著者
高橋 大介
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.41, no.6, pp.1918-1921, 2000-06-15

本論文では,Fibonacci数を高速に計算する方法について述べる.Fibonacci数 $F_n$ を計算するには,Lucas数の積に基づくアルゴリズムが,最もビット演算量が少ないことが知られている.このアルゴリズムにおいて,多倍長数の乗算を多倍長数の自乗計算に置き換えることで,さらに演算量を減らすことができることを示す.
著者
高橋 愛典 野木 秀康 酒井 裕規
出版者
近畿大学商経学会
雑誌
商経学叢 = Shokei-gakuso: Journal of Business Studies (ISSN:04502825)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.77-99, 2017-03-31

[概要]京都府北部の日本海側に位置する丹後半島では,高度成長期以降,過疎化と人口減少が一貫して進行し,様々な政策に影を落としている。2004年に6町が合併して京丹後市が発足したことをきっかけに,公共交通政策の転換が求められた。2006年から実施されている上限200円バスの施策は,バス利用者を倍増させ,自治体による補助の費用対効果を高めている。また近年では,タクシー事業者の撤退に伴い,新たな公共交通機関を導入する必要に迫られているが,その中で地元の非営利組織が運行する「ささえ合い交通」は,日本で初めてウーバー(Uber)が本格導入される事例として注目を集めている。本稿では,京丹後市の道路公共交通政策の背景と展開を概説するとともに,特に上限200円バスとささえ合い交通に焦点を当て,これらの施策の評価を試みる。[Abstract] Tango Peninsula, which is located in the north of Kyoto Prefecture, has been suffering from depopulation and aging of the communities for fifty years. In these ten years, the municipality (Kyotango City Government) has got to reconstruct its policies for road passenger transport, including bus, taxi and demand-responsive transport. The reduction of bus fares to 200 yen and the introduction of Uber system to community transport are the most important features.
著者
高橋 紹大
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌) (ISSN:13418939)
巻号頁・発行日
vol.118, no.11, pp.518-523, 1998-11-01 (Released:2008-12-19)
参考文献数
10
被引用文献数
2 4

In order to design and develop electric power apparatus it is important to analyze electrical discharges, and a measurement of an electric field is greatly helpful to it. There are some methods for measuring the electric field. Among them a Pockels sensor is based on an optical method and has many advantages.There is a request to miniaturize a sensor from a view point of spatial resolution. An optical waveguide technique has been successfully introduced in Pockels sensor to achieve the spatial resolution of micrometers.As a senor for measuring electric field in space it must be confirmed about two characteristics. One is limitation of its caliblation in non-uniform fields and the other is its operation with space charges. Pockels sensors except for what in fixed envirornment must be calibrated under uniform field and it is surmised there is limitation. In consideration of discharge measurement charge attachiment on Pockels sensor is inevitable. In this paper these two points are examined.
著者
熊谷 直憲 工藤 宏紀 力石 健 中山 真紀子 高橋 俊成 松木 琢磨 木越 隆晶 内田 奈生 呉 繁夫
出版者
一般社団法人 日本小児腎臓病学会
雑誌
日本小児腎臓病学会雑誌 (ISSN:09152245)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.68-72, 2017 (Released:2017-04-14)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

血清Na-Cl=36 からの乖離を契機に酸塩基平衡異常が疑われ,血液ガス分析を施行し臨床上有用であった症例を経験した。症例1:3 歳女児。3 か月時に脳腫瘍を発症し集学的治療を受けた。3 歳時に胃腸炎罹患時に低リン血症,低分子蛋白尿,代謝性アシドーシス,くる病から薬剤性Fanconi 症候群と診断された。血清Na-Cl は常に30 以下であり,長期間の代謝性アシドーシスの存在が示唆された。症例2:19 歳女性。9 か月時に横紋筋肉腫を発症し,集学的治療を受けた。治療終了後より血清マグネシウムは緩徐に低下し,19 歳時に低カルシウム血症,低カリウム血症,代謝性アルカローシスと診断された。血清マグネシウムの低下とともに血清Na-Cl は常に40以上であり,長期間の代謝性アルカローシスの存在が示唆された。血液ガス分析を行っていない場合,血清Na-Cl=36 からの乖離により酸塩基平衡異常を推測することは臨床上有用である。
著者
Guse Daniel Heusch Christian Pischinger Stefan 高橋 英男 陰山 博司 Scharf Johannes Nijs Martin Tegelkamp Stefan Röhrich Henning
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.1587-1592, 2019 (Released:2019-11-25)
参考文献数
25

市場の運転要求とそれを満たす明確な商品力を提供したい自動車会社,それらはドライバビリティに対する客観指標を期待している.客観指標は新規開発車や派生車種における開発プロセスの早期検証を実現し得る(例.エンジンベンチを中心としたHiLS環境).本論文では乗用車開発における結果を基に客観評価手法について述べる.
著者
横山 理英 林 聡 岩田 知之 高橋 智紀 高田 潤
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物学会研究発表会講演論文集 第18回廃棄物学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.128, 2007 (Released:2007-11-23)

ヒノキチップをCa溶液に浸漬したのち炭化、酸処理すると硝酸性窒素及びフッ素イオンを吸着する炭素材料を作ることができる。本研究では原料として各種植物系廃棄物を用い、同様な手法で炭化物を作成し硝酸性窒素吸着能を調べた。その結果いずれの原料でも吸着能は発現することがわかり、特にコーヒーかすを原料とした場合、木質原料よりもさらに高い吸着能があることがわかった。吸着は塩化物イオンとのイオン交換であり、リン酸イオン、硫酸イオンはほとんど吸着せず、硝酸性窒素とフッ素イオンに対して吸着選択性を有する。金魚水槽を用いた簡易な水質浄化試験では硝酸性窒素を吸着してアオコの発生を抑制することがわかった。そのため、水質浄化材料として利用できることが示唆された。
著者
本間 保男 高橋 広治 水野 宏 見里 朝正
出版者
日本農薬学会
雑誌
Journal of Pesticide Science (ISSN:1348589X)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.33-40, 1977-02-20 (Released:2010-08-05)
参考文献数
8
被引用文献数
1

キュウリうどんこ病菌 Sphaerotheca fuliginea を供試し, 本菌の生育過程に及ぼす大豆レシチンの影響を検討した. キュウリ子葉裏面に大豆レシチン2000ppmを処理し, うどんこ病菌分生胞子を接種し, 分生胞子の発芽, 菌糸の伸長, 分生子梗, 分生胞子の形成を経時的に走査電顕により観察した. 分生胞子の発芽には著しい抑制はみられなかったが, 無処理区に比し, 発芽管がやや太く, 短くなり, 菌糸の伸長が遅くなる傾向がみられた. もっとも顕著な影響は, 処理区の接種3日目以降の菌糸先端部に現われた. すなわち, 伸長した菌糸の先端部周縁に薄膜が見られ, うなぎ尾状を呈し, 日数の経過とともに膜の部分が拡大することであった. また無処理区に比し, 分生子梗, 分生胞子の形成が遅れ, 数も少なく, とくに分生胞子が分生子鎖から離脱せずに, そのままたれ下がり, 全体的にゼンマイ状を呈するものがみられた.
著者
岩堀 修一 高橋 和彦
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.299-302, 1963 (Released:2007-05-31)
参考文献数
4
被引用文献数
1 1

1. トマト福寿2号苗を用いて, 第1花房第1花が開花のとき, 40および45°Cそれぞれ1, 3, 6, 15時間高温処理を行なつた。2. 収量からみると40°C 1時間区は対照区と差がなかつた。それ以外の区では減収し, その程度は処理温度が高いほど, また処理時間が長いほど著しかつた。3. 人工発芽床による花粉の発芽試験の結果, 成熟花粉の発芽は, 40°C 1時間区でも非常に不良であつた。4. おのおのの蕾への高温の影響をみると, 開花8~9日前ごろの蕾が高温に対して最も弱く, 40°C 1時間でも障害をうけた。これと花粉発芽試験の結果から, 40°C 1時間程度の処理でも高温障害が現われると思われる。
著者
竹森 康弘 澤武 紀雄 里村 吉威 太田 英樹 渡辺 弘之 河上 浩康 岡井 高 高橋 豊 磨伊 正義 服部 信 秋山 高儀 永川 宅和 橋本 琢磨
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.84, no.10, pp.2386-2392, 1987 (Released:2007-12-26)
参考文献数
24
被引用文献数
6

各種消化器系疾患 (悪性疾患455例, 良性疾患303例) の血清CA 125値を測定し, 臨床的意義を検討した. 膵癌(66%), 肝細胞癌(51%), 胆道癌(47%)の順で高い陽性率がみられた. CA 19-9, DU-PAN-2, CEA陰性の膵癌でCA 125陽性例がかなりみられた. 胃, 大腸癌での陽性例はほとんど stage IV以上または非切除例で, 特に腹膜転移群では他のマーカーに比して明らかに陽性率が高かつた. 一方, 良性疾患での偽陽性率は一般に低かつたが, 腹水を有する肝硬変, 劇症肝炎, 重症の膵炎では本抗原の上昇がみられ, その増減は腹水の消長に一致していた. 以上より, 血清CA 125は膵, 胆道癌の診断のみならず, 腹水や腹膜転移の有無を把握するのに有用と考えられた.
著者
櫻井 聖大 山田 周 北田 真己 橋本 聡 原田 正公 木村 文彦 高橋 毅
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.6, pp.367-373, 2013-06-15 (Released:2013-10-16)
参考文献数
17

熱中症では様々な合併症を来すが,とくに肝機能障害や腎機能障害は頻度が高い。重症例になると意識障害を来し,横紋筋融解やショック,disseminated intravascular coagulation(DIC),多臓器不全などを来す。DICを来す機序は著明な血管内脱水による末梢循環不全や,高熱による直接的な組織障害・血管内皮障害,それらに引き起こされる高サイトカイン血症,腸管粘膜の透過性亢進からのbacterial translocation,また肝障害に伴う凝固因子の産生低下に伴う出血傾向などが原因と言われているが,選択される抗凝固療法については統一された治療法は確立されていない。今回,熱中症に伴うDICに対し,遺伝子組み換えトロンボモデュリン製剤(rTM)で抗凝固療法を行い,良好な成績を得た2症例を経験した。2例とも高齢女性で,非労作性熱射病であった。いずれも高度の意識障害を伴い,肝・腎機能障害を認め,日本救急医学会の急性期DIC診断基準では5点と7点であった。抗凝固療法として,前者ではrTM単剤で,後者ではメシル酸ガベキサートとの併用を行った。いずれも経過良好で,出血性合併症もなく第5病日と第14病日にDICを離脱でき,後遺症なく第57病日と第27病日に軽快転院となった。rTMは熱中症に伴うDICに対して有効な薬剤であると思われた。
著者
研谷 紀夫 三橋 徹 高橋 英一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第72回, no.コンピュータと人間社会, pp.467-468, 2010-03-08
著者
古市 幸生 窪田 靖司 杉浦 洋一 梅川 逸人 高橋 孝雄 河野 省一
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.165-172, 1989-04-10 (Released:2010-02-22)
参考文献数
23
被引用文献数
1

エクストルーダーによる大豆タンパク質の組織化に最低必要とされている140℃よりもかなり高い温度 (175, 216, 239℃) で全粒大豆を二軸エクストルーダーで処理し, 以下の結果を得た。1) 処理温度が高くなるに従って褐変現象は顕著となったが, 塩酸加水分解後定量のアミノ酸の組成には差は認められなかった。さらに, FDNB法によって求めた有効性リジン含量についても変化は認められなかった。2) レクチン, ウレアーゼおよびトリプシン・インヒビターはほぼ完全に失活した。3) トリプシン・インヒビターの失活により, トリプシンによる人工消化試験での消化性は顕著に高くなった。また, 動物実験によって求めた栄養価 (PER, BV, NPU) についても顕著な向上が認められた。
著者
高橋 博之
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.543-547, 2011-11-30 (Released:2012-02-17)
参考文献数
4

当科で経験した陰茎部外傷の2例につき報告した。症例1は64歳,男性。重度の糖尿病あり。喧嘩の際,股間を蹴られた5日後に当科を受診。陰茎包皮の広範な壊死と二次感染あり。症例2は80歳,男性。深部静脈血栓症にてワーファリン内服中。リハビリ目的の自転車漕ぎを通常の2倍の時間施行後,陰茎全面および陰嚢にかけ皮下出血あり。受傷一週間後に当科受診。両名とも合併症や年齢を考慮し保存的方法にて治療するも改善しないため,全身麻酔下でデブリドマンならびに分層植皮術を施行した。術後の経過は順調であり創部の修復状態も良好であった。陰茎部の植皮はシートグラフトが基本であるが,メッシュスキングラフトでも肥厚性瘢痕や瘢痕拘縮を来さず,また最小の採皮で充分満足のいく陰茎部の創修復が可能であった。
著者
高橋 潔 松岡 譲 原沢 英夫
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
環境システム研究 (ISSN:09150390)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.121-131, 1997-10-15 (Released:2010-06-04)
参考文献数
25

The purpose of this study is to evaluate climate change impacts on crop production, which will be the basic information of analyzing world trade of agricultural commodities, and to help decision makings against potential uncertain problems. In this paper, we calculated change in potential productivity of rice, winter wheat and maize (tropical cultivation) between in 1990 and in 2100 based on the 11 GCM outputs combined with several CO2 emission scenarios and probable range of global temperature increase. Calculation was conducted by using a potential crop productivity model. The results were aggregated into 30 countries/regions. The direct effects of increasing CO2 concentration (CO2 fertilization) as well as the impacts due to global warming are considered. The major outcomes of the model calculations are summarized as follows:1) Considering CO2 fertilization, the potential productivity of rice and maize will increase in 2100 under the changed climate. As for winter wheat, regions at high latitudes gain higher yield and those at low latitudes loses its yield. Especially decrease in the productivity of winter wheat in India region may be serious.2) Comparing results with CO2 fertilization and those without it, it was found that most part of increases in potential productivity of rice and maize are derived from CO2 fertilization, not so much from climate change.
著者
星 真行 難波 樹央 高橋 寿和 板垣 光子 佐々木 恵子 江森 由香 渡部 美聡 長橋 育恵 宮坂 美和子 相澤 裕矢
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会 東北ブロック協議会
雑誌
東北理学療法学 (ISSN:09152180)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.66-73, 2019 (Released:2019-10-07)
参考文献数
26

【目的】 二次予防対象者に介護予防事業を取り組み,介入前後での身体の痛みの軽減,および痛みの有無による影響について検討することである。【方法】 対象は二次予防対象者164名であり,脱落者及び最終評価を実施できなかった者を除外した148名(男性32名,女性116名)を解析対象とした。週 2 回(全21回)のプログラム介入を行い,介入前後で身体機能評価を実施した。痛みの評価は,Numerical Rating Scale(以下,NRS)を用い,終了時にアンケート調査を実施した。【結果】 NRS得点による介入前後の比較では,痛みの軽減が認められた(p <0.01)。疼痛部位は,膝47%,腰26%の順に多かった。また,介入前後における身体機能の改善が示唆され,痛みによる群間比較において, ファンクショナルリーチ,長座位体前屈では交互作用も認められた。【結論】 介護予防事業に理学療法士が関わることにより,身体の痛みの軽減を図ることが可能であり,痛みの程度によって身体機能の改善にも影響がみられた。
著者
中田 高 高橋 達郎 木庭 元晴
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.87-108, 1978-02-01 (Released:2008-12-24)
参考文献数
61
被引用文献数
25 29

琉球列島の完新世離水サンゴ礁の地形とその年代から,地震性地殻変動地域におけるサンゴ礁形成過程と完新世後半の海水準変動曲線の復元を試みた.このため,離水サンゴ礁の地形断面を簡易測量によって作成し,異なった層準面から得られた58個のサンゴ化石試料の14C年代からサンゴの礁発達過程を明らかにしようとした.小宝島,宝島および喜界島において復元された相対的海水準変動曲線から,間歇的地震性隆起によってサンゴ礁の離水段化が進んだことがわかった.地殻変動は長期的には等速的であり,間歇的地震性隆起により段化は進むが,地震間の地殻変動が比較的静穏な時期には海水準変動は氷河性海水準変動そのものであるという考えから,喜界島の相対的海水準変動曲線から間歓的隆起量を除去し,海水準変動曲線を復元した.この海水準変動曲線は,日本で一般的に受け入れられているFairbridge curveにみられる,いわゆる後氷期の高位海水準は認められず, Shepard curveに代表されるゆるやかに上昇し現海水準に達する海水準変動曲線に近い.
著者
高橋 美多
出版者
一般財団法人 アジア政経学会
雑誌
アジア研究 (ISSN:00449237)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.40-53, 2009-01-31 (Released:2014-09-15)
参考文献数
24

This paper discusses the recent transfer of technology to Chinese software firms from Japanese software development businesses. Studies of the Chinese software industry agree that its rapid expansion was promoted by strong domestic economic growth and the support of the Chinese government. The literature, however, overlooks an important point: offshore software development has helped China’s software firms acquire advanced technology.Our interviews revealed that, since the end of the 1990s, certain Chinese software firms have conducted not only coding and testing, but also design through offshore development. These firms had had difficulty in obtaining design skills by themselves. This fact suggests that technology transfer to Chinese software firms through offshore software development is an important factor in the rapid expansion of the industry. Based on this awareness, this paper focuses on the division of work between Japanese firms and Chinese firms and describes how technology transfer to Chinese software firms has occurred.The conclusions are as follows. In the 1990s, Chinese software firms conducted coding and testing on offshore software developed in Japan. However, since the end of the 1990s, some Chinese software firms have not only conducted coding and testing, but also design. Chinese firms have thus acquired design skills through joint development with Japan. This fact means that offshore software development from Japan helped Chinese software firms acquire advanced technology.The significance of this paper is that it focuses on the technological progress of the Chinese software industry from the viewpoint of the international division of work, which has been overlooked in previous studies. The entrusting of design to China is not now being implemented on a large scale, but there is a chance that it might grow in the future. This trend will accelerate technological progress in the Chinese software industry further.