著者
鈴木 崇平 武石 直也 岸本 政徳 吉谷 尚久 沖野 健太 河原 吉伸 廣島 雅人
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回 (2020)
巻号頁・発行日
pp.4M3GS1305, 2020 (Released:2020-06-19)

わが国では2011年の東日本大震災を契機に脆弱性が表面化した中央集権型エネルギーシステムの見直しが進んでいる。特に、環境への配慮から再生可能エネルギーを活用した分散型エネルギーシステムへの転換が求められるようになり、一つの解法としてVPP(Virtual Power Plant)と呼ばれる構想が注目されている。2021年に国内に創設される需給調整市場に向けて、本研究は世帯別の消費電力の高精度な予測手法の開発を目的としている。一般家庭における消費電力予測は住人の生活リズムに起因する変動を捉えることが重要となるため、本論文ではデータサンプルの重み付けを考慮した自己回帰モデルを提案する。複数世帯から取得した30分粒度の電力時系列データを利用し、提案手法の有効性を確認した。
著者
楯谷 一郎 楯谷 智子 樋渡 直 岸本 曜 勝野 達也
出版者
藤田医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

胃食道逆流症(GERD)では、胃酸が食道へ逆流することにより胸やけなどの症状を来すが、音声障害との強い関連が指摘されている。上皮組織は外部の刺激から深層組織を保護する機能的バリアとして働いているが、声帯上皮における接着分子の発現ならびにその役割は十分には分かっていない。本研究では、まず正常ラット声帯上皮において発現しているクローディンのサブタイプを同定してその発現部位を明らかにする。さらに胃酸による上皮バリアの傷害とその修復過程をクローディンの分子発現とバリア機能の両面から解析することで、GERDによる音声障害の発生機序を明らかにし、声帯上皮におけるバリア機構を解明する。
著者
名和一成 村田泰章 駒澤 正夫 森尻 理恵 広島 俊男 牧野 雅彦 村上 文敏 岸本 清行 大熊 茂雄 志知 龍一
出版者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
雑誌
地質調査研究報告 (ISSN:13464272)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5-6, pp.183-208, 2005-08-15 (Released:2014-10-25)
参考文献数
41
被引用文献数
1 2

産総研地質調査総合センターでは,20 万分の1重力図の系統的整備を行っている.新たに測定したものを加えた陸域の重力データと,地質調査所GH83-1航海で測定した海域の重力データを統一的に処理・編集して,「宮崎地域重力図(ブーゲー異常)」を出版した.この重力図には,宮崎沖堆積盆地や九州外帯の屈曲構造に対応する長波長の異常や,人吉・小林・都城盆地に対応する短波長の異常が見られる.また,短波長を抽出したフィルター図では,宮崎平野下の負異常や,過去の研究でも指摘された宮崎平野北部と西部の高重力異常が確認できる.一方,九州山地にも高重力異常が分布するが,重力補正に用いた仮定密度と実際の山体の密度との差から生じる見かけのものである.このため,基盤構造推定に利用する際には,地形の影響を考慮する必要がある.
著者
岸本 尚子 季 思雨 辻 果歩 谷口 景一朗 佐藤 誠 前 真之 二宮 秀與 井上 隆
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.28, no.69, pp.745-750, 2022-06-20 (Released:2022-06-20)
参考文献数
18
被引用文献数
1

In recent years, passive designs, that acquire solar radiation from large windows during winter time, are becoming widespread. However, due to privacy issues, there are some houses in which curtains and other shading devices remain closed throughout the year. In this research, we focused on the roller blinds that can control the solar radiation and view, in response to the weather conditions and the surrounding environment, and measure the solar heat gain and the heat transfer by component of the windows with roller blinds under the actual environment.
著者
渡邊 達夫 森田 学 平岩 弘 岸本 悦央
出版者
Japanese Society for Oral Health
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.220-225, 1984 (Released:2010-10-27)
参考文献数
22
被引用文献数
5 5

徹底した歯口清掃によって, 歯の動揺が改善することはよく知られている。そこで今回は, どのような動揺歯が改善されやすいかを検討した。外来患者114人を対象とし, 2週間毎の来院時には, 徹底した歯口清掃と歯間部の清掃を主目的とした刷掃指導を行った。動揺度の測定は, 初診時, 4週間後, 8週間後に行った。その結果, 4週間後には50%の, また8週間後には56%の動揺歯において改善が認められた。また, 歯の動揺は, 患者の性別, 年齢, 動揺の程度, 歯の解剖学的形態等の宿主因子とは関係なく改善されることが示唆された。位置的関係では, 8週間後において右下1/2顎の歯の動揺の改善が, 他と比べて有意に低いことが示された。歯種別に検討したところ, 左下第一大臼歯が最もよく改善され, 右上第一小臼歯が最も悪いことが示された。
著者
谷口 景一朗 前 真之 季 思雨 高瀬 幸造 児島 輝樹 岸本 尚子
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.26, no.64, pp.1001-1006, 2020-10-20 (Released:2020-10-20)
参考文献数
10

Understanding the thermal performance of windows with shading devices is important for energy saving. Using a full-scale experimental building, the thermal insulation performance (U-value) and the solar heat gain performance of windows with shading devices was measured, and the validity of the measurement method was confirmed. In addition, the indoor thermal environment and the comfort with and without shading devices were measured, and it was confirmed that the shading devices contributed to the improvement of comfort especially by realizing a uniform radiation environment.
著者
岸本 千佳司
出版者
公益財団法人 アジア成長研究所
雑誌
東アジアへの視点 (ISSN:1348091X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.52-70, 2016 (Released:2020-02-03)
参考文献数
29

1990 年代以降,半導体産業における「設計と製造の分業」というビジネストレンドの中 で,日本企業が凋落し,かわって台湾企業が台頭してきている。台湾は,ファブレス(IC 設計専門企業)とファウンドリ(ウェハプロセス受託企業)の分業を核とする垂直分業体制を構築し,主に特定用途向けロジックIC(およびシステムLSI)の分野で市場シェアを伸ばしていった。本稿では,台湾半導体産業におけるファウンドリ・ビジネスの発展について(主に業界トップのTSMC の事例を念頭に),発展経緯を解説する。その発展史は少なくとも3 段階に分かれる。即ち,①ファウンドリ・ビジネスの初期モデル(1987 年~1990年代半ば),②ファウンドリ・ビジネスの発展:技術力・生産能力の発展(1990 年代後半頃から),③ファウンドリ・ビジネスの成熟:ソリューション・ビジネスへ(2000 年代以降),である。それを踏まえて,一橋大学・楠木健教授の『ストーリーとしての競争戦略』(楠木,2010)が提唱する手法を採用し,台湾ファウンドリの戦略を「ストーリーとして」描き出した上で,それが概ね「筋の良いストーリー」のイメージに近いことを示す。
著者
高橋 義雄 難波 祐三郎 岸本 晃司 光嶋 勲
出版者
Okayama Medical Association
雑誌
岡山医学会雑誌 (ISSN:00301558)
巻号頁・発行日
vol.113, no.3, pp.279-284, 2001-12-31 (Released:2009-03-30)
参考文献数
9

GENDER IDENTITY DISORDER (GID) is a unique human condition that is classified behaviorally and treated medically with hormones and surgery in the severe form. This condition has been and still somewhat remains controversial by religious beliefs, social institutions and health care delivery systems. We described the surgical management of transsexuals, so called SEX REASSGINMENT SURGERY (SRS) and showed the team for gender treatment, GENDER CLINIC. A gender treatment team composing staff members from the Psychiatric, Plastic Surgery, Urology, Obstetric/Gynecological Surgery, and the Social Service, was established at the Hospital of Okayama University Medical schools in 1999. Female-to-Male procedures include mastectomy, phalloplasty, Phalloplasty are completion and an appurtenance, something pleasing to others. Male-to-Female program includes the genital surgery. The genital change surgery consists of the penile inversion, orchiectomy, vaginoplasty. Other procedures include reduction thyroid chondroplasty, hair transplant, voice change, laryngeal surgery, epilation with the laser.SRS is the only effective treatment available today in the management of GID. The aesthetic and functional results achievable from various procedures are generally satisfactory and are acceptable to the patients. On the other hand, we should remember that the numerous steps of information for SRS will be required.
著者
保高 徹生 村上 道夫 仲村 健太郎 加茂 将史 内藤 航 竹下 潤一 井元 清哉 大竹 文雄 井出 和希 岸本 充生 粥川 準二
出版者
一般社団法人 日本リスク学会
雑誌
リスク学研究 (ISSN:24358428)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.145-150, 2022-03-25 (Released:2022-04-22)
参考文献数
18

As the novel coronavirus disease continues, attention has been focused on holding mass gathering events while protecting the safety of spectators, players and staffs. In this session, we discussed the implementation of frequent antigen testing and PCR testing for players and staffs in the J-League, a model evaluation of the effectiveness of infection risk reduction, and the incentives and ethical and social aspects of vaccination and testing packages. We deepened our knowledge of effective testing systems, strategies to improve vaccination coverage, and ethical and social aspects of vaccination and testing packages, and confirmed that countermeasures against novel coronavirus disease can be organically linked in actual practices such as the J-League.
著者
森 英章 岸本 年郎 寺田 剛 永野 裕 苅部 治紀 川上 和人
出版者
首都大学東京小笠原研究委員会
雑誌
小笠原研究 = Ogasawara research (ISSN:03868176)
巻号頁・発行日
no.46, pp.95-108, 2020-03

2019年9月、西之島において、初めて専門家による陸上節足動物の上陸調査が行われた。2013年より度重なる火山活動によってほぼすべての地域が溶岩に覆われた一方、一部草地が残された。定量調査と定性調査を並行して実施し、旧島部に残存する節足動物を確認するとともに、新たに形成された大地への進出状況を明らかにすることとした。4綱15目28科33種の陸上節足動物を確認した。うち21種は同島から初めて確認された。既存の記録を加えるとこれまでに西之島から確認された陸上節足動物は少なくとも44種となる。特に2013年噴火後に新たに形成された植生のない溶岩台地において海鳥の死体下よりトビムシ、ササラダニ等の土壌分解者が発見されたことは一次遷移の過程に関する新たな視座を提示するものである。一方、外来種であるワモンゴキブリが残存していることが確認され、対策の実施が望まれる。トラップを用いた定量調査も行われたことにより今後の継続的なモニタリングの基礎情報となる。
著者
前島 のりこ 丸山 剛 岸本 圭司 鶴巻 俊江 清水 朋枝 石川 公久 吉田 太郎 江口 清
出版者
日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
雑誌
理学療法学Supplement Vol.36 Suppl. No.2 (第44回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.E3P3178, 2009 (Released:2009-04-25)

【目的】脊髄は脳に比べ、血管の構造上梗塞は起こりにくいとされている.当院では、ここ2年で4例の脊髄梗塞症例を経験した.1例は、現在入院中である.当院で経験した症例と過去の文献を検討し、予後予測の妥当性と予後に向けたPTとしての対応を検討する.【対象】2007年4月~2008年10月の期間の脊髄梗塞症例4例.症例1(入院中症例):60歳、男性.胸部下行大動脈瘤人工血管置換術後に発症.病変はTh8-11、脊髄灰白質前方(左優位).左優位の対麻痺.MMT IP2/1、Quad3-/2-、TA3/2.車椅子移乗中等度介助レベル.現時点でリハ期間2か月.症例2:68歳、男性.腹部大動脈瘤人工血管置換術後に発症.病変はTh11/12以下脊髄円錐部、対麻痺.下肢筋力MMT2.車椅子移乗自立で自宅退院.リハ期間は8か月.症例3:63歳、女性.大動脈弁閉鎖不全術後4日目、約1時間に渡る心停止後に発症.病変はTh8-12、脊髄前方1/2.対麻痺.下肢筋力MMT1-2.車椅子移乗一部介助レベルで他院へ転院.当院リハ期間は5か月.症例4:72歳、女性.特発性、後脊髄動脈症候群、Brown-Sequard型.病変はTh11-L1、左後索.感覚性失調症状を主とした左下肢麻痺.発症時は下肢筋力MMT2-3、発症後5カ月でMMT4以上.深部感覚障害は改善傾向も、失調症残存.屋内両松葉杖歩行、屋外車椅子駆動自立にて、自宅退院.入院リハ期間は約2か月半、現在は週1回当院で外来フォロー中.独歩も数mであれば見守りで可.【考察】文献では、脊髄梗塞において予後不良となる因子として大動脈疾患由来、両側性の障害、発症時の麻痺が重度、女性、梗塞巣が灰白質と白質に拡がっていることなどが挙げられている.また、予後良好因子は、片側性で梗塞巣が前角に限局していること、発症時のまひが軽度に加え、Brown-Sequard型であることが挙げられている.症例2,3ともに予後不良因子のうち2つ以上該当しており、車椅子レベルであった.症例4は、Brown-Sequard型で文献通り予後は良好に推移している.症例1は、予後良好因子と予後不良因子を併せ持つ症例である.過去の報告より、大動脈疾患由来の前脊髄動脈症候群の症例では、4例中3例が車椅子レベルとなっている.以上から、機能的には何らかの形で歩行可能となるが、実用的には車椅子レベルであると予測する.プログラムとしては、歩行練習を実施しながら、車椅子移乗練習などの車椅子動作練習を中心に立案し、自宅改修等の環境調整についても検討の必要が考えられる.【まとめ】脊髄梗塞の病因や病変部位、発症時の状態から、ある程度の予後予測ができる可能性が示唆された.PTとして予後を適切に判断し、予後に応じたプログラムの立案・実施と、早期から他職種と連携し環境調整を進めていくことができればと考える.
著者
大橋 幸泰 清水 有子 平岡 隆二 岸本 恵実 折井 善果 牧野 元紀
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

2019年度も前年度に引き続き、世界各地に散在しているキリシタン関係史料の調査を進め、科研メンバーの研究課題に有益な成果が得られた。ポルトガルのアジュダ図書館・エヴォラ公共図書館における調査では、キリシタンが殉教者として認定されるために必要とされた情報・証言の史料や、イエズス会日本管区代表プロクラドールの関係史料を見いだした。スペインの王立アカデミー図書館における調査では、「鎖国」へ向かう時期の日本の殉教報告、教皇への書翰の作成に関する史料、ヨーロッパで日本布教をめぐる主導権争いの史料などを発見した。国内では、国立公文書館のほか、高知・長崎・大分・天草などで調査を行い、キリシタン禁制関係の史料を採集した。これにより、キリシタン禁制政策を維持する宗門改・類族改の実情を明らかにできる。ただし、年が明け新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年3月の調査が不可能になった。そのため、一部の予算を2020年度に繰り越し、調査予定を繰り延べた。一方、2019年度で特筆するべき点は、6月22日にシンポジウム「近世東アジアにおけるキリシタンの受容と弾圧」を早稲田大学で開催したことである。清水有子「日本におけるキリシタン禁令の成立過程―正親町天皇の永禄8年京都追放令を中心に―」、マルタン・ノゲラ・ラモス「失われたキリシタン民衆の声を求めて―島原天草一揆後の排耶書を中心に―」、ピエール・エマニュエル・ルー「日本から中国までの禁教―清代の絵踏を中心に―」、牧野元紀「近世ベトナムにおけるキリシタンの受容と弾圧」の4本の報告と、三野行徳「支配・統治の仕組みとしてのキリシタン禁制・弾圧を考える」の1本のコメントを用意し、近世東アジアのキリシタンをめぐる対応について、共通点・差異点を議論した。50人以上の参加者を得て、有意義な討論ができたと思う。
著者
岸本 肇 Hajime Kishimoto
出版者
共栄大学国際経営学部
雑誌
共栄大学研究論集 : 共大研究 (ISSN:1880859X)
巻号頁・発行日
no.11, pp.165-177, 2013

本研究は、第一次世界大戦中の在日ドイツ兵捕虜のスポーツ活動について、新発見と未解明な事柄とを示しながら、以下の3 つの検討課題を提起する。 1. 研究対象を全16 捕虜収容所へ拡大することにより、彼らのスポーツ活動の全体像を把握する。 2. スポーツをよくしたドイツ兵の国民性から、虜囚生活におけるスポーツの意義を考究する。 3. 各ドイツ兵捕虜収容所におけるスポーツ要求に対する「厚遇」程度を分析するためには、日露戦争当時のロシア兵捕虜のスポーツ活動との比較も必要である。
著者
岸本 憲明 藤田 藤樹夫
出版者
近畿大学資源再生研究所
雑誌
近畿大学資源再生研究所報告 = Annual report of the institute of resource recycling of Kinki University
巻号頁・発行日
no.7, pp.29-39, 2006-03-01

[Synopsis] Statistics released by the United States Department of State in December 2003 show that the world production and consumption of coffee beans are 6.4×10^6 tons and 3.7×106 tons, respectively. Fortytwo percent of the harvested coffee beans include irregular or immature beans, and are not effectively utilized, because they are regarded as off-grade, and not shipped to the market. However, these immature beans contain considerable amounts of chlorogenic acid derivatives. The content of total chlorogenic acid derivatives in immature beans (6g/100g) was the same as that of mature beans, but the ratio of CQA/diCQA increased with maturity of coffee cherry. One hundred grams of raw coffee beans of the Robusta breed (Indonesia WIB) were extracted with seventy percent methanol, and seven kinds of chlorogenic acids were isolated by the formation of chlorogenic acid-K-caffeine complexes, gelfiltration using Sephadex LH-20, and preparative HPLC. Seven kinds of isolated chlorogenic acids were identified as 3-, 4-, 5-caffeoylquinic acids, 3-feruloylquinic acid, 3,4-, 3,5-, and 4,5-dicaffeoylquinic acids by FAB-MS, MS/MS analysis and ^1H-NMR spectra. When the contents of chlorogenic acids were evaluated according to the breed and the area of production, they were highest at 10.5g/100g in the Robusta breed produced in Indonesia. These results indicate that the immature coffee beans, are not shipped to the market, can be expected as resources of chlorogenic acids derivatives.
著者
寺坂 修治 岸本 一雄 西澤 浩太郎 空閑 祥浩
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州歯科学会雑誌 (ISSN:03686833)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.51-54, 2002-02-25 (Released:2017-12-20)

The incidence of broken needles during dental treatment has decreased significantly since the development of disposable dental needles. Recent articles on this subject, however, have been seldom reported. The following case report serves the management of a broken needle in the pterygomandibular space. The case of a 63-year-old man was brought to our office by a dentist who reported that broke a 30-gauge needle while administering a left inferior alveolar nerve block. The dentist attempted to remove the needle but in vain. The CT and radiograph were evaluated and the location of needle was identified. Under general anesthesia vertical mucosal incision was made, blunt dissection was used and the needle was found and removed safely.
著者
岸本 成史 小佐野 博史 奥 直人 渡邊 真知子 安藤 崇仁 厚味 厳一 板垣 文雄 大藏 直樹 岩澤 晴代 長谷川 仁美 長田 洋一
出版者
一般社団法人 日本薬学教育学会
雑誌
薬学教育 (ISSN:24324124)
巻号頁・発行日
vol.5, 2021

<p>帝京大学薬学部では,4年次に統合型の演習科目「薬学統合演習1」を開講し,約300名の学生を対象に講義室内で薬物治療症例の問題基盤型学習を行っているが,2020年度はCOVID-19のパンデミックによりオンライン形式での遠隔授業として行うことになった.オンライン授業はオンライン会議システムと学習管理システムを組み合わせて用いて実施し,症例検討のスモールグループディスカッションはオンライン会議システムのブレイクアウトルーム機能を利用して行った.また,症例シナリオや授業の実施内容を極力変えず,履修者全員が確実に授業に参加できるよう考慮して授業を行った.授業終了後に学生が得られたと感じた学修成果や授業の満足度は,従来の授業と比べて差異がなかったことから,本演習をオンライン形式で行った場合でも,対面形式と遜色ない学修成果が得られたものと考えられた.</p>
著者
岸本 忠之
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 44 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.17-20, 2020 (Released:2020-11-27)
参考文献数
9

本稿の目的は,小数の乗法の文章題における演算決定に関する様相モデルを明らかにすることである.演算決定に関する様相モデルとして,「様相1.比例関係の理解」「様相2.演算決定の根拠」「様相3.乗法の知識の組織化」の3つの様相を設定し,その段階における観点も示した.この様相に対して,児童が90×0.6となる文章題に関して行った演算決定の記述を例示した.その結果,除法を選んだ児童と乗法を選んだ児童において学習課題が異なること,また除法を選んだ児童は演算が誤りであることが意識されるため,演算決定の根拠や乗法の意味について理解が図られることが挙げられる.