著者
加藤 泰史 高木 駿 馬場 智一 小島 毅 納富 信留 建石 真公子 芝崎 厚士 後藤 玲子 杉本 俊介 田坂 さつき 柳橋 晃
出版者
椙山女学園大学
雑誌
学術変革領域研究(A)
巻号頁・発行日
2023-04-01

本総括班は、「領域運営調整会議」「ジェンダー学会議」「評価会議」を主導的に開催することで、本領域研究を適切に遂行できる環境と条件を整えると同時に、Web上にHPを作成して研究成果を各計画研究班で共有できるように工夫したりその都度社会に向けて発信したりできるようにする。その際に、各計画研究代表者の役割を明確にし、特に特任助教や特任研究員等の採用といった若手支援を適切に遂行できるように促す。また、年度毎の論文集の企画や『講座 尊厳』、さらに社会へのアウトリーチ等の企画にも責任を持つ。
著者
野崎 達生 藤永 公一郎 加藤 泰浩
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.124, no.12, pp.995-1020, 2018-12-15 (Released:2019-03-15)
参考文献数
147
被引用文献数
5 5

日本列島は主に過去4億年以降の付加体から構成されており,付加体中には古海洋底で生成した様々な鉱床が胚胎している.本論文では,別子型硫化物鉱床,層状鉄マンガン・マンガン鉱床に関する成因論の進展と未解明の課題をレビューする.三波川帯に分布する別子型鉱床は遠洋域の中央海嶺で生成し,ジュラ紀後期海洋無酸素事変によって保存された.現地性緑色岩を伴う四万十帯北帯の別子型鉱床は,白亜紀後期の海嶺沈み込み現象に付随して生成した.他のメランジュ中に胚胎する別子型鉱床については未解明の点が多い.層状鉄マンガン鉱床は,中央海嶺近傍の熱水性堆積物を起源とし,緑色岩を伴う層状マンガン鉱床は海山近傍の熱水性堆積物に由来する.チャート中に胚胎し緑色岩を伴わない層状マンガン鉱床は,貧酸素・高マンガンの深層水に高酸素・貧シリカの表層水流入によって形成したと考えられるが,マンガンの究極的な起源についてはいまだ不明である.
著者
加藤 泰紀
出版者
日本体育大学
雑誌
日本体育大学紀要 (ISSN:02850613)
巻号頁・発行日
no.51, pp.1023-1036, 2022

ネパールにおけるスポーツの開発の枠組みは,大きく3種類に区分できる。第1にスポーツ評議会によるもので,ナショナルチームの指導や一般への普及を目的としている。第2に警察を中心とした武道(柔道,空手)の普及,そして第3に学校での体育科教育である。そして,いずれも日本政府は,積極的に支援に介入してきた。ネパールの学校体育の普及は,1971年に始まった「国家教育体制(5カ年)計画」の中で重視されるようになった。しかしながら,体育を教科の中に位置づけても,実際に体育・スポーツを教えることのできる教師がいないというのが実情であった。そして,その対策の一環として,ビレンドラ・シールドがあった。ビレンドラ・シールドとは,中・高校生のスポーツの集い(日本の高校総体に相当)で,陸上競技とバレーボールが実施されていた。郡大会,地区大会,全国大会と続くこの競技会は,当時の青年海外協力隊の支援なしでは,実現が困難であったと言っても過言ではない。本稿は,1980年代,ビレンドラ国王の名のもとに開催されていた,ビレンドラ・シールドについて,スポーツの開発と国際協力の視点から考察するものである。この競技会は,もちろんネパールの国が主導ではあるものの,日本政府は青年海外協力隊の体育隊員による器具・用具の物質的な援助や,コートの作りかた,審判など大会運営の技術的な支援をも行い続けた。そして,体育隊員のチーム派遣,すなわち各開発地区(当時は5開発地区)教育事務所への配属や,広範囲にわたる地方の小中学校への理数科教師の大量同時派遣が大きく関係していた。本稿では,当時の情報を記述式インタビューによって収集し分析した。その結果,例えばスポーツのルールが勝つための言い争いの材料となっていること,カーストによる差別などが指摘された。その場合,日本人という外国人が関わることで仲裁となり,円滑な競技進行へとつながった。ゆえに,スポーツの開発は,政府レベルといったトップでは体育・スポーツの専門家が,学校現場といった草の根レベルでは,日本の学校やスポーツ教室などでのスポーツ経験者が積極的に関与することで効果的に実施できることが明らかとなった。したがって,スポーツの開発は,単にスポーツの専門家のみで実施するのではなく,日本においてスポーツを経験してきた人たちのサイドワーク的な協力を得ることが重要であると言える。ビレンドラ・シールドそのものは,ネパールの民主化により継続が困難となり消滅してしまった。しかし,当時,この競技会に出場した生徒の多くは,後にネパールスポーツ評議会の一員となり,今日のスポーツ界をリードする存在となっている。
著者
加藤 泰史 小松 香織 前川 健一 松田 純 宇佐美 公生 石川 健治 竹下 悦子 上原 麻有子 清水 正之 齋藤 純一 松井 佳子 後藤 玲子 小倉 紀蔵 村上 祐子 中村 元哉 小島 毅 品川 哲彦 水野 邦彦 林 香里
出版者
椙山女学園大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2018-06-11

平成30年度の研究計画にもとづき、8月に一橋大学で分担者および協力者(国内)と研究打ち合わせを行い、平成30年度の計画を確認すると同時に、分担者の村上祐子氏が研究発表を行った。また、分担者および協力者の何人かに、『思想』2019年3月号および4月号の特集で研究成果の一部を発表してもらうように再度依頼して確認した。なお、代表者の加藤は8月にWCP北京大会に参加してプレゼンテーションを行った。10月に代表者が渡独してシェーンリッヒ教授(ドレスデン工科大学)らと論文集の編集およびそれに関連した国際ワークショップ企画に関して打ち合わせを行うとともに、11月に一橋大学で網谷壮介氏(立教大学)らを招聘して概念史的研究の一環である「第7回スピノザ・コネクション」を開催した。12月に東京大学で、非欧米圏担当の分担者および協力者と研究打ち合わせを行うと同時に、金光来研究員(東京大学)の講演会を行った。平成31年1月に代表者が、10月に一橋大学で開催予定の国際ワークショップの企画および論文集編集の件で再度渡独し、クヴァンテ教授(ミュンスター大学)・ポルマン教授(ベルリン・AS大学)らと研究打ち合わせを行うと同時に、シェーンリッヒ教授の主催する研究会に参加した。3月に京都大学で、科研費のワークショップを開催し、代表者の加藤と分担者の小島・小倉両氏が研究発表を行い、またニーゼン教授(ハンブルク大学)・マリクス准教授(オスロ大学)・バーデン教授(イリノイ大学)・デルジオルジ教授(エセックス大学)を招聘して一橋大学で国際ワークショップと、さらに手代木陽教授(神戸高専)らを招聘して「第8回スピノザ・コネクション」を開催すると同時に、『ドイツ応用倫理学研究』第8号を刊行するとともに、科研費のHPも完成させた(http://www.soc.hit-u.ac.jp/~kato_yasushi/)。
著者
菅野 靖幸 加藤 泰之 山内 秀昂 陣野 太陽 伊達 勇祐 佐々木 健一 清水 篤 木山 宏
出版者
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
雑誌
日本心臓血管外科学会雑誌 (ISSN:02851474)
巻号頁・発行日
vol.49, no.5, pp.288-290, 2020-09-15 (Released:2020-09-30)
参考文献数
18

症例は65歳男性.僧帽弁位機械弁のためワーファリンを内服していたが,エドキサバンに変更された3カ月後に急性心不全を呈し当院に搬送された.透視下での機械弁開放制限と僧帽弁圧較差の上昇を認め,血栓弁と診断し緊急再僧帽弁置換術を実施した.術後は良好に経過し,合併症なく術後10日目に自宅退院となった.機械弁使用症例に対しては,ワーファリン使用の必要性についてかかりつけ医や患者本人および患者家族への十分な啓蒙が必要である.
著者
加藤 泰史
出版者
日本哲学会
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.60, pp.9-31_L3, 2009 (Released:2010-11-09)
参考文献数
28

Aufgabe dieses Beitrags ist es, die Probleme in Bezug auf die „Armut“ in der sich gegenwärtig vollziehenden Globalisierung über den Bereich der Wirtschaft hinaus umfassend darzustellen und philosophisch zu analysieren. Dazu stellt der vorliegende Beitrag vor allem die folgenden Fragen:1.Wenn die Unterscheidung zwischen einfacher und reflexiver Modernisierung, wie sie z. B. von Beck vertreten wird, übernommen werden kann und wichtige Vorkommnisse in der modernen Gesellschaft auf dem Weg zur reflexiven Modernisierung durch das Konzept der „Individualisierung“ besser charakterisierbar sind, worin bestehen dann die besonderen theoretischen Schwierigkeiten angesichts der gegenwärtigen Armut?2.Wenn die Globalisierung die staatlichen Funktionen zunehmend fragmentiert, welche Rolle spielen dann die Nationalstaaten noch bei der Beseitigung dieser Armut?An dieses Projekt knüpft sich die Hoffnung, die modernen Debatten über „Umverteilung“ (Fraser) und „Anerkennung“ (Honneth) von einer Kantischen Perspektive aus (und ergänzt durch die im Neukantianismus erneut interpretierten kantischen und fichteschen Ansichten) verständlich zu machen, um dadurch die Armut in der Globalisierung umfassend als Verletzungen der Menschenwürde verstehen zu können. Hierbei greift das folgende Kantische Konzept: „Der ursprüngliche Kontrakt“ (Gemeinspruch, AA, VIII, 297) lässt sich als „Institutionalisierung von Institutionen“ oder „Institutionalisierung der Institutionalisierung“ (Schönrich) interpretieren und wiederum lässt sich durch „den öffentlichen Gebrauch der Vernunft“ (Aufklärung, AA, VIII, 38) realisieren, durch den man Verletzungen der Menschenwürde finden und dem „Publikum“ oder der Öffentlichkeit aufzeigen kann.Um die Armut zu bekämpfen, ist diesem Konzept zufolge der Kampf um das Recht durch das Recht bzw. der Kampf um die Institutionen durch eine Institutionalisierung von großer Wichtigkeit. Als problematisch erweisen sich in diesem Punkt Frasers Argumente, da ihnen, wie von Honneth detailliert ausgeführt, die rechtliche Dimension fehlt. Zudem fehlen sowohl in Frasers als auch in Honneths Argumentation entscheidende Einsichten in die Rolle der multinationalen Unternehmen als „Global Players“, die sich in der Globalisierung einerseits außerhalb von staatlichen Kontrollen betätigen, andererseits aber, wie Rosanvallon hervorhebt, dabei tief in die Interessen der Staaten eingreifen. Folglich müssen wir es uns zur Aufgabe machen, eine Theorie zu entwickeln, die für Staaten und Unternehmen zugleich gültig sein kann. In diesem Zusammenhang erweist sich eine Erörterung des Kantischen Konzepts des Weltbürgerrechts als ausgesprochen fruchtbar.
著者
和泉 ちえ 森 一郎 飯田 隆 小手川 正二郎 秋葉 剛史 河野 哲也 笠木 雅史 池田 喬 鈴木 伸国 村上 祐子 大河内 泰樹 佐藤 靜 加藤 泰史 吉原 雅子 小島 優子 菅原 裕輝
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

1.男女共同参画推進および若手研究者支援に関して先駆的取り組みを展開している英国哲学会理事のJoe Morrison博士を日本に招聘し,第76回日本哲学会大会ワークショップ「どう変わる!日本哲学会」(2017年5月21日,於・一橋大学)において啓発的な講演と率直な議論を重ねる機会を企画実践した。またMorrison博士によるレクチャーは,千葉大学,東北大学,京都大学においても開催され,幅広い層の研究者たちと共に議論を深めることができた。特に男女共同参画を確実に実践するために英国哲学会が策定した「Good Practice Scheme」について哲学的視点に基づく論拠をMorrison博士を交えて再検討する機会を得たことは有意義であった。日本の哲学分野における男女共同参画および若手研究者支援に関して,今後も英国哲学会と緊密に連絡を取り合いながら積極的に推進する方針が確認された。2.哲学分野で活動する若手研究者を対象に実施した大規模アンケート結果を分析・公表すると共に,諸方策について提言をとりまとめた。3.日本学術会議総合ジェンダー分科会と協力しながら,日本哲学会大会の時機に合わせた人文・社会科学系学協会男女共同推進連絡会の正式発足会合に向けて実質的な貢献を積み重ねた。また日本学術会議公開シンポジウムにおいても哲学分野における男女共同参画推進・若手研究者支援の取り組みについて報告と提案を行った。4.国際会議「ジェンダー研究と哲学史」(於・一橋大学)を共催開催した。5.若手研究者を対象にした査読論文指導ワークショップを開催した(於・立教大学)。6.日本全国の諸大学における哲学分野の専任教員ポストに関して調査を行った。7.日本哲学会の機関誌『哲学』第69号特別企画「ハラスメントとは何か?ー哲学・倫理学からのアプローチ」を取りまとめ諸論点を提起した。
著者
野崎 達生 加藤 泰浩 鈴木 勝彦
出版者
日本地球化学会
雑誌
地球化学 (ISSN:03864073)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.279-305, 2014-12-25 (Released:2015-01-06)
参考文献数
132
被引用文献数
1

Along with the progresses in analytical procedure and mass spectrometry, the number of papers using a Re–Os isotope system has rapidly increased, although Re and Os are trace elements whose typical concentrations in geological materials are ppt~ppb levels. Rhenium has two isotopes and 187Re is a radio isotope which generates 187Os through β- decay in the half-life of 41.6 Gyr. Since both Re and Os are highly siderophile and chalcophile elements, they are concentrated into sulfide minerals. Besides the 187Re–187Os decay system, Re is more incompatible than Os during a magma differentiation process, producing a large variety of the 187Re/188Os and 187Os/188Os ratios among various reservoirs on the Earth. The seawater 187Os/188Os ratio is mainly controlled by riverine flux having a high 187Os/188Os ratio (~1.4) and hydrothermal fluid/cosmic dust fluxes with low values (0.12~0.13). Thus, the Re–Os isotope system is a powerful tool for (1) geochronology of sulfide deposit, black shale and petroleum deposit using an isochron method, (2) geochronology of ferromanganese crust whose sedimentary age can be determined by fitting their 187Os/188Os ratios with the secular variation curve of the marine Os-isotope ratio, (3) decoding the trigger and processes of global climate change and impact event, and (4) unraveling the magma source and formation processes of volcanic rocks. Here, we review the recent geochemical study using the Re–Os isotope system and especially focus on a geochronology of the sulfide deposit.
著者
齋藤 繁 林 重成 成田 拓郎 加藤 泰道 大塚 元博 荒 真由美 成田 敏夫
出版者
公益社団法人 日本金属学会
雑誌
日本金属学会誌 (ISSN:00214876)
巻号頁・発行日
vol.83, no.10, pp.372-377, 2019-10-01 (Released:2019-09-25)
参考文献数
11

A diffusion-barrier coating layer (DBC) was formed on a Ni-22Cr-19Fe-9Mo alloy by Al-pack cementation at 1000℃ followed by heat treatment at 1100℃.The thermal cyclic oxidation behavior of the DBC system was then investigated. The thermal cycle oxidation tests were conducted at 1100℃ in air for 45 min, each followed by 15 min at room temperature. Electron probe micro-analysis (EPMA) was performed to determine the microstructure and concentration profile of each element between the substrate and the coating layer.The DBC system showed good thermal cycle oxidation property. The layer structure between the substrate and the coating layer after thermal oxidation cycling is discussed with respect to the composition paths plotted in the Ni–Cr–Fe and Ni–Cr–Al phase diagrams. The coating layer structure after 100 cycles of 45 min at 1100℃ consisted of the γ- and α-phases of the Ni–Cr–Fe system and the β-phase of the Ni–Cr–Al system. The coating layer structure after 400 cycles of 45 min at 1100℃ consisted of the γ-phase of the Ni–Cr–Fe system and the β-phase of the Ni–Cr–Al system. In contrast, the coating layer structure after 900 cycles of 45 min at 1100℃ consisted of the γ-phase of the Ni–Cr–Fe system.
著者
安川 和孝 中村 謙太郎 藤永 公一郎 岩森 光 加藤 泰浩
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
地球化学 (ISSN:03864073)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.171-210, 2018-12-25 (Released:2018-12-25)
参考文献数
130
被引用文献数
2

Since the discovery of rare-earth elements and yttrium (REY)-rich mud in the Pacific Ocean, a variety of research has been conducted to understand its spatial distribution and genesis. In this paper, we review the latest research outcomes on REY-rich mud, including the discovery of “extremely REY-rich mud” containing >5,000 ppm of total REY, a promising deep-sea mineral resource in Japan’s exclusive economic zone surrounding Minamitorishima Island. Then, we introduce a new statistical approach based on independent component analysis (ICA) to clarify the origin of REY-rich mud in the Pacific and Indian oceans, with a theoretical background and a protocol of ICA application on geochemical data. Independent components extracted from a multi-elemental dataset of ~4,000 samples demonstrate distinctive geochemical features, and their spatiotemporal distributions indicate that the sedimentation rate is an underlying key factor for REY-enrichment. We also refer to an important link between the genesis of REY-rich mud and Earth system dynamics. Finally, we focus on some challenges to be overcome. One of the most significant questions concerns the formation mechanism of the extremely REY-rich mud. An important key to this question is the depositional age of the extraordinary sediment layer.
著者
松村 博文 大貫 良夫 加藤 泰健 松本 亮三 丑野 毅 関 雄二 井口 欣也 橋本 裕子
出版者
国立科学博物館
雑誌
Bulletin of the National Science Museum. Series D, Anthropology (ISSN:03853039)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.1-28, 1997
被引用文献数
2

Fourty seven human skeletons dating Formative Period (2,000 B. C. A. D 0) were recovered from the Kuntur Wasi, Loma Redonda, Huacaloma and Kolgitin sites in Cajamarca region, Peru. The artificial cranial deformities, which can be classiffied into the tabular erect type, were observed in nine skulls from these sites excepting the Kolgitin site. The dental caries was frequently found in the Kuntur Wasi people though less frequently than in the recent Peruvians. The facial morphology is not homogeneous, and the aristocratic features are found in some skulls from the Kuntur Wasi and Roma Ledonda sites. The sexual difference of estimated stature is great in the Kuntur Wasi and Huacaloma people. The squatting facets are present in all tali examined, suggesting that the inhabitants customarily sat in the squatting position or walked up and down rocky mountains.
著者
高谷 雄太郎 中村 謙太郎 加藤 泰浩
出版者
日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.57, pp.15-15, 2010

CO2帯水層貯留の貯留サイトとして,地中の玄武岩層に注目が集まっている.玄武岩は反応性が高く,またCaやMg,Feといった,炭酸塩鉱物を形成しやすいアルカリ土類元素に富んだ組成を持つことから,CO2貯留の長期安全性を規定する地化学トラッピングが速やかに進行すると期待されるためだ.本研究では,玄武岩層内におけるCO2地化学トラッピングの進行速度やその特性を明らかにするため,貯留層を模した実験条件下でCO2‐水‐岩石反応を実施した.発表では,得られた実験データをもとに長期的な炭酸塩鉱物の形成モデルを提示し,さらにCO2の固定効率の推定を行う.
著者
鯵坂 学 徳田 剛 中村 圭 加藤 泰子 田中 志敬
出版者
同志社大学
雑誌
評論・社会科学 (ISSN:02862840)
巻号頁・発行日
vol.92, pp.1-87, 2010-05

日本の大都市では2000年を画期として、長らく続いた人口の郊外化がおわり、人口が都心部に向かう都心回帰といわれる状況がみられる。その原因は、不況により都心地域の地価が下がり、オフィス需要が減少し、そこに大型のマンションが建てられ、新しい住民の居住が促進されたためである。本研究では、大阪市の都心区における新しい住民と古くから住んでいた住民との関係について、大阪市特有の地域住民組織である「地域振興会」(振興町会や連合振興町会)に焦点をあて、共同調査を行った。結果として、新住民のそれへの参加は少なく、旧住民中心に運営されてきた振興町会の側も新住民への対応に苦慮していること、新旧住民間の交流やコミュニティの形成が課題となっていることが判明した。
著者
北原 匠 加藤 泰介 小野寺 理
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.439-443, 2022 (Released:2022-12-27)
参考文献数
39

Cerebral small vessel disease is a common disease that affects small vessels in the brain and is associated with stroke, cognitive impairment, and motor dysfunction. The blood–brain barrier and endothelial cell function have been the focus of attention as the etiology of the disease. Recently, the mechanisms of waste removal and neural activity–dependent redistribution of blood flow in the brain have been clarified, and the functions of pericytes, smooth muscle cells, and arterioles have been studied. However, the pathogenesis of the disease is still unknown. Since the prevalence of cerebral small vessel disease increases with age, aging is the most important risk factor. Hypertension is also one of the most important risk factor for cerebral small vessel disease, but even in modern times when antihypertensive therapy is widely available, the onset and progression of symptoms have not been adequately controlled. Recent genome–wide studies have revealed that many genes related to extracellular matrix are included in the risk genes for sporadic cerebral small vessel disease, and their involvement in the pathogenesis is suspected. In addition, HTRA1, the causative gene of hereditary cerebral small vessel disease, is included in the risk genes. This suggests that extracellular matrix changes may be a common pathogenesis of sporadic and hereditary cerebral small vessel disease.
著者
加藤 泰奈 茂呂 順久 宮本 真 齋藤 康一郎
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.39-43, 2020 (Released:2021-03-31)
参考文献数
17

歯性感染症が原因で深頸部膿瘍を形成した症例は多数報告されているが,側頭部に膿瘍を形成する症例はまれである.今回我々は下顎の歯周炎が原因で側頭窩および側頭下窩に膿瘍を形成した1症例を経験したので,その治療と臨床経過について報告する.症例は63歳女性で,左側頭部痛,開口時痛,開口障害を主訴に当科を紹介受診となった.造影CTにて左側頭部に膿瘍形成を認め,同日左側頭部に皮膚切開を加えて外科的ドレナージを行い,抗菌薬による加療を行った.膿瘍の治療として適切な切開排膿が重要であるが,今回側頭部の皮膚切開を工夫することで全ての膿瘍腔を開放できたことが早期治療につながったと考える.