著者
堀口 悟史 井垣 宏 井上 亮文 山田 誠 星 徹 岡田 謙一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.61-71, 2012-01-15

HTML講義資料を用いるプログラミング講義では受講生が講義資料に自由にアクセスできるため,講師の意図した順序やタイミングで資料を閲覧させることが困難である.講師の意図したとおりに資料を閲覧させることができなければ,結果として受講生の講義内容に対する理解が不足してしまう可能性がある.本稿では,受講生個別の講義資料へのアクセス状況を閲覧ログとして収集・分析する授業進捗管理システムを提案する.授業進捗管理システムは閲覧ログに基づいて受講生がどのような状態にあるかを分析し,講師に提示する.実際にプログラミング講義において我々のシステムを利用したところ,遅れているのべ73%の受講生を検出できることが確認できた.
著者
入澤 崇 宮治 昭 吉田 豊 山田 明爾 井上 陽 山田 明爾 井上 陽
出版者
龍谷大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

アフガニスタン中央部バーミヤーンを中心としたハザラジャート地域において仏教がどの程度広がりをもっていたか、またバーミヤーン以西へどれほど仏教が及んでいたかについて現地調査を行った結果、8世紀前半にバンデ・アミール川流域に仏教が及んでいたことが判明した。
著者
森 ます美 浅倉 むつ子 遠藤 公嗣 木下 武男 大槻 奈巳 山田 和代 浅倉 むつ子 遠藤 公嗣 木下 武男 大槻 奈巳 山田 和代 禿 あや美 小倉 祥子
出版者
昭和女子大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

近年のイギリス賃金平等法の発展、同一価値労働同一賃金原則に関する職務評価制度・紛争解決システムの現状を把握した。その成果を反映させ、日本のスーパーマーケット販売・加工職および医療・介護サービス職をモデルに職務評価調査を実施した。これら一連の研究から日本における同一価値労働同一賃金原則の実施システムとして、(1)関連する法制度の改正と労働審判制度を活用した紛争解決システムの提案、(2)日本の職務実態・職場慣行等を考慮した職務評価制度の構築を行った。
著者
大島 真 山田 孝治 遠藤 聡志
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.6, pp.84-87, 2011-10-28

本研究では囲碁のヒューリスティックとして碁石をポテンシャルと見なした静的解析手法の実験を行っている.囲碁の解法に物理モデルを用いた研究は幾つか成されているが、従来研究では群や領域や石の影響度といった局所を構成する要素の評価を目的としているのに対し,本研究では対局序盤での勝敗に関わる碁盤の重要な領域の直接的な抽出を目標としている.実験では計算機同士の対局に提案手法を適用した場合の勝率の変化傾向や,モンテカルロ碁による評価と提案手法が抽出する領域との一致率などを求め,碁盤上の石の配置と勝敗に関わる重要な領域との間に幾何学的な規則性がある事を例証した.
著者
永原 陽子 粟屋 利江 鈴木 茂 舩田 さやか 阿部 小涼 今泉 裕美子 小山田 紀子 尾立 要子 小林 元裕 清水 正義 前川 一郎 眞城 百華 濱 忠雄 吉澤 文寿 吉田 信 渡邊 司 津田 みわ 平野 千果子 浅田 進史 飯島 みどり 板垣 竜太 大峰 真理 後藤 春美 高林 敏之 旦 祐介 津田 みわ 中野 聡 半澤 朝彦 平野 千果子 溝辺 泰雄 網中 昭世 大井 知範 柴田 暖子
出版者
東京外国語大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

本研究では、「植民地責任」概念を用いて、脱植民地化過程を第二次世界大戦後の植民地独立期に限定せず、20世紀の世界史全体の展開の中で検討した。その結果、第一次世界大戦期の萌芽的に出現した「植民地責任」論に対し、それを封じ込める形で国際的な植民地体制の再編が行われ、その体制が1960年代の植民地独立期を経て「冷戦」期にまで継続したことが明らかになった。
著者
斎藤 宏文 山田 隆宏 中谷 一郎 杉森 明志 神谷 典史 大塚 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.1, 1996-03-11

深宇宙探査機や観測衛星からのデータを高品質に伝送するため、リードソロモン符号は重要な役割をする。CCSDSではリードソロモン符号の仕様を定めている。今回月探査機(LUNAR-A)及び火星探査機(PLANET-B)搭載を目的としたCCSDS準拠リードソロモンエンコーダを開発し、評価を終了した。本リードソロモンエンコーダは、回路に工夫を加える事により、インタリーブ2の場合一個のFPGAに納めることができた。評価の結果、最高動作速度70Mbpsを確認した。回路はインタリーブの深さを容易に変更できる構成で設計した。現在インタリーブ5のリードソロモンエンコーダを開発中である。さらにゲートアレイ化や、目的毎の回路構成最適化により、処理速度を向上させることも可能で、将来予想される高分解能観測画像データの高品質伝送にも、今回開発した回路方式は対応できる。
著者
山田 陽一 諏訪 淳一郎
出版者
京都市立芸術大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本研究では、ヴァヌアツ共和国とソロモン諸島を主たる調査地として、現地におけるエスノ・ポップ(民族性を表象する大衆音楽)の形成過程の解明を試みた。その結果、ヴァヌアツ共和国では、1930 年代末期から現在に至るストリングバンド音楽の活発な展開が明らかにされ、他方ソロモン諸島では、かつて主流であったストリングバンド音楽とバンブーバンド音楽が衰退し、音楽の中心が電気・電子楽器を用いたレゲエバンドに移行した状況が明らかとなった。
著者
和田 咲子 山田 芳明
出版者
美術科教育学会
雑誌
美術教育学 : 美術科教育学会誌 (ISSN:0917771X)
巻号頁・発行日
no.29, pp.645-655, 2008-03-27

本研究では,対話型鑑賞活動において児童と美術作品との橋渡し役を務めるファシリテーターの役割に焦点を定め,児童に美術への知的関心を喚起させ,美術鑑賞の経験としての質を高める学習として活動を発展させていくためには,彼らの力量がより重視されるべきであることを提起した。更に鑑賞学習プログラムの実践事例をとりあげ,ファシリテーターが鑑賞者の発言を取捨選択し,示唆を提供しながら,鑑賞者を作品理解の深まりへと導く前提として,美術作品についての一定の理解や作品の見方についての知識が必要であることについて,美術史学的立場と教育実践学的な立場から論じた。
著者
磯野 春雄 安田 稔 竹森 大祐 金山 秀行 山田 千彦 千葉 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-II, エレクトロニクス, II-電子素子・応用 (ISSN:09151907)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.16-23, 1993-01-25
参考文献数
9
被引用文献数
3

本論文では,特別なメガネをかけなくても立体画像を見ることができる液晶投写形の多眼式3次元テレビジョンシステムについて述べる.本システムの3次元画像表示方式は,4台で構成された立体テレビカメラからの映像信号を電子的に画素単位で合成してストライプ像を作り,この像を1台の高性能ハイビジョン液晶プロジェクタを用いてレンチキュラスクリーンの背面に投写するものである.これにより50インチの画面に明るく鮮明なフルカラーの4眼式立体テレビ画像を表示することができた.このシステムの特徴はメガネが不要であることのほかに,従来の2眼式メガネなし立体テレビ方式に比べて,異なる視点からの立体映像を見ることができるほか立体観察視域が広がり,見やすさと自然さが改善された.本論文では新しく試作した4眼式3次元テレビジョン装置のシステム構成,レンチキュラスクリーン,4眼式立体テレビカメラ,立体画像記録装置等について述べる.
著者
山田 正行
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要 第IV部門 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.253-266, 2011-02-28

本紀要に連載してきた「P.ブルデュにおける実践の社会教育的研究」や「アイデンティティと歴史の自己教育的研究」の発展を目指し,象徴的暴力と物理的暴力を統合して複合的暴力の概念を提出し,それを用いて,「ディスクールのゲーム」が広がるポストモダンの後の状況を批判し,自己教育の課題を提起した。In order to develop "Study of the Practice of P. Bourdieu for the development of Japanese Adult Education" and "Study of Identhity and History from the View-point of Self-education" appeared serially in this Memoires of Osaka Kyoiku University, I integrate the symbolic violence and the physical violence into the violent complex, criticize the situation after the post-modern in which "games of discourse" are growing, and raise the tasks of self-education.
著者
石崎 昌夫 本多 隆文 山田 裕一 中川 秀昭 櫻井 勝 櫻井 勝
出版者
金沢医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

欠勤日数・回数は低職位群が高職位群より多く、この職位による傾斜は強固なものであった。また、短期間欠勤はその内容によってはストレスコーピングの役割を果たしていると思われた。自己評価による仕事パフォーマンスは職位よりも仕事要求度といった職場環境に強く影響されると考えられる。
著者
山田 寛康 松本 裕治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.112, pp.33-38, 2001-11-20
被引用文献数
7

本研究では 日本語固有表現抽出タスクを題材に 機械学習アルゴリズムSupport Vector Machine(SVM)を多値分類問題に適用する手法を提案し 代表的な従来手法である one vs. rest 法 及び pairwise法 との比較を行なう. 二値分類器であるSVMを固有表現抽出タスクに適用するためには 多値分類器に拡張する必要がある. しかし分類するクラス数に比例して計算コストが増加するため 現実的な時間での学習 及び分類が困難となる. 我々は 多値分類問題を 比較的分類が容易な二値分類へ分割し 二分木を構築する手法を応用し 効率的な学習 及び分類ができるよう SVMの多値分類器への拡張を行う. 固有表現抽出実験では 従来法である pairwise 法 及び one vs. rest 法と比べ ほぼ同等な抽出精度を維持し 抽出時間を削減できることを確認した.This paper proposes a method for multi-class classification with Support Vector Machines(SVM) and evaluates its effectiveness using Japanese named entity extraction task. Multi-class problems with more than two classes have typically been solved by combining independently produced binary classifiers, such as pairwise and one vs. rest method. However, these methods require large computational cost with increasing the number of classes. We propose a method to reduce multi-class classification to binary using a method called as tree-structured model for efficient learning and classifying. Results of our extraction experiments suggest that the method is comparable to the one vs. rest and pairwise methods, and it can reduce the extraction time.
著者
足立 明 山本 太郎 大木 昌 加藤 剛 内山田 康
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1999

本研究の目的は、アジア諸社会において行われてきた公衆衛生に関わる社会開発の客観的・実態的把握に加え、政治的、社会文化的に構成され演出されてきた「清潔さ」「衛生」「健康」の関する語りやイメージを把握し、人々の社会開発をめぐる生活世界を解明することであった。そして、複数の社会での比較研究を通して、「開発現象」の共通性と個別性を明らかにすることを目指した。具体的には、(1)スリランカ、インド、インドネシアにおける公衆衛生プロジェクトの事例研究と、それに付随する様々な「開発現象」の学際的資料の収集、(2)開発言説を軸にした公衆衛生をめぐる新しい開発研究における枠組みの構築の2点であった。その結果、この3年間収集してきた資料は保健衛生に関わる開発プロジェクト、特に村落給水計画事業に関わるものであった。また、それと相前後して、調査のとりまとめに向けた理論的枠組みの再検討(アクター・ネットワーク論、サバルタン研究論)と、このような医療衛生研究の背景となる社会史的な資料の検討も行った。また、オランダに所蔵してあるインドネシアの医療史関係の資料も収集し分析した。ただし、とりまとめの研究成果報告書には、時間の関係で、村落給水事業の分析を十分に行うことは出来なかった。今後、村落給水計画に関する資料の整理を行い、開発言説と公衆衛生との関わりを論じていきたい。