著者
葛谷 健 中川 昌一 佐藤 譲 金澤 康徳 岩本 安彦 小林 正 南條 輝志男 佐々木 陽 清野 裕 伊藤 千賀子 島 健二 野中 共平 門脇 孝
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.385-404, 1999-05-30 (Released:2011-03-02)
参考文献数
47
被引用文献数
86

糖尿病は, インスリン作用の不足による慢性高血糖を主徴とし, 種々の特徴的な代謝異常を伴う疾患群である. その発症には遺伝因子と環境因子がともに関与する. 代謝異常の長期間にわたる持続は特有の合併症を来たしやすく, 動脈硬化症をも促進する. 代謝異常の程度によって, 無症状からケトアシドーシスや昏睡に至る幅広い病態を示
著者
佐藤 英人
出版者
The Human Geographical Society of Japan
雑誌
人文地理 (ISSN:00187216)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.353-368, 2001-08-28 (Released:2009-04-28)
参考文献数
68
被引用文献数
2 2

In recent years, the understanding of the processes of the suburbanization of office location has long been a major foci of discussion in urban geography. However, few studies have analyzed why large, high status office buildings have developed in the metropolitan suburbs.The purpose of this study is to investigate the supply and management of large office buildings in the Tokyo metropolitan suburbs. The analysis is based on a questionnaire survey of tenant offices in Omiya Sonic City, one of the earliest large office buildings in the suburbs.The paper can be summarized as follows:Office workers and office space stocks have steadily increased since 1990 in suburban core cities. However, there are regional differences in the temporal fluctuation of the rental ratio of office space. In particular, there has been a tendency for an improvement in the rental ratio of office space following the prominence of the bubble economy in Omiya city, one of the suburban core cities.Omiya Sonic City is a 'smart-building', which was developed by a joint enterprise of private office developers and the public sector. As this building has attracted many tenants, the rental ratio has kept to a high average since it opened in 1988. The building maintains this high rental ratio by attracting many branch offices of headquarters located in central Tokyo. These branch offices have played an important role in the regional business base of the northern Tokyo metropolitan region.The reasons why these tenant offices rent their spaces in this building are not only due to its good location and easy access to both the northern region and central business district in the Tokyo metropolitan region, but also to the fact that Omiya Sonic City is the highest status building in the suburbs.As the building's owners invited many tenant offices, they surveyed office market trends in suburban areas in detail. Based on this survey, they decided to invite branch offices of headquarters located mainly in central Tokyo. As a result, Omiya Sonic City succeeded in inviting many superior tenant offices.Recent studies have already pointed out that various 'back offices' carrying programmed works using telecommunications have moved from downtown to the suburbs because they do not need face-to-face contact in downtown. However, this study shows that the suburbanization of office locations is caused not by decentralized back-offices but by new suburban branch office locations.To comprehend the processes of the suburbanization of office location in more detail, future studies must consider examples of large office buildings at other suburban core cities.
著者
佐藤 洋輔 宇野 カオリ 沢宮 容子
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.94.21239, (Released:2023-02-01)
参考文献数
39

This study aimed to develop the Japanese version of the Lesbian, Gay, and Bisexual Identity Scale (LGBIS). The original scale was designed to assess the acceptance of one’s identity as an LGB person. We examined the reliability and validity of the translated Japanese version using data from 703 Japanese LGB people. The results of exploratory and confirmatory factor analyses showed that the Japanese version of the LGBIS has a four-factor structure, in contrast to the eight-factor structure of the original version: negative image and affect toward LGB identity, identity centrality, identity affirmation, and identity uncertainty. Furthermore, internal consistency and test-retest correlations indicated that the scale has good reliability. The four subscales correlated with various identity-related measures. The correlations between indicators of mental health and both negative affect and affirmation about LGB identity were mostly consistent with the current theory of minority stress, which provide evidence of good validity for the Japanese version of the LGBIS. Thus, the Japanese version of the LGBIS is suitable for the assessment of identity acceptance among the Japanese LGB population.
著者
櫻井 博紀 戸田 真弓 戸田 南帆 高橋 吾朗 酒向 慎貴 久野 祐功 渡邉 茂樹 佐藤 純
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.37-43, 2022-07-30 (Released:2022-09-03)
参考文献数
21

高気圧環境によるストレス軽減効果を調査するため,被験者(成人男女16名)を微高気圧(大気圧+10 hPa)と空気質(酸素,二酸化炭素濃度)を調整した空間に短期暴露し,精神気分尺度と自律神経系に与える影響について検討した.微高気圧暴露は,「微高気圧」と,空気質も変化させた「微高気圧+酸素付加」,「微高気圧+酸素付加+二酸化炭素抑制」の3条件で行った.測定項目は,不安・抑うつ尺度および気分尺度と,自律神経指標として血圧,心拍数,心拍間隔変動周波数を取得した.微高気圧暴露単独は,気分尺度,抑うつ尺度を改善させ,暴露中に副交感神経活動が賦活された.さらに,空気質を調整することで,微高気圧暴露単独の場合よりもストレス軽減効果および不安・抑うつ尺度の抑制効果が大きかった.これらから,微高気圧に加えて空気質を調整することで,ストレス緩和効果がより強く得られることが明らかになった.
著者
佐藤 正之 田部井 賢一 織田 敦子 辰巳 寛 関 啓子
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.33-38, 2023-03-31 (Released:2023-04-24)
参考文献数
11
被引用文献数
1

メロディックイントネーションセラピー (MIT) は, 1970 年代に米国で開発された失語訓練法である。今回われわれは, 本邦における MIT の現況についてアンケート調査を行った。対象は, 2021 年 3 月末時点で日本言語聴覚士協会のホームページに掲載されていた 3,136 施設。同年 5 月 1 日付けで, 返信用封筒を同封した質問紙を郵送, 各施設の代表の言語聴覚士 (ST) に記入を依頼した。回収期限は同年 6 月末とした。有効発行総数 3,127 件のうち, 1,186 件が回収できた (回収率 37.9%) 。回答者の 81% (955 名) が MIT という用語を聞いたことがあり, そのなかの 85% (800 名) が MIT は運動性失語の発話障害に有効であることを知っていた。しかし, 臨床現場で実際に MIT を行っているのは 9% (90 件) で, MIT 日本語版 (MIT-J) を用いているのは 35% (29 件) であった。MIT-J の正しい手法を学ぶための講習会へのニーズがあると思われた。
著者
佐藤 晋爾
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.559-562, 2018-05-15

抄録 五苓散は浮腫,下痢,嘔吐などに使われ,安全性が高く高齢者にも用いられる漢方薬の一つである。今回,慢性的な口渇と抑うつ状態が五苓散により改善した1例を経験した。症例は62歳の女性。Amoxapineで小康状態となったものの,約9年間,口渇を訴え続けていた。抗コリン作用の少ない抗うつ薬に変更したが変化はなく,内科的問題も指摘されなかった。このため五苓散を投与したところ,投与1か月後に口渇は改善した。五苓散は水分バランスの調整作用から口渇に効果があるとされているが,抗うつ作用,抗不安作用を持つと考えられる茯苓を含んでおり,器質的な口渇のみならず精神的な口渇感にも効果を有する可能性が考えられた。
著者
片岡 真史 岩井 大輔 佐藤 宏介
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.132, no.12, pp.1999-2006, 2012-12-01 (Released:2012-12-01)
参考文献数
9

This paper proposes a novel stage lighting controller in which users can change stage lighting effects by selecting impressions through Kansei words. First, the paper describes a mathematical model that calculates output brightness value of each stage light by emotions to be perceived by audiences and by light information that includes position/orientation, color, and shape of each stage light. Second, a subjective evaluation of stage lightings was carried out in which the subjects observed computer graphics of various stage lightings on a projector screen and answered perceived emotions. Third, a stage lighting system is proposed and implemented, which automatically calculates the output brightness value of each stage light. A user of the system only has to input desired emotions and the light information of each stage light. To evaluate the proposed system, a user study was carried out in which the subjects observed stage lightings generated by the system in a real stage set. The subjects gave positive feedbacks on the usefulness of the system.
著者
久保田 潔 小出 大介 古閑 晃 景山 茂 植田 真一郎 木村 通男 豊田 建 大橋 靖雄 大津 洋 青木 事成 小宮山 靖 庄本 幸司 平河 威 篠田 英範 佐藤 嗣道
出版者
一般社団法人 日本薬剤疫学会
雑誌
薬剤疫学 (ISSN:13420445)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.65-71, 2013-08-31 (Released:2013-10-08)
参考文献数
11

Standardized Structured Medical record Information eXchange(SS-MIX)は 2006 年に厚生労働省標準的医療情報交換推進事業として開始されたプロジェクトである.病院情報システムから HL7 形式で出力される処方,臨床検査の結果,診断,患者情報のデータを受信・蓄積するためのソフトウエアは無償で提供されている.我々は SS-MIX 標準ストレージの市販後調査や臨床研究への利用を推奨する.提言は以下の 7 つから構成される. [1]調査や臨床研究において,SS-MIX 標準ストレージの薬や臨床検査の結果に関する情報は電子的調査票に直接取り込むことができ,研究者は高い精度と粒度の情報を得ることができる. [2]SS-MIX 標準ストレージは地震や突然のネットワーク障害などの災害時において診療に必須の最低限の情報を提供することができ,医療情報の喪失を最小限にとどめるためのツールとして機能しうる.[3]SS-MIX 標準ストレージは,ストレージ内の情報の効率的取得とともに,ある薬を特定期間非使用後に開始した “new users” の特定を可能とし,良質の薬剤疫学研究を実施するために利用することができる.“new users” デザインはバイアスのない結果を得るためにはしばしば必須である. [4]製薬企業が規制にしたがって市販後の調査を実施する際に,SS-MIX 標準ストレージはデータの迅速で効率的な収集を促し,時宜にかなったリスク最小化のための方策を講ずることを可能とする.また,SS-MIX 標準ストレージによって,複数のタイプの研究デザインの利用やデータの質の向上が期待される. [5]SS-MIX 標準ストレージは,リスク最小化計画実施前後の処方パターンや問題となる有害事象の発生を比較することによるリスク最小化計画の評価にも利用可能である. [6]臨床試験の計画にあたって,SS-MIX 標準ストレージは適格患者数の推定に用いることができる.疾患や薬物治療の特徴を知るための断面研究に用いることもできる.さらに,冠動脈造影を実施した患者,薬の新規使用者や稀少疾患患者のコホート特定が可能である.そのようなコホートを用いて,コホート内の症例対照研究,ファーマコゲノミックス研究,治療法の有効性/有用性を比較する研究が可能になる. [7]SS-MIX 標準ストレージは,将来いくつかの条件が満たされれば臨床研究における正規のデータソースとして利用することができる.たとえば,標準化したデータ構造規格(例:Clinical Data Interchange Standards Consortium(CDISC))の利活用,およびコンピュータ化システムバリデーション(Computerized System Validation,CSV)に関する取扱いについて,産官学での合意形成ができること,である.
著者
岸 知子 岡田 恵美子 佐藤 敦子 石川 雅子 鵜川 重和 中村 幸志 玉腰 暁子
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.65, no.5, pp.210-222, 2018 (Released:2018-05-29)
参考文献数
32

目的 北海道は面積が広く,地域により自然環境,主要産業が多様であることから社会経済状況の影響を受ける生活習慣ならびに生活習慣病による死亡率の地域差が大きい可能性がある。本研究は,北海道の地域間における健康格差縮小に取り組む際の資料を得ることを目的とし,北海道の二次医療圏を単位として,死亡率と栄養摂取状況の地域差の実態と,それらの関連を検討した。方法 本研究は生態学的研究である。死亡に関する情報の把握には,北海道保健統計年報ならびに北海道内の二次医療圏を単位として作成されている地域保健情報年報を用いた。平成17年~21年のデータから北海道全体と,各二次医療圏の標準化死亡比(SMR)の5年平均値を算出した。栄養素摂取量の把握には,平成16年度健康づくり道民調査のデータを用いた。二次医療圏の死亡率と栄養素摂取量の関連は,Spearmanの相関係数を用いて検討した。結果 死亡率は道南,道東の沿岸部で高く,道北地域の内陸部,十勝地域で低い傾向にあった。また,二次医療圏間の栄養素摂取量における最大値と最小値の差に関しては,エネルギーは400 kcal~500 kcal,たんぱく質は20 g~30 g,食塩は4 g~5 g,緑黄色野菜は60 g,淡色野菜は100 gであった。死亡率と栄養素摂取量の関連については,女性でのみ悪性新生物死亡と脂質摂取量,牛乳・乳製品摂取量の間に正の関連,悪性新生物死亡と米の摂取量の間,心疾患死亡と大豆・大豆製品摂取量の間に負の関連が認められた。結論 北海道の二次医療圏間における死亡率および栄養素摂取量の地域差の実態が明らかになった。また,女性でのみ死亡率と栄養摂取量との間に関連が認められた。今後は,地域の健康指標,生活習慣に関する情報に加え,社会経済環境に関する情報も含めて地域差の要因について検討することが課題であると考える。
著者
塙 真輔 小幡 新太郎 真田 道夫 佐藤 史朗 西方 紀子
出版者
一般社団法人 日本周産期・新生児医学会
雑誌
日本周産期・新生児医学会雑誌 (ISSN:1348964X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.20-26, 2023 (Released:2023-05-10)
参考文献数
10

産婦人科志望の初期研修医が執刀した帝王切開の安全性と,その経験が初期研修医の心境に与える影響を検討した.2014-2019年に当院で産婦人科志望の初期研修医9名が執刀した帝王切開66例(初期研修医群)を対象とした.指導医8名が執刀した帝王切開147例(指導医群)を対照群とし臨床背景,手術情報,転帰を検討した.心的影響の評価に初期研修医へアンケート調査を行った.手術時間,執刀開始から児娩出までの所要時間の中央値は初期研修医群で83.5分と14分,指導医群は61分と7分で初期研修医群は有意に長かった.臍帯血動脈pHの中央値は初期研修医群で7.306,指導医群は7.33で初期研修医群は有意に低値であった.アンケートでは研修意欲向上や進路への影響など執刀経験による肯定的意見が多数みられた.初期研修医の帝王切開は指導医の管理下ならば安全性は許容範囲で研修意欲の向上やリクルートに寄与する可能性がある.
著者
野原 康弘 佐藤 栄治 三橋 伸夫
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.81, no.719, pp.153-161, 2016 (Released:2016-01-30)
参考文献数
26

The purpose of this study is to obtain the knowledge about the assessment methodology of present environmental condition for the elderly people in residential area. And the methodology will be able to judge the future situation whether the residential area would be habitable. We analyze the characteristics of the local, Nasushiobara city in Tochigi. And to use GIS and to calculate the physical environment clarified the situation of local areas quantitatively. As the results of the analysis, we made sure of distribution of the accessibility between the urban area and the agricultural and mountainous rural area. The most accessible facility is “bus-stop”, and the agricultural and mountain area have relatively low accessibility. The worst accessible facility is "medical institution". Distribution of accessibility with regard to police station and post office is low.
著者
平川 雄太 佐藤 翔輔 鹿島 七洋 今村 文彦
出版者
日本災害情報学会
雑誌
災害情報 (ISSN:13483609)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.128-139, 2016 (Released:2021-04-01)
参考文献数
17

津波災害を受けて命名された地名は、津波の経験や教訓を後世に伝える媒体となることが期待される。本稿では、東日本大震災の被災地である岩手・宮城・福島の東北3県を対象に、刊行書籍から、「津波由来である」または「津波由来である可能性が高い」と記述されている地名を抽出した。これらをKJ法によって分類し、津波由来地名の空間分布を考察した。本研究の結論は次のとおりである。1)東北3県に存在する110個の地名が、津波に由来する可能性がある。2)津波由来地名は、「津波来襲に関するエピソードに由来する地名」と「津波痕跡を示す音に由来する地名」の大きく2つに分類され、さらに「津波来襲に関するエピソードに由来する地名」は、「モノが流れてきたことに由来する地名」、「津波の挙動に由来する地名」、「念仏を唱えたことに由来する地名」などに分類された。3)「津波来襲に関するエピソードに由来する地名」の多くは石巻市牡鹿半島以北の「リアス部(津波の常襲地域)」に位置しており、過去の大津波の経験が地名に残された可能性を示唆している。4)津波由来地名が存在している町・大字は全て東北地方太平洋沖地震津波の浸水域内に位置しているが、それらは浸水域全体の町・大字の約10%に過ぎず、津波由来地名が災害伝承に寄与しうる範囲は、東日本大震災のような極めて大きな津波に対しては限定的であると言える。
著者
佐藤 拓磨
出版者
公益社団法人 日本表面真空学会
雑誌
表面と真空 (ISSN:24335835)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.247-248, 2023-04-10 (Released:2023-04-10)
参考文献数
2
著者
村尾 昌信 佐藤 嘉展 中嶋 正明
出版者
一般社団法人日本理学療法学会連合
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.114-118, 2015-04-20 (Released:2017-06-09)

【目的】腰部多裂筋(以下,LM)の選択的活動を狙って考案したexercise(以下,N-ex)におけるLMの選択的活動性の程度を明らかにすること。【方法】健常大学生21名を対象に,表面筋電図によりLMと腰腸肋筋胸部線維(以下,ICLT)のexercise時における筋活動(以下,%MVIC)を評価した。さらに%MVICよりLocal筋/Global筋比(以下,L/G ratio)を求め,N-exにおけるLMの%MVICとL/G ratioを既存のexerciseと比較した。【結果】N-exは,LMにおいて腹部ドローインに対してのみ有意に高い筋活動を,ICLTにおいてバードドックに対してのみ有意に高い筋活動を示した。また,N-exはL/G ratioにおいて既存のexerciseに対して有意に高値を示した。【結論】筋電図学的解析により,N-exではバードドックと同等のLMの活動を保持しつつ,より選択的なLMの活動が得られることを明らかにした。
著者
佐藤 良
出版者
日本教師教育学会
雑誌
日本教師教育学会年報 (ISSN:13437186)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.78-88, 2016-09-16 (Released:2020-08-13)
参考文献数
29

The purpose of this paper is to investigate the problems caused by the removal of the academic ability deviation score by Saitama Prefectural Board of Education in 1992 as well as to clarify the removal’s effect on teachers through the analysis of teachers’ testimony.  The data for this study were obtained from a survey conducted from January-April of 2009. The sample of the questionnaires that were given to junior high school teachers consisted of 141 mail surveys and 8 case studies by interview surveys.  The compiled data summary is as follows:  First, 70% of the teachers’ description indicated a critical opinion of the removal of the academic ability deviation score. The teachers were confused.  Second, 50% of the teachers’ description indicated that they implemented new career guidance due to the removal of the score. The remaining 50% indicated that they administered a school test and a standard test of the city (or area).  Third, Effect on teachers as a whole : The entrance examination guidance that the teachers were originally providing was shifted over to cram schools. As a result of this, students’ and parents’ reliance and confidence in the teachers has declined.  Effect on teachers individually : The teachers saw qualitative transformation in their practice when it was subjective, critical reflection to its own practice.  In conclusion, the teachers had a critical view of the removal of the academic ability deviation score. They became confused. As a result, it was revealed that the teachers experienced a variety of effects (collectively and individually) as a result for the removal of the score.  In the future, it will be necessary to complete a comprehensive analysis by conducting additional teacher interviews.
著者
別府 万寿博 大野 友則 大久保 一徳 佐藤 和幸
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A (ISSN:18806023)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.700-716, 2010 (Released:2010-12-20)
参考文献数
13
被引用文献数
2

本研究は,火薬庫や重要構造物などのコンクリート構造物の耐爆設計法の確立に資するため,カーボンおよびアラミド繊維で裏面を補強したコンクリート板の接触および近接爆発荷重に対する耐爆性能(損傷および飛散物の低減)について実験的に検討したものである.実験では,C4爆薬を接触・近接爆発させ,繊維の方向,補強枚数がコンクリート板の耐爆性能に与える影響と補強の効果を調べている.また,繊維シートによるコンクリート板の耐爆補強効果について,応力波理論および繊維シートによる押し抜きせん断耐力増加の観点から考察した.
著者
佐藤 千恵 横矢 重治 渡邊 博美 梅原 英之 中村 裕紀 小林 宏
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集C編 (ISSN:18848354)
巻号頁・発行日
vol.79, no.806, pp.3525-3538, 2013 (Released:2013-10-25)
参考文献数
25
被引用文献数
4 4

Back support muscle suit is applied to the work of lifting heavy material in the material handling field, in order to reduce the workload. The work model is defined based on the idea of value steam map, and the possibility of introduction is shown using productivity, which was calculated from the number of handled products during the test and normalized by the one of the subject in the month, and the result of subjective evaluation of 13 workers, which showed that 9 workers could feel better or neutral during the work with muscle suit than without it. And, it was shown that the productivity of the workers with muscle suit was almost the same as the one without muscle suit. The workers who felt neutral are the ones who felt better when they lifted the loads in the lower part of the palette. It was also shown that, based on the characteristics of the subjects, such as age mainly, the result of the subjective evaluation was considered to be reasonable from the viewpoint of power of standard worker.