著者
青山 比呂志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.349-352, 1975-04-15

1970年に発表されたシステム/370の特徴の一つは,60年代の360に較べ,ロジック回路のハイブリッド(SLT)からモノリシック(MST)へ,メモリのコア・メモリから半導体メモリへの変換に伴う高性能化である.半導体メモリは,すでに1968年にシステム/360/85のキャッシュ・メモリとして採用されていたが,370に至って先ず,370/145のメイン・メモリとして発表され,メイン・メモリの主流としてコア・メモリをしのぐコスト/パフォーマンスをあげている.1972年8月,370のVS(仮想記憶装置)の発表と同時に,それまでのバイポーラ型メモリに加えて,新しくNチャネルMOSFETの半導体メモリを370/158および168に採用し,メモリのハード・ソフト両面にわたる進展を示した.半導体メモリはICの製造技術,回路設計の大きな進歩により,今や信頼性,価格,実装密度ともにすぐれたメモリ・システムを,コンピュータ客先に提供できる時代になっている以下にこの370のメイン・メモリの概略について述べる.
著者
青山 道夫
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.134, no.2, pp.149-154, 2014 (Released:2014-02-01)
参考文献数
17
被引用文献数
1

Before the Fukushima Nuclear Power Plant 1 (FNPP1) accident, environmental 137Cs was already detectable originating from nuclear weapon tests conducted in the late 1950s and early 1960s. In the western North Pacific Ocean, 90Sr and 137Cs activities in surface water were 10-100 Bqm−3 in the late 1950s and early 1960s, then this parameter decreased gradually; 137Cs activity in surface water subsequently decreased to around a few Bq m−3. After the FNPP1 accident, 137Cs and 134Cs were released into the North Pacific Ocean by two pathways, direct discharge from the Fukushima NPP1 accident site and atmospheric deposition off Honshu Islands of Japan, east and northeast of the site. High-density observations of 137Cs and 134Cs in the surface water were carried out by 17 VOS cruises and several research vessel cruises between April 2011 and March 2012. The main body of radioactive surface plume of which activity exceeded 10 Bqm−3 traveled along 40°N, and reached the International Date Line in March 2012, 1 year after the accident. The radioactive plume was confined along 40°N when the plume reached the International Date Line. Zonal speed of the radioactive plume was estimated to be about 8 cm s−1, which is consistent with zonal speeds derived by Argo floats at the region.
著者
佐藤 竜一 久保田 壮一 青山 幸太 土屋 江里 宮川 謹至
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.106-114, 2012 (Released:2012-05-01)
参考文献数
7
被引用文献数
2 2

科学技術振興機構(JST)が運用する電子ジャーナルサイト「J-STAGE」は,運用開始から13年が経過し,海外の有力電子ジャーナルサイト等と比較すると,ユーザーインタフェースや機能面を中心にその陳腐化が否めない状況であった。JSTではユーザビリティーの向上,国際発信力のさらなる強化を目的として,新システム「J-STAGE3」を開発し,(1)過去分の公開サイトであるJournal@rchiveの統合,(2)デザイン/ユーザーインタフェースの一新,(3)データベース形式のXML国際標準形式への移行,(4)購読・販売管理機能の強化,(5)学協会運用工数の削減および (6)投稿審査システムの改善を実現する。一方で,2010年度末に国内学協会誌の電子化状況について調査した結果,国内学協会誌の電子化率は全体で62%であったが,人文社会系は34%と依然遅れている。また,言語別で見ると欧文誌92%に対して和文誌は55%という結果になり,さらなる電子化の推進が必要な状況にあることが判明した。このような状況を踏まえ,新システムJ-STAGE3の機能と方向性,国内学協会誌の電子化促進における役割について触れる。
著者
青山 征彦
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.241-256, 2000-09-01 (Released:2008-10-03)
参考文献数
22
被引用文献数
4

The aim of this paper is to present the structure and classification of past sequences, e.g., flashbacks, with reference to actual scenes from movies and televised movies, with a new technique for transcription. An analysis of the techniques used in the scenes revealed the following points: (1) close-ups and voice-overs are used to indicate “who remembers,” (2) reshowing the prior scenes or references to the past are used to indicate “when the event occurred,” and (3) changing the color or brightness of the screen is used to indicate “breaks” between the present and the past. The analysis reveals that many techniques, or cognitive artifacts, are employed to depict past sequences, which often result in redundancy. The notion of cognitive artifacts is discussed further, particularly with respect to their systematic aspects.
著者
青山 潤 佐藤 克文 吉永 龍起 マイケル ミラー
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

ウナギ資源変動機構の解明のため、小規模な産卵回遊を行っている熱帯ウナギ(A. celebesensisとA. marmorata)仔魚の接岸回遊およびインドネシア・スラウェシ島における下りウナギの降河回遊生態を調べた。その結果、ウナギ属魚類ではおよそ70年ぶりとなる新種(A luzonensis)の記載も行うとともに、熱帯ウナギの降河・繁殖生態に関わる重要な知見を得ることが出来た。
著者
辻 とみ子 青山 頼孝 武山 英麿 橋本 和佳 佐々木 敏 川田 智恵子 青山 頼孝 武山 英麿 橋本 和佳 佐々 木敏 川田 智恵子
出版者
名古屋文理大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

地元小学校の6年生に食育支援介入研究を実施した。6年生を対象に「みんな元気だ!朝食パワー」単元構想図(68時間完了)のうち、家庭科と学級活動の時間を使って、9時間を本研究に充当した。3回シリーズで朝食に地産地消を取り入れた出前授業やわが家の自慢の朝食レシピを完成させ、調理実習でスキルを習得させた。子どもたちは「私食べる人」から、「時には私作る人」へと改善した。このプログラムを通して、子から家族へと食生活が改善でき、その変容が継続していることが成果である。
著者
青山 秀紀 谷口 充展 近藤 一晃 中村 裕一 秋田 純一 戸田 真志 櫻沢 繁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.28, pp.121-126, 2010-05-06

本稿では,画像認識と筋電インタフェースを利用した情報提供システムを提案する.このシステムは,頭部に装着したカメラの画像情報から手が触れている物体を,筋電インタフェースによって手指の動作を認識し,その動作の違いによって,その物体の名称や使用方法などの情報の種類を選択して提供する.また,このシステムでは,動作認識の対象を,学習済の全ての動作ではなく,手の付近に存在する物体に行い得る動作に限定することで,認識率の向上を図っている.本稿では,限定された認識対象動作数と認識率の関係について報告する.
著者
石井 容子 伊藤 奈央 松村 優子 横山 孝子 青山 真帆 宮下 光令
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.283-291, 2023 (Released:2023-12-27)
参考文献数
16

【目的】緩和ケアの包括的な評価尺度であるIntegrated Palliative care Outcome Scale(IPOS)の非がん患者への適用を検討する.【方法】非がん患者と患者をケアする医療者, 各20名にIPOSの調査票へ回答してもらい,その調査票に対するコグニティブインタビューを行った.インタビュー内容は,質的分析手法である内容分析を用いて分析した.【結果】患者・医療者ともに約半数から9割がIPOSの全17項目に対して答えづらさやわかりにくさを感じなかったと回答し,表面的妥当性が確認された.また,分析結果を専門家で検討し,IPOSの内容的妥当性が確認され,非がん患者に特徴的なIPOSの項目も明らかになった.【結論】非がん患者に対するIPOSの表面的・内容的妥当性が確認され,IPOSは非がん患者の緩和ケアの包括的な評価ツールとして活用できることが明らかになった.
著者
青山 友子 苑 暁藝 松本 麻衣 岡田 恵美子 岡田 知佳 瀧本 秀美
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
pp.23-020, (Released:2023-09-05)
参考文献数
31

目的 集団における肥満ややせをモニタリングするために,疫学調査ではしばしば自己申告による身体計測値が用いられる。自己申告された身長と体重からBMI (body mass index)を求めると,集団における肥満(BMI≧25 kg/m2)の割合を過小評価することが知られている一方,やせ(BMI<18.5 kg/m2)の割合がどのように評価されるのかはよく理解されていない。そこで本研究では,肥満とやせの問題が共存する日本人において,自己申告による身体計測値の正確さに関するスコーピングレビューを行うことを目的とした。方法 PubMedとCiNii Researchを用いて,2022年までに英語または日本語で出版された文献を検索し,日本国内で行われた身長・体重・BMIの自己申告値と実測値を比較した研究を採用した。各研究より,研究デザインおよびmean reported errors(平均申告誤差=申告値の平均-実測値の平均)を抽出して表に整理した。また,BMIカテゴリによる違いも考慮した。結果 全国的なコホート研究(n=4),地域住民(n=4),職場(n=3),教育機関(n=6)において実施された計17編の文献(英語11編)が本レビューに含まれた。対象者の年齢(10~91歳)およびサンプルサイズ(100人未満~3万人以上)には多様性がみられた。観測された平均申告誤差の程度は研究によって異なったものの,大半の研究で身長は過大申告,体重は過小申告,BMIは過小評価された。BMIカテゴリ別の平均申告誤差を報告した3つの研究では,身長の申告誤差の方向性はすべての体格区分で変わらないものの,体重およびBMIはやせの区分のみで過大申告(評価)された。成人を対象とした4つの研究は,自己申告身長・体重に基づいたBMIを用いると,肥満の14.2~37.6%,やせの11.1~32.3%が普通体重(18.5≦BMI<25 kg/m2)に誤分類され,普通体重の0.8~5.4%および1.2~4.1%が,それぞれやせおよび肥満に誤分類されることを示した。結論 自己申告による身長と体重に基づくBMIを用いると,日本人では集団における肥満とやせ両方の有病率を過小評価する可能性がある。自己申告による身体計測値を疫学調査に用いる際は,こうしたバイアスの存在を考慮する必要がある。
著者
和泉 雄一 青山 典生
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.374-377, 2014 (Released:2014-09-25)
参考文献数
11

要旨:歯周病は,歯肉,歯根膜,セメント質および歯槽骨で構成される歯周組織の破壊を伴う炎症性疾患である.日本人の約70%に何らかの歯周病の症状が認められている.従来,血液疾患,発育異常,代謝異常や感染症などの全身疾患が歯周組織の状態を悪化させると考えられていた.しかし近年,口腔と全身との関連性が科学的に追求されたことにより,歯周病が循環器疾患,糖尿病,呼吸器疾患,早産・低体重児出産などに深く関わっていることも報告されている.特に,歯周病患者は健康な人と比較して,冠動脈疾患による死亡,心筋梗塞,脳卒中のリスクが高いことが報告されている.歯周病により血中のCRP 増加やアテローム形成の亢進が認められていることから,これらが歯周病と脳卒中などの循環器疾患を結びつけている可能性がある.
著者
青山 博樹
出版者
一般社団法人 日本考古学協会
雑誌
日本考古学 (ISSN:13408488)
巻号頁・発行日
vol.11, no.18, pp.73-92, 2004-11-01 (Released:2009-02-16)
参考文献数
250

おもに前期古墳から出土する底部穿孔壺は,何を目的に古墳上におかれ,どのような祭祀が行われたのか。小論は底部穿孔壺を用いた古墳祭祀を俎上にあげ,その意味の解釈を試みる。まず底部穿孔壷祭式の変遷をあとづけ,その原形が底部の打ち欠かれた少数の装飾壺が古墳上におかれるというものであることを明らかにする。次に,東アジアの稲作地帯に分布する農耕儀礼のあり方に着目し,種籾を貯蔵する壺に穀霊が宿るという信仰がさまざまな形で広く分布していることを確認する。そしてこれと同様の思想が弥生時代以降の日本列島にも存在していた可能性を考え,壺が穀霊信仰にもとづく農耕儀礼と密接な関係にある遺物であることを推測する。壺が用いられた葬送祭祀は,これを破砕もしくは穿孔することで壺に宿ると観念された穀霊を後継者へ継承することを目的とし,その被葬者は農耕司祭者としての性格をもっていたのではないかということを指摘する。
著者
林 剛 舘 知也 野口 義紘 杉岡 まゆ子 青山 智 田中 和秀 安田 昌宏 後藤 千寿 山田 浩司 水井 貴詞 寺町 ひとみ
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.9, pp.464-476, 2021-09-10 (Released:2022-09-10)
参考文献数
15

In this study, we evaluated the effect of risk minimization activities in a risk management plan (RMP) formulated for sodium-glucose cotransporter-2 (SGLT2) inhibitors using both the Japanese Adverse Drug Event Report database (JADER) and real-world clinical data. We extracted data from the JADER, which is maintained by the Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, from the first quarter of 2004 to the second quarter of 2020. We also used real-world clinical data of the patients who took SGLT2 inhibitors among those who visited or were admitted to Gifu Municipal Hospital from June 2014 to January 2018. We conducted a comparison before and after implementing the risk minimization activities. We compared the reported rate of clinical trials with the reported rate after marketing using the JADER. In addition, we compared the prevalence rate of the clinical trials of SGLT2 inhibitors with that in real clinical data. Furthermore, we compared the onset of side effects (in days) reported in clinical trials recorded in the JADER with that in real clinical data. The pre/post comparison showed a significant increase in the reported rates of increased ketone body, volume depletion, urinary tract infections, and genital infections. A significant decrease in the prevalence rates for hypoglycemia and increased ketone body was also observed. Moreover, the time to onset of side effects was significantly shortened in volume depletion. In conclusion, the risk minimization activities in RMP would contribute to the increased reported rate, decreased prevalence rate, and early detection of side effects.
著者
原 彰良 安藤 英由樹 櫻井 健太 前田 太郎 青山 一真
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.13-21, 2019 (Released:2019-03-31)
参考文献数
9

Galvanic Tongue Stimulation is the technology which can enhances the taste sensation. Our previous study has already demonstrated that repetitive square current stimulation enhances salty and umami taste induced by NaCl and glutamic sodium water solution during stimulation. However, it is not clear whether the repetitive square current stimulation is effective or not in other three basic taste i.e., sweetness, sourness, and bitterness. The aim of this paper is to demonstrate that repetitive square current stimulation enhances all five basic tastes induced by electrolyte water solutions with psychological method adhering to our previous works.
著者
青山 拓央
出版者
日本哲学会
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.65, pp.9-24_L3, 2014-04-01 (Released:2016-06-30)
参考文献数
26

The titular question can be interpreted as follows: Does future possibility precede logical possibility ─ which provides simultaneous alternatives? In this paper, I defend a philosophical intuition that future possibility is more fundamental than logical possibility, even though the former seems conceptually more complex than the latter. My attempt can be regarded as retreating from Duns Scotusʼs modal semantics to Aristotleʼs (cf. Yagi 2009, Knuuttila 2013). Moreover, I attempt to reconstruct my previous arguments (Aoyama 2008, 2011) on the assumption that the above intuition is correct, and seek to connect Kripkeʼs famous argument about de re modality (Kripke 1980) with Wittgensteinʼs argument on certainty regarding de re beliefs (Wittgenstein 1969). In the appendix, I note that the background of this paper is related to Nietzscheʼs peculiar fatalism (I call a world in which this kind of fatalism is true not an ʻunfree worldʼ but an ʻafree worldʼ; everything in such a world involves no contrast between being free and being unfree that can be found in the determiningdetermined relation).
著者
青山 雅史 小山 拓志 宇根 寛
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Series A (ISSN:18834388)
巻号頁・発行日
vol.87, no.2, pp.128-142, 2014-03-01 (Released:2019-07-12)
参考文献数
48
被引用文献数
2 1

2011年東北地方太平洋沖地震で生じた利根川下流低地における液状化被害の分布を詳細に示した.本地域では河道変遷の経緯や旧河道・旧湖沼の埋立て年代が明らかなため,液状化被害発生地点と地形や土地履歴との関係を詳細に検討できる.江戸期以降の利根川改修工事によって本川から切り離された旧河道や,破堤時の洗掘で形成された旧湖沼などが,明治後期以降に利根川の浚渫砂を用いて埋め立てられ,若齢の地盤が形成された地域において,高密度に液状化被害が生じた.また,戸建家屋や電柱,ブロック塀の沈下・傾動が多数生じたが,地下埋設物の顕著な浮き上がり被害は少なかった.1960年代までに埋立てが完了した旧河道・旧湖沼では,埋立て年代が新しいほど単位面積当たりの液状化被害発生数が多く,従来の知見とも合致した.液状化被害の発生には微地形分布のみならず,地形・地盤の発達過程や人為的改変の経緯などの土地履歴が影響を与えていたといえる.
著者
青山 拓央
出版者
親鸞仏教センター
雑誌
現代と親鸞 (ISSN:24335738)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.216-232, 2021-12

提言I
著者
青山 昌文 Masafumi Aoyama
雑誌
放送大学研究年報 = Journal of the Open University of Japan (ISSN:09114505)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.109-115, 2010-03-23

ブリヤ=サヴァランの『味覚の生理学』は、その実証主義的なタイトルにも拘わらず、実在論的で古典的な深い哲学的立場に立った美味学の書物である。 我々の研究において論じられるのは、以下の主題である。 1 宇宙と生命 2 食とエスプリ 3 食と国民 4 社会階層と人の本質 5 食欲と快楽 6 グルマンディーズと判断力 7 食卓の快楽 8 食卓と退屈 9 創造としての発見 彼は、近代主観主義的な人間中心主義を超えており、料理芸術における創造の問題についても、古典的立場に立ったミーメーシス美学を展開しているのである。
著者
櫻井 悟 青山 一真 宮本 靖久 古川 正紘 前田 太郎 安藤 英由樹
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.239-242, 2015-09-30 (Released:2017-02-01)
被引用文献数
3

In this work, we demonstrated that cathodal direct current stimulation to the tongue inhibits salty and umami perception and investigated the relationship between magnitude of current and the effect size of the taste suppression. The acknowledgement from our work would contribute to the virtual reality and human health fields e.g., any tastes can be presented to human virtually and tastes modification would assist the diet.