著者
奥村 学 瀬尾 量 長沼 広子 日高 慎二 児玉 裕文 前田 共秀 橋本 強 鶴岡 道雄
出版者
一般社団法人 日本医療薬学会
雑誌
病院薬学 (ISSN:03899098)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.162-166, 1991-06-20 (Released:2011-08-11)
参考文献数
4

A new computerized system for making of drug envelope has been developed in Miyazaki Medical College Hospital Department of Pharmacy.Although such system has been already developed, most of system were not sufficient for labor-saving.This developed system has no need to put label on drug envelope, and to separate drug envelope.And the time to produce prescription and drug envelope was half as much as that of writing by hand.Hence We can use free time that we got by our system for other work.At all points, our system make a great contribution to labor-saving at hospital pharmacy.
著者
橋本 好弘 森谷 きよし 大塚 吉則
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.109-119, 2008

消防活動は重装備の激しい活動であり,過労・ストレスによる隊員の死傷者が多い.本研究では,寒冷環境下における消防活動が隊員に及ぼす身体負担を経時的に分析し,休憩の必要性を検討した.北海道 S 市の消防隊員 71 名に対して 24 時間の拘束勤務中にホルター心電計を装着させ,消防活動中の心拍数変化を測定し,Wu <i>et al.</i>(2001)の maximum acceptable work duration(MAWD)でその負担を評価した.出動途上の平均最高心拍数は 145.5 拍/分であり,急激に心拍数が上昇していた.現場活動中の最大心拍数と活動時間には正の有意な(P<0.01)相関が認められた.小規模火災 2 件で MAWD を大きく超え,活動開始 5 分間の負担は平均で 92.6 並びに 93.6% heart rate reserve (HRR),活動全体の平均でも 72.3 と 70.2% HRR であった.災害現場での消防隊員の死傷事故減少には,寒冷環境下の小規模火災でも,火勢制圧後,隊員に休憩・交替を与え,過労・ストレスを軽減させる必要がある.<br>
著者
山本 和生 橋本 成仁
出版者
The City Planning Institute of Japan
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.763-768, 2012
被引用文献数
2

高齢ドライバーの引き起こす交通事故の増加が社会問題となっている。こうした事故を防止する目的で、運転免許返納制度が実施されている。多くの人がいつかは運転を諦めなければならないことを考えると、高齢ドライバーの増加が確実な我が国では、返納を行える環境を整えていくことが非常に重要な課題である。そこで本研究では、免許保有者と返納者で「車に頼らなくても生活できる」と感じる要因の違いについて把握し、保有者と返納者をわける意識構造、返納者の返納満足度に関する意識構造について分析を行った。その結果、保有者と返納者で要因や意識構造に違いがあること、また保有者の返納制度活用意向や返納者の返納して良かったと感じる意識を高めていくためには、公共交通の充実度を高めていく必要があることを明らかにした。
著者
中川 純一 橋本 久 中島 大明
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.455-461, 2013-08-01

十数年前頃より,テキストマイニング技術が出現し,コンタクトセンターに蓄積される顧客の声(Voice of Customer)を商品開発やサービス改善に活用する動きが活発化した.実際VOCを活用するためにはコンタクトセンター部署が顧客満足向上をミッションとする組織(例えばCS推進部署)と情報を共有しながら,試行錯誤を繰り返して活用するケースが多い.しかし,コンタクトセンターに蓄積されるVOCは,企業が提供する商品やサービスに対して,モノを言う顧客の声(ボーカルマイノリティ)であって,一般的にはモノを言わない顧客(サイレントマジョリティ)のボリュームが圧倒的に多いという事実がある.最近では,そのモノを言わない顧客(サイレントマジョリティ)がFacebookやTwitterなどSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で繋がり,そのつぶやきが顧客同士で伝播するため,企業は無視できない状況に陥っている.本稿では,企業を取り巻く声(VOC,SNS,バーチャルエージェントの対話ログ)を活用している事例を紹介しつつ,今後の顧客戦略について展望を述べたい.
著者
松浦 邦明 鈴木 史朗 橋本 典明 本橋 昌志
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海洋開発論文集 (ISSN:09127348)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.85-90, 2006

We develop a real-time wave information and analysis system on the basis of a data assimilation technique, the optimum interpolation method, applied for wave observation data and forecasted data. The system can provide nowcast wave information for the sea area where there is no wave observation point. In the system, first, the initial estimate (nowcast) is computed in real-time with the observation data and forecasted information, and then the estimate is corrected after 12 hours with more accurate forecasted wave information. Finally, the corrected data is stored in the wave information database for analysis. We investigate the characteristics of the nowcast wave data and confirmed that the accuracy of the data is high enough for practical applications.
著者
角嶋 直美 矢作 直久 藤城 光弘 井口 幹崇 岡 政志 小林 克也 橋本 拓平 小俣 政男
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.1266-1271, 2005-06-20 (Released:2011-05-09)
参考文献数
12
被引用文献数
1

【背景と目的】内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の登場により,従来では考えられなかった大型病変も内視鏡的に治療されるようになってきた.しかし,ESDによって生じた大型人工潰瘍の治癒過程についての詳細は明らでかはない.そこで,ESD後の治癒過程を明らかにするため,経時的な内視鏡像の検討を行った.【方法】当科においてESDによって治療された胃粘膜内腫瘍70症例を対象として,ESD後潰瘍の治癒過程および瘢痕形態を,切除サイズ,部位,胃壁の断面区分別に検討した.内視鏡観察は,原則としてESD後1,4,8,12週目に行い,抗潰瘍治療として,プロトンポンプ阻害薬(PPI)及びスクラルファート通常量を投与した.【結果】ESDの切除サイズは平均34.7mm(20.0~90.0mm)であった.ESD後潰瘍は切除サイズや部位・周在によらず,全例において8週までにS1-2stageに治癒・瘢痕化した.【結論】ESD後潰瘍は大型のものでも,消化性潰瘍と同様の治療で術後8週以内に治癒・瘢痕化する.これらは,ESD後のフォローアップや治療計画の立案に非常に有用な知見と考えられた.
著者
落合 芳博 渡部 終五 橋本 周久 成田 弘子 浮島 美之 奈良 正人
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.721-725, 1984
被引用文献数
6

Attempts were made to identify biochemically two gampylid fishes, escolar ("aburasokomutsu") <i>Lepidocybuum Flavobrunneum</i> and castor oil fish ("baramutsu") Ruvettus pretiosus, whose muscles contain a large amount of wax esters and hence may casuse a food poisoning when ingested. Myogen fractions were prepared from the ordinary muscles of both fishes as well as various fishes, and subjected to polyacrylamide gel electrophoresis, followed by staining with Coomassie brilliant bule for protein and with reagents for lactate and malate dehydrogenase activities. Results showed that the protein pattern is species-specific enougy to distinguish the two gempylid fishes from any of the other fishes tested. The pattern of either dehydrogenase was found to be less species-specific. However, simultaneous analyses of MDH and protein patterns faciliated the identification of buth gempylid fishes. Cellulose acetate membrane electrophophoresis was also found to be applicable for this purpose, though less satisfactorily.
著者
橋本 郷史
出版者
日本医学図書館協会
雑誌
医学図書館 = Journal of the Japan Medical Libraries Association (ISSN:04452429)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.180-185, 2016-06

特集Prior studies have shown that redundant use, such as systematic downloads, repeat payments for the same article, and careless purchasing, is a problem associated with unmediated Pay-Per-View (PPV) models. The present study explored whether an alert message is an effective means of reducing redundant use. Two unmediated PPV services were compared: the Nature Publishing Group PPV: Articles on Demand (AOD) model, and the Elsevier Science Direct PPV (SD-PPV) model. The SD-PPV utilizes an alert function, while the AOD does not. To demonstrate the effects of the alert, the PPV access log and the COUNTER log were examined. The AOD access log contained several cases of continuous downloads, with a maximum of 16 downloads in one minute. In the SD-PPV log, no cases of suspected systematic downloads were found. More than one-third of the total AOD usage consisted of repeat access to the same articles. In the SD-PPV, only one-eighth of the total usage was for the same articles. The COUNTER log showed that abstract access for the AOD titles accounted for only 14 percent of the full-text usage, and this rate was one-fifth of the rate for SD-PPV. An alert before the retrieval of PPV full-text was useful for limiting redundant use. To make this system more efficient, the alert message should be improved so that it is easily understood by any user.
著者
橋本 健二 石原 靖哲 藤原 融
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.90, no.4, pp.990-1004, 2007-04-01
被引用文献数
5

スキーマ進化においては,もとのスキーマに従う文書の情報を,新たなスキーマに従う文書により表現できることが重要である.また,スキーマ進化後には,もとのスキーマに従う文書を新しいスキーマに従うように変換する作業が必要となり,そのためにスキーマがどのように変更されたかに関する情報が必要である.そこで,本論文では,まず"スキーマ表現能力保存"についての一つの定式化を与える.具体的には,XML文書に新たな要素を追加して得られる文書はもとの文書の情報を保存すると定義する.そして,スキーマG_1の表現能力をG_2が保存するということを,G_1に従う各文書に対して,上の意味で情報を保存するような,G_2に従う文書が存在することと定義する.次にスキーマがどのように変更されたかを表す道具立てとして,更新能力が異なる2種類のスキーマ更新操作群A,Bを提案する.これらの操作群は表現能力保存に関する健全性と完全性を満たしていることが望まれる.そのため,本論文では,表現能力保存に関する各更新操作群の健全性と完全性について検討する.また,表現能力保存の定義に高さ制約という制約を与えた場合についても同様の検討を行う.
著者
川口 洋平 永野 久志 松原 大輔 影広 達彦 高田 安章 橋本 雄一郎 廣池 敦
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

日立では、文科省の委託により、2009年度まで、駅などで使用できる高スループットの爆発物探知技術を開発してきた。この技術では、探知装置が発報した際、対象者の安全な確保が運用上の課題であった。報告者らは、この技術の実用化の支援のため、新たに分散配置した複数カメラの画像に対して対象者の通過時の画像をキーとした類似画像検索を逐次実行する方式を提案し、対象者の経路を逐次実時間で特定できる可能性を確認した。
著者
森川 宏二 橋本 繁輝 岩永 裕氏 山内 利栄 山崎 光雄
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.36, no.Supplement2-Base, pp.265-283, 1988-06-30 (Released:2011-08-04)
参考文献数
15

NY-198の中枢神経系および呼吸・循環器系に対する薬理作用を検討した。1. 100~1000mg/kgの経口投与でマウスは抑制症状を, 300mg/kg以上の経口投与でラットも抑制症状を示した。また, 300mg/kg以上でマウスの自発運動量の減少, hexobarbital睡眠時間の延長および協調運動抑制作用が現れたが, 懸垂抑制作用は認められなかった。2. 300mg/kg以上の経口投与でマウスおよびラットで鎮痛抗炎症作用, 300~1000mg/kgの経口投与でマウス, ラットおよびウサギの正常体温ならびにラットのyeast発熱体温を下降させた。3. 30mg/kgの静脈内投与でもウサギの急性脳波パターンに影響はなかったが, 30mg/kgの静脈内投与によりネコの脊髄単シナプス反射電位と後根反射電位は抑制された。4. 300mg/kg以上の経口投与でマウスの電撃およびpentetrazol痙攣は増強され, また100mg/kgの経口投与で無麻酔ビーグル犬の脳波に発作発射と間代性痙攣が発現した。5. 無麻酔ラットの血圧, 心拍数にほとんど影響はみられず, 麻酔イヌにおいて3mg/kg以上の静脈内投与で血圧の下降, 大腿動脈抵抗の減少が, 10mg/kg以上の静脈内投与で呼吸数の増加, 心拍数の増加あるいは減少が現れたが, 腎動脈抵抗には著明な影響を与えず, 摘出モルモット心房標本にも著明な影響は認められなかった。
著者
疋田 孝彦 三輪 辰郎 橋本 是浩 鈴木 正彦
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要 第V部門 教科教育 (ISSN:03893480)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.11-22, 1981-10-31

教員養成系の大学における小学校教員養成課程のカリキュラムには,「小学校専門」とよばれる科目がある。小学校では,全教科担任制が実施されていることから,小学校教員には国語・社会・算数・理科・音楽・図画・工作・家庭・体育の8教科全部にわたる広い知識が必要となる。この見地からも,免許法施行規則第2条において,小学校教諭1級普通免許状の場合は,それぞれ2単位以上計16単位以上を,小学校教諭2級普通免許状の場合には,それぞれ2単位以上,計8単位以上を修得するよう規定している。ところで,その性格,実態およびあり方については,教育大学協会においても,しばしば論議されいくつかの報告があるが,特定の教科について論じたものは少ない。数学については,東京学芸大学における研究「数学・理科の初等・中等教員の養成,現職教育及び大学院教育の体系化に関する研究」(研究代表 鳥塚一男,昭和55年3月)が注目される程度である。本研究ではとくに小学校専門の数学に焦点を当てて,その内容と方法とがいかにあるべきかを,実状をふまえながら探究し,できるならば,それらを策定し,それらにふさわしい教材の開発をすることを目的とした。なお,この研究は2年計画で行ない,その第1年次においては,主として実態をとらえることを主眼においた。したがって,研究方法としては,教員養成系の大学における小学校専門の数学の現状,困難点,望ましいあり方等についての分析と,現場教員の意識および大学への要望の分析とを,アンケートと直接面接によって行なった。本報では,各大学の教員養成機関へのアンケートの結果のつぎの諸点について考察を加える。(1)各大学での,一般教養(自然科学)の数学としての内容・範囲・程度(2)各大学での,専門科目の教科(数学)についての内容・範囲・程度また,現場教師へのアンケートの結果のつぎの諸点について考察を加える。(3)大学の数学および数学教育の内容・方法についての現場教師からの意見(4)算数指導上,どのような数学を必要と現場教師は考えているか(5)現場教師の数学観Our problem is what teaching materials of mathematics should be taught in pre-service training for elementary school teachers. For this purpose, we have inquired of (A) elementary shcool teachers about 1) whether materials of mathematics that they studied at unversity are useful for their teaching of arithmetic or not, 2) what materials of mathematics should be taught in pre-service training for elementary school teachers, 3) what teaching methods are good in pre-service training and (B) mathematics professors teaching the pre-service training course for elementary school teachers about 1) what teaching materials of mathematics they teach to the students who do not major in mathematics. The results of these questionnaires are summarized as follows: A 1) YES 15.5%, NO 56.5% 2) properties of the integral and real numbers, and set theory 3) seminar B 1) system of number, integral theory, algebra and geometry.
著者
野本 豊和 八木 伸也 アーリップ クトゥルク 曽田 一雄 橋本 英二 谷口 雅樹
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学講演大会講演要旨集 第25回表面科学講演大会
巻号頁・発行日
pp.118, 2005 (Released:2005-11-14)

Ar+スパッタ後、分子を吸着させる前の金属基板加熱温度を制御し、表面粗さを変化させた。任意の加熱温度での表面粗さを原子間力顕微鏡 (AFM)で測定し、90 Kにおける(CH3)2Sの吸着反応及び構造をX線光電子分光(XPS)及び吸収端近傍X線吸収微細構造(NEXAFS)を用いて調べたところ、吸着種及び構造に基板表面粗さに依存した変化が得られた。
著者
若倉 正英 岡 泰資 三橋 孝太郎 橋本 孝一 泊瀬川 孚 宮川 孝
出版者
Japan Society of Material Cycles and Waste Management
雑誌
廃棄物学会誌 (ISSN:09170855)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.337-343, 1998-05-30
参考文献数
4
被引用文献数
1

一般廃棄物では収集運搬, 処理過程で少なからぬ事故が発生している。一般廃棄物を取り扱う工程での安全を担保するためには, 危険性の実態を把握することが重要である。廃棄物処理管理技術者協議会では厚生省の協力の下に, 平成4年から8年の間に一般廃棄物処理施設で発生した事故に関するアンケート調査を行い興味のある結果を得た。5年間で400件近くの事故が報告され, その中には32名の死亡者と198名の負傷者が含まれ, 被害額1, 000万円以上の物損事故は30件以上発生した。<BR>カセットボンベなどに起因する火災, 爆発事故が多発し大きな施設破壊と時には人身事故を引き起こしていた。また, 施設の老朽化や処理対象廃棄物の増加, 作業マニュアルの整備の不足は種々な労災事故の原因となっていた。さらに, 新規な処理技術の開発や処理対象物質の多様化が進んで, 混触による中毒や異常反応に伴う爆発など, 事故の形態がこれまで以上に複雑化してくる可能性が示唆された。
著者
菱田 典明 橋本 賢樹 平山 朋子 松岡 敬 矢部 寛
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.75, no.751, pp.727-734, 2009-03-25
被引用文献数
1

Tapered seal is widely applied to hold lubricating oil inside the clearance at the ends of fluid film bearing utilized in precise machines such as a spindle motor of HDD system. This study aims to analyze theoretically the fundamental working mechanism of tapered seal. Applying the analysis on meniscus of fluid surface due to the surface tension cooperating with the results of computational fluid dynamics for velocities and pressure fields under the axisymmetric and steady-state condition, the mechanism of the sealing ability of the tapered seal is clarified, and an index value which represents the sealing capacity of a tapered seal is introduced. The effects of some design and working parameters, such as the taper angle of the sleeve and the initial fluid volume, on the sealing capacity are discussed through the index value. The role of the barrier film coating on the sleeve surface to the sealing capacity is also studied theoretically.
著者
片山 雅一 橋本 信一郎 渡邊 理 細川 みえ 御領 政信 伊藤 裕和
出版者
鶏病研究会
雑誌
鶏病研究会報 (ISSN:0285709X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.275-284, 2013-02-25
参考文献数
33

1992年4月から食鳥検査が施行されている。また2003年5月には食鳥検査法が改正され,食鳥検査の対象疾病が,家畜伝染病予防法の規定する監視伝染病に改められた。これにより対象疾病が拡大され,より厳密な食鳥検査の必要性が高まった。一方,食鳥検査を振り返ると,マレック病,原虫性疾患等大きく減少したが,細菌性疾病が急増している。また,食鳥肉を介したカンピロバクターによる食中毒は減少せず,公衆衛生上大きな問題となっている。これらの課題を解決していくには各自治体で公衆衛生部局と農林部局の連携が必要であると考え,食鳥検査の実態を紹介するとともに連携事例について検討した。その結果,両者が連携することにより(1),伝染病の摘発,清浄化(2),農場の生産性向上(3),処理場での廃棄率減少(4),食中毒菌の汚染状況把握(5),正確な診断,法的措置等の成果がみられていた。食鳥検査の課題を解決するためには,今後も両者のより一層の連携が必要不可欠であると考えられた。