- 著者
 
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             大島 一正
             
             佐藤 雅彦
             
             大坪 憲弘
             
             武田 征士
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 京都府立大学
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 挑戦的研究(開拓)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - 2017-06-30 
 
          
          
          
        
        
        
        植物を餌とする昆虫類の中には,単に植物を食べるだけでなく,自身の住処となり,かつ自らが欲しい栄養成分をふんだんに含んだ「虫こぶ insect gall」と呼ばれる構造を作らせる種が知られている.このような巧みな植物操作がどのように行われ,そしてどのような昆虫の遺伝子が関与しているのかに関しては,興味は持たれていたが,そもそも実験的に飼育できる虫こぶ誘導昆虫自体がほぼ無かったため,大部分は未解明のままであった.そこで本研究では,実験室内で飼育可能な実験系の立ち上げと,モデル植物を用いた虫こぶ誘導能の実験手法を確立することで,虫こぶ形成の謎を解明する突破口を開いた.