著者
古川 勉寛 藤原 孝之 上條 正義 村上 裕亮
出版者
Japan Society of Kansei Engineering
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18845258)
巻号頁・発行日
pp.TJSKE-D-15-00008, (Released:2015-07-24)
参考文献数
32

The objectives of this research are to implement the examination and the analysis of the utterances that accompany movements, and to elucidate whether these utterances are likely to be applied as movement-support technology. In the first phase of the field survey, we studied changes in the rate of vocal output with changes in the height of a platform to stand on; then, in the second phase of the survey, we investigated the influence exerted by vocal output or the absence thereof on walking ease and Maximum Walking Speed (MWS). In the analytical study, we observed excitation levels of spinal motor cells in healthy adults using H-wave. It is suggested by the results that (1) the rate of vocalization changes, (2) MWS is not improved, (3) the ease of walking is affected, and (4) the level of stimulation of spinal cord motor cells is increased.
著者
古川 弘子
出版者
日本通訳翻訳学会
雑誌
通訳翻訳研究 (ISSN:18837522)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.77-96, 2021 (Released:2022-05-09)
参考文献数
56

This study analyses the Japanese translation of Our Bodies, Ourselves (The Boston Women’s Health Book Collective, 1984). Our Bodies, Ourselves was an epoch-making text, as it advocated reproductive health and rights, 20 years before the Cairo Declaration defined them. The book has played an important role in women’s health worldwide—it has sold around 4.5 million copies and has been translated into thirty languages all over the world (Bessaïh & Bogic, 2020, p. 520). The Japanese translation Karada, Watashitachijishin (Our Bodies, Ourselves Japanese Translation Group, 1988) is worth exploring because it not only introduced the notion of reproductive health and rights to Japan, but it also provided a voice for Japanese women. Therefore, this study will conduct a comparative analysis of the source and target texts, to investigate the attempts, from a feminist translation perspective, to capture the original in the Japanese version.
著者
西口 麻奈 渡邊 有史 上中 智香子 古川 福実 小森 涼子 安井 昌彰 村田 顕也 伊東 秀文 立石 千晴 鶴田 大輔 石井 則久 金澤 伸雄
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.126, no.13, pp.2433-2439, 2016-12-20 (Released:2016-12-20)
参考文献数
14
被引用文献数
1

大阪府出身の74歳男性.65歳時に四肢の異常感覚が出現し,67歳頃から歩行困難となった.70歳時に顔面と四肢に環状・不整形の浸潤性紅斑が出現し,73歳時に皮膚病理所見と血中ACE高値からサルコイドーシスと診断され,以前から腎障害に対して内服していたプレドニゾロンを継続した.74歳時に当院神経内科に入院し多発性単神経炎と診断され,皮疹について当科紹介となった.兎眼を呈し,皮膚スメア検査と病理組織のFite染色にて多数のらい菌を認め,多菌型ハンセン病と診断した.多剤併用療法にてスメア菌量は減少したが,血中ACE値上昇を伴って皮疹と神経症状が徐々に悪化したため,1型らい反応と診断しプレドニゾロンを増量した.
著者
古川 不可知
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第57回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.A10, 2023 (Released:2023-06-19)

本発表の目的は、日本における一般登山とキャンプの実践を取り上げ、「戸外outdoor」にあることが持つ意味と、そこから想像される理念的な「ホーム」について考察することである。具体的には、①戸外と人類学がどのような関わりのもとにあるのかを整理する。②現代日本のアウトドア観光における語りと実践を、登山とキャンプを対比しつつ報告する。③あるべきホームが戸外からどのように想像されているのかを論じる。
著者
古川 智恵子 中田 明美 フルカワ ナカタ C. FURUKAWA A. NAKATA
雑誌
名古屋女子大学紀要 = Journal of the Nagoya Women's College
巻号頁・発行日
vol.31, pp.1-12, 1985-03-01

"現代のように,上に衣服を着ける社会では,褌は下着として軽視されやすいが,本来は前布によって紐衣を飾るハレの衣装であった.従って,わが国においても,昭和初期頃まで漁山村を問わず,仕事着として用いられていた事は,納得のいく事である.人間は権力を現わす手段の一つとして衣を用いてその形を変え,幾多の装飾を施してきた.しかし,褌は表着のめまぐるしい変化に対して,簡略化される事はあっても,大きく変化する事はなかった.それは,褌が人間工学的な機能美を最も追求した「衣」だったからである.シンプルな衣によってアピールするには,素材が一番重要なポイントである.従って,長い歴史の中で木綿だけでなく,絹羽二重や縮緬等の高価な素材も用いられるようになったのである.褌は,現在のファッションの動向である,最小限度という「ミニマル」の真髄を何千年もの間保ち続け,生きた日本文化を今日に伝える貴重な文化財である.伝統ある褌の形態や機能性は,時代の新しい息吹きを吹きこまれながら,若者の下着やビキニに,今後も脈々と生き続けていくであろう.褌のルーツを探る事によって日本文化の一端にふれ,愛着やいとおしさを覚えるものである."
著者
小池 亜子 古川 敦子
出版者
公益社団法人 日本語教育学会
雑誌
日本語教育 (ISSN:03894037)
巻号頁・発行日
vol.172, pp.88-101, 2019 (Released:2021-04-26)
参考文献数
16

学校教員の現職研修では教員の主体的な計画による研修の推進が求められている。日本語指導に関する教員研修については,学習項目の提示や教育実践を基盤とする研修方法の提言があるが,事例研究は少ない。本研究では,教員の自主的・主体的研修活動である「自主研究班活動」と市教育委員会主催の「市教委研修」とを関連づけて研修を行っている群馬県伊勢崎市の約5年間の取り組みを対象として,市教委研修の内容や方法の変化とその要因を考察した。その結果,自主研究班活動に参加した教員が指導主事とともに市教委研修を企画し運営することにより,地域の教育課題や教員自身の実践上の課題に基づくワークショップを中心とした課題解決型の研修へと変化する道筋が示された。自らの実践に即して教員自身が研修の内容を企画し運営する「ボトムアップ型」の研修の促進要因として,活動を推進する教員の思考と管理職からの助言が影響を与えていることが示唆された。
著者
北川 洋子 北原 哲 田村 悦代 古川 太一 松村 優子
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.213-219, 2001-07-20 (Released:2010-06-22)
参考文献数
15
被引用文献数
2 3

発声時仮声帯も振動する仮声帯発声について, 自験例の音声治療経過を過去の文献と比較し報告した.症例は66歳の男性で, 嗄声を主訴とし来院した.軽度の声帯溝症を伴った仮声帯発声の診断で, 喉頭ファイバースコープを用いた視覚的フィードバック法および音声訓練を実施した.初診より90日後の最終評価では仮声帯の接近は解消され, 声帯による声門閉鎖が得られ, 音声も良好となった.GRBAS評価においては全般的嗄声度Gは2から0へと改善し, ソナグラムの分析でも倍音波形の振幅が大きくなり, 櫛型の明瞭な調波構造となった.本例の仮声帯発声の原因は声帯溝症による声門閉鎖不全を代償するものと考えられた.ファイバースコープでの発声運動の視覚的フィードバック, 音声治療手技が有効であった.当院の仮声帯発声の症例は発声障害患者400例に対して5例, 1.2%であり他の文献と一致していた.
著者
古川 康一
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.263-264, 2009 (Released:2010-09-10)
著者
水上 恵美 小田 晃司 番場 孝 野中 潤 今井 明 古川 征治
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.6, pp.559-563, 2002-12-10 (Released:2011-03-04)
参考文献数
22
被引用文献数
1

The concomitant use of oral iron preparations and antacids causes iron to form macromolecular polymer thereby reducing its absorption as a result of a pH elevation in the stomach. We measured the Iron recovery after ultrafiltration to assess macromolecular polymer using sodium ferrous citrate (SFC) and ferrous sulfate (FS) preparations plus eight types of antacids Aluminum hydroxide (Al), Magnesium oxide (Mg), Calcium carbonate (Ca), and Sodium bicarbonate (NaHCO3) preparations and four combinations.The samples were mixed under two conditions : (1) a mixture of the maximum single oral dose of each iron preparation and an antacid dissolved in a hydrochloric acid solution adjusted to various pH levels (4, 5, 6, 7, 8, and 9) (2) pH not adjusted. Iron recovery rate was measured using the O-phenanthroline method after ultrafiltration (fractions with a molecular weight of 10, 000).As a result, we obtained the following results : (1) the iron recovery rate decreased according to elevation of pH. In addition, macromolecular polymer formation was pH dependent. The iron recovery rate of FS when mixed with all antacids except Mg was less than 60 % at a pH of 7. The iron recovery rate of SFC was not less than 60% at a pH of 7 with any antacid. (2) the iron recovery rate of FS when mixed with Ca, NaHCO3, the Al + Mg combination and Mg was less than 60%. The iron recovery rate of SFC was less than 60 % with only Mg.FS formed macromolecular polymer in the presence of Ca, NaHCO3, the Al+Mg combination and Mg. As a result, the iron absorption was suggested to decrease when FS was administered with these antacids. SFC showed little formation of macromolecular polymer in the presence of antacids, and it was therefore suggested that the absorption would only be slightly influenced by the concomitant use of SFC with antacids. Therefore, the formation of macromolecular polymers differed between the two oral iron preparations, FS and SFC, when mixed with antacids. These findings suggest that iron absorption may differ between FS and SFC in concomitant use with antacids.

3 0 0 0 OA 絵入智慧の環

著者
古川正雄 著
出版者
古川正雄
巻号頁・発行日
vol.初編上 詞の巻, 1873
著者
池田 浩 古川 久敬
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.145-156, 2005 (Released:2006-02-18)
参考文献数
38
被引用文献数
3

本研究では,リーダー行動に関わる自信を検討した。リーダーの自信を「リーダーとして必要とされる役割行動を確実に実行できると考える度合い」と定義し,それを測定するための測度を開発した。企業組織の管理者170名から得られた回答をもとに因子分析を施した結果,「他者との関係性領域」に関する自信因子(“メンバーの育成支援”,“メンバーとの関係構築”,“組織内外からの支援取り付け”)と「課題遂行領域」に関する自信因子(“メンバーへの権限委譲”,“問題対処行動”,“職場内での目標設定”,“革新行動”)の合計7因子が確認された。また,これらの各因子は十分な信頼性と適切な基準関連妥当性を持つことが明らかになった。最後に,高い自信を有するリーダーのマネジメント志向性について検討した。
著者
松尾 剛 菅 満春 古川 健一 住山 琢哉 榎本 弘 坂口 圭祐
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.549-554, 2017 (Released:2018-05-15)
参考文献数
19

軽量性と生産性に優れるランダム配向型熱可塑性CFRPの面外損傷挙動を有限要素モデルに適切に設定し,クラッシュボックスの軸圧潰挙動を数値解析したところ,落錘試験によるエネルギー吸収(EA)性能と,逐次的な層間破壊モードを精度良く再現できた.この結果を用いて,EA性能と材料特性の関係性について考察した.