著者
野村 淳二
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.57, no.8, pp.1352-1355, 1991-08-05 (Released:2009-10-08)
参考文献数
13
被引用文献数
1
著者
松井 敦典 南 隆尚 野村 照夫
出版者
日本水泳・水中運動学会
雑誌
水泳水中運動科学 (ISSN:18806937)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.8-15, 2016 (Released:2017-02-01)
参考文献数
47
被引用文献数
3

In the 1950s, there were miserable water accidents that many children had drowned in Japan. As measures to such accidents, the Japanese government promoted swimming education and made swimming a compulsory subject in the elementary and ju-nior high school. Because many of the victims were a clothing state, some swimming leaders and researchers started studies on the swimming with clothes on in 1980s.  In the swimming with clothes on, there are two major purposes. One is to train basic swimming abilities not to be drowned, available even in the clothing state. Another is to acquire survival abilities to stay floating safely until a rescue.  According to the history of swimming education in Japan and the actual situation of the instruction about water safety in the world, clothed swimming is a part of the method to obtain water safety and should be planned in conjunction with developing individual abilities not to be drowned, which are included in the basic and fundamental swimming skills.
著者
大類 真嗣 田中 英三郎 前田 正治 八木 淳子 近藤 克則 野村 恭子 伊藤 弘人 大平 哲也 井上 彰臣 堤 明純
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.101-110, 2020-02-15 (Released:2020-02-22)
参考文献数
27

大震災の支援に当たった専門家による研究成果と経験に基づき,災害時のメンタルヘルスと自殺予防に資する留意点についてまとめた。支援の対象と支援方法の重点は,被災からの時期・段階によって変化する。とくに被災による避難時と避難指示解除時はともに留意が必要である。対象のセグメンテーションを行い,必要な支援を必要なタイミングで届ける必要がある。真に支援が必要な対象やテーマは表出されない場合があることに留意する。震災後に生まれた子どもや母親の被害,高齢者の認知症リスクも増えることが観察されている。被災者だけではなく,その支援を行う自治体職員や保健医療福祉職員のメンタルヘルスにも配慮する必要がある。避難地区だけでなく避難指示解除地区においても自殺率が高いという知見も得られている。教育や就労支援,社会的役割やサポートまで,総合的・長期的な支援が必要で,保健医療関係者だけではない分野横断的なネットワークの構築が平時から必要である。危機的な状況であるほど,なじんだ手段しか使えない。平時からの教育・訓練・ネットワーク化で被害の緩和を図っていく必要がある。
著者
石川 大 野村 慧 永原 章仁
出版者
一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
雑誌
日本静脈経腸栄養学会雑誌 (ISSN:21890161)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.1121-1126, 2018 (Released:2018-12-20)
参考文献数
25

腸内細菌叢の乱れ(dysbiosis)と様々な疾患との関連が明らかになってきており,腸内環境の改善を目的とした便移植療法(fecal microbiota transplantation; 以下,FMTと略)に世界各地で注目が集まっている.本邦においても,近年増加している潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis; 以下,UCと略)患者への新しい治療選択肢として期待が高まっている状況である.FMTは難治性Clostridium difficile感染性腸炎(Clostridium difficile infection; 以下,CDIと略)に対して高い治療効果を示し,欧米では既に実用化されているが,他疾患に対する治療効果については不明瞭であり,現在も数多くの研究が行われている.2017年2月に報告されたランダム化比較試験(randomized controlled trial; 以下,RCTと略)でUCに対するFMTの有効性が証明されたが,凍結ドナー便を40回以上自己浣腸する方法であり,治療手技の煩雑さや不確実性を考慮すると,現実的な治療選択肢になりうるかは疑問が残る.我々も,UCに対して抗菌剤療法をFMT前に行い,大腸内視鏡下で新鮮便を投与する抗菌剤併用療法(Antibiotics-FMT; 以下,A-FMTと略)について報告してきた.特にUCについてはドナー便の選択,投与法など様々な手法が試されているが,未だ標準化されておらず,疾患に応じた安全で有効,かつ効率的なFMTプロトコールの確立が望まれている.

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著者
野村商店調査部 編
出版者
野村商店調査部
巻号頁・発行日
vol.明治45年度, 1912
著者
中島 昭 長田 明子 石原 慎 大槻 眞嗣 橋本 修二 小野 雄一郎 野村 隆英 松井 俊和
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.397-406, 2008-12-25 (Released:2011-05-24)
参考文献数
8
被引用文献数
1

藤田保健衛生大学医学部入試では, 全入学者の約30%を推薦入試により選抜している.推薦入試入学者の入学後の成績が適正であるかどうかを検証するために, 入学直後に実施した基礎学力を測定するプレースメントテストの成績と, 入学後の1, 2年次の欠席状況と成績との関連性を比較検討した.1) 平成14年から17年までの入学生398名を, 推薦入試入学者 (126名), および, 一般入試の成績の上位1/2入学者 (137名) と下位1/2入学者 (135名) の3群に分類して解析した.2) 入学時のプレースメントテストの成績 (基礎学力) は, 一般上位>一般下位>推薦の順であったが, 入学後の成績は1, 2年次共に, 一般上位>推薦>一般下位となった.3) 推薦入試入学者の1, 2年次欠席コマ数は, 一般入試上位・下位入学者よりも少ない傾向にあった.4) 2年次の成績は1年次の成績とよく相関し, また, 2年次の欠席コマ数は1年次の欠席コマ数とも強く相関した.5) 入学時の基礎学力だけでなく, 1年次での勉強の取り組み方が, その後の成績に影響する重要な要因であることが示唆された.
著者
木原 将人 岩崎 美津子 野村 賢二 金原 輝紀 大嶋 るみ子 三橋 由佳 海老原 里香 常山 重人 若狭 幹雄 宇田 晋
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.241-245, 2007-03-28 (Released:2008-11-07)
参考文献数
10
被引用文献数
1

透析中低血圧は糖尿病血液透析患者では頻繁に観察される. 今回, 透析中にCRIT-LINE™ (In-Line Diagnostics, UT, USA) を用いてplasma refilling rate (PRR) と循環血液量変化率 (ΔBV) とを検討した. 糖尿病患者10名と非糖尿病透析患者10名で, 各6回ずつの血液透析を施行し, 除水残量がドライウェイト3%の時点でヘマトクリットを測定し, ΔBVおよびPRRを算定した. その結果, 両群でPRRには有意差が認められなかった. しかし, ΔBVとPRRの相関をみると, 非糖尿病群では有意な相関関係がみられた (r=-0.64) が, 糖尿病群では認められなかった. 一方, ΔBVが9%以下の循環血液量の変化が大きい場合には, 糖尿病群では非糖尿病群に比較してPRRの有意な低下 (0.71±0.10 vs. 0.90±0.15, p<0.01) と平均血圧低下率が大きい傾向 (10.07±12.21% vs. 1.83±10.09%, p=0.11) が認められた. 以上の結果より, 糖尿病患者ではΔBVに応じたPRRが得られにくい場合が多く, このような病態が透析中低血圧の一因となる可能性が推測された.
著者
清水 雅子 田中 益司 野村 正剛 宮田 妙子 今中 宣依
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.511-514, 2014 (Released:2014-11-07)
参考文献数
12

64歳,女性.右肩関節骨折に対して保存的に加療された.画像上頸椎や肩関節に異常はないが,頸部,肩部,前胸部,背部など全身の広範囲に痛みが遷延し,非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs) やプレガバリンは無効で当科を紹介受診した.血液検査の各種自己抗体は陰性で,アメリカリウマチ学会線維筋痛症分類基準を満たした.アミトリプチリンとコデインの内服で頸部から肩の痛みは軽減したが,前胸部と背部に中等度の痛みが持続した.同部位の痛みは肩の受傷以前から存在したことがわかり,右胸鎖関節部の軽度肥厚を確認した.X線,CT,MRIの骨肥厚像,骨シンチグラフィーのbull's head signからSAPHO症候群を診断した.アレンドロネートの内服を開始すると痛みは著明に低下し,線維筋痛症分類基準を満たさなくなった.初診4カ月後に足部に皮診が出現し,皮膚科で掌蹠膿疱症を診断された.本症例は初診時に皮膚症状がなく,痛みは広範で肩受傷との関連を疑われたが,詳細な診察と画像検査を行うことでSAPHO症候群を診断するに至り,薬物療法で症状の寛解を得た.
著者
青木 美香 桑村 充 小谷 猛夫 片本 宏 久保 喜平 野村 紘一 佐々木 伸雄 大橋 文人
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.1087-1091, s・vii, 1998-10
参考文献数
30
被引用文献数
5

イヌの正常および腫瘍細胞に対するリコンビナントヒト腫瘍壊死因子α(rh-TNF-α)とアクチノマイシンD(ACT-D)による細胞障害性を調べた.rh-TNF-αは, 継代培養細胞であるイヌ腎癌細胞に対して濃度依存的に細胞障害性と細胞増殖抑制効果を示した.初代培養されたイヌの正常細胞に対する, rh-TNF-αのみによる細胞障害性はわずかであった.しかし, ACT-Dとの併用により, 正常な腎髄質, 脾臓, 心筋, 肺の細胞で細胞障害性が認められた.自然発生のイヌの腫瘍細胞に対するrh-TNF-αとACT-Dのin vitroにおける細胞障害性を調べたところ, 60%に感受性が認められた.特に, 乳腺の混合腫瘍と肛門周囲腺腫では, 実験に用いたすべての腫瘍で細胞障害性が認められた.今回の実験では, rh-TNF-αとACT-Dはイヌのある種の自然発生の腫瘍細胞に対してin vitroで細胞障害性活性を有することが示された.
著者
鎌田 東二 島薗 進 津城 寛文 河合 俊雄 永澤 哲 井上 ウィマラ 鶴岡 賀雄 野村 理朗 倉島 哲 稲葉 俊郎 古谷 寛治 奥井 遼 林 紀行 町田 宗鳳 棚次 正和 篠原 資明 齋木 潤 金 香淑
出版者
上智大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本科研研究プロジェクトは、「こころの荒廃」から抜け出るための手がかりを瞑想や修行や儀礼や芸能などの「身心変容技法」という宗教的リソースに求め、その意味・意義・機能・はたらき・諸相を明らかにしようとするものである。2017年度は、9回の定例公開研究会(第56回身心変容技法研究会~第63回身心変容技法研究会)、2回のフィールドワーク(2017年5月の東北被災地追跡調査(第12回目目)と2018年2月の天河大辨財天社の鬼の宿・節分祭・立春祭調査)、多摩美術大学芸術人類学研究所との特別合同シンポジウム「大地の記憶を彫る」、毎月1度の定例分科研究8「世阿弥研究会」を行ない、その成果をHP:http://waza-sophia.la.coocan.jp/と、2018年3月発行の科研成果報告書『身心変容技法研究第7号』(全272頁)に掲載し、社会発信した。そこで問いかけた諸問題は、①オウム真理教事件を事例とする霊的暴力や魔や悪魔の問題、②身心変容(技法)と芸術・芸能との関係、③身心変容(技法)の科学、④身心変容(技法)の哲学、⑤身心変容(技法)と教育、⑥身心変容(技法)と聖地ないし場所などなどの諸問題である。こうして、「身心変容(transfomation of body & mind)」や「霊的暴力(spiritual violence)」や「霊的虐待(spiritual abuse)」の概念を明確にしつつ、その負の局面を分析・考察した。カトリックや禅や瞑想「悪魔」や「魔境」やバランスの崩れの問題を問いかけるとともに、縄文時代の身心変容や古代の洞窟(洞天)が果たした象徴機能や役割やそこにおける諸種の身体パフォーマンスについて考察の目を向け、理論的研究と事例的研究と認知神経科学的な実験的研究の突合せと整理を行ない、認知神経科学における「畏怖・恐れ」の問題の実験的研究に一歩踏み込んだ。
著者
橋本 伸也 野村 真理 小森 宏美 吉岡 潤 福田 宏 姉川 雄大 梶 さやか
出版者
関西学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

東中欧諸国・ロシアで深刻の度を増している第二次世界大戦と社会主義時代の歴史と記憶をめぐる政治化と紛争化について、現地調査や国際研究集会の開催などを通じて、実相解明を進めた。6回の国内研究会の開催、個別研究論文の執筆に加えて、2014年度にはエストニアのタリン大学で夏季ワークショップを開催して成果をproceedingsとして公開するとともに、2015年には関西学院大学で国際会議を開催して、東アジアの歴史認識紛争との対比により問題構造の多元的把握に努めた。研究代表者の単著(既刊)や雑誌特集号に加えて、2017年中に国際的な論集と研究分担者らの執筆した共著書2点の刊行が決まっている。
著者
片岡 祐介 野村 誠
出版者
京都女子大学家政学部児童学科
雑誌
児童学研究 (ISSN:02869144)
巻号頁・発行日
no.33, pp.80-91, 2003-02

2001年7月7日(日)に行われた京都女子大学児童学科公開講座では, 打楽器奏者の片岡祐介氏を講師に招き,対談「音楽療法と創造性」を行なった。片岡氏は, 1997年から2000年まで, 岐阜県音楽療法研究所の研究員をつとめ, ピアノ, ドラムセット, 民族楽器, シンセサイザーなど様々な楽器を駆使し, 現代音楽, フリージャズ, テクノ, ハウスなど様々な音楽語法を柔軟に組み合わせ, 対象者と音楽的なコミュニケーションを成立させていく独自の手法を展開している。本稿では, 公開講座での片岡氏との対談を掲載することにした (野村誠)。
著者
西村 薫 野村 亮太 丸野 俊一
出版者
九州大学大学院人間環境学研究院
雑誌
九州大学心理学研究 : 九州大学大学院人間環境学研究院紀要 (ISSN:13453904)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.1-9, 2012

Changing self-efficacy is important for clinical support. Nonetheless, the past studies on self-efficacy do not explain (1) taking actions with low self-efficacy, (2) process of self-efficacy promotion, or (3) process of self-efficacy declination. To solve these issues, we proposed "Perspective Self-efficacy", which includes ambiguous expectations that the future self can be positively changed. Perspective self-efficacy refers to ambiguous feelings that the self, as future prospects, can affect and control others and situations, detaching from the current self. By viewing the present self from future-perspective self, perspective self-efficacy makes it possible to take different actions from what is motivated only by the present situations. Also, being detached from the present self, can perspective self efficacy facilitate taking actions and positive operations of information resources, even when self-efficacy is currently low. Thus, perspective self-efficacy can explain the change of self-efficacy, and be useful for clinical support.
著者
山川 烈 鈴木 倫保 山川 俊貴 粟生 修司 石塚 智 堀尾 恵一 藤井 正美 野村 貞宏 大和田 祐二 グレゴリエビッチ ジミン・レフ 常盤 達司 井上 貴雄 丸田 雄一 藤岡 裕士
出版者
九州工業大学
雑誌
特別推進研究
巻号頁・発行日
2008

抗てんかん薬が全く効かず,いつ発現するかわからない発作の恐怖におびえているてんかん患者が国内外に全人口の約0. 2%いる.これらの患者を救う道は,外科手術である.現在の外科手術では,「てんかん原性域」と呼ばれる発作の震源地の位置を脳波から推定し,それを切除しているが,後遺障害のリスクが大きい.本研究では,その「てんかん原性域」を精度よく推定し,頭蓋骨にあけた小さな穴から凍結プローブやレーザー焼灼プローブを刺入し,「てんかん原性域」を限定して破壊する後遺障害リスクの少ない外科手術法を考案した.