著者
野中 紀彦 岩崎 富生 守谷 浩志 谷江 尚史 池田 靖
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.81, no.824, pp.15-00018-15-00018, 2015 (Released:2015-04-25)
参考文献数
31

A Kriging-based method for efficiently searching materials was used to select additive elements in lead-free solders that are effective for suppressing the grain-boundary diffusion, which is the cause of smaller breaking elongation than lead-contained solders. By using the idea of the L9-orthogonal-array design methodology, we selected nine combinations of additive elements, and investigated the dependence of diffusion coefficients on four parameters (the atomic radius of the 1st additive, the cohesive energy of the 1st additive, the atomic radius of the 2nd additive, and the cohesive energy of the 2nd additive). The diffusion coefficients were calculated by using molecular-dynamics simulations. The calculation results showed that the diffusion can be suppressed when the atomic radii of the 1st and 2nd additives are close to that of tin (Sn), and when the cohesive energies of the 1st and 2nd additives are smaller than that of tin. According to these conditions, we found that two additives selected from silver (Ag), indium (In), and bismuth (Bi) are effective for suppressing the diffusion and for increasing the breaking elongation. Because these results were confirmed by tensile deformation test, the Kriging-based method is considered to be practical for effectively searching materials.
著者
谷 浩明
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.69-73, 2006-02-20
被引用文献数
2
著者
伊藤 直之 大谷 浩樹 山崎 孝 堀 秀昭 水野 勝則
出版者
新田塚医療福祉センター
雑誌
新田塚医療福祉センター雑誌 (ISSN:13492519)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.1-4, 2010-03-31

神経根症状を伴わない急性腰痛患者8例に対し、腰部運動時痛の軽減に焦点を絞り徒手療法を試みた。腰部運動時痛を発生する部位を抽出するために圧痛所見を確認し、圧痛が認められた椎間関節と仙腸関節にはモビライゼーションを、多裂筋と腰方形筋にはリラクゼーションの徒手療法を施行した。徒手療法の即時効果の判定には、腰部運動時痛の強さ、及び可動性運動時痛の強さ、及び可動性評価として腰椎後彎可動性テスト、長座位での体位前屈、上体反らしを徒主療法前後で測定した。その結果、腰部運動時の強さ、腰椎後彎可動性テスト、長座位での体位前屈、上体反らしのすべての効果判定項目で徒手療法後に有意な改善を認めた。徒手療法の即時効果の要因として、体幹伸筋群の筋スパズム軽減による伸張性向上や腰部可動性向上による機械的ストレスの軽減が挙げられ、これらの要因が腰部運動時痛の軽減に繋がったと考えられた。よって、徒手療法の即時効果として運動時痛軽減の効果が期待できることが示唆された。
著者
松永 拓也 柴田 和也 室谷 浩平 越塚 誠一
出版者
日本計算工学会
雑誌
日本計算工学会論文集 (ISSN:13478826)
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.20160002-20160002, 2016-01-29 (Released:2016-01-29)
参考文献数
23

本研究では, MPS法による2次元流体シミュレーションのためのミラー粒子境界表現の開発および検証を行った. 本提案手法は, 固体壁境界を取り扱うための手法である. 境界形状は線分の集合として表される. 従って, ポリゴンモデルを用いる固体壁境界表現同様に境界要素自身は厚みをもたない. 従来のミラー粒子境界表現と比較して, ミラー粒子のミラー粒子を考慮すること, 視線判定を導入することが主な特徴として挙げられる. 本手法におけるミラー粒子は, 従来手法同様に, 境界を軸とした流体粒子の鏡映を作成するという考え方に基づいている. 複数の接続された線分で表される境界形状を線要素と点要素に分割し, 点要素に関しては凹形状と凸形状を区別する. また, 視線の概念を導入し, 境界要素, 流体粒子, ミラー粒子の間の視線が通る条件を定義した. 境界要素から流体粒子への視線が通るとき, ミラー粒子を生成する. 更に, 生成したミラー粒子への視線が通る線要素がある場合, そのミラー粒子に対する新たなミラー粒子を生成する. 以上のミラー粒子生成アルゴリズムを適用することで, 境界近傍の外部領域に抜け目なくミラー粒子を配置することができるが, ミラー粒子が過剰に存在する領域が発生してしまう. そこで, 近傍粒子計算に視線判定を導入する. 具体的には, 影響半径未満の距離に存在し, かつ, 着目流体粒子からの視線が通る流体粒子およびミラー粒子のみを近傍粒子として採用する. 視線判定は近傍流体粒子を吟味するためにも利用されており, 境界を跨ぐ流体粒子間の接続を切断できるため, 影響半径未満の厚みをもつ固体相を含む問題の計算が可能となる. 基礎検証として3つの問題の計算を行った. 単純形状における静水圧問題を本ミラー粒子境界表現を用いたMPS法によって計算し, 壁粒子を用いた固体壁境界表現に用いた場合と比較を行った. 定常状態における圧力分布を比較したところ, およそ定量的な一致が見られ, 単純形状における固体壁境界条件が妥当に評価されていることを確認した. 続いて, 凹形状を有する固体壁面に対する水柱衝突の計算を実施した. 粒子の境界貫通が起こりやすい問題であったが, そのような現象は確認されず安定に計算が実行できた. 定常状態における静水圧分布を計算したところ, 鋭角な凹面内部には少数の流体粒子しか存在しないにもかかわらず, 圧力分布を妥当に評価することができたことから, ミラー粒子のミラー粒子を使用することの有効性が示された. 更に, バッフル付き円筒回転体内の流れの計算を行った. 円筒形状は離散的な線分によって表現を行ったが,線分の接続部の影響による目立った不自然な数値挙動は見られず, 安定に計算を実施することができた. このことから, 本研究にて採用している視野の定義および視線判定に基づく近傍粒子選択が妥当であることが確認できた.
著者
和泉 潔 山下 倫久 車谷 浩一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.725, pp.53-58, 2004-03-09

本研究では,資源選択を簡略化したマイノリティーモデルと呼ばれるモデルを用いて,資源割り当て問題の分類を行った.学習の効率性と正確さの異なるエージェントを3種類用意して,獲得した利得の比較を行った.その結果,システムの複雑性と学習への時間的制約という2つの条件に応じて,4つの領域が存在することが分かった.そして,それらの領域にしたがって,実際の資源割り当て問題を分類できた.実際の資源割り当て問題が属する領域に応じて,モデル化を行うときにエージェントの持つべき特徴が分かった.
著者
鍋谷 浩志
出版者
一般社団法人 日本食品工学会
雑誌
日本食品工学会誌 (ISSN:13457942)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.213-231, 2014-12-15 (Released:2015-02-05)
参考文献数
35

高品質の食品を効率的に生産するためには,目的に適した反応操作,分離操作を選定し,その工程を最適化することが求められる.逆浸透や限外ろ過といった膜分離技術は,消費エネルギーが少ない非加熱処理であるために,他の分離技術と比較して多くの特長を有する.我が国の食品産業においても多くの実用化の例がある.本報では,まず,液状食品の膜分離プロセスの最適化に関する取り組みを紹介する.バイオディーゼル燃料(脂肪酸メチルエステル)は,植物油から製造される軽油代替燃料である.我が国の場合,食用油の多くを輸入に頼っており,バイオディーゼル燃料の原料は,廃食用油や油脂の精製工程から排出される副産物(遊離脂肪酸)に程度に限られる.しかしながら,こうした原料を,アルカリ触媒を用いる従来法では処理することができない.後半では,アルカリ触媒を用いないバイオディーゼル燃料製造の開発とその経済性の評価に関する取り組みを紹介する.
著者
武田 維倫 糟谷 浩一 福冨 則夫 土居 隆秀 室井 克己 加藤 公久 室根 昭弘 佐藤 達朗 花坂 泰治 長尾 桂#北村 章二
出版者
[栃木県水産試験場]
雑誌
栃木県水産試験場研究報告 (ISSN:13408585)
巻号頁・発行日
no.45, pp.3-12, 2002-03 (Released:2013-10-08)

栃木県中禅寺湖では、平成7年に密放流によると思われるコクチバス(Micropterus dolomieu) が県内で初めて確認された。本種は北米原産の肉食魚であり繁殖力が強く、さらには冷水域や河川にも生息可能であることから我が国の内水面漁業や在来種に悪影響を与える事が懸念されている。そこで本種の効果的な駆除方法を確立することを目的として、平成7年から平成12年の間、毎年4月から9月にかけて本種の生態調査と駆除方法の検討を行った。期間中に捕獲したコクチバスは96尾、確認した産卵床は46個であった。捕獲方法の内訳は水中銃で33尾、地曳網で31尾、巻網で22尾、釣りで9尾、刺網で1尾であった。また、実際に産卵が行われた産卵床は10個であった。年度毎にみると、捕獲尾数、産卵床確認数ともに平成8年が最も多かった(42尾、18個)が、平成12年には捕獲尾数1尾、確認された産卵床数1個のみとなり駆除の効果が表れているものと思われた。捕獲魚の胃内容物のうち最も多く確認されたのはヨシノボリ(Rhinogobius sp. )とスジエビ(Palaemon paucidens)であったが、漁業対象種であるヒメマス(Oncorhynchus nerka)及びホンマス(Oncorhynchus sp. )の稚魚も発見された。コクチバス及びその産卵床は水温が12℃以上になる5月下旬から確認され始め、産卵床は水深1.3~4mの範囲で付近に障害物のある遠浅の砂礫地につくられる例が多かった。以上の結果から、中禅寺湖では水温12℃以上になる期間中に地曳網、巻網、水中銃を地形に合わせて使い分けて駆除を行うのが効果的であると考えられた。
著者
矢谷 浩司 大沼 真弓 杉本 雅則 楠 房子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.86, no.10, pp.773-782, 2003-10-01
被引用文献数
24

近年,ハンドヘルドデバイスが子供たちの学習において重要な役割を果たすことが期待されている.また,ハンドヘルドデバイスのようなモバイル性の高いデバイスを利用して協調学習をいかに支援するかは,CSCL(Computer Support for Collaborative Learning)の重要な研究テーマになりつつある.一方,日本においては,学習指導要領の改訂により始まる「総合学習」に対応した教育システムの構築が求められている.そこで,我々は「総合学習」の場として注目されている博物館において,2台のPDA (Personal Digital Assistant)を連携させ,展示物に関連するクイズを協力しながら解くことによって子供たちの学習を支援する,Musexと呼ばれるシステムを構築した.実際の博物館においてMusexの実験を行い,その効果について考察した.
著者
小森谷 浩志
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.49-49, 2010

現在,多くのビジネスパーソンの働く意欲は,決して高いとはいえない.経営におけるイノベーションや創造の重要性が指摘され,質の高さが問われる中,「いやいやながらしかたなく」もしくは「いわれたとおりに忠実に」では高い成果は望むべくもない.「わくわくする」,「いてもたってもいられない」など内発的動機が鍵になる.本稿では,"楽しさ"を主題に経営を捉え直したい.その中でも特に戦略の形成と実行について検討した.結果として,戦略にとって"意思力","組織力","顧客力"の3つが相乗する動的な観点が重要であることが明らかとなった.
著者
牧野 行雄 塩原 匡貴 村松 久史 川口 貞男 山内 恭 田中 正之 小川 利紘 増谷 浩二 森井 正夫 Yukio Makino Masataka Shiobara Hisafumi Muramatsu Sadao Kawaguchi Takashi Yamanouchi Masayuki Tanaka Toshihiro Ogawa Koji Masutani Masao Morii
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.87, pp.1-22, 1985-12

南極中層大気の総合観測(Antarctic Middle Atmosphere Program)の一環として, 南極昭和基地において1983年3月24日から1984年12月29日まで(第24次および第25次南極地域観測隊)太陽光の赤外分光測定による大気微量成分(N_2O, CH_4,CFCl_3,CF_2Cl_2,HNO_3)の観測を行った。使用した分光計の分解能は最高0.1(cm)^<-1>まで設定可能であるが, 観測時間の長さやS/N比を考慮して0.8(cm)^<-1>で通年観測を行った。延べ111日間に計487個のスペクトルを得たが, これらは最終的に磁気テープに記録し大型電子計算機で処理する。測定されたスプクトルのS/N比から, CFCl_3(850(cm)^<-1>), N_2O(2576(cm)^<-1>), CH_4(6004(cm)^<-1>) のカラム密度は, それぞれ±40,±2,±6%の測定誤差を有することが見積もられる。特に1000(cm)^<-1>域のより精密な測定のために, 今後, 高感度検知器(MCTなど)の安定な使用による観測が望まれる。As part of the Japanese Antarctic Middle Atmosphere Program (Antarctic MAP), columnar amounts of atmospheric minor constituents such as N_2O, CH_4,CFCl_3,CF_2Cl_2 and HNO_3 were determined from measurements of infrared solar spectra for the period 24 March 1983-29 December 1984 at Syowa Station, Antarctica (69°00′S, 39°35′E). A Fourier-transform-infrared spectrometer was used to measure the solar spectra. The highest apodized resolution of the spectrometer is 0.1(cm)^<-1> (full width at half-maximum), but the resolution of 0.8(cm)^<-1> was adopted in routine operation because of an economy of data processing time and of better signal to noise (S/N) ratio. The accuracy of measurements is estimated from S/N ratios of the obtained spectra; typical errors of measured abundances were ±40,±2 and ±6% for CFCl_3 (at 850(cm)^<-1>), N_2O (at 2576(cm)^<-1>) and CH_4 (at 6004(cm)^<-1>), respectively. A MCT detector (cooled at 77 K) is desirable to attain higher resolutions (&acd;0.1(cm)^<-1>) and larger S/N ratios.
著者
木谷 浩 アルバラド フアンニコラス
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.375-389, 1982
被引用文献数
2 7

The larval stages of the Pacific Brown Shrimp <i>Penaeus californiensis</i> HOLMES reared in the laboratory are described and illustrated, and a comparison is made with those of the <i>Penaeus</i> shrimps, <i>P. japonicus and P. monodon</i>. While the larvae of <i>P. californiensis are morphologically simillar to those of P. japonicus and of P. monodon</i>, and reach the fist postlarva passing 6 nauplial, 3 protozoeal and 3 mysis stages like these shrimps, there are some difference among them in size, form and setal arrangement.
著者
三木谷 浩史
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1104, pp.92-96, 2001-08-20

6月30日の夜、小泉内閣の「経済財政運営の基本方針」の閣議決定を受け、NHK総合テレビで特別番組「緊急討論 待ったなし日本経済"聖域なき改革"を問う」が放映された。「楽天市場」を国内ナンバー1のインターネットショッピングモールに育て上げた三木谷浩史(36歳)は、経済財政担当大臣の竹中平蔵、財務大臣の塩川正十郎、東京都知事の石原慎太郎などと議論のテーブルを囲んだ。