診時左68.8dB右86.3dBと回復した。聴力回復判定では回復(10-30dB未満改善)の値、重症度分類ではgrade4→grade3に回復した。 【考察および結語】本症例は、頸肩部の鍼治療で、内耳動脈を介して蝸牛の血流及び有毛細胞に何らかの影響を及ぼしたものと考える。以上より、今後、予後不良の重度SSNHL患者に対して西洋医学的治療に追加する治療オプションとして鍼治療は有用性が高い可能性が示唆された。
著者
伊藤 貴之 大島 宏之 岡本 孝司
出版者
The Visualization Society of Japan
雑誌
可視化情報学会誌 (ISSN:09164731)
巻号頁・発行日
vol.31, no.122, pp.104-109, 2011 (Released:2013-02-23)
参考文献数
5

本稿では,原子力プラントの計測情報とシミュレーション結果に対して,階層型データおよび時系列データの可視化手法を適用したシステムを紹介する.本システムでは,数百,数千個の物理量が時系列データとして与えられることを仮定する.本システムでは,まずこれらの物理量を位置や単位系に基づいて階層的に分類し,「平安京ビュー」という階層型データ可視化手法を用いて可視化する.それと同時に,本システムでは「今昔物語」という時系列データ可視化手法を用いて,物理量の時系列変化も可視化する.本稿では,本システムによる可視化の例,およびユーザテスト結果を示し,本システムの有効性について議論する.
著者
伊藤 心二 吉住 朋晴
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.64, no.12, pp.595-602, 2023-12-01 (Released:2023-12-11)
参考文献数
25

肝臓領域での低侵襲手術として腹腔鏡下肝切除術が定着してきた.2022年4月にロボット支援下肝切除術が保険収載され,安全な導入のため,厳格な施設基準および日本肝胆膵外科学会と日本内視鏡外科学会からの指針が提言され,学会認定プロクターの基準を定めている.ロボットでの精密な手術手技は,より安全性の高い肝切除術を実施できることが期待されている.一方でロボット手技のlearning curveの克服,短期・長期成績の観点からの前向き症例登録によるエビデンスの確立など,ロボット支援下肝切除術の普及にむけての課題は多い.
著者
今井 匠太朗 淺田 義和 伊藤 彰 片野坂 俊樹 白鳥 成彦 高松 邦彦 松本 清 森 雅生
出版者
日本インスティテューショナル・リサーチ協会
雑誌
大学情報・機関調査研究集会 論文集 第12回大学情報・機関調査研究集会 論文集 (ISSN:24363065)
巻号頁・発行日
pp.66-71, 2023-11-19 (Released:2023-11-24)

データの可視化や分析の知識はIR担当者に必要な素養の1つである。効果的な意思決定のためには適切に処理されたデータ分析が重要であるが、このような能力に長けた人材は不足しており、IRの普及を困難にしている。この状況を踏まえ、IRで実践的に利用するデータサンプルを提供し、IRスキルの涵養や質向上を目指すプラットフォームを立ち上げる。データサンプルは合成データを配布し利用可能とする。この合成データに基づいたデータ分析のサンプルや教材の配布、またデータそのものの改善等を集約し、 IR人材の育成とその質向上を目指す。本稿では、プラットフォーム立ち上げの背景からコンセプト、将来構想について論述する。
著者
小野 雄一郎 小野 真義 伊藤 岳 佐野 秀 宮本 哲也 当麻 美樹
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.253-256, 2013-04-01 (Released:2013-05-14)
参考文献数
11

インフルエンザA/H1N1pdm09による重症病態は数多く報告されている。インフルエンザ感染に劇症型A群溶連菌感染症,血球貪食症候群を併発した1例を報告する。症例は24歳の男性。高熱,意識障害で前医を受診,精査の結果,インフルエンザ感染による多臓器障害と診断され,当院に紹介搬送となった。来院時,呼吸不全・循環不全を呈しており,心機能の著明な低下も認めたため,人工呼吸器管理,補助循環を導入した。また,臨床所見から血球貪食症候群を併発していると判断し,免疫抑制療法や血漿交換を施行したが,溶連菌菌血症も併発し,救命することができなかった。死後の骨髄検体で血球貪食像や溶連菌の組織浸潤を認めた。インフルエンザは日常診療でしばしば遭遇する疾患であるが,ときに致死的な合併症をひき起こすため,注意すべきである。
著者
伊藤 浩
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.108, no.9, pp.1902-1911, 2019-09-10 (Released:2020-09-10)
参考文献数
55
著者
伊藤 真一 大塲 佑哉 渡辺 洋子
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.131-138, 2023 (Released:2023-06-30)
参考文献数
29

We experimentally studied the influence of sex and gender, that is, the participant’s sex, gender of the participant’s avatar, and gender of the opponent’s avatar, on personal space in virtual reality. In more than half of the cases, significant differences were observed in the influence of the gender of the opponent’s avatar. In addition, females were more influenced by the gender of the opponent’s avatar than males, and males were less likely to be influenced by the gender of the opponent’s avatar when using a female avatar.
著者
馬場 みちえ 西田 和子 藤丸 知子 兒玉 尚子 伊藤 直子 今村 桃子 津山 佳子
出版者
一般社団法人 日本地域看護学会
雑誌
日本地域看護学会誌 (ISSN:13469657)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.63-71, 2008-03-25 (Released:2017-04-20)

看護師の喫煙率は高いといわれ,看護学生時代に喫煙開始する人が多いと報告されており,看護学生時代の禁煙支援は重要なことである.本研究では,女子看護学生の喫煙習慣と性格特性の関連について検討を行った.性格特性の測定にはMPI性格調査票を用い,喫煙者と禁煙者は,非喫煙者と比較すると外向的であった.喫煙者は,神経質傾向がみられ,精神的健康度を測定するGHQ28ではストレスが高くなっていた.しかし禁煙者では神経質傾向がなくストレスは低かった.また禁煙ステージ別にみると,喫煙者の関心期,準備期と禁煙者の性格特性は類似していた.看護学生時代の禁煙支援あるいは喫煙防止教育には,性格特性を踏まえて行う必要があることが示唆された.禁煙教育は喫煙者にはもちろんであるが,禁煙者が再度喫煙者へ移行しないよう,禁煙者も含めて支援することが重要である.
著者
亀井 千那 伊藤 慶 早川 沙羅 鄭 陽 鈴木 梢 東 有佳里 田中 桂子
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.13-17, 2021 (Released:2021-01-26)
参考文献数
7
被引用文献数
1

肝腫瘍に対する緩和照射はその有用性を示唆する研究が散見されるものの,本邦では症例報告すら乏しい状況である.本研究の目的は,肝腫瘍由来の疼痛に対する緩和照射の効果を明らかにすることである.2014年12月から2016年11月の間に都立駒込病院で,原発性もしくは転移性肝腫瘍が原因と考えられる疼痛に対して肝臓への緩和照射を行った症例を後方視的に検討した.計15症例が8Gy1分割の緩和照射を受けており,照射前後で疼痛のNumeric Rating Scale(NRS)を評価していた12例全例で低下を認めた.Grade 3以上の急性期有害事象はみられなかった.肝腫瘍由来の疼痛に対する緩和照射は,症状の緩和に有効で忍容性もある可能性が示唆された.
著者
伊藤 雅広 奥村 拓朗 岡出 美則 近藤 智靖
出版者
日本スポーツ教育学会
雑誌
スポーツ教育学研究 (ISSN:09118845)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.53-69, 2022-11-30 (Released:2023-02-28)
参考文献数
27

The purpose of this study was to conduct a lesson unit for fourth graders focusing on divergent and convergent thinking in flag football strategy planning, and to analyze changes in the students’ strategy planning before and after the lesson unit. The participants were 64 fourth-grade students. We conducted a paper-based strategies planning test before and after a lesson unit consisting of eight flag football physical education (PE) classes. During the first half of the lesson unit, we set goals for students to present their ideas and plan various strategies, and during the second half, we provided specialized instructions in selecting and modifying effective strategies. The strategies planning test was analyzed from the perspectives of divergent thinking i.e., number and concreteness of plans, and convergent thinking i.e., number and appropriateness of plans.The main results following the strategies planning test are below:(1) The number of strategies planned by the students increased.(2) Furthermore, the number of strategies on how to decoy players and the defensive players’ moves led to an increase in the percentage of concrete strategies.(3) The percentage of strategies on attacking places without defensive players increased.These results confirmed that the students were planning more concrete strategies through the lesson unit and thus, their divergent thinking had improved. In addition, the students came together to plan a strategy, assuming they would attack a place without defensive players and thus, their convergent thinking had improved. Therefore, it can be said that the lesson unit was an example of effective methods to promote divergent and convergent thinking of strategy planning by children.
著者
伊藤 瑞規 水谷 泰彰 渡辺 宏久 植田 晃広 島 さゆり 外山 宏
出版者
藤田医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2021-04-01

多系統萎縮症(MSA)の突然死に対してセロトニン神経の関与が疑われており、その評価は極めて重要であると思われるが、現在のところ、生体内でセロトニン神経を評価できる方法は、髄液でのセロトニン代謝産物である5-HIAAの測定や、セロトニントランスポーターPETしか存在しない。髄液における5-HIAAの評価は、侵襲的な検査である髄液採取が必要であり、セロトニントランスポーターPETは、PETの専門機関でしか評価できない。そのため、日常診療レベルで使用されているドパミントランスポーターSPECTを用いてセロトニン神経が評価できないかを検討することとした。
著者
藤井 久美子 小伊藤 亜希子 趙 玟姃
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.79, no.706, pp.2621-2629, 2014-12-30 (Released:2015-01-30)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

The purpose of this report is to highlight the increased need that married women have for personal space within their residences, and to discuss suitable locations for such space in the house plan from a lifestyle perspective. A strong need exists to maintain their own personal workspace in their home. It is not always a room, but sometimes it can be located in a corner of the living room or bedroom. There are two primary needs that govern the placement of the personal space, both of which relate deeply with their responsibility to perform housework and provide childcare. They are “the need to be separate from” and “the need to be adjacent to” the living room.
著者
伊藤 俊彦 橋爪 克己 藤田 直子
出版者
秋田県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

A. luchuensisが生成するグルコアミラーゼは、生デンプン結合ドメインを有するグルコアミラーゼの働きにより超高アミロース米を消化することを明らかにした。また、難消化性米を原料米とし、A. oryzaeで作成した麹は超高アミロース米を消化することを明らかにした。さらに、A. oryzaeが生成する難消化性デンプン分解酵素は、α-アミラーゼ及びグルコアミラーゼであることを明らかにした。しかし、グルコアミラーゼはpIの異なる3種の酵素が見出されており、これらの詳細な検討は今後の課題である。
著者
伊藤 秀明
出版者
公益社団法人 日本語教育学会
雑誌
日本語教育 (ISSN:03894037)
巻号頁・発行日
vol.168, pp.55-62, 2017 (Released:2019-12-26)
参考文献数
7

日本語の多様な文字体系における読字能力の評価尺度の欠如は,学習者の動機づけや課題遂行型の試験の内容的妥当性に影響を与える。しかし,この読字能力の記述化については現在まで必要性が議論されてこず,CEFRやJFSなどの言語教育スタンダードにおいても読字能力が一体何を示すのか,具体的に示されてこなかった。そこで本稿ではCEFR/JFSの拡張・精緻化の観点を前提に,CEFR/JFS の他の言語構造的能力の能力記述文を参考に熟達度別の特徴を洗い出し,今後,拡張・精緻化を図っていくための熟達度別の読字能力の能力記述文の試案の作成を行った。本稿が示した読字能力の能力記述文の試案は今後の議論の余地を残したものであるが,現在までまったく示されていなかった読字能力の能力記述文を具体的に提示することで,より詳細な読字能力の調査・記述への貢献を目指した。
著者
松橋 博美 菊地 友佳子 伊藤 崇由 林 昭宏
出版者
一般社団法人 日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.293-300, 2017-03-18 (Released:2017-04-12)
参考文献数
12

エチレンの生成について高校化学の教科書では, 加熱した濃硫酸にエタノールを滴下するという実験方法が紹介されている。しかし, 濃硫酸の扱いや実験に危険が伴うため, あまり普及していない。エチレンの生成と脂肪族炭化水素の性質に関する実験について, 酸化アルミニウムやYゼオライトならびにベータゼオライトを触媒として用いる方法が報告されている。ゼオライトは一般には入手が難しいことを考慮し, これらに代わりホームセンターなどで購入可能なゼオライトの適用について検討した。その結果, 園芸用や調理用として市販されているゼオライトが使用可能であることが明らかとなった。また, 高校での実践により, 実験教材としての有効性が確認された。
著者
宮川 美知子 伊藤 隆一 林 泉彦 辻 祐一郎 津田 隆 神川 晃 佐藤 德枝 沼口 俊介 野間 清司 宮下 理夫 三澤 正弘 泉 裕之 松裏 裕行 塙 佳生
出版者
公益社団法人 日本小児科医会
雑誌
日本小児科医会会報 (ISSN:09121781)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.230-234, 2021 (Released:2021-12-07)
参考文献数
9

いくつかの自治体で救急受診に際しての電話相談事業が活用され,軽症児(者)の救急外来受診や不急の救急車出動の抑制に効果を挙げている。代表的な事業は「#7119救急安心センター事業」と「#8000子ども医療電話相談事業」であるが,前者は総務省の所管,後者は厚生労働省の所管と異なる。運用状況も自治体によって違うことから,東京小児科医会小児救急部では,「日本小児科医会#8000情報収集分析事業ワーキンググループ」と相談・協力して,本会が#7119事業もしくは別番号で同様の事業を行っていると把握している19の自治体の小児科医会にアンケートを実施,運用実態を調査した。アンケートの回収率は100%で,集計の結果,消防庁などの行政が直接職員を雇用して運用している自治体は少なく,多くはその自治体以外に拠点がある民間業者に委託していることがわかった。また,1つの業者が複数の自治体から受託している場合もみられた。アンケート結果を検討し,各自治体内で抱える本事業運用上の問題点や課題,#8000との関係などを考察した。現在同様の事業を実施している地域や,今後#7119が行われる予定の地域への情報提供になると考えた。
著者
窪田 悠一 原田 勝孝 伊藤 岳
出版者
日本大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2019-06-28

本研究は、歴史事象の現代社会における影響を考察の対象とし、超長期的因果関係の分析 に基づく新たな実証的社会科学研究を提唱することを目的とする。特にここでは、戊辰戦 争における戦闘や暴力の遺産が現代日本政治経済に与える影響について実証データを収集 しながら考察する。この目的のために本研究では、a) 戊辰戦争における戦闘・暴力の発生 メカニズムの解明、b) そうした政治暴力と現代市民の政治意識・行動、また経済活動の関 係性の分析を行う。