著者
古家 弘幸
出版者
徳島文理大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

スミスを中心に道徳哲学と経済学について取り上げ、スコットランド啓蒙思想は当時の大学の道徳哲学のカリキュラムに組み込まれていた自然法学の枠組みを基本としつつ、共和主義的な商業批判からも示唆を受けながら、新しい時代の道徳哲学や経済学、さらには歴史学に貢献を果たしたことを明らかにすることができた。またスコットランド啓蒙思想全体に共通する特徴の一つは、人間の持つ自然な社交性についてのストア的分析であった点も、明確にすることができた。
著者
岡安 隆 柳田 伸顕 古田 高士
出版者
茨城大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

〈研究分担者柳田伸顕〉研究代表者の岡安隆氏はある種の微分方程式を巧みに使うことにより、最近、Euclid空間内の完備な正定曲率超曲面を具体的に構成し日本数学会のジャーナルに出版している。そのアイデアを使いWeingarten超曲面を具体的に構成しようとしていた。研究はうまく進んでいると聞いていたが、昨年の12月に突然その岡安隆氏が亡くなったので、その内容は永久に分からなくなってしまった。なお研究分担者の柳田伸顕は、Weingarten超曲面を具体的に構成とは直接関係はないが、ある種の群のChow環を岡安隆氏の影響を受け、幾何学見地から調べてやはり今年度、日本数学会のジャーナルに出版している。〈研究分担者古田高士〉ユークリッド空間内に、直交群の部分群の作用の下で不変であるという高い対称性をもった、完備極小超曲面を構成することができ、それらは13種類の多様体のいずれかに微分同型で、各種類において合同でないものが無限個構成することができることを示した。EBombieri, EDeGiorgiとEGiustiによる構成をその他の余等質=2の表現に拡張したものであるとともに、Bombieri達の証明法とは全く違う手法をとることにより、非常に簡単に大域的な解の存在を示すことができた。このタイプの極小超曲面は岡安自身の1999年度~2000年度の基盤研究(C)で得られたものしか知られていず、まったく新しい発見である。この手法は双曲空間に自然に作用する直交群の部分群で余等質=2の表現について、完備極小超曲面の構成について理論が発展できる。
著者
任 之家 堀田 良和 鈴木 智 野波 健蔵 安田 憲太 平林 大輔 古屋 光啓
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第50回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.92, 2007 (Released:2008-12-11)

QTWは科学観測等での利用を目的として開発中の無人航空機で、プロペラ付翼のティルト角を変更することにより、ヘリコプタモードからエアプレンモードへと連続的に飛行することが可能である。ヘリコプタモードの姿勢ダイナミクスをシステム同定手法により分析し、LQIコントローラを設計した。また、任意のティルト角でのマニュアル飛行を可能にする装置(PFCS)と自律制御器を組み合わせ、オペレータ支援用自律制御システムを設計し、有効性を検討した。
著者
宮内 泰介 古川 彰 布谷 知夫 菅 豊 牧野 厚史 関 礼子
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究では、ヨシをはじめとするさまざまな半栽培植物(または半家畜の動物)に焦点を当て、かかわる人間の側のしくみ・制度を論じることにより、自然のあり方とそれに対応する人間社会のあり方を統一的に把握するモデルを提示することを目標としている。本研究の最終年度に当たる平成19年度は、(1)宮城県の北上川河口地域でヨシ(葦)(Phragmites australis)原の利用のしくみと変遷についての現地調査を継続し、まとめにかかる一方、(2)研究会を開いて多様な専門分野の研究者が集まり、本研究の総括的な議論を行った。その結果、(1)の北上川河口地域での調査では、ヨシ原が歴史的に大きく変遷しており、それと地域組織や人々の生活構造の変遷が大きくかかわっていることが明らかになった。自然環境-自然利用-社会組織の3者が、相互に関連しながら、変遷している様子が見られ、さらに、そこでは、強固なしくみと柔軟なしくみとが折り重なるように存在していることが分かった。また、(2)の総括では、(i)「半栽培」概念の幅広さが明らかになり、(a)domestication(馴化、栽培種化)、(b)生育環境(ハビタット)の改変、(c)人間の側の認知の改変、の3つの次元で考えることが妥当であり、さらには、さまざまなレベルの「半」(半所有、半管理.)と結びついていることが明らかにされた。(ii)また「半栽培」と「社会的しくみ」の間に連関があることは確かだが、その連関の詳細はモデル化しにくいこと、したがって、各地域の地域環境史を明らかにすることから個別の連関を明らかにしていくことが重要であることがわかった。 (iii)さらに、こうした半栽培の議論は今後の順応的管理の際に重要なポイントになってこと、これと関連して、欧米で議論され始めているadaptive governance概念が本研究にも適応できる概念ではないかということが分かった。本研究は、そうした総括を踏まえ、成果を商業出版する方向で進めている。
著者
古関 潤一 宮下 千花 並河 努
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

2011年東日本大震災では東北から関東地方にかけて広域で多数の液状化が生じ、道路・住宅・産業施設や下水管路などのライフラインが甚大な被害を受けた。これらの液状化被害は、埋立て地盤のなかでも特に浚渫土砂をポンプ輸送して造成した砂質地盤で著しい一方で、自然堆積した砂質地盤での被害は限定的であった。そこで本研究では、浚渫埋立てにより造成した砂質地盤の特殊な堆積構造に着目した実験的検討を系統的に実施した。その結果、分級構造を有する砂質土の液状化特性とこれに影響を及ぼす要因、および効果的な改質方法を明らかにするとともに、これらを精度良く評価するための各種の実験・計測手法を確立させた。
著者
日本古文化研究所 編
出版者
日本古文化研究所
巻号頁・発行日
vol.第8 法隆寺西圓堂奉納武器, 1938
著者
庄司 興吉 佐久間 孝正 矢澤 修次郎 古城 利明 犬塚 先 元島 邦夫 武川 正吾
出版者
東京大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1992

上記研究課題のもとに、1992年から94年にかけて、関西国際空港の建設と開港をめぐる大阪地域の動向調査を中心として、東京都中野区、墨田区および秋田県稲川町における住民意識調査、ならびにパイロット・スタディーとして日本の「周縁」沖縄・離島地域の調査研究を行った。それらを、大阪地域の調査結果を中心として、報告する。大阪調査の全体をつうじて明らかになったのは、首都圏の場合とは対照的に意識的に民間主導で進められてきた関西地域浮揚策の、政治的文化的に個性豊かな積極面と技術的経済的に経営困難な消極面とのコントラストである。これは、関西のめざす「双眼型国土形成」が東京一極集中の流れに抗して行われねばならぬ以上、かなりの程度まで不可避の矛盾であるが、われわれが調査したかぎり、この矛盾を根本的に解決する展望は経営者団体や自治体あるいはそれらの協議機関にも現れていない。そのため関西地域の自己浮揚策は、しばしば「イベント型の連続」などといわれるような、一回生起的で不安定な側面をもたざるをえなくなっている。今年1月になって阪神地域が大震災に見舞われたが、この事件が関西地域の長期的浮揚策にいかなる影響を及ぼしていくか、なお今後が注視されなければならないであろう。日本全体の社会構造と社会意識については、世界経済の情報化と円高のなか構造改善を要求されている企業システムと、高齢化と少子化による社会問題をかかえる家族・生活体とを基礎に、やみくもに「国際化」しようとする文化装置のかたわら、「国際協力」などについて確固とした道が見いだせず、ますます混迷の度を深めていく政府システムの姿が鮮明になってきた。これについては、これからなお検討を加え、研究成果を刊行する予定である。
著者
鈴木 敦夫 李 明哲 佐々木 美裕 鵜飼 孝盛 大山 達雄 三浦 英俊 栗田 治 田口 東 稲川 敬介 小市 俊悟 古田 壮宏 鳥海 重喜 藤原 祥裕 高松 瑞代 田中 健一 腰塚 武志 石崎 文雄 伏見 正則 腰塚 武志
出版者
南山大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

都市内の災害時の人の流動に関する総合的な研究として,本研究ではテーマを3つ設定した.1)交通ネットワークシステムの頑健性と効率性の評価:道路,鉄道,航空網それぞれについて,GISデータ,時刻表,交通量データを用いて頑健性と効率性の評価を行った.2)緊急時の都市内・都市間流動に関するモデル:過大な交通量が流れているときの鉄道の遅延を記述する数理モデルを開発した.また,都市内で早急な避難が必要なほどの重大な事故が発生したときの都市内経路の解析について研究を進展させている.3)コンパクトな都市空間の設計原理:鉄道網の発達が平面を時間的に縮小させる効果について数理的に分析した.
著者
磯辺 篤彦 郭 新宇 中村 啓彦 広瀬 直毅 石坂 丞二 木田 新一郎 加古 真一郎 中村 知裕 万田 敦昌
出版者
九州大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2010-04-01

日本南岸における黒潮流路変動が、南岸低気圧の経路に揺らぎを与えることを発見した。冬季東シナ海における浅海部の海面冷却は、これに連動した海面気圧と風系の変化を通して、負のフィードバック機構を持つことを示した。瀬戸内海での海面水温分布によって海陸風が変調すること、大潮・小潮周期の海面水温変化に応じて、海上風も変動することを発見した。以上、縁辺海や沿岸規模の海洋過程は大気過程に影響を与え、場合によって相互作用が成立することを示した。また、植物プランクトンの春季ブルームが海面水温を変化させ、これが低気圧の発達に影響を及ぼすといった、大気ー海洋ー生態系の結合過程を提案した。
著者
古川 安
出版者
化学史学会
雑誌
化学史研究 (ISSN:03869512)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.1-17, 2010-03-15
被引用文献数
3
著者
泉池 敬司 羽鳥 理 古谷 正 中路 貴彦 林 実樹広 大野 修一
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2004

研究代表者は(共同研究で)次の研究成果を得た。1)バイデスク上のハーデイ空間の不変部分空間において、zの掛け算作用素とwの掛け算作用素の共役作用素の交換子がランク1になる場合を調べ、ある条件の下で完全に決定することができた。同様に圧縮作用素S_zとS_wの交換子がランク1になるときの逆不変部分空間を決定した。2)有界解析関数空間の合成作用素の差の本質ノルムの上界と下界の評価式を与えた。また、加重合成作用素の差がコンパクトになるときの特徴づけを与え、位相構造を調べた。3)2次元のFock空間の中で主導項をもつ多項式の研究を行い、それに付随する準不変部分空間が相似になるときを決定した。4)1変数のハーデイ空間上で、ハンケル作用素の積がハンケル作用素のコンパクトな摂動となるときの特徴づけを与えた。5)有界解析関数環における、閉素イデアルに関するゴルキン・モルチニの問題の部分解を与えた。6)互いに特異である、単位円周上の特異測度に対して、その絶対連続測度に対応する特異内部関数の共通零点集合が互いに素であることを示した。またモルチーニ・ニコラウの特異内部関数のフロストマンシフトに関する2つの問題を解決した。中路氏は、可換持ち上げ定理はバイデスク上のハーデイ空間の2つの圧縮作用素の場合でも成立しないが、しかし多くの圧縮作用素では、可換持ち上げ定理が成立することを示した。大野氏は単位開円板上の有界調和関数空間上のハンケル型作用素のコンパクト性、完全連続性の特徴づけを行い、そのときのシンボルを決定した。また合成作用素の本質ノルムを決定した。その上ブロック空間上の2つの合成作用素の差のコンパクト性を特徴づけた。
著者
片岡 正喜 古賀 唯夫 村上 良知
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会論文報告集 (ISSN:03871185)
巻号頁・発行日
no.272, pp.105-114, 1978-10-30

1)現段階の車いす用住戸の空間構成は, 入居在身障者世帯の住生活が総合的にイメージされた結果もたらされたとは言い難く, 特に身障者を含む世帯という観点からの配慮を欠く。住戸の空間構成評価のために設けた6項目により各住戸を評価した結果は次の通りである。住戸型別では[DK^S型]・[DK^N型]・[LDK^S型]いずれにおいても, [(L)DK連続型]の方が[(L)DK独立型]より総合評点が高い。[連続型]が高いのは, (L)DKと隣接居室とが連続で, 居室間相互の分離例が多く, 洋室と(L)DKとの連続化も高いからである。最も多い[DK型]では, [DK^S型]の方が[DK^N型]に比して総合評点が高い。その理由は, 後者では洋室の通り抜けが生じやすいのに対し, 前者では第2居室のDKからの分離がよく, 居室間の分離もなされる例が多いためである。注目すべき点に, 2DKにおいて最も例数の多い[DK^N・洋^S・居^N]に評点が低く, 逆に評点の高い[2DK^S型]なかでも[DK^S・洋^S・居^N]は少数例であるという結果がある。これは今後の平面構成の改善方向を示唆するものである。2)各室の空間構成評価は主として車いす使用の視点から行っている。ここではその結果に住戸の空間構成の問題を関連付け言及する。各室については, 初期の模索期であることもあり, 車いすの特性や家具の想定の下に, 十分使用に耐える空間構成やディテールになっていない点を各所に露呈する。(L)DKの規模は, 特目促進会議の最低水準以下が約40%を占め, 3DKと2DK^Nとに多い。食卓・いすを配すると流し回りも車いす通行に不十分なものが目立つ。車いす使用者の生活行為が集中しやすいことから, (L)DKは, 居室との連続化だけでなく, それ自体で規模拡大を計り食事・団らんを可能にし, 次いで隣接居室も公室兼寝室としての条件の具備を計る必要がある。居室に関しては, [3DK]・[2LDK]で4.5帖以下の居室の例が増え, [2DK^S]・[LDK^S型]に南居室のない例が多いという問題が指摘できる。それら居空間の分離は, 2居室型では対応性を高めるため連続化も止むを得ないが, 3居室型の場合は, 現在むしろ少ない第2・第3居室の分離を計り, プライバシーある分離就寝の可能性を高めるべきである。全和室のたたみ床面を上げる例は3/4を占めるが, 床高の不統一が気になる。和室が車いす使用者にどのように使用されるかは今後考察を重ねていくことを要する。洋室の規模もまちまちでダブルベッドを置き車いすでアプローチできる例は15%に満たない。今後身障者用寝室として洋室のニードはより高まると考えられるが, その際の規模は夫婦がベッド就寝できるものとするべきで, 合せて収納のスペースと収め方にも配慮が望まれる。サニタリーは他の室にくらべて車いすへの配慮が高い。しかし狭いスペースに設備器具が様々に設置され, 複雑な動作を伴ない, 実際にはいろいろと困難を生じる室で詳細な評価が不可欠である。玄関・バルコニーは身障者の生活領域を拡大する外部への接点として重要であるが, 形式的には車いす出入り可能としているものの, 面積, 開口巾, 段差等細かい配慮にまで至らず, 実用的には問題が多く, 工夫の余地を残している。これに関係して車いす2方向避難の厳守も今後は徹底されるべきである。
著者
前田 樹海 山下 雅子 北島 泰子 辻 由紀 古澤 圭壱
出版者
東京有明医療大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

明らかな生命徴候の変化によらず近い将来の患者の死期を予見できる看護師の存在ならびに、かかる看護技術の特性、獲得様式を明らかにするために調査を実施した結果、(1)このような患者の死期を認識した経験のある看護師は経験年数との有意な関連が認められること、(2)生命徴候の明らかな変化によらない患者の死の予見のほとんどが看護記録に残されていないが「その予感を他のスタッフや家族に話した」「他のナースからその予感について聞かされた」など、確認可能な事実を以て事前にその死を予感していたケースがあること、(3)看取り以外にも、せん妄、転倒・転落などのリスクを暗黙的な技術で評価している可能性が示された。
著者
東田 憲太郎 加古 孝
出版者
一般社団法人日本応用数理学会
雑誌
日本応用数理学会論文誌 (ISSN:09172246)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.237-253, 2006-09-25
被引用文献数
1

In this paper, we propose a numerical method for the voice generation process based on some mathematical model. As the model, we use Webster's horn equation for the 1D case. We then discretize this equation by FEM and calculate the frequency response function. We consider the complex eigenvalue problem corresponding to Webster's horn equation and give a variational formula for the complex eigenvalue with respect to the variation of vocal tract shape. We numerically confirm that the complex eigenvalue is closely related to the frequency response function, and propose a vocal tract shape design algorithm using variational formula and confirm its efficiency numerically.
著者
千古 利恵子 Rieko SENKO 京都文教短期大学 Kyoto Bunkyo Junior College
雑誌
京都文教短期大学研究紀要 = The Kenkyu kiyo (ISSN:03895467)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.129-140, 2014-03-12

新古今和歌集の伝本は多く、未だその数は確定されていない。しかし、先学諸氏の調査・研究によって、現存する伝本は①成立過程によって四類に分けられること②伝本の大半が第二類(竟宴直後から切継の行われている途中で書写された本文をもつ伝本)に属すること、が明らかにされている。本稿では、所蔵小形本の本文を寿本(新編国歌大観の底本)の本文と比較し、所蔵本の系統を検証するとともに、伝本研究における小形本調査の有用性を考えたい。
著者
古村 孝志
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

日本海下で起きる深発地震の広帯域地震波形を調査し、深さ400 km以深の地震においてS波初動部の波形が変化し、低周波数の先駆波が見られることを明らかにした。これをスラブ内部に相転移遅れにより生じた薄い、くさび形状の低速度層(MOW)によるものと考え、2010年2月12日に発生したウラジオストックの深発地震(578 km, Mw6.8)の地震波形を差分法に基づき計算し、MOWの存在を確認するとともに、その物性(低速度異常)を明確化した。スラブ深部のMOWは、周波数2-4Hzの地震波をスラブ上部に向け強く放射することで、MOWが無い場合の3倍の導波効果を生み出していることを確認した。
著者
古宮 直明 山田 努 神野 浩
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, no.42, pp.63-64, 2000-07-10

SID00が、2000年5月14日〜19日の間、米国カリフォルニア州ロングビーチで開催された。有機EL関連の発表は、4つのセッションとポスターセッション・セミナーで発表があり、各セッションとも盛況であった。また、オーサーズインタビューや併設された展示会においても各機関より有機ELディスプレイの展示があった。その中では、三洋電機とKodakより展示された2.4インチと5.5インチフルカラーのディスプレイと半導体エネルギー研究所よりオーサーズインタビューで展示されたデジタルドライバ内蔵の0.7インチと4インチのモノカラーVGAパネルが多くの来場者の関心を集めた。