著者
百瀬 浩 舟久保 敏 藤原 宣夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
環境システム研究論文集 (ISSN:13459597)
巻号頁・発行日
no.30, pp.429-435, 2002

栃木県の東荒川ダムにおいて、生物の生息場所創出を目的とした各種の環境整備を行い、その前後約6年間にわたる鳥類のモニタリングにより、ダム湖の環境整備が鳥類の生息状況に与えた変化を調べた。環境整備の内容は、4つのビオトープ池とこれらをつなぐ近自然型水路、そして湖面に設置した計4基の植栽人工浮島で、ビオトープ池群の周囲には樹林の植栽も行われた。整備前には疎林性鳥類が優占した整備地に、カワセミ、カワガラスなどの水鳥類が飛来して採餌や休息に利用したほか、多くの樹林性鳥類も出現するようになった。カワセミ、セキレイ類、カルガモなどの鳥類は、事例地内やその周囲で営巣するようになり、環境整備の効果が実証された。
著者
原田 大 内野 滋彦 須田 奈美 北村 正樹 瀧浪 將典 川久保 孝
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.293-295, 2014

ICUでは診療科を問わず様々な疾患をもった患者が入室し,病状も刻々と変化するため,様々な理由により投与中の薬剤が廃棄されている。本研究では,薬剤の廃棄理由とその総額について調査を行った。2週間の調査より廃棄総件数382件,廃棄総額262,525円が確認された。診療科別廃棄件数・廃棄金額は心臓外科が最も多く,薬品別廃棄総額はカルペリチド,デクスメデトミジンが上位を占めていた。また,廃棄理由は「治療方針の変更」が最も多かった。本研究により,ICUにおける注射薬の廃棄原因や具体的な廃棄金額が明らかとなった。今後,日々の診療にICU薬剤師が積極的に関与することで,ICU患者の薬剤費を削減できる可能性が示唆された。
著者
久保田 竜生 川田 康誠 外山 栄一郎 大原 千年
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.75, no.12, pp.3305-3308, 2014

症例は97歳,女性.便秘,下腹部痛などを主訴に紹介受診.腹部CT検査において,横行結腸に広範な腸重積を認め当院消化器科に入院となった.イレウスの所見はないが,先進部の造影効果は微弱であり,腸管虚血を疑われた.空気整復では解除困難であったため外科紹介となり手術を行った.回腸終末~盲腸は上行結腸内に陥入しており,横行結腸正中まで拡張していた.整復は困難であり,右半結腸切除術を行った.切除標本では,盲腸に壁の肥厚を認め脂肪腫などの存在を疑ったが,病理組織学的所見では,盲腸の肥厚像は粘膜下の浮腫と血管の拡張,線維芽細胞の増生像を認め,持続する循環不全による変化のためと考えられた.これより特発性腸重積症と診断した.術後経過は良好であった.成人に発症する特発性腸重積は稀な疾患であり,今回われわれは,97歳と超高齢者に発症した腸重積を経験した.若干の文献的考察を加え報告する.

1 0 0 0 OA 野鳥の病理

著者
久保 正法 谷村 信彦 後藤 義之
出版者
農業技術研究機構動物衛生研究所
巻号頁・発行日
no.111, pp.9-20, 2005 (Released:2011-03-05)

2002年11月1日から2004年3月31日までに,270羽の野鳥について病理組織学的に検索した。陸鳥204,水鳥30,水辺16,海鳥18,不明が2であった。ウイルスの関与が確認できた症例は2例であり,1例はハトヘルペスウイルス感染症であり,他の1例はスズメのポックスであった。原虫感染としては,コクシジウム感染が22例,atoxoplasma感染が4例,Haemoproteus感染を疑う症例1例,住肉胞子虫感染1例およびトリコモナス感染が1例であった。寄生虫は101例で観察された。寄生虫は1種類だけでなく,2種類,3種類と複数の種類が感染しているものもあった。アミロイド症は18例に見られ,海鳥7,水鳥8,陸鳥3例であった。心臓の病変としては24例にみられた。細菌感染が疑われた症例は14例であり,心外膜炎,膿瘍,敗血症等と様々な病変がみられた。腫瘍は7例にみられた。
著者
山城 晶弘 神谷 直紀 大塚 薫 駒津 和浩 伊東 洋一 久保田 展聡 小林 正人
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.163-169, 2013-02-20 (Released:2013-03-01)
参考文献数
13
被引用文献数
2

In magnetic resonance imaging (MRI), the ideal phantom should have similar T1 and T2 values to those of organs of interest for measuring the change in signal intensity, contrast ratio and contrast noise ratio. There have been several reports to develop such a phantom using materials with limited availability or complex methods. In this study, we have developed a simple phantom using indigestible dextrin and soluble calcium at 1.5-tesla MRI. The T1 and T2 values have been reduced by dissolving indigestible dextrin and soluble calcium in distilled water. The similar T1 and T2 values to those of organs (i.e., kidney cortex, kidney medulla, liver, spleen, pancreas, bone marrow, uterus myometrium, uterus endometrium, uterus cervix, prostate, brain white matter, and brain gray matter) have been obtained by varying the concentration of indigestible dextrin and soluble calcium. This phantom is easy to develop and has a potential to increase the accuracy of MRI phantom experiments.
著者
高橋 宏佳 高橋 幸利 美根 潤 向田 壮一 池上 真理子 池田 浩子 大谷 英之 下村 次郎 久保田 裕子 藤原 建樹
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.273-276, 2010-07-01
参考文献数
12
被引用文献数
1

 Dravet症候群に対するtopiramate (TPM) の治療効果を検討した. Dravet症候群と診断された11症例 (7.1±6.2歳) を対象とし, 投与前2カ月と投与後2カ月, 投与後6カ月目を含む2カ月間の発作回数を比較した. けいれん発作に対する投与後2カ月での評価は, 発作消失が1例, 50%以上発作減少が6例, 50%未満~無効が3例, 悪化が1例であった. 服用を6カ月間続けたのは10例で, 発作消失が1例, 50%以上発作減少が7例, 50%未満~無効が2例, 悪化が0例であった. TPMはDravet症候群のけいれん発作抑制に有効と思われた.
著者
久保 容二郎 野中 薫雄 吉田 彦太郎
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.209-212, 1987 (Released:2010-08-25)
参考文献数
11

アロエによる刺激性接触皮膚炎の1例を報告した。本症例と健常者10名にキダチアロエの針状結晶をそのまま含むアロエ・ジュースと針状結晶を除去したジュース濾過液のパッチテストを施行した。本症例と健常者6名は針状結晶を含むアロエ・ジュースに陽性が認められた。しかし, 針状結晶を除いた検体に対して明らかな陽性を示した者は皆無であった。その結果より, アロエの外用は針状結晶による刺激性接触皮膚炎をきたす可能性があることが示唆された。上記パッチテストの陽性反応は浮腫と丘疹または小水疱で表現され, アレルギー反応を思わせる所見であった。すなわち, 針状結晶は偽陽性反応の原因となることも示唆された。
著者
和田 靖之 北島 晴夫 久保 政勝
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 = Japanese journal of clinical immunology (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.33-40, 1998-02-28
参考文献数
16
被引用文献数
1

Shwachman症候群が疑われた1男児例を経験した.患児は軽度の膵外分泌機能障害を呈し,さらに末梢血好中球数の著明な低下がみられ,呼吸器感染症を反復していた.患児の好中球機能は<i>in-vivo</i>, <i>in/vitro</i>ともに遊走能に障害を認め,患児の好中球自体の障害と考えられた.入院後,さまざまなウイルス感染症に罹患した後,末梢血の好中球数が増加した.さらに患児の膵外分泌機能障害も徐々に改善がみられている. Shwachman症候群はわが国では稀な疾患であるが,本症例の経過よりわが国ではさまざまな亜型の存在も考えられた.
著者
久保田 浩樹 佐藤 恭子 佐々木 伸夫 河村 葉子 小関 良宏 穐山 浩
出版者
日本食品化学学会
雑誌
日本食品化学学会誌 (ISSN:13412094)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.94-103, 2012
参考文献数
38

カットキャベツを次亜塩素酸ナトリウムにより殺菌処理したときに生成する消毒副生成物の生成影響因子について検討を行った。カットキャベツは、次亜塩素酸ナトリウム(100mg/L)単独あるいは、有機酸と共に10分間殺菌処理を行い、カットキャベツに残存する揮発性ハロゲン化合物をヘッドスペースガスクロマトグラフ質量分析装置で測定した。主要な副生成物としてクロロホルムが検出された。クロロホルムは、殺菌時間、pH、温度、初期次亜塩素酸ナトリウム濃度に依存して増加した。次亜塩素酸溶液を種々の無機酸及び有機酸と併用してもトリハロメタンは生成しないが、クエン酸は次亜塩素酸と反応し、クロロホルムを生成した。クロロホルム濃度は、次亜塩素酸・クエン酸混液の混和時間に対応して増加し、カット野菜の殺菌時間には影響しなかった。また、カット野菜に残存したクロロホルムは水洗浄により、水道水中のトリハロメタン濃度レベルまで減少した。
著者
久保田 健夫
出版者
聖徳大学
雑誌
研究紀要 = Bulletin of Seitoku University, Bulletin of Seitoku University Junior College (ISSN:21876843)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.73-80, 2020

要旨 胎児の発生過程で遺伝子を精巧に調節するしくみであるエピジェネティクスが、幼少期の環境で変化し子どもの体質や性格を変えることが明らかにされ、子育てや保育、療育の生物学的エビデンスになる可能性が考えられ始めた。これを踏まえ、本研究では、子どもの神経と精神の発達の面からエピジェネティクス研究論文を探索し、子どもの発達理解に役立つ知見を抽出することを試みた。その結果、エピジェネティクスは、環境ストレスに対するからだやこころの受け皿、虐待によって子どもの脳に変化がもたらされるメカニズム、そして幼少期の環境で確立した体質を生涯持続させるシステムとして働いていることが判明した。以上よりエピジェネティクスは、幼少期の良好な食習慣の確立や発達障害児へのストレスの少ない環境など、良好な子どもの脳の発達を促す環境の理解に有用な生物学的エビデンスを提供する学問分野になると思われた。
著者
久保 恭子 刀根 洋子 及川 裕子
出版者
日本母性衛生学会
雑誌
母性衛生 = Japanese Lournal of Maternal Health (ISSN:03881512)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.303-311, 2008-07-01
参考文献数
4
被引用文献数
5

本研究の目的は孫をもつ女性のインタビューで得られた資料をもとに,祖母性と祖母力について分析し,祖母自身の生涯発達における意味について,また祖母の育児支援のために専門家として支援することは何かについて明らかにするための資料を得ることである。結果,1.本調査の対象となった祖母性の特徴として,[癒し体験][いきがい][命のつながり][浄化][重荷][家族の変化][夫婦関係の好転]があった。2.祖母力の特徴として,孫の成長発達にあわせて育児全般すべての項目において支援を実施していた。これらのことから,祖母になるということ,育児を支援するということが祖母の生涯発達におおむねよい影響を及ぼしていることがわかったが,育児支援が[重荷]であると感じる祖母もおり,どのような育児支援が負担となるのか詳細な分析を行う必要がある。
著者
田中 大貴 馬場 雪乃 鹿島 久嗣 齋藤 朋也 大久保 雄太
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.2M303, 2018

<p>本研究では、運転時の位置情報や速度・加速度等の運転データを用いたドライバー識別に取り組む。既存研究では十数人のドライバー識別を対象にしていたのに対し、本研究では、最大1万人という大規模なドライバー識別を扱う。実データを用いた実験により、提案法がベースラインよりも精度良くドライバーを識別できることを示した。特に、位置や時間に関する特徴量が大規模ドライバー識別に極めて有効であることを示し、また、速度や加速度情報もドライバーの識別に一定の寄与があることを示した。</p>
著者
濱口 萌子 久保 雅義
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.63, 2016

平成25年度より、文部科学省は「地(知)の拠点整備事業」(以下、COC事業)を実施している。地域の課題と大学の資源の効果的なマッチングによる地域の課題解決策の立案・実施を目的としている。COC事業は「産学連携」の取り組みのひとつであるが、大学発プロダクトアウト型商品開発・事業創出は大きな問題を抱えている。大学との連携企業や地方公共団体は、大学からの成果物を継続的な経営資源として捉えている。一方、消費者生活者視線の販売を意識した開発等がなされないまま市場導入されニーズとのギャップに驚かされることも珍しくないと聞く。本研究は、「藤布の里」産品プロジェクトであり、大学側が自然の藤の花から酵母や乳酸菌等を取り出し、それらを用いて京丹後市の多数の製造業ともに商品を開発した。しかし市場に臨むと話題性はあるものの支持はされず、「モノづくりと販売を分離して考えてはいけない」ことや市場の消費者や生活者の検証やその後の展開までも考えることが改めて必要ということが分かった。
著者
久保田 恵
出版者
The Japanese Society for Hygiene
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.317-327, 2003-09-15 (Released:2009-02-17)
参考文献数
57
被引用文献数
7 5

One of the main focuses of lifestyle modification for the prevention of osteoporosis and osteoporotic fractures in Japan is improvement in dietary calcium intake. However, virtually no randomized controlled trial to assess the preventive effects of administration of calcium on the risk of fractures has been conducted in Japan. In this study, we reviewed all the scientific papers currently available from medical literature databases to propose evidence-based recommendations on the preventive procedures for osteoporosis. The result of the present systematic review gives the evidence showing that calcium supplementation or optimal dietary calcium intake increases bone density in childhood and adolescence and reduces the risk of fracture due to osteoporosis in the elderly people regardless of the gender. The evidence also supports the current health policy guiding the elderly to increase their dietary calcium intake in daily life.
著者
室井 尚 吉岡 洋 秋庭 史典 佐藤 守弘 吉田 寛 小松 正史 安田 昌弘 島本 浣 吉村 和真 須川 亜紀子 カルパントラ ファビアン 大久保 美紀 丸山 美佳 入江 哲朗 ロート マーティン 簗瀬 洋平 井上 明人 小島 秀夫 バラカン ピーター 輪島 裕介 増田 聡 松蔭 浩之 前川 修 増田 展大
出版者
横浜国立大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究は5名の研究代表者、分担者を中心とした研究会を複数回開催するとともに、大規模な公開研究集会を年に一回開催し、その成果をや報告書にまとめ、webで幅広く公開することによって、一般からもその成果に対する広い関心を集めることができた。また2016年の国際美学会、2017年の国際記号学会においてはラウンドテーブルを組織して、海外の研究者との議論を深めることができた。これらの研究活動によって新しい理論的な枠組の構築に結びつけることができた。本研究はポピュラー文化に関する美学的アプローチの最先端の成果を挙げることができた。
著者
大久保 智生 鈴木 公啓 井筒 芽衣
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.113-120, 2011

<p>本研究では,他者のピアッシングに対する許容や,青年のピアッシングの実態,また,ピアッシングを行った動機,そしてそれらの関係性について,質問紙調査により検討した.その結果,耳とへそ以外へのピアッシングについては大多数の者が許容していないことが明らかとなった.ピアッシングの経験については,女性のほうが多く,開穴数については,1から3個が多かった.そして,ピアッシングを行った動機については,「ストレスからの回避」,「手軽な自己変容」,「ファッション性の追及」の3つが抽出され,開穴数と開穴方法と関連していることが示された.最後に,青年のピアッシングに関する研究の今後の方向性について論じた.</p>
著者
久保田 紀彦 中川 敬夫 有島 英孝 井戸 一憲
出版者
福井大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

1. VEGF-Aに対するsiRNAをデザインし、ヒト悪性神経膠腫細胞株U87およびU251に対するVGEF-Aの発現抑制効果をRT-PCRおよびELISAにて検討し、2種のVEGF-Aの発現抑制効果の高いsiRNA配列を見出した。2.先のsiRNAをU87およびU251細胞にトランスフェクションし、その培養上清によるヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)の血管形成能をfibrin gel assay法にて検討し、血管形成能が阻害されることを確認した。3.U87およびU251細胞に対するsiRNAの導入効率を通常のリポフェクタミン法とMagnetofection法にて比較検討した。Magnetofection法により、より短時間に培養腫瘍細胞に導入できることを確認した。4.手術にて採取された神経膠腫組織中のVEGA-A発現をRT-PCR、ELISA、免疫組織染色にて検討した。腫瘍の悪性度と、腫瘍組織内血管密度、VEGF-A発現量に正の相関を認めた。5.VEGF-A mRNAの安定化因子であるHuRの発現を、培養悪性神経膠腫細胞および手術組織において、RT-PCRおよび免疫組織染色にて検討した。悪性神経膠原細胞は、高率にHuRを発現していた。6.HuRに対するsiRNAを作成、U87およびU251細胞にトランスフェクションし、腫瘍細胞の増殖能に及ぼす影響をMTS assayにて、VGEF-Aの発現抑制効果をELISAにて検討した。腫瘍細胞の増殖およびVGEF-A発現に対し抑制効果を認めた。7. HuR inhibitorであるleptomycin B(LMB)のU87およびU251細胞に対する効果を検討した。腫瘍細胞の増殖およびVEGF-A発現に対し抑制効果を認めた。8. U87細胞をヌードマウスの皮下に接種し、腫瘍モデルを作成、3週間後に、先のsiRNAを通常のアテロコラーゲン法にて局注し、腫瘍の成長抑制効果を検討したが、抑制効果は得られなかった。さらに、同siRNAを磁性粒子にて標識し、Magnetofection法を併用したが、腫瘍成長に対する抑制効果は得られなかった。