著者
中野 珠実 阪田 篤哉 岸本 章宏
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.5-6, 2020-02-20

本稿では、人間の認知特性に基づいた映像のハイライトシーンの自動抽出の方法を新しく提案する。映像視聴時の人々の瞬きは、ハイライトシーンでは一斉に抑制され、出来事の分節で揃って発生するという特徴を示す。そこで、映像に対する瞬きの発生確率を多層1次元畳み込みニューラルネットワークに学習させ、その推定値が急峻に低下している箇所を同定することで、映像のハイライトシーンを自動的に抽出することができた。瞬き情報は外部から容易にセンシングできるため、この手法を使えば、より人間の情報処理スタイルにマッチした映像のハイライトシーンの自動抽出を手間のかかる作業なしに行うことが可能になる。
著者
荒木 峻 岸本 賢一 安盛 善一
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.8, no.11, pp.699-703, 1959
被引用文献数
1

ガスクロマトグラフのカラムの温度をあらかじめ設定された温度上昇曲線にしたがって上昇させると,広範囲の保持時間を持つ混合試料のクロマトグラムを迅速に1回の操作で分離記録することができる.カラムは熱容量が小さく槽内温度が迅速に均一になる熱板型昇温槽に取りつけ,サーミスターを温度検出器として電子管回路でコントロールヒーターの電力を制御する.温度設定用可変抵抗をモーターで変化させ希望の直線状の温度上昇を得た.カラムの温度上昇にともなうクロマトグラムの基線の移動は,熱伝導セルをほかの恒温槽に収めて一定温度に保ち,またキャリヤーガス流路に並列流を採用して対照側流路にもカラムを挿入することによって50μV/40min程度におさえることができた.都市ガスおよび石油ペンジンの活性炭および流動パラフィンカラムによる分離は従来の一定温度の分離に比して,優れた結果が得られた.
著者
吉村 研治 北島 力 宮本 義次 岸本 源次
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.207-213, 1994-03-25 (Released:2008-02-29)
参考文献数
9
被引用文献数
12 14

In order to investigate the factors inhibiting the growth of rotifer (S-type) in high density cultivation, a series of experiments were conducted, cultivating rotifer in 30l and 1kl vessels by feeding condensed Chlorella. Although there was no difference in the maximum population of rotifer in the culture experiments at different temperatures of 24, 28, and 32°C, the growth rate increased as the culture temperature increased. In the cultivation system supplied with air, the maximum rotifer population did not exceed 4, 000-5, 000 individuals/ml because oxygen levels were restricted due to the accumulation of undissociated ammonia. Feeding oxygen gas to the rotifer culture system enabled high density cultivation with a population of 20, 000 individuals/ml. In such an oxygen-rich culture system, the concentration of undissociated ammonia is considered to be the main factor inhibiting the growth of rotifer.
著者
岸本 忠史 吉田 斉 能町 正治 玉川 洋一 小川 泉 硲 隆太 梅原 さおり 吉田 斉 飯田 崇史 中島 恭平
出版者
大阪大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2014-07-10

48Caの0ν二重ベータ崩壊(0nDBD崩壊)で、将来ニュートリノ質量で数meVの領域の探索のため、以下の3点の研究を進めた。①48Ca同位体濃縮技術の実用化:自然存在比0.19%の48Caで2%以上を目指した。高熱伝導率の絶縁物で電気泳動させる新しい濃縮法(MCCCE法)で、16%と目標の約10倍の驚異的な濃縮を達成した。更に改善できる。②高分解能蛍光熱量検出器の開発:極低温でCaF2結晶の熱と蛍光を測定して、高分解能化を粒子弁別と両立させる道を拓いた。③CANDLES装置で48Caの0nDBD崩壊の観測:遮蔽システムを建設し環境バックグランドを2桁減少させて、世界で一番良い感度を達成した。
著者
小松 武志 坪田 敏男 岸本 真弓 濱崎 伸一郎 千葉 敏郎
出版者
日本繁殖生物学会
雑誌
家畜繁殖研究會誌 (ISSN:09168818)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.j65-j71, 1994
被引用文献数
9 16

ニホンツキノワグマ(<I>Selenarctos thibetanus japonicus</I>)の捕殺個体27頭から採取した精巣と,捕獲個体13頭の精巣から採取したバイオプシー材料を用いて,性成熟年齢と,未成熟および成熟個体における精子形成の開始および至開始にかかわる幹細胞について検討した.<BR>精巣の大きさ,重量および精細管直径の各値は2~3歳において急激に上昇し,また精巣の組織学的観察により成熟と判断された個体は,1歳で0%,2歳で50%,3歳以上で100%であった.よって生理的な性成熟(春機発動)年齢は,2~3歳であると推定された.<BR>未成熟個体の精細管中には,セルトリ細胞と巨大円形細胞のみが観察された.この後者の細胞は他種の動物で報告されているGonocyteと形態学的に一致した.よってこの細胞は未成熟期から精子形成を開始するための幹細胞であると推察された.<BR>一方成熟個体の精細管中には,Gonocyteと類似する巨大細胞が観察され, Gonocyte-like cellと名付けられた.この細胞は非繁殖期の精細管中に急激に増加した.このような性質は他種の動物で報告されている未分化型A型精祖細胞の性質と類似した.よってこの細胞は未分化型A型精祖細胞であり,成熟期の非繁殖期から精子形成を再開するための幹細胞であると推察された.
著者
岸本 麻子 浜野 巨志 南 豊彦 多田 直樹 中川 のぶ子 井野 千代徳 山下 敏夫
出版者
JIBI TO RINSHO KAI
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.326-330, 2002

反復性の耳下腺腫脹を主訴とした症例の中でも、アレルギーによるものは少ない。その中で、著者らは花粉症に関連したアレルギー性耳下腺炎を経験した。症例は38歳の女性で、花粉症により鼻閉が出現した後にしばらくすると左耳下腺が腫脹するという症状を認めた。患側の耳下腺から流出した唾液中には好酸球が多数認められ、アレルゲン検査ではスギ、ヒノキ、ブタクサが陽性であった。また、耳下腺造影ではステノン管の著しい拡張を認めた。本症例に対し抗アレルギー剤などによる治療を行い、今日まで約4年間にわたり良好なコントロ-ルが得られている。以上の経過より、この疾患の発生機序として導管の拡張によるアレルゲンの逆流を考えた。すなわち、鼻閉が出現した後にしばらくして耳下腺が腫脹する事実から、口呼吸により吸い込んだアレルゲンが口腔内に貯留して拡張した導管から逆流することにより耳下腺炎を生ずると考察した。
著者
花輪 由樹 岸本 幸臣 宮﨑 陽子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.97, 2018

■研究背景:近年、SNSを利用した「資源」と「ニーズ」を繋ぐシェアリングエコノミー(以下SEと称す)が流行している。SEは、主に「お金」「スキル」「空間」「モノ」「移動」を対象に、顔見知りの範囲を越えて行われるシェアをいう。例えば旅先で他人の部屋を借りる「airbnb」や、移動手段として個人の車に乗る「uber」等が有名で、基本的には個人間で取引が行われる。<br>■研究目的と方法:本研究では、このようなSE現象を家政学的視点からそれが大量生産・大量消費型生活の再考に提起する意義と可能性を探ることを目指した。なお方法として、「安全・安心で持続可能な豊かな家庭生活」の実現にどう寄与するのかという側面に着目し、SE現象を分析した。<br>■研究結果:身近な資源の有効活用は、生活者にとって金銭的効率性や今までにない新たな人間関係の構築ができ、また生活者がスキルを活かす新たな活躍の場を得るなど、充実した生活への萌芽的試みとなりうる。一方、やり取りが個人間であるため、子育てサービスなど「安全・安心」への信頼度が必要な行為は、それを保障する情報が欠かせない。したがって、SE利用が私達の生活をどう充実させるのか、また「安全・安心」で持続的な利用をするためにはどうしたらよいかを考えられるSEリテラシー育成の社会的担保も必要である。また「安全・安心」の基準を探ることも、見知らぬ人どうしで新しい繋がりを形成するSE社会の課題といえる。
著者
山田 一孝 喜澤 香織 丹羽 理恵 櫻井 達也 岸本 海織 清水 純一郎 室谷 直義 池水 智博 小嶋 靖
出版者
動物臨床医学研究所
雑誌
動物臨床医学 = Journal of Animal Clinical Research Foundation (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.129-132, 2007-12-20
参考文献数
12
被引用文献数
1

腫瘍の犬3症例にハタケシメジ抽出物を投与し経過を観察した。肝腫瘍症例は投与開始から1カ月後に,直腸癌症例は9カ月後に死亡したが,脳腫瘍症例は23カ月経過した現在も生存している。ハタケシメジ抽出物の腫瘍に対する直接的な効果は不明であったが,3症例とも投与後に末梢血液中のリンパ球数が増加した。このことから,ハタケシメジ抽出物には犬の腫瘍症例の末梢リンパ球数を増加させる働きがある可能性が示唆された。
著者
安野 史彦 岸本 年史
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.75-79, 2016

1995 年 3 月 20 日,東京都内の地下鉄車内におかれたプラスチックバッグから放出されたサリンにより約 5,500 人が被害を受け,うち 12 人が亡くなられている(東京地下鉄サリン事件)。サリンは有機リン酸化合物の一種であり,強力なアセチルコリン(Ach)エステラーゼ阻害剤である。コリン受容体の障害を介して,自律神経系の神経伝達を阻害する。サリン事件の被害者においても,慢性的な脳障害と,それに伴う持続的な脳機能の変化の可能性が示唆される。本稿において,サリン事件被害者における,慢性(長期)の神経,精神および行動影響についてのこれまでの報告を概観し,Ach 作動神経系への急激かつ過剰な負荷が,慢性的なダメージの一因となりえる可能性について考察する。また,認知神経症状および MRI による神経機能・解剖学的な検討に加えて,神経分子画像による生体内分子レベルでの長期的な検討の有用性についても考察を行う。
著者
根來 秀樹 飯田 順三 澤田 将幸 太田 豊作 岸本 年史
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.77-81, 2010 (Released:2017-02-16)
参考文献数
31

発達障害には生物学的背景の存在を示唆する報告が多い。本稿ではそれら報告のうち精神生理学的研究として,頭皮上脳波,聴性脳幹反応,事象関連電位の現在までの知見を概説した。それらの中には客観的指標となる可能性がある知見もあるが,今までの研究の結果には精神遅滞の影響が含まれていた可能性がある。また事象関連電位の研究では発達障害の特徴に応じた課題の工夫などが必要である。
著者
佐々木 宏 岸本 幸次郎 宇野 豪 荒井 貞光
出版者
広島修道大学
雑誌
広島修大論集. 人文編 (ISSN:03875873)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.1-27, 1998-03-30

This study aims at finding out the factors made possible the start and the long history of development of the volleyball movement at former Asa district at the suburbs of Hiroshima City, which is present Asa-Minami district of the city. This movement was started in the early Showa period and has continued to this day, which is rather a rare and peculiar movement in Japan. To the students of history of volleyball game in Japan, it is rather well known fact that at one time many members of All Japan Team in Olympic games were from Hiroshima, which can be said as one of the good results of this movement. Naturally, such result was not the aim of this movement. Then what was the first aim of this movement? What was the motive when the leaders started this movement? We collected literatures and documents related to this movement and made research on these problems, and also interviewd many peaple who knew or had ever participated in this movement, and obtained many important findings. The present article treats the phases of ther early stages of this movement from the beginning to 1950, and analysed the educational and social factors related especially to the start and development of the movement.
著者
藤平 保茂 富樫 誠二 藤野 文崇 久利 彩子 小枩 武陛 村西 壽祥 岸本 眞 古井 透 酒井 桂太
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.38 Suppl. No.2 (第46回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.GbPI2458, 2011 (Released:2011-05-26)

【目的】臨床実習は、理学療法士(以下、PT)を目指す学生にとって臨床での理学療法を経験できる重要な学外授業であり、 810時間以上(18単位)を受けなければならない必須科目である。臨床実習に臨む学生(以下、実習生)は、臨床実習指導者(以下、指導者)の指導のもと、さまざまな経験を通して成長していく。その中で、実習生が、指導者から「積極性がない」との指摘を受けることがある。これは、臨床実習評価において、しばしば問題視される点である。しかし、実習生の積極性に対する先行研究では、「積極性とは、自ら進んで物事を行う性質」という概念は一致されているものの、実習生の積極的な行動とはどのような行動であるのかを具体的に示した研究は、我々が文献検索した限りでは見当たらなかった。筆者らは、第50回近畿理学療法学術大会にて、指導者が抱く実習生への「積極性がある」因子を報告した。今回の研究目的は、理学療法臨床実習評価において、指導者が抱く「積極性がない」因子とは何かを調査し、検討することである。【方法】<調査表>独自に作成した調査票で、質問内容は、「臨床実習において、『積極性がない実習生』とはどのような学生であるか」であった。自由記載にて回答を求めた。<対象>本学の臨床実習受け入れ施設に勤務する127名のPTであった。そのうち、指導者経験のある臨床経験2年目以上の90名(男性67名、女性23名、平均臨床経験年数9.7年)の調査表を分析の対象とした。<分析方法>得られた回答をキーワードにて細分化し、KJ法を用いてカテゴリーに分類した。 【説明と同意】本研究は、大阪河﨑リハビリテーション大学倫理委員会規則に従うもので、調査にあたっては、対象者に本研究の主旨を説明し、同意を得た。 【結果】細分化したキーワードは、181語であった。これらをカテゴリー別に分類し、さらに社団法人理学療法士協会による「臨床実習教育の手引き」第4・5版を参考に技術教育から生じる行動での分類を行ったところ、態度面を行動目標とする情意領域と、知識、問題解決面を行動目標とする認知領域にあることがわかった。情意領域に属するキーワードは129語で、全体の71.3%を占めた。これらを構成するカテゴリーには、「行動できない・しない」(35語、全体の19.3%)、「目的意識・意欲がない」(32語、17.7%)、「疑問を持たない・考えない」(20語、11.0%)、「質問しない」(17語、9.4%)、「コミュニケーションがとれない」(14語、7.7%)、「反応がない・乏しい」(7語、3.9%)、「その他」(4語、2.2%)があった。また認知領域に属するキーワードは52語で、全体の28.7%であった。これらを構成するカテゴリーには、「意見を言わない」(20語、11.0%)、「課題が遂行できない」(18語、9.9%)、「自主学習しない」(12語、6.6%)、「自己評価(分析)しない」(2語、1.1%)があった。【考察】PTは、対象者としっかりコミュニケーションをとり、十分な関心と責任を持って理学療法業務に取り組むことが必要不可欠かつ重要であることを認識している。そのため指導者は、実習生に対し、実習への目的意識や意欲・関心が低い、実習を受ける態度が悪い、問いかけに対する反応が悪い、対象者や関係スタッフ以外の方と関わらない、わからないことがあっても質問しない、自分の意見を述べない、自分の考えを基に行動できなく指導者からの指示待ち行動をとる、課題ができないことが、「積極性がない」行動と捉えているものと考えられる。今回の調査にて、指導者は、「積極性がない」とは情意領域に問題があること、つまり、実習への取り組み姿勢や態度が良くないことを重大な因子と捉えていることが明確となった。知識や問題解決能力を身につけることは当然重要であるが、実習生が臨床実習に入る前に十分な心構えが出来ているか、理学療法の専門性を理解したうえでどれだけ自ら進んで対象者のために考え行動するのか、といった実習態度への関心の高さを裏付けている結果となった。養成校の教員は、臨床実習において学生指導が円滑になされるよう、学生への学内教育を強化しなければならない。【理学療法学研究としての意義】臨床実習指導者が抱く実習生の積極性について、実習生の積極的な行動とはどのような行動であるのか、その具体的な行動因子を確認することができた。今回の結果は、臨床実習における学生指導において、積極性を評価する上で参考になるものと考える。さらに、臨床実習における客観的に積極性を測定するための積極性評価尺度の作成を試みようと考えているが、その基盤となる意義のある研究である。
著者
中野 孝教 荒矢 大輔 飯田 史哉 石本 達成 伊戸 康清 猪嶋 清文 今村 智子 江川 勇飛 小澤 弘幸 帰山 寿章 片瀬 靖規 酒井 元哉 佐藤 実 澤田 誠司 下島 浩平 野田 博幸 松田 智幸 松本 高志 山田 明弘 山田 佳裕 山下 勝行 岡野 修 岸本 圭祐 勝見 尚也 山中 勝 城間 吉貴 大河内 博
出版者
日本地学教育学会
雑誌
みんなの地学 (ISSN:24356441)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.10-15, 2020-06-30 (Released:2021-12-02)
参考文献数
10

人間社会は岩石や水,生物,大気などの様々な自然資源を開発し利用することで発展してきたが,それに伴い環境は変化し時に汚染や災害など生存にかかわる問題を引き起こしてきた.地学は持続可能な社会を支える必須な学問であるにもかかわらず,高校地学の履修者は少なく,教師も研究者も減少している.人間と自然の関係は複雑だがシームレスにつながっており,共に地域的な多様性に富むという特徴がある.地球環境研究は社会変革につながる学際研究,大学は地域貢献,自治体は地域創生が求められるようになってきた.ここでは健全な水循環の実現に向けて,大学と小学校が連携しながら,地域性が強い水資源を観測・調査している福井県大野市の例を紹介し,生徒の環境リテラシーの向上と地学研究を協働して推進する地学教育の可能性を考えてみたい.