著者
村上 和保 門出 清香 表 彩子 佐藤 佑子 竹森 真由美 立道 洋子 和田 貴臣 三好 真理
出版者
日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 = Journal of home economics of Japan (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp.793-798, 2006-12-15
参考文献数
16

真空調理法の安全性を評価する目的で,耐熱性食中毒起因菌であるセレウス菌の真空調理過程における消長を調べた.実験には牛肉スライスを真空包装にした検体を用い,加熱条件は,初回加熱が58℃・40分,67℃・40分および80℃・15分の3条件,再加熱は一律80℃・10分とした.なお,セレウス菌の消長を調べる際には,栄養体あるいは芽胞を実験的に接種した検体で検討した.その結果,次のような結果が得られた.(1)使用した牛肉は加熱前では,一般生菌数が5.4×10^4個/g,大腸菌群およびセレウス菌は検出されなかった.その後,一般生菌数は,58℃・40分の初回加熱後でのみ5.4×10^2個/g検出されたものの,再加熱後では検出されなかった.(2)接種したセレウス菌栄養体(4.0×10^4個/g)は初回加熱後に完全に死滅した.(3)接種した芽胞(3.2×10^2個/g)は初回加熱後で微量生残したが,再加熱により完全に死滅した.本実験結果をみる限り,真空調理法によって作られた料理は概ね安全であるといってよいが,安全性を確保するためには再加熱工程が非常に重要であると考えられた.
著者
村上 富美 山川 龍雄 熊野 信一郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1116, pp.158-162, 2001-11-12

東京〜新大阪間で新幹線「ひかり」に比べて所要時間が30分ほど早い「のぞみ」に乗る時は、料金が970円ほど高くなる。それなのに、なぜ時間がかかる「こだま」に乗る時は、料金が安くならないのだろうか。(東京都、会社員) 確かに「のぞみ」に乗ると目的地に早く着くから特別料金を取る、という話は理解できる。では逆に時間がかかるから安くするという発想はないのだろうか。
著者
越川 卓 尾関 順子 柴田 典子 植田 菜々絵 佐々木 英一 村上 善子 細田 和貴 谷田部 恭 長谷川 泰久
出版者
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
雑誌
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 (ISSN:21869545)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.108-114, 2014 (Released:2014-08-07)
参考文献数
10
被引用文献数
1

甲状腺外科学会病理小委員会では甲状腺細胞診の報告様式を現在の甲状腺癌取扱い規約の様式から甲状腺細胞診ベセスダシステムへ移行することを検討中である。本稿では,取扱い規約とベセスダシステムの報告様式の違いを紹介すると共に,自験例の診断成績を用いて甲状腺細胞診ベセスダシステムの妥当性について検討した。取扱い規約とベセスダシステムの主な違いは,①細胞学的に鑑別困難な症例を,濾胞性腫瘍を疑う群(FN/SFN)とそうでない群(AUS/FLUS)の2つの診断カテゴリーに分けた点,②不適正の判定基準を明確にした点,③各診断カテゴリーについて悪性の危険度を数値で示した点の3点である。両者の基本的な考え方は類似しているので,大きな混乱なくベセスダシステムへの移行が可能と考えている。
著者
祖父江 寛 村上 謙吉
出版者
The Society of Polymer Science, Japan
雑誌
高分子化學 (ISSN:00232556)
巻号頁・発行日
vol.9, no.92, pp.454-461, 1952
被引用文献数
2

樹脂加工用尿素・ホルムアルデヒド初期縮合物は従来のものは甚だ不安定で, 使用中短期間に混濁, またはゲル化してしまう。しかしながらトリメチロール尿素, テトラメチロール尿素のような高メチロール化物を共存させるとき, 樹脂液は長期間安定性を失わぬ [デュポン社, 英特許 641, 703 (1950)]。<BR>かかる実用的な面からしても, 初期縮合物モノ, ジ, トリ, テトラの4種メチロール化物のおのおのの生成量の比及び状態が反応温度, 反応時間, 触媒量の変化によつて, いかに変化するかを知ることは重要なことである。これに関する報文は第2報以下にゆずり, 第1報にては適当な低温条件下で, モノ, ジの2種のメチロール尿素を生成せる場合の尿素, ホルマリン, モノメチロール尿素間の平衡恒数K1及びモノメチロール尿素, ホルマリン, ジメチロール尿素間の平衡恒数K2の測定に関し, 2種類の異つた測定法を述べこれらと井上・細野氏の測定法とを比較検討した結果について記述する。
著者
村上 淑恵
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要. 人間科学編 (ISSN:13471228)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.139-152, 2004-03-18

In this paper, I criticize a theory of "the similarity" between news-shows and waido-shows, or entertainment information shows, by investigating their differentiation and mutual reference through the news of the Aum-Shinrikyo incidents in 1995. I compare materials taken from "News 23 (hereafter, 23)" as examples of the news-shows and "Supa-waido (hereafter, Waido)" of the waido-shows. The results of my examination on the differences of the two information shows are as follows : (1) "23"-process explanation/"Waido"- condition explanation (2)"23"-logical, evidential/"Waido"-emotional, personal featuring (3)"23"-the Aum as terrorist organization/"Waido"-the Aum as group of insane people in delusion (4)"23"-the Aum as a dangerous threat to the nation-state and the legal system/"Waido"-the Aum as a bizarre threat to the civil society "23" focuses on the Aum's criminality and "Waido" on the Aum's strangeness through various details they have obtained. It has been pointed out that the news-shows describe the "anti-social" aspect of the Aum, while the waido-shows stress the "a-social" aspect of the Aum. However, this seeming differentiation tacitly gives the audience more "information plausibility" through the mutual reference mechanism that I would emphasize. News-shows make the audience believe that "such bizarre people would commit those crimes", at the same time the waido-shows strengthen the impression that "those crimes would be committed by such bizarre people". This may not be done by an apparent intention of the mass media, but by the consequence of mutual reference that occurs among massmedia.
著者
竹原 広実 梁瀬 度子 西川 向一 村上 恵子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.1005-1013, 2001

生活の中での入浴の位置づけを把握し, 今後の浴室空間のあり方を検討することを目的として入浴行動の実態について質問紙による調査を行った.得られた結果は以下の通りである.<BR>(1) 冬よりも夏が, また若年層ほど入浴頻度は高く, 若年層はシャワーをよく使い, 高年層は浴槽に浸かることが多いことが明らかとなった.<BR>(2) 身体を清潔にする以外の入浴の意味とは, 疲れをとる, 心身のリフレッシュのためと考えているものが多くを占め, 他に高年層ほど健康のため, 中年層は家族とのコミュニケーションをはかるため, 若年層は1人の時間を楽しみくつろぐ, 身だしなみを整えるなど精神的なリラックス効果や美容のためなど年齢によって入浴の意味が異なることが明らかとなった.<BR>(3) 入浴法や入浴関連商品について, 柚子湯やクール系入浴剤などは知名度が高くよく使用されているが, 比較的新しい商品である芳香浴やエステゼリーなどは知名度は高いがまだ多くは使用されていない.しかしそれらに対する関心は高いことから今後の利用が見込まれる.また男性より女性が, そして特に若年層の女性が強く関心をもっていることが明らかとなった.<BR>(4) 入浴行動について対象者の類型化を行ったところ, 日々規則正しく入浴を行っているかどうかと入浴に対して積極的な姿勢であるかどうかの2軸が抽出され, 不規則・消極型, 不規則・積極型, 規則・消極型, 規則・積極型の4つに分類された.
著者
岩﨑 千晶 川面 きよ 村上 正行
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.42, no.Suppl., pp.157-160, 2018-12-20 (Released:2018-12-21)
参考文献数
7

本研究では大学がラーニングコモンズ(LC)をどう評価しているのか整理し,評価方法に関する動向を明らかにする.具体的にはCiNii を活用し「ラーニングコモンズ」で検索収集し,LC の評価を扱った文献66件に対し,評価目的,評価手法,評価項目に着目して分析し,結果を整理した.分析の結果,LC の評価は6つの目的に分けられ,LC の利用動向を明らかにする調査が最も多く約半数を占めた.一方で学習成果を明らかにする調査は限られており,その評価項目には汎用的な能力が用いられていた.評価手法は質問紙調査に次いで,観察調査・ヒアリング調査の採用がされていた.また量的な調査が全体の約70%を占めていることが明らかになった.
著者
竹崎 英一 村上 信三 西林 宏之 香川 和徳 大森 仁也 山根 哲実 弘井 正 片山 正一
出版者
Japanese Society of National Medical Services
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.177-182, 1991

肝細胞癌を合併した自己免疫性慢性肝疾患2例を報告する. 1例目は65歳の女性で, ルポイド肝炎から進展した肝硬変と考えられる症例で, 経過中に慢性甲状腺炎を併発し, 同時に, 腫瘍マーカーの上昇と画嫁診断から肝細胞癌合併が診断され, TAE後, 治療切除が行われた. 腫瘍は1.4×1.5cmのEdmondson II-III型の肝細胞癌であった. 本例は輸血歴があり, anti-HCVが陽性であった. 2例目は78歳の男性で, AMA 320倍以上, anti-M2陽性, 高免疫グロブリン血症からPBCと考えられる症例で, 腫瘍マーカーは陰性であったが, 画像診断から肝細胞癌合併が診断された. 高齢であり, 腫瘍占拠部位が広範囲であるため, 保存的治療が行われたが, 肝細胞癌診断約3ヵ月後に, 肝不全が出現し死亡した. 死亡解剖所見では, Scheuer IVのPBCであり, 腫瘍は肝両葉に散在し, 最大径は3×4cmで, Edmondson II-III型の肝細胞癌であった. 本例は輸血歴がなく, anti-HCVは陰性であった.
著者
村上 しほり
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.78, no.693, pp.2433-2438, 2013-11-30 (Released:2014-07-10)

The railroad viaduct remained unburned in the city area burnt to the ground by Great Kobe Air Raids. People of war damage gathered at the railroad underpass before the end of the war, and the food street vendor appeared after the end of the war. Merchants increased rapidly and have begun to build the temporary shelter of the house and the store. They formed a mall while develop a fight for right before long. From August to October in 1946, an organization called the association of Korean free merchants built the mall called the Sannomiya “international market” at the Sannomiya east district. In this study, I examine the formation and the transformation process of the new mall the “international market” formed by the black market's movement.
著者
加賀田 哲也 村上 加代子 伊藤 美幸 川崎 育臣 森田 琢也 チェン 敦子
出版者
小学校英語教育学会
雑誌
小学校英語教育学会誌 (ISSN:13489275)
巻号頁・発行日
vol.15, no.01, pp.142-154, 2015-03-20 (Released:2018-08-02)
参考文献数
12

文部科学省(2012)によると,日本の公立の小・中学校等の通常学級に在籍する児童生徒の約 6.5%が特別な支援を必要としている。つまり,40 人学級であれば,2.6 人が該当することになる。 一方,平成19 年度より特別支援教育の対象となった発達障害のある児童生徒への教育的支援および合理的配慮に関する英語教育からの関心と実践は,他教科に比べて乏しいと言える。しかしながら,昨今,特別支援教育の視点を取り入れた外国語教育における研究は,教育の権利としての児童生徒のニーズに加え,外国語学習を支援したいと願う教員からのニーズも高く,遅ればせながら,日本においてもようやくその必要性が意識されつつある。そこで,本稿では,発達障害である「自閉症スペクトラム障害」「注意欠如・多動性障害」「学習障害」の特性を概観した上で,2013年に小中教員を対象に実施した「英語学習に関する実態調査」に基づき,英語授業における「困難さ」を明らかにする。また,巻末の資料に,学びのユニバーサルデザイン (UDL) の視点を踏まえながら,特別な支援を要する児童が在籍する通常学級での授業づくりへの手がかりを示したい。
著者
田中 百合子 阿部 美子 大戸 佑二 板橋 尚 村上 信行 作田 亮一 永井 敏郎
出版者
The Japanese Society for Pediatric Nephrology
雑誌
日本小児腎臓病学会雑誌 (ISSN:09152245)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.86-91, 2011

West症候群の第一選択治療はACTH療法 (AT) であるが,腎石灰化,腎結石合併の報告もある。本症で併用されることが多いzonisamide (ZNS) は,炭酸脱水素酵素阻害剤様の作用を持ち,腎結石の有害事象がある。<br> AT中,腎石灰化を認めた5例についてZNS投与の有無,AT期間,ACTH総量,AT中の尿中Ca/Cr比,%TRP,尿pH,血清Ca,P,ALP値の推移を後方視的に検討し,腎石灰化を起こさなかった4例と比較した。腎石灰化を認めた全例でZNSを併用していた。AT期間は腎石灰化群で長く量も多い傾向があった。AT中の尿中Ca/Cr比の上昇は,腎石灰化群でより高かった。血清P,%TRPは低下し,血清ALPも低下したが両群で差はなかった。ZNSの併用,長期多量のAT,尿中Ca/Cr比の上昇が腎石灰化の危険因子と思われた。AT中,特にZNS併用時は,腎エコー,尿中Ca/Cr比による経過観察が必要である。

2 0 0 0 村上市史

著者
村上市編
出版者
村上市
巻号頁・発行日
1989