著者
宮崎 裕助
出版者
新潟大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、当該研究者がこれまで独自に練り上げてきたテレコミュニケーション概念の視点から、その民主主義論の討議倫理的な可能性を解明し、デリダの民主主義概念の系譜学の意義を提示することができた。
著者
西川 伸一 樽井 寛 伊藤 光宏 錦織 千佳子 松井 利充 永井 謙一 宮崎 泰司 伊藤 仁也
出版者
独立行政法人理化学研究所
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2008

MDSに脱メチル化剤が大きな期待を集めているが、作用機序については不明だ。本研究では、最終的に4人の患者さんの骨髄から得たCD34陽性ブラスト細胞について、治療前後経時的にゲノムワイドにメチロームと遺伝子発現を解析した。まず、正常、DCMD1, RAEB2と悪性度が進むに連れて、プロモーター領域のメチル化が上昇する傾向を見る事が出来た。また、メチル化の変化が見られた遺伝子でも、極めて限られた転写調節領域が特異的に、転写のメカニズムと連携してメチル化が行われている事がわかった。この遺伝子リストには白血病に深く関わる多くの遺伝子が存在していた。
著者
野間口 雅子 宮崎 恭行 足立 昭夫
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

HIV-1 Vif とAPOBEC3Gとの拮抗はウイルス複製にとってcriticalである。HIV-1の馴化・適応研究から、SLSA1を含むスプライシングアクセプター1近傍の領域(SA1prox)に自然に存在する1塩基置換によりウイルス複製能が変動することを見出した。本研究では、このようなウイルス複製能の変動が、Vif発現量の増減により起こることを明らかにした。さらに、Vif低発現変異体の馴化実験により、vif mRNA産生に関与するSA1prox以外のゲノム領域が存在すること、また、APOBEC3Gにより強力に複製が抑制される環境下でも、HIV-1が極めて高い適応能力を持つことが示された。
著者
伊藤 安 三浦 弘之 石田 義夫 加藤 光雄 安部 竜郎 宮崎 昌久
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.11, no.5, pp.191-194, 1964-05-15 (Released:2010-01-20)
参考文献数
7

肉質を軟化せしめる目的で,屠殺前の老廃ホルスタイン牛(体重約370kg)にパパインを静脈注射(1,500単位)し,屠殺解体後の肉質について対照区と比較したところ,官能試験の結果からは軟化効果のあることわかった。またその裏付けとして行なった理化学的分析の結果からも,パパイン注射が肉質に好ましい結果を与えることが明らかとなった。
著者
宮崎東洋
雑誌
ペインクリニック
巻号頁・発行日
vol.11, pp.734-735, 1990
被引用文献数
1
著者
宮崎 英樹 笠谷 岳士
出版者
独立行政法人物質・材料研究機構
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

過去のものとなったテレビジョン撮像管技術を現代のナノ材料・ナノ計測技術で蘇らせ、表面近傍の光学像を分解能62nm、無染色で撮像する電子走査型超解像光学顕微鏡を開発した。光電子放出に伴う蓄積帯電電荷を読み出すアイコノスコープ方式と、蛍光点を走査して試料を照明するフライングスポットスキャナ方式の構築を目指した。前者については研究期間内に完成形を示すことはできなかったが、後者は市販の走査電子顕微鏡に組み込めるユニットの開発まで成功した。生きた細胞の観察を可能とする環境セルを開発し、位相物体が無染色で撮像できる原理がパーセル効果に由来することを明らかにし、実際に生きたままのヒト肺細胞の観察に成功した。
著者
宮崎 幸生 山田 松治 板倉 稔
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.140-148, 1991-02-15
被引用文献数
1

本論文では 事務処理分野のソフトウェアを対象に 設計作業の進展と共に段階的に正確さを増すと考えられる3種類のソフトウェア規模見積りモデルの概念と 回帰式を用いてこのモデルの係数値を決定する方法を提案する次に この3種類のうち2種類のモデルについて提案する方法により係数値を決定し 回帰式に使用したデータで評価する限りは 一般的方法より正確度の高いモデルが作成できることを示すまた 同時にモデルが段階的に正確さを増すことも示す段階的規模見積りモデルの入力は 画面数 幌票数 ファイル数であるファイル数の数え方の詳細度により 概算 中間 詳細の3種類のモデルがある規模見積りは開発の初期にわかる少数の入力変数により見積もることが理想である主にこの理由により 画面や帳票の項目数はモデルに用いていないこの点とファイル数の数え方を明確にし その詳細度により3種類の段階的なモデルがある点が 既存のファンクションポイント法^6)などと大きく異なる点である規模や工数の見積りモデルの正確度を評価する際には これらの実績値がシステムにより大きく変わるため 相対誤差が一般に使われる一方 モデルの係数値を回帰式により決定する際には 絶対誤差の二乗和を最小にする通常の最小二乗法が用いられるこのため モデルの正確度が向上しないという問題がある本稿で提案する係数値の決定方法は この問題を解決するため 相対誤差の二乗和を最小にする方法を使う
著者
根立 研介 中村 俊春 平川 佳世 武笠 朗 深谷 訓子 皿井 舞 武笠 朗 田島 達也 深谷 訓子 劔持 あずさ 皿井 舞 宮崎 もも 中尾 優衣
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

平成22年度は、研究代表者の根立は、8月下旬から9月初旬にロンドン・大英博物館、ウィーン・応用美術館、ケルン・東洋美術館を、また12月下旬中国・寧波・寧波市博物館及び蘇州・蘇州市博物館等を訪れ、日本の鎌倉・江戸時代の彫刻及び日本の古代・中世彫刻の規範である中国の南北朝・唐・宋彫刻の調査を実施し、資料収集を行った。また、国内では、霊験仏として名高く、模刻も盛んに行われた奈良・長谷寺十一面観音像の室町時代の模刻像の調査(於鳥取県倉吉市・長谷寺)等を実施した。分担者の中村は、昨年度に引き続き、西洋バロック美術の模倣と創造の問題に関して資料収集を行った。また、21年度から分担者となった平川は、9月にルーブル美術館(パリ)、サバウラ美術館(トリノ)、ドーリア・アンフィーリ美術館(ローマ)を訪れ、ルネサンス以降イタリアの宮殿装飾として定着した古代ローマの表象において北方ヨーロッパにおける伝播を確認する調査を実施した。連携研究者は、個々人のテーマを進展させたが、特に武笠朗は昨年度に引き続き、善光寺式三尊像の模刻を巡る研究を進展させた。なお、研究代表者根立は、本研究のテーマとも密接に関わる霊験仏の問題を『美術フォーラム21』22号(2010年11月発行)で特集として編集するとともに、根立、武笠が論考を発表した。なお、最終年度に入った本研究の成果を検討する研究会を、10月3日に実施し(第二回目は、東日本大震災の影響もあり中止となった)、活発な意見交換を行った。また、3月下旬には、研究代表者・同分担者・連携研究者8人の研究成果の論文を掲載し、この科研を総括する報告書を刊行した。
著者
嶋田 善夫 宮崎 孝正
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会和文論文誌 (ISSN:13472879)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.167-178, 2006-09-25 (Released:2010-01-21)
参考文献数
21

In order to analyze large amounts of trouble information of overseas nuclear power plants, it is necessary to select information that is significant in terms of both safety and reliability. In this research, a method of efficiently and simply classifying degrees of importance of components in terms of safety and reliability while paying attention to root-cause components appearing in the information was developed. Regarding safety, the reactor core damage frequency (CDF), which is used in the probabilistic analysis of a reactor, was used. Regarding reliability, the automatic plant trip probability (APTP), which is used in the probabilistic analysis of automatic reactor trips, was used. These two aspects were reflected in the development of criteria for classifying degrees of importance of components. By applying these criteria, a method of quantitatively and simply judging the significance of trouble information of overseas nuclear power plants was developed.
著者
宮崎 慶輔 新 聖子 千徳 英一
出版者
公益社団法人 日本工学教育協会
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.4_59-4_63, 2014 (Released:2014-08-07)
参考文献数
8

In Kanazawa Institute of Technology (KIT) , students are taking a lecture on Creative Experiment as a basic practical skill subject. The aim is the training of independently acting and thinking individuals. Attendance students devise an experiment theme themselves and are designing the experiment for measuring the factor which influences a phenomenon. In this report, the instance for which a student utilized patent information as references in the design of an experiment is introduced, and it discusses about the literature information which a teacher should show to students further.
著者
佐藤 由美 玄 善允 弘谷 多喜夫 佐野 通夫 李 正連 宮崎 聖子 磯田 一雄 仲村 修 鈴木 常勝 前田 均 上田 崇仁
出版者
埼玉工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

日本統治下の台湾や朝鮮では、学校教育を受けることのできる子どもたちは限られていた。その機会に恵まれた子どもたちでさえも、その期間は限定されていたが、子どもたちは学校以外でもさまざまな学びを経験したはずである。そこで私たちは学校教育以外の場で、子どもたちがどのような学びを経験したのか、その様相に焦点を当て多様性を明らかにした。例えば、社会教育(伝統教育機関、夜学や国語保育園など)、サブカルチャー(児童文学、紙芝居、ラジオ、労働、遊び)の中での彼らの学びである。資料としては、当時の政策文書や新聞雑誌、インタビュー調査の記録を用いた。
著者
宮崎 雅雄
出版者
岩手大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

ネコは、同種の尿を嗅ぐと、頭を持ち上げ口を半開きにして恍惚とした表情を提示する。これはフレーメンと呼ばれる本能行動である。フレーメンが単純で再現性の良い本能行動であり、ネコの脳が齧歯類より高次で霊長類ほど複雑になっていない点に着目し、フレーメンを行動レベルから分子レベルまで研究して、高次な動物の本能行動の発動機序を解明するための研究基盤を構築した。
著者
宮崎 収兄 大塚 真吾 高久 雅生
出版者
千葉工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

フリーペーパーやテレビなど、身近なメディアからの情報をもとにインターネットへアクセスを行うユーザの行動解析や分析を行った。その結果から、ウェブ空間と実世界を動く人々の行動パターンを明らかにし、ウェブ空間における紙メディアなど実世界の影響力を分析することができた。
著者
宮崎賢一 編
出版者
学海指針社
巻号頁・発行日
vol.上之巻, 1904
著者
稲葉 洋 瀧 剛志 宮崎 慎也 長谷川 純一 肥田 満裕 北川 薫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.433, pp.37-42, 2005-11-17
被引用文献数
5

本論文では, スポーツ動作分析の支援を目的とした人体センシング情報の可視化提示法について述べる.スポーツにおける打撃動作や投球動作の分析は, 筋電位などの運動機能情報を動作フォーム映像と比較しながら行われることが多い.本方法は, 動作中の人物の各要所部位で計測した筋電位値を, 人体骨格を表す3Dモデル上に色の差異として表示し, それをアニメーションとして提示する.これにより, 動作フォームの変化に伴う各筋肉の負荷状態とその時間変化を, 視覚的に理解することが可能となる.
著者
冨田 恭治 高倉 義典 宮崎 潔
出版者
金原出版
雑誌
整形・災害外科 (ISSN:03874095)
巻号頁・発行日
vol.48, no.9, pp.1069-1072, 2005-08
被引用文献数
1 2
著者
宮崎 良文 池井 晴美 宋 チョロン
出版者
日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.122-135, 2014 (Released:2014-05-24)
参考文献数
46
被引用文献数
4 23

There has been growing attention on the effects of forest on physiological relaxation and immune recovery, particularly in forest medicine research, from a perspective of preventive medicine. Japan is a world leader in the accumulation of scientific data on forest medicine research. In this review, we summarize the research that has been conducted in this area since 1992. We conducted field experiment, involving 420 subjects at 35 different forests throughout Japan. After sitting in natural surroundings, these subjects showed decrease in the following physiological parameters compared with those in an urban control group: 12.4% decrease in the cortisol level, 7.0% decrease in sympathetic nervous activity, 1.4% decrease in systolic blood pressure, and 5.8% decrease in heart rate. This demonstrates that stressful states can be relieved by forest therapy. In addition, it should be noted that parasympathetic nervous activity was enhanced by 55.0%, indicating a relaxed state. The results of walking experiments provided similar results. Li et al. demonstrated that immune function was enhanced by forest therapy in middle-aged employees who volunteered to participate in these experiments. Natural killer cell activity, an indicator of immune function, was enhanced by 56% on the second day and returned to normal levels. A significant increase of 23% was maintained for 1 month even after returning to urban life, clearly illustrating the preventive benefits of forest therapy. In an indoor room experiment, we conducted tests with the following: 1) olfactory stimulation using wood smell, 2) tactile stimulation using wood, and 3) auditory stimulation using forest sounds. These indoor stimulations also decreased the blood pressure and pulse rate, and induced a physiological relaxation effect. We anticipate that forest medicine will play an increasingly important role in preventive medicine in the future.
著者
百田 義治 伊藤 健市 岩波 文孝 内田 一秀 佐藤 健司 関口 定一 中川 誠士 橋場 俊展 堀 龍二 宮崎 信二 森川 章
出版者
駒澤大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

わが国においても人事・労務管理の成果主義的な再編が顕著である。この変化は1980年以降アメリカにおける人事制度変革(人的資源管理への転換)の影響を受けたものである。本研究は現代アメリカの人事制度改革の意義を歴史的・実証的に検証している。すなわち、80年代以前のアメリカ大企業の人事制度と労使関係システムが人的資源管理に与えた影響を、20年代ウェルフェア・キャピタリズム(非組合型労使関係)、ニューディール期におけるその変容、それに制約された第2次大戦後の労使関係下の人事制度の課題を実証的に検証したものである。