著者
花熊 克友 山本 順三 中西 英二
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.686-688, 1998-07-10 (Released:2009-11-12)
参考文献数
4

プロセス制御では, 雑音が重畳した信号のリアルタイム平滑化処理に移動平均法や指数平滑フィルタが使用される.しかし, 応答遅れが大きいプロセスの信号に適用した場合, 大きな位相時間遅れが生じ, 制御を難しくする.本論文では, 移動平均法を改良した, 位相時間遅れの少ない簡易設計法を提案する.本法を実プロセスの組成データに適用した結果, 有効であることがわかった.
著者
山本 喜多男
出版者
The Robotics Society of Japan
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.780-783, 1995-09-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
3
著者
山本 義昭 小野 太一
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.50-57, 2023-03-20 (Released:2023-03-21)
参考文献数
19

シャンプーは,すすぎの過程でカチオン化ポリマーと界面活性剤がコアセルベーションを生成するように処方設計されており,毛髪にコアセルベーションが付着することで滑らかになるとされている。しかし,そのコアセルベーションの物理的特性が処方設計の違いで異なるのか,また,実際の使用感とどのような関係があるのかは解明されていない。そこで本研究では,主基剤アミノ酸型界面活性剤とカチオン化ポリマーの系に対して,種々の両性界面活性剤を使用した際の使い心地と生成されるコアセルベーションの関係について検討した。その結果,各種処方の滑らかさ,しっとり感,コシ感において,個々に得られるコアセルベーションには異なる物理的特性があることがわかった。また,これらの結果は,生成されるコアセルベーションの特長が使い心地に影響を与えていることを示唆した。
著者
野田 航 石塚 祐香 石川 菜津美 宮崎 優 山本 淳一
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
認知行動療法研究 (ISSN:24339075)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.93-105, 2021-05-31 (Released:2021-11-17)
参考文献数
17
被引用文献数
1

本研究の目的は、発達障害のある児童2名の漢字の読みに対して刺激ペアリング手続きによる遠隔地学習支援を実施し、その効果と社会的妥当性について検討することであった。事例Iにおいてはタブレット端末による刺激ペアリング手続きの教材を用いた自律的な学習をビデオ通話およびメールで遠隔地学習支援を行い、事例IIにおいてはビデオ通話を用いて教材提示から評価までをすべて遠隔で実施した。両事例とも、課題間多層プローブデザインを用いて介入効果を検証した結果、漢字単語の読みの正答率が向上した。また、対象児と保護者を対象に実施した社会的妥当性のインタビューから、本研究の遠隔地学習支援は高く評価されていた。一方で、事例Iにおいては介入効果の維持に一部課題が残った。介入効果を維持させるための介入手続きの改善、介入効果の般化の検討、介入実行度の検討など、今後の課題について考察した。
著者
佐藤 英介 磯辺 智範 山本 哲哉 松村 明
出版者
公益社団法人 日本医学物理学会
雑誌
医学物理 (ISSN:13455354)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.97-102, 2016-08-31 (Released:2017-02-02)
参考文献数
11

The magnetic resonance imaging (MRI) is established as the imaging technique that is essential to the imaging of the central nervous system disease. Above all, the diffusion weighted image (DWI) is known as the tool which can diagnose acute ischemic stroke with high accuracy in a short time. DTI, an applied form of DWI, was devised as a technique to image the structure of the brain white matter. In clinical sites, this technique is used for pathologic elucidation such as the intracerebral tissue injury or mental disorder. Additionally, diffusion tensor tractography (DTT), which is a technique to build three-dimensional structure of the neural fiber tracts, is used for grasping the relations between a brain tumor and the fibers tract. Therefore, these techniques may be useful imaging tools in the central nerve region.
著者
前田 宜包 樫本 温 平山 雄一 山本 信二 伊藤 誠司 今野 述
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.198-204, 2010-04-15 (Released:2010-06-05)
参考文献数
12

症例は56歳,男性。単独で登山中,富士山8合目(海抜3,100m)で突然昏倒した。居合わせた外国人医師が救助に当たるとともに同行者が8合目救護所に通報した。自動体外式除細動装置(automated external defibrillator; AED)を持って出発し,昏倒から30分後胸骨圧迫を受けている傷病者と接触した。AEDを装着したところ適応があり,除細動を施行した。まもなく呼吸開始,脈を触知した。呼吸循環が安定したところでキャタピラ付搬送車(クローラー)で下山を開始。5合目で救急車とドッキングし,約2時間後山梨赤十字病院に到着した。第1病日に施行した心臓カテーテル検査で前下行枝の完全閉塞,右冠動脈からの側副血行路による灌流を認めた。低体温療法を施行せずに第1病日に意識レベルJCS I-1まで回復し,とくに神経学的後遺症なく4日後に退院となった。富士山吉田口登山道では7合目,8合目に救護所があるが,2007年から全山小屋にAEDを装備し,山小屋従業員に対してBLS講習会を施行している。今回の事例はこれらの取り組みの成果であり,healthcare providerに対するBLS・AED教育の重要性が再確認された。
著者
本田 博巳 吉武 直哉 山本 修治 芦田 貴史 川本 友久 辻 隆司 轟木 俊男
出版者
石油技術協会
雑誌
石油技術協会誌 (ISSN:03709868)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.61-67, 2013 (Released:2015-04-03)
参考文献数
8
被引用文献数
2 2

The On'nagawa Formation in Akita Sedimentary Basin is composed of siliceous mudstone and volcaniclastics. The volocaniclastic facies have been productive reservoirs of oil and gas fields in the Neogene Akita Basin, North Japan. The mudstone facies have been recognized to be potential source rocks for hydrocarbons pools in the reservoirs. After a long period of oil and gas production in the basin, a potential exploration concept of a new play in the siliceous rocks is required to keep the productivity of the basin.This study reports a basic description of physical properties of the siliceous mudstone facies in order to provide a basis for the idea of shale play in the On'nagawa Formation. Wireline logs (GR, Δt, ρb) are basic data for our description of the physical rock properties as well as descriptions of cutting lithology.
著者
山本 健 片岡 厚 古山 安之 松浦 力 木口 実
出版者
一般社団法人 日本木材学会
雑誌
木材学会誌 (ISSN:00214795)
巻号頁・発行日
vol.53, no.6, pp.320-326, 2007 (Released:2007-11-28)
参考文献数
7
被引用文献数
6 8

紫外線から可視光線(278~496 nm)を波長幅約20 nmに分光して6樹種の木材に照射し,照射光の波長と材の変色との関係を調べた。照射前のCIELAB色空間におけるL* 値が70以上,a*値が8未満の淡色材には,紫外域での暗・濃色化と,可視域での明・淡色化が見られた。厳密には,暗・濃色化と明・淡色化の境界波長は樹種によって異なり,針葉樹では,境界波長が広葉樹よりもやや長波長側に見られる傾向があった。一方,照射前のL* 値が70未満,a* 値が8以上の濃色材の変色パターンは複雑であったが,抽出処理後の照射では,淡色材の変色傾向にやや近づく傾向が見られた。照射前の木材の色調と分光照射による変色の関係について,照射前のL* 値が小さい材ほど短波長の光でL* 値が減少から増加に転じ,照射前のa* 値が大きい材ほど短波長でa* 値が増加から減少に転じる傾向があった。しかし,b* 値にはこのような関係は見られなかった。
著者
寺本 さゆり 二宮 隆徳 山本 雅史
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.239-248, 2017 (Released:2017-09-30)
参考文献数
31
被引用文献数
1 1

‘シークー’(Citrus sp.)は,奄美群島に位置する喜界島で栽培されているベルガモット香を備える在来カンキツ品種であり,同様のカンキツは奄美群島北部のみに見いだされる.この‘シークー’果皮から抽出できるベルガモット香について,同様の香りを備える‘ベルガモット’(C. bergamia Risso et Piet.)および‘田中ベルガモット’(C. balotina Poit. et Turp.)を対照として香気成分を分析した.その結果,主要香気成分である酢酸リナリル,リナロールおよびリモネンが,すべての供試材料で77%から91%を占め,成分構成が相似であることが判明した.また,‘シークー’には‘ベルガモット’において光感作作用を起こすフロクマリン類がほとんど含有されていなかった.‘シークー’は果実が小さくフラベド部分が薄いことから,水蒸気蒸留法による精油製造に適していることが示唆された.Sequence-related amplified polymorphism(SRAP)分析の結果,‘ベルガモット’と‘シークー’は直接の遺伝的関係はなく,‘シークー’は奄美群島北部で偶発実生として発生した在来カンキツであると推察された.
著者
武多 昭道 山本 由弦 山崎 勝也 池田 大輔 冨田 孝幸
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2021-04-01

超新星残骸(かに星雲など)の天然加速器から飛来する宇宙線(高エネルギーの陽子、原子核)は、地球の大気に衝突して、ミューオンなどの素粒子をつくる。この素粒子を使って、地中の断層の透視を行う。ボーリング調査で得られた断層姿勢や物性調査と比較することで、断層が地表付近でどの程度デコボコしているのかを調べ、断層のデコボコ具合が地震や津波にどのような影響を及ぼすのかを評価する。
著者
渡邉 隆 青柳 邦彦 船越 禎広 山本 智文 江口 浩一 山口 真三志 冨岡 禎隆 二村 聡 向坂 彰太郎
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.108, no.3, pp.464-469, 2011 (Released:2011-03-07)
参考文献数
28
被引用文献数
1

症例は59歳,男性.元来,愛煙家であり,25本/日,35年間の喫煙歴があった.左肺巨大嚢胞を認めたため禁煙を開始したところ,1カ月後より水様性下痢と血便が出現し,当科受診となった.下部消化管内視鏡検査にて全大腸にびまん性の発赤粗造粘膜と血管透見像の消失を認めた.除外診断を行い,特徴的な下部消化管内視鏡と生検組織所見,および再燃寛解を繰り返す臨床経過より潰瘍性大腸炎と診断した.本症例は,禁煙を契機に発症したと考えられ,喫煙と潰瘍性大腸炎の関連を考察するうえで興味深い.中高年発症の潰瘍性大腸炎症例では,喫煙歴は重要な因子であると考えられ報告した.
著者
野村 俊之 山本 昌彦 鈴木 光也 吉田 友英 大和田 聡子 重田 芙由子 池宮城 慶寛 田村 裕也
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.114, no.11, pp.869-874, 2011 (Released:2011-12-02)
参考文献数
10
被引用文献数
1

2007年8月より2009年7月までの2年間に, 東邦大学医療センター佐倉病院耳鼻咽喉科において良性発作性頭位めまい症と診断した1,145名を対象とし, われわれが考案した運動療法で治療を行った. われわれの方法は患側が特定できなくても整形外科疾患など頸椎・脊椎に問題のある症例でも, 患者が自宅で自分のペースで治療を行えるという特徴を有している. その結果1カ月以内に80.7%, そして3カ月以内では91.7%のめまい消失をみた. その中でも発症より1週間以内に受診した症例では2週間以内に80%の症例がめまいの消失をみている. めまい発症より受診時期が遅くなるにしたがって治癒期間も長くなる傾向があった.
著者
山本 進
出版者
北九州市立大学国際教育交流センター
雑誌
北九州市立大学国際論集 (ISSN:13481851)
巻号頁・発行日
no.18, pp.1-14, 2020-03

朝鮮の倭銅鑞輸入は世宗の鋳砲・鋳銭政策に伴う青銅需要に刺激されて増大し、需要が低下した後も日本の朝鮮産綿布需要に押されて輸入圧力は続いた。政府は羈縻政策の観点から倭銅輸入を継続し、余剰銅は鍮器などに加工された。16世紀になると一転して倭銅鑞輸入は低下した。
著者
小関 玲奈 山本 正太郎 羽藤 英二
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D2(土木史) (ISSN:21856532)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.47-58, 2022 (Released:2022-07-20)
参考文献数
34

災害常襲国である日本において,土地利用マネジメントを含めた事前復興計画の推進は急務であるが,土木史的な視座を踏まえて,危険地帯への市街地進出要因を考慮した制度設計がなされているとは言い難い.そこで本研究では,東日本大震災,西日本豪雨で被災した5都市の都市形成史と災害後の都市計画的対応を比較分析し,各都市で甚大な被害を生むに至った空間的要因とその経緯を解明することを目的とする.近代以降の交通基盤整備や土地区画整理事業等の都市基盤整備が実施された位置や規模を,分析の視点とする.次の災害への備えとしての災害防御インフラの整備と,土地の利便を逓増させる交通基盤・都市基盤整備とが連動して行われたかどうかが,災害後に減災型都市構造へ転換する分岐点となったことを明らかにした.
著者
和田 敏江 山本 洋之
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.473-477, 2014 (Released:2014-09-25)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

〔目的〕理学療法養成課程において,学業成績と自己効力感との関係について検討した.〔対象〕理学療法学科入学者77名(男性59名,女性18名,平均年齢21.03歳±4.4).〔方法〕調査回数は,入学前から入学後の合計4回実施.調査内容は,志望動機,職業イメージ,学業自己効力感尺度,実習自己効力感尺度,動機づけを質問紙により調査した.〔結果〕先行する自己効力感が高ければ学業成績は良好であるが,試験の結果が良くても悪くてもその後の自己効力感が高まっていなかった.〔結語〕試験の結果からどのような問題に対して,どのように間違っていたのか,どのような回答が考えられるのか,学生自身による正しい自己評価を行う教育が必要である.
著者
梶谷 義雄 山本 広祐 豊田 康嗣 中島 正人
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F4(建設マネジメント) (ISSN:21856605)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.1-13, 2011 (Released:2011-01-20)
参考文献数
55

本研究では,水力発電施設の災害や事故による社会的影響を対象に,その分析手法や分析結果の効果的な活用方法について検討する.まず,過去の水力発電施設の被害事例の調査や分析を通じて,将来的に懸念される社会的影響発生のシナリオを構築する.次いで,過去事例にも散見される水力発電施設からの溢水が発生するシナリオを対象に,その定量的な分析手法について検討を行う.最後に,事例分析として,仮想的な水力発電施設や地域の人口・経済データを対象に,導水路損壊による社会的影響評価を実施し,被害額や発電による便益の観点から,災害対策優先度などの水力発電施設の維持管理戦略への反映可能性について考察した結果を報告する.
著者
山本 隆三
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.367-370, 2016 (Released:2020-02-19)
被引用文献数
1 1

静岡県に立地する中部電力浜岡原子力発電所の近隣4市において,原子力発電に係る様々な問題に関するアンケート調査を実施した。約7600の回答を得たが,調査結果を分析する過程で分かったことがある。その一つは,世代により原子力発電を肯定する比率が異なり,若い世代ほど原子力発電を支持する比率が高いことだ。さらに,アンケート回答者においては高齢者の比率が高く,回答に年齢によるバイアスが掛かることも明らかになった。年齢構成を日本の年代別構成比に合わせ,原子力発電所の安全審査合格後の再稼働に関する回答を再計算したところ,再稼働肯定の比率が否定の比率を上回っていることが分かった。また,アンケートからは,原子力発電への理解を深めるため行うべきことも見えてきた。まず,アンケートから見えてきたことを第一回目として報告したい。
著者
巽 博臣 升田 好樹 今泉 均 千原 伸也 澤田 理加 中野 皓太 山本 恭輔 菅原 康介 吉田 真一郎 後藤 京子 髙橋 科那子 山蔭 道明
出版者
特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
雑誌
日本急性血液浄化学会雑誌 (ISSN:21851085)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.17-22, 2013-06-01 (Released:2022-09-16)
参考文献数
13

電解質異常の補正・治療を目的とした持続的血液濾過透析(CHDF)の透析液/補充液/置換液(以下,置換液)の調製について概説した。市販の置換液にはナトリウム(Na)140mEq/L,カリウム(K)2mEq/L,イオン化カルシウム(Ca)2.5mEq/Lが含有されている。高Na血症の場合,市販の置換液によるCHDFでは急激に補正されて脳浮腫を発症する危険があるため,血中Na濃度より低く正常値(140mEq/L)より高い,相対的低Na濃度の置換液を用いる。市販の置換液中にはイオン化Caが高濃度で含まれているため,高Ca血症をCHDFで治療する場合にはCaフリーの置換液を用いる必要がある。一方,高K血症で循環動態が不安定な場合,Kフリーの置換液を使用しCHDFで補正する。CHDFでは電解質など中分子量以下の有用物質も除去されるため,長期間または大量の置換液によるCHDF施行時には無機リンやマグネシウムなどの電解質のモニタリングも重要である。
著者
山本 莉沙 山田 博之
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18845258)
巻号頁・発行日
pp.TJSKE-D-22-00028, (Released:2022-10-20)
参考文献数
12

In this study, we compared and evaluated whether different facial expressions on the package resulted in different evaluations of the confectionery by presenting participants in the experiment with different facial expressions on a fictitious package and conducting a pairwise evaluation. In the result, it revealed differences in the evaluation of “visual taste” and “familiarity” depending on differences in facial expression, although the effects of the combination and individual differences in preference were also observed. As for the influence of each part of the face, it was found that the mouth part influenced “familiarity,” while the eye part had a significant influence on the “visual taste” evaluation. This suggests that having a face on the confectionery package with an appropriate facial expression for the product itself will help people feel more comfortable with the product and understand information such as the type and strength of the product’s flavor.