著者
水梨 サワ子 宮川 キクヨ 松本 紀代子 庄司 光
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.13, no.8, pp.323-328, 1972-08-25 (Released:2010-09-30)
参考文献数
3

寝具の着心地に対する項目別要求度を報告する.(1) 各寝具はそれぞれ特有の要求項目を持つ(2) 個々の寝具に要求される項目は, 性, 年令, 居住地域や就寝様式を問わず, きわめて類似している.(3) 着心地に関する各要求項目の要求度について夏しきぶとんと冬しきぶとんにおいて有意の相関が認められ, 年間を通じて要求項目にやや一致点がみられる.(4) またねまきについても, 上記 (3) と同様のことがいえる.
著者
宮川 康平 中西 一郎 三浦 勝美 田中 聡
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.113-121, 1998-07-03 (Released:2010-03-11)
参考文献数
18

The Geiyo earthquake occurred on June 2 in 1905 in the western Seto Inland Sea between the Honshu and Shikoku Islands, Japan. The seismograms of the earthquake obtained at the stations of Central Meteorological Observatory were newly found at Earthquake Research Institute of the University of Tokyo. They are recorded by the Omori seismometers and tromometers, which are superior to former seismometers with respect to continuous recording. For the estimation of the magnitude and source mechanism from the seismograms, we digitize 3 records, which are Hongo EW component, Hitotsubashi EW component and Tokyo tromometer. We have to know the response of the Omori seismometer to estimate the ground motion during the earthquake. In order to know the frequency characteristics of the seismometers, we calculate their Fourier amplitude spectra. The spectra of the Hongo EW component and Hitotsubashi EW component show clear peaks which may be considered as the natural periods of the seismometers. The natural periods of Hongo EW component and Hitotsubashi EW component are about 60s and 25s, respectively. The damping constant estimated from the free oscillation record of Omori seismometer at Ishinomaki observatory is less than 0.01, and the friction is 1.7mm.
著者
池田 和子 佐藤 眞知子 渡部 旬子 宮川 由香
出版者
品質工学会
雑誌
品質工学 (ISSN:2189633X)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.37-43, 1994-02-15 (Released:2016-03-24)
参考文献数
7

It is important to develop a measurement technology that can be used to quantify the comfortability of wearing. Up to now however, the most effective way of evaluating comfortability is still the sensory tests conducted by human being . ln this paper, the discriminating ability of panels, which is the sensor in sensory evaluation, was studied. An experiment was conducted to investigate the ability of discriminating the difference in jackets patterns. lt was found from the experiment that the rate of panel members having a high discriminating ability was only 6 percent, which is less than forecasted. lt was also found that the threshold value of discrimination was about 10 mm. SIN ratio. applied in measurement technology was used as an index for discriminating ability, and we concluded that its use was valid and effective.
著者
谷口 綾子 宮川 雄貴 石田 東生
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集H(教育) (ISSN:18847781)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.54-64, 2014
被引用文献数
3

本研究では,2010年8月に開通したかしてつバス導入経緯に着目した物語を整備関係者・利用者へのインタビューより作成し,職員教育の一環として沿線自治体職員にその物語の読了を要請することで,物語が自治体職員の地域愛着に与える効果を把握した.物語の効果計測調査では,物語を読む群,物語と同一の内容を年表にまとめた資料を読む群,統制群の3群を設定し,群間や物語の評価の高低により地域愛着等に差があるかを分析した.その結果,物語を高評価した人はバスへの愛着が高く,バス利用意図も高いことが定量的に示された.さらに,資料群の感想は即物的・個別的内容に限られたが,物語群の感想は,公共交通の大切さや人と人とのつながりの大切さといった普遍的な記述が多いことが示され,物語読了の効果を質的に把握することができた.
著者
大澤 義明 鈴木 敦夫 白波瀬 佐和子 古藤 浩 田村 一軌 大津 晶 宮川 雅至 古藤 浩 田村 一軌 大津 晶 宮川 雅至 尾崎 尚也
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本研究では, 高速道路や新幹線など空間的に線的に伸びる社会基盤施設整備に関して, 選挙民が投票で集団意志決定する場合, 施設がどこにどれだけ配置されるのかを空間的に導出し, どの程度経済的に効率的なのかあるいは公平なのか, を考察した. 投票ゲームによる配置と社会的な最適配置とを比較するなどを通して, 投票という集団意志決定がどの程度経済的に悪化させるのか, そして不公平にするかを理論的に評価した. さらには, 道路という社会基盤建設では, ステークホルダーは多様である. ゲーム理論のナッシュ均衡, 多目的計画問題でのパレート最適, 地理ネットワーク評価での地理値を用いて, 高速道路建設の影響を均衡という複眼的見地から理論的に論じた.
著者
瀧口 吉郎 大川 裕司 宮川 和典 小杉 美津男 鈴木 四郎 久保田 節 加藤 務 設楽 圭一 谷岡 健吉 Park Wug-Dong 小林 昭 平井 忠明
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.22, no.57, pp.13-18, 1998-10-22
被引用文献数
1

高感度固体撮像素子を目指して、a-Seのアバランシェ増倍現象を利用したHARP光電変換膜とMOS型トランジスタからなる固体走査部とを多数のInの柱で接合した固体HARP撮像素子の研究が進められている。この固体撮像素子では走査回路の耐圧が60Vであることから、HARP膜の印加電圧が60V以下に、すなわち使用できる膜の厚さが制限される。そこで、この条件下においてもっとも良好な特性の得られるHARP膜の膜厚についての検討を行った。その結果、0.4μmの膜厚とすることで、印加電圧60Vにおいて目標とする4倍の増倍率を暗電流が抑制された状態で実現できることが明らかになった。また、HARP膜のさらなる感度向上を目的として、Te添加による光電変換効率の改善を検討し、シミュレーションと試作の両面からTe添加により緑色光に対する光電変換効率を従来の2倍以上に向上できることを確認した。
著者
小田 淳子 宮川 雅充
出版者
一般社団法人 日本環境化学会
雑誌
環境化学 (ISSN:09172408)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.313-320, 2011 (Released:2012-12-05)
参考文献数
19

In the present study, variations in daily PAH concentrations were investigated in relation to meteorological data and concentrations of other air pollutants in order to verify the effectiveness of the current estimation method. From January 2000 to March 2001, airborne particulates were collected at one site in Okayama, Japan, for 24 h on 7 days each month using a high-volume air sampler equipped with a quartz-fiber filter. The sampling site is in a rural area; however, because the Mizushima industrial zone is located about 15 km southwest of the sampling site and national highway 2 is located about 5 km north of the sampling site, the site usually has high PAH concentrations. From the 105 samples obtained at the sampling site, 23 kinds of PAHs were measured by the gas chromatography/mass spectroscopy (GC/MS) method, and the daily concentrations of 16 out of the 23 kinds of PAHs in air were obtained. As a result, large differences in daily total PAH concentrations, which ranged from 0.69 to 83 ng/m3, were observed at the sampling site. This result suggested that the current estimation method was ineffective. For example, there is a possibility of higher health risks being overlooked if the PAH concentrations are not measured on days on which the concentrations are high. Investigations of the relationship between PAH concentration and meteorological data such as wind direction and wind velocity revealed that the PAH concentrations were significantly and positively correlated with the number of hours per day of southwest wind and that the PAH concentrations were significantly and negatively correlated with the average wind velocity. This result implies that the PAH concentrations in air will be influenced by the Mizushima industrial zone, and that the PAH concentrations will be high on days experiencing southwest wind and low wind velocity at the sampling site.
著者
宮川 良男 本間 通正 狩野 延枝
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.8, pp.326-331, 2014-08-01

近年Google Scholarの発展は目覚ましく,有料の学術情報検索データベースが有する様々な機能を付加するようになった。和文誌も英文誌も多く所蔵するGoogle Scholarに着目し,その統計情報から日本語出版物のアクセス頻度の高い資料100件を科学研究費の分野に沿って分類し比較を行った。結果は情報・電気電子工学系,環境・自然災害・エネルギー科学系以外は科学研究費の採択件数及び配分額の割合と整合するデータが得られ,無料データベースであるGoogle Scholarの利用統計は,ほぼ社会的動向に沿った結果を表していた。
著者
森 俊二 山田 博三 斉藤 泰一 宮川 達夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.18, no.8, pp.p814-821, 1977-08-15
被引用文献数
4

最近OCR, なかでも手書文字用のOCRの研究開発が盛んである昨年1975年の11月, 晴海で開かれたデータショーでも, 10社に余る会社が, その商品化されたもの, またはミニコンによる実験機を発表していた. 良く読んでいたものもあったし, そうでないものもあった. そこで, 一体何%ぐらいの読取率ですか, という質問をしてみた. ずばり答える人はまずない何かはぎれの悪い返事が帰ってくる. こちらの指示通りにきちんと書いて下されば98%はいきますが, といった返事である.
著者
宮川俊平
雑誌
Pharma Medica
巻号頁・発行日
vol.10, pp.59-68, 1992
被引用文献数
3
著者
宮川 博義
出版者
日本神経回路学会
雑誌
日本神経回路学会誌 (ISSN:1340766X)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.43-47, 1995-06-05 (Released:2010-12-01)

脳の動作原理を理解するための戦略には大きく分けて, 分析的戦略と構成的戦略とがある. 理学的と工学的, あるいは実験的と理論的といってもよい. 神経回路学会の会員諸氏の多くは構成的戦略も取っておられるであろう. 構成的戦略を取る研究者が, 分析的戦略から得られた成果, すなわち神経細胞の特性や脳の動作様式に関する最新の, あるいは一般的な知見を得たいと思っても, なかなか容易ではない. 分析的手法を取る者と構成的手法を取る者との間のギャップは意外に深いのである. このギャップをうめるためには教育システムの改変が必要なのだと筆者は考えるが, 現時点では, 各研究者が個人的な努力をして勉強せざるをえない. 本稿は, その様な研究者のための勉強の指針である. 筆者は細胞および局所回路網レベルでの神経生理学的研究をしている. その立場から, 1)どのようなギャップが深刻かという現状の(一人よがりな)分析をまず述べ, 2)神経回路学会の会員諸氏がそのギャップをうめるには, 何処から情報を引き出せばよいのかを示すことにしたい.