著者
馬場 貴成 長岡 晴子 小川 秀人
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.11, 2020-10-15

Society 5.0時代の社会課題解決には多様な主体の知見をデジタル技術で統合する価値協創型DXが求められる.価値協創には協創方法論,知識ベース,デジタルプラットフォームなどを要する.Lumadaは協創方法論NEXPERICE,ソリューションを蓄積するLumada Solution Hub,新たなソリューションを実現するNode-RED等からなり他社ソリューションとも連携し顧客協創DXを実現する.
著者
小川 太郎
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.157-163, 1971-09-30 (Released:2009-01-13)
参考文献数
14
著者
Agus Bahar Rachman 赤澤 隆志 小川 雅廣
出版者
日本食品化学学会
雑誌
日本食品化学学会誌 (ISSN:13412094)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.10-21, 2020

Olive leaf (<i>Olea europaea</i> L.) is an underutilized resource of olive tree but has a high polyphenol content, so it has the potential to be used as a food ingredient. In this study, we investigated the effects of olive leaf water extracts on the physical properties of chicken breast sausage (CBS). Olive leaf water extracts were prepared at 4 (OEx<sub>4</sub>) and 80°C (OEx<sub>80</sub>) from dried olive leaf powder and they were applied to CBS preparation within the concentration range 0.05 to 0.5% (w/w minced meat). OEx<sub>4</sub> had 32% lower polyphenol content than OEx<sub>80</sub>. Water content, expressible water, breaking strength, and viscoelastic properties of CBS with OEx<sub>4</sub> and OEx<sub>80</sub> were measured. The analyses of the sausage physical properties showed that adding 0.1% OEx<sub>4</sub> increased the breaking stress (115%), breaking strain (68%), modulus of elasticity (20%), coefficient of viscosity (23%), and water-holding capacity (9%), and the enhancement effects of OEx<sub>4</sub> were much greater than those of OEx<sub>80</sub>. The gel network of OEx<sub>4</sub>-containing CBSs observed by scanning electron microscopy was finer and denser than that of the control CBS. Chemical analyses of the meat proteins showed that OEx<sub>4</sub> induces polymerization of myofibril proteins, especially myosin, via non-disulfide covalent bridges formed between amino and/ or thiol groups. These results indicate that the application of OEx<sub>4</sub> improves the sausage gel properties by inducing non-disulfide-type protein polymerization. This study supports the feasibility of OEx<sub>4</sub> as a new ingredient to improve the texture of gel products prepared from chicken breast minced meat.
著者
小川 利和 勝又 英明
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.66, no.539, pp.127-131, 2001
参考文献数
11
被引用文献数
2

In this paper, we aim to make a reference for planning of the lobby and foyer in multi-purpose hall, theatre and concert hall. To study our theme, we investigate the use of the lobby and foyer during not running time. We send questionnaires to house keepers in 477 halls. In this questionnaire, we ask them how to use their lobby and foyer during not running time. In the result, the lobby and foyer is used for programs which are planned by their own, and rented for various purpose. They answered various problems on such a use and the idea in the future.
著者
岩下 明生 小川 博 安藤 元一 Iwashita Akio Hiroshi Ogawa Motokazu Ando
出版者
東京農業大学
雑誌
東京農業大学農学集報 (ISSN:03759202)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.69-76, 2015-09

アライグマ(Procyon lotor)の密度指標として捕獲効率(CPUE)が有効であることはすでに知られているが,このデータは捕獲作業を実施しなければ得られない。そこで,自動撮影データから得られた諸指標[撮影効率,撮影するのに要した期間(LTD),撮影メッシュ率]を捕獲効率と比較することによって,自動撮影データの密度指標として有効性を検討した。アライグマの生息状況が異なる神奈川県内の3地域の林地を主な調査地として,2010-2011年に自動撮影調査を行った。捕獲効率,捕獲するのに要した期間(LTC)および捕獲メッシュ率は,行政による防除事業データから算出した。これら指標を地域間で比較すると,撮影効率,撮影メッシュ率,捕獲メッシュ率は,捕獲効率と同様の傾向を示したが,LTDとLTCはそうではなかった。一般化線形混合モデルにより解析したところ,撮影効率は捕獲効率に対して有意な正の関係がみられたが,LTCにおいてはみられなかった。これらのことからアライグマの密度指標として,撮影効率は有効であった。
著者
伊左治 俊策 吉永 直子 寺石 政義 小川 大輔 加藤 悦子 奥本 裕 土生 芳樹 森 直樹
出版者
Pesticide Science Society of Japan
雑誌
Journal of Pesticide Science (ISSN:1348589X)
巻号頁・発行日
pp.D18-036, (Released:2018-08-03)
参考文献数
29
被引用文献数
1 10

イネ(Oryza sativa)は干ばつで枯死するとその後に給水しても復活することはないが,酢酸水溶液を与えたイネは,乾燥ストレスで一度地上部が枯れながらも,再給水すると新たに地上部を伸長させる特異な乾燥耐性を獲得する.処理中の酢酸代謝を解明するために,13Cで標識した酢酸をイネに処理し,LC-MS及び13C-NMRで13C標識された酢酸代謝物を追跡した.根抽出物のLC-MS及び13C-NMRの分析結果から,処理された酢酸はイネ体内に取り込まれ,グルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)によってγ-アミノ酪酸(GABA)に代謝されると示唆された.酢酸処理したイネのGABA蓄積量を調べると,根に続いて地上部でGABAが蓄積され,また地上部のGABA蓄積量に比例して乾燥ストレスに対する生存率が増加した.以上から,地上部のGABA蓄積が酢酸によるイネの乾燥耐性に寄与する可能性がある.
著者
小川 卓良 形井 秀一 篠原 昭二
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.44-55, 2005-02-01 (Released:2011-03-18)
参考文献数
3

第53回大会シンポジウム「局所治療と遠隔部治療-3」及び、昨年の調査を補完する目的で2回目のアンケート調査を行った。前回は、学会在籍12年以上の会員から無作為で選出したが、今回は我々が見て、学派やグループのリーダーと思わしき鍼灸師を対象とした。回答は全て記述式であった。87名発送し41名から回答があった。調査の概要は、治療方式 (現代派、伝統鍼灸派、中医学派、折衷派など) 、局所及び遠隔部治療が効果的な場合と効果的でない場合、局所及び遠隔部治療で効果がある病症とその選穴法則や刺鍼深度、ひびき、そして、両治療に対する意見等で、単純集計と一部クロス集計を試みた。今回のアンケートでは、対象がリーダー格であることと、前回までのシンポジウムとアンケート結果を踏まえた意見ということもあり、意見や考えが前回に比較してかなり集約されてきており、本シンポジウムの目的達成に一歩近づいたと思われる。
著者
大淵 麻衣子 住谷 昌彦 平井 絢子 佐藤 可奈子 冨岡 俊也 小川 真 辛 正廣 関山 裕詩 山田 芳嗣
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.44-47, 2011 (Released:2011-06-04)
参考文献数
10

慢性痛の重大な併発症として睡眠障害が挙げられるが,睡眠障害は患者の自覚的な訴えやアンケート調査によってしか評価されていない.睡眠・覚醒リズムを判定することができる腕時計型高感度加速度センサー(actigraphy®)を用いて慢性痛患者の睡眠障害を脊髄電気刺激療法の前後で客観的に評価した2症例を報告する.症例1は腕神経叢引き抜き損傷後痛み,症例2は閉塞性動脈性硬化症による足趾切断術後の難治性の痛みであった.いずれも薬物療法抵抗性の痛みであり,深刻な睡眠障害を併発していたことを客観的に評価できた.両症例とも脊髄刺激療法の導入によって睡眠効率(就床から起床までの時間に対する実睡眠時間の割合)が改善した.難治性痛みの治療は痛みだけでなく quality of life(QOL)の改善が重要であるが,睡眠障害の客観的評価は新たな評価基準に成りうる可能性がある.
著者
谷川 建司 小川 順子 小川 翔太 ワダ・マルシアーノ ミツヨ 須川 まり 近藤 和都 西村 大志 板倉 史明 長門 洋平 木村 智哉 久保 豊 木下 千花 小川 佐和子 北浦 寛之
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究は、日本映画史上最大の構造的転換期・構造的変革期をなす1960年代末~70年代を対象とし、その社会経済的実態を次に掲げる問題群の解明を通して明らかにし、その歴史的位相を確定する。即ち、①スタジオ・システムの衰退・崩壊の内実とその産業史的意味、②大量宣伝・大量動員手法を確立した角川映画の勃興、③映画各社が試みた経営合理化と新たな作品路線の模索、④「ピンク映画」の隆盛の実態とその影響、⑤異業種からの映画産業界への人材流入の拡大とそのインパクト、である。上記の五つの括りに因んだ映画関係者をインタビュイーとして抽出し、研究会一回につき1名をゲストとして招聘し、精度の高いヒアリングを実施する。
著者
小川 竜平 真鍋 厚史 中山 貞男 小口 勝司
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.118-127, 1994-04-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
18

カルシウム (Ca) とリン (P) の吸収, 排泄ならびに実験的骨粗鬆症の骨代謝に対するシュウ酸 (OA) , 酒石酸 (TA) の影響をWistar系雌性ラットを用いて検討した.1または3%のOAあるいはTAを含む飲料水を1~3週間自由に摂取させCa, Pの糞中, 尿中排泄量を測定した.OAおよびTAともCaの糞中排泄をいずれの摂取期間においても明らかに増加させた.Pの糞中排泄もOAおよびTA摂取により増加あるいは増加傾向を示した.一方, CaおよびPの尿中排泄には明らかな変化は認められなかった.すなわちOAおよびTAはCa, Pの腸管からの吸収阻害により糞中排泄を増加させたと考えられる.卵巣摘出 (OVX) による実験的骨粗鬆症に対する影響は, 1%OA (OVX・OA) , 1%TA (OVX・TA) を6カ月間自由摂取させ検討した.大腿骨と脛骨の灰分重量と乾燥重量の比は灰分重量の減少によってShamに比較しOVX, OVX・OA, OVX・TAにおいても低下したが, 3群問に差は認められなかった.大腿骨, 脛骨のCaはOVXで減少を示し, OVX・OAとOVX・TAではこの減少が著明に促進された.骨中PはOVXで有意な減少を示さなかったが, OVX・OAとOVX・TAではSham, OVXに比べて減少を示した.組織学的にはOVX・OA, OVX・TAで脛骨骨幹端部の骨梁の減少および単位骨量の減少を認めた.以上の結果より, OAとTAは腸管からのCaとPの吸収を阻害し骨粗鬆症を悪化させる可能性が示唆された.
著者
山腰 貴大 駒水 孝裕 小川 泰弘 外山 勝彦
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.4P3OS805, 2020 (Released:2020-06-19)

法令文書には,「者」「物」「もの」や「規定」「規程」のように互いに類似している法令用語が出現する.このような法令用語は,法制執務(法令の起草・制定・改廃など法令文書の作成・管理に関する業務)の慣習や規則によって使用法とともに定義されている.法令において,これらの法令用語はそれに従い,厳密に書き分ける必要がある.契約書や約款などの広義の法令文書においても,誤解を防ぐために,法令に準じて正しく書き分けることが望ましい.そこで,本研究では,与えられた法令文から法令用語を検出し,誤用と思われるものに対してその修正案を出力することにより,法令文書の作成を支援する手法を提案する.本手法では,このタスクを選択肢付き穴埋め問題とみなし,分類器により解決する.分類器は,一般文によって事前学習したBERTモデルから構築する.このとき,(1)法令文によるドメイン適応,(2)訓練データのアンダーサンプリング,(3)分類器の統一の三つの工夫を施すことにより性能向上を図る.実験の結果,ランダムフォレストやニューラル言語モデルによる分類器よりも本手法の方が高い性能を発揮することを明らかにした.
著者
小川 彩子
出版者
学習院大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

musicの語源であるラテン語のmusicaおよび、さらにその語源である古典ラテン語のムーシケーの語義的変遷を調べることによって、いかにして古典ラテン語のムーシケーという語が音楽の意味に収斂していくのかを調べることが、本研究の趣旨である。まず、古典ギリシア語のムーシケーには、原義的に「神の言葉を伝えるもの」という意味があることをプラトンの読解から明らかにした。そのうえで、アウグスティヌス『音楽論』においてmusicaの意味がかなり限定されることを捉え、後期アウグスティヌスにおいて「神の言葉を伝えるもの」が音楽に他ならなかったことを明らかにした。
著者
小川 道雄 中口 和則 柴田 高 宮内 啓輔 NAKAGUCHI Kazunori
出版者
大阪大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1985

従来、膵分泌性トリプシン・インヒビター(PSTI)は膵臓にのみ存在し、膵管内におけるトリプシンの活性を阻害する役割を担っているとされてきた。われわれは血中PSTI測定のためのRIA系を確立し、血中PSTIが膵疾患以外にも外科手術後や重度外傷後に著明に上昇すること、その上昇が血中の急性相蛋白の変動と有意の正の相関をなすことを明らかにした。また悪性腫瘍患者でも進行例では血中PSTIが上昇していた。このような事実から血中PSTIは侵襲に対する生体の反応として血中に増加しており一種の急性相蛋白であると考えられる。PSTIは膵臓以外の各種臓器に存在していた。また各種悪性腫瘍組織にはPSTI陽性細胞が存在し、培養細胞系の免疫組織学的検索やノザン・ブロッティングの結果から、このPSTIは腫瘍細胞において産生されていることが証明された。PSTIの構造は上皮成長因子(EGF)のそれと類似していた。このことから急性相蛋白としてのPSTIの作用がEGF様の作用ではないかと考え、PSTIを線維芽細胞に作用させ、そのDNA合成に対する効果を検討した。その結果PSTIにはDNA合成促進作用のあることがわかった。ひきつづいて、培養細胞系にはPSTI受容体が存在すること、その受容体はEGF受容体とは異なることを明らかにした。血中PSTIは侵襲に反応して血中に増加する。そして血中PSTIの作用は組織の損傷に対して再生あるいは修復のための情報の伝達に関連していると考えられた。これらの結果から、悪性腫瘍細胞において産生されたPSTIにもこのような成長促進因子としてのPSTIと共通した作用があることが示唆された。
著者
小川 英雄
出版者
一般社団法人 日本オリエント学会
雑誌
オリエント (ISSN:00305219)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.19-32,iii, 1962-03-31 (Released:2010-03-12)

The social and economic development of the Nabataean Kingdom was one of the most remarkable facts in the Hellenistic Near East, whose influence, direct or indirect, would be found especially in the amazing diffusion of Oriental merchants and ideas in the Roman Empire, and, on the other hand, the process of sedentarization illustrates a pattern of the progress of the ancient society, which is also useful for sociological studies.In my former article which appeared in the “Shigaku” (Journal of the Mita Historical Society, 33), I studied the birth of the flourishing kingdom from a tribal community in which they originally led a nomadic life, and asserted that its development was mainly due to its accustomed caravan trade. And the present paper treats the economic aspect of the kingdom in relation to its commercial activities and systems, and confirms that agriculture and cattle breeding were just a secondary cause of its prosperity.