著者
島田 達朗 永井 勝一郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経systems (ISSN:18811620)
巻号頁・発行日
no.307, pp.48-55, 2018-11

Dockerに代表されるコンテナ技術に注目が集まっている。従来の仮想マシンに比べて、起動が速い、仮想化環境の再現性が高いなどのメリットがある。ママ向けサービス「ママリ」を運営するコネヒトは3ステップを踏み、既存システムをDockerに手堅く移行した。一連の作業の勘所を解説してもらう。
著者
島田 和之
出版者
メディカル・サイエンス・インターナショナル
巻号頁・発行日
pp.352-356, 2015-04-01

血管内リンパ腫intravascular lymphomatosis(IVL)は,主として全身の血管内に腫瘍細胞が増殖する節外性リンパ腫の一型である。そのほとんどがB細胞性リンパ腫であることから,現行のWHO分類1)においては,血管内大細胞型B細胞リンパ腫intravascular large B cell lymphoma(IVLBCL)として記載されている。悪性リンパ腫の一般的特徴であるリンパ節腫脹を欠き,臨床症状も発熱や血球減少など非特異的なものに限られるため,疾患の認知度が向上した現在においても,しばしば診断に苦慮することが多い疾患である。 本稿では,特集テーマ“ICUで遭遇する血液疾患”に合わせて,本疾患の臨床症状,診断法,治療法について概説する。Summary●血管内リンパ腫には特異的な臨床症状はなく,診断に苦慮することが少なくない。●一方,正確な診断がつけば治癒を目指し得るため,本疾患の“知識”と“疑うこと”が大切である。●診断においては骨髄穿刺/生検が多く施行されているが,最近ではランダム皮膚生検,経気管支肺生検が注目されている。●我が国でR-CHOP+R-high-dose MTX療法の前向き試験が進行中であり,結果が待たれる。
著者
浅里 仁 井上 美津子 佐々 龍二 池田 訓子 伊田 博 島田 幸恵 向山 賢一郎 佐藤 昌史 山下 登
出版者
Showa University Dental Society
雑誌
昭和歯学会雑誌 (ISSN:0285922X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.373-380, 2004-12-31
被引用文献数
2

パネルディベートを歯学部4年 (89名) の小児歯科学の授業に導入した.到達目標は, 「小児歯科治療への関心を育てることができる」, 「情報収集・整理能力を育てることができる」, 「論理的思考能力を育てることができる」, 「討論する力を育てることができる」, 「聞く力を育てることができる」, 「現実問題に対応する力を育てることができる」, 「患者の立場や心理への理解を深めることができる」の7つとした.テーマは「小児歯科治療に強制治療は必要か」とし, 患者および疾患の設定は, 「3歳児の左下乳臼歯のC<SUB>2</SUB>」とした.立場は保護者, 歯科医師 (肯定派), 歯科医師 (否定派) の3者とした.一日目は, スモール・グループ・ディスカッションを行馳立論文を作成空た.二日目は役割を立論者, 代表者, 応援団, 審判団とし, パネルディベートを行った.パ不ルァィベートの結果, 歯科医師 (肯定派) 班が勝者となった.学生のアンケート結果では, 到達目標の全ての項目で, 7割以上の学生が, 上記の能力や理解が "おおいにあがる" もしくは "少しあがる" と回答した.感想や意見では, パネルディベートに肯定的な意見, 否定的な意見, 配布した資料や実施方法についての問題点などがあげられた.

1 0 0 0 IR 研究紹介

著者
大島 利雄 酒井 英行 長谷川 修司 蓑輪 眞 島田 敏宏 小間 篤 中村 正治 中村 栄一 杉田 精司
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学大学院理学系研究科・理学部廣報
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.6-14, 1999-09

古くて新しい代数解析/三体力の検証/電子の海のさざ波/ボロメータによる暗黒物質の直接検出/有機薄膜成長の精密制御/有機化学反応の解析:予測における量子力学計算の利用/惑星表面の高速衝突現象
著者
織田 茜 鏡(関塚) 真美 北島 友香 島田 啓子
出版者
看護理工学会
雑誌
看護理工学会誌 (ISSN:21884323)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.12-21, 2019

本研究は妊娠後期の乳腺組織の厚みの変化を明らかにし,分娩前の乳腺組織の厚みと産後3~5日目の乳汁分泌量との関係を明らかにすることを目的とした.対象は妊娠34~35週の妊婦で,携帯型超音波診断装置(Vscan Dual Probe)を用いて妊娠34~35週より分娩前1~7日まで妊婦健康診査の時期において乳腺組織の厚みを継続的に測定した.分析対象は産褥婦14名であった.分娩直前の乳腺組織の厚み29.0mmを基準として2群に分類し,群分けしたグループと産後日数および両者の交互作用を固定効果,対象者を変量効果とした線形混合モデルで分析した結果,乳汁分泌量に関連していた固定効果は乳腺組織の厚みと産後日数であり,有意な固定効果がみられた(p=.030,.001).すなわち29.0mm以上の群ではそうではない群にくらべ乳汁分泌量が有意に多かった.以上のことより,分娩前における最終妊婦健康診査時の乳腺組織の厚みと産後乳汁分泌量との関連が示唆された.
著者
清水 智恵 島田 順
出版者
Japanese Society of Farm Work Research
雑誌
農作業研究 (ISSN:03891763)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.163-169, 2003-09-19 (Released:2010-02-09)
参考文献数
9
被引用文献数
1

We examined how the long-term manure application and reduced tillage had exerted influence on the population dynamics of soil mesofauna in the field. Over the cultivation period of corn (Zea mays), we collected soil samples from the four types of field, where managed with the different combination of manure or fertilizer application and conventional or reduced tillage, at regular intervals. Then soil mites and collembola were extracted by using tullugren apparatus. Mites and collembola were classified into several groups mainly on the order or family level, to calculate the density of each group.Fungivorous species were dominant in every field. Although the reactions of mites and collembola were different among the groups, the density of both mites and collembola were higher in the manure applied plots than in the fertilizer applied as a whole. In particular, in the plot where manure application and reduced tillage combined, the densities of them were higher than other combination plots remarkably.These results correlate positively with the fungal biomass in each treatment plot apparently. And predatory mites density also correlates positively that of fungivorous species. It is considered that manure application or reduced tillage may support to maintain the population of predatory macrofauna on higher trophic level, by increasing mites and collembolan as their food resources.
著者
松岡 絵美 前野 聖子 島田 将尚
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.55, 2007

【はじめに】<BR> 臨床場面にて、トイレの介助量の軽減、又は自立を機に活動意欲やリハビリ(以下リハ)に対する意欲が高まり自立心が強くなる症例に多く出会う。また、当院通所リハ利用者の家族に対する介護負担アンケートをとった結果セルフケア、特にトイレ介助に対する負担の声が多く聞かれた。トイレ動作の早期自立がリハの進行に大きく関わり、在宅生活においても重要になるのではないかと考えた。しかし、何をもってトイレ動作自立と判断するか細かな尺度がなく、当院スタッフ間でも判断に差があり曖昧であった。そこで今回当院で対象の多い整形外科疾患に対するトイレ動作の評価スケールを作成した。<BR>【目的】<BR> トイレ動作の評価スケールを作成する事で問題点を明確にし早期自立を目指す。トイレ動作介助量の統一化を図り、できるADL・しているADLの差をなくす。<BR>【方法】<BR> トイレ動作を身体機能別、動作能力別に細分化し評価スケールを作成する。今回は身体機能面、動作能力面に限定し認知機能、高次脳機能に障害がある症例に関しては対象外とした。 <BR>【評価スケール内容】<BR> 身体機能:上肢・下肢・体幹の可動域制限の有無、筋力に関する項目を設定。バランス能力:座位バランス、立位バランスに関する項目を設定。移動能力:トイレまでの移動能力、移乗動作能力に関する項目を設定。一連のトイレ動作:動作を細分化した項目を設定。<BR>【考察】<BR> セルフケアやADLに関する評価尺度は数多くあるがトイレ動作独自の一般的な評価スケールを見ない。臨床場面でよく用いられるBarthel indexは移乗と後始末に限られており自立か介助かの大まかな評価項目しかない。FIMでは排泄コントロール、トイレ動作に細かく分けられ具体例も明記されているが、点数で表記する為、第三者がその点数表記を見たときに「何ができて、何ができないか」という事が分かりづらい。<BR> 今回作成した評価スケールはトイレ個室に入り出るまでの一連の動作を細分化し、できる動作、できない動作を明確に表記している。試験的に評価スケールを導入してみたところ、問題点を抽出し易くなった。そうする事で、トイレ動作自立に対する目標設定、プログラムの組み立てが容易になり、早期にトイレ動作を習得できるのではないかと考える。またチェック方式で表記するため簡便に評価できる。この結果をリハスタッフ間、病棟スタッフ間で共有する事で介助方法の統一も図れるのではないかと考える。<BR>【今後の課題】<BR> 今回はスケールの作成に留まっている。今後スケールの再現性、妥当性の検証を行い必要に応じ改良していく必要がある。作成したスケールを導入し、データを蓄積、点数化、統計処理を行いトイレ動作の自立ラインの設定を目指す。その結果をトイレ動作自立と判断し、監視を外す指標としていきたい。
著者
島田 達
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.28, 2014 (Released:2014-07-04)

今日日本は超高齢社会の問題に直面している。高齢者が増えるということは同時に寝たきり老人の増加を意味する。そこで私は寝たきり老人のためのリハビリテーションに着目した。なぜなら彼らは自分の身体をほとんど動かすことができないため、リハビリテーションを取り入れることが難しいからだ。寝たきりをとりまく様々な症状や問題の原因は拘縮である。本研究では治療部位を手指の拘縮に限定し、手指の他動運動によるリハビリテーションが手指拘縮を改善すると同時に認知症の治療にもつながるという仮説を立てた。実地調査や実験を行なうことでリハビリテーション治療を行なうシステムについて研究し、デバイスの制作要件の抽出を行なった。結論として、シリコーンボディを用いた柔らかい素材によるデザインを採用した。
著者
鈴木 英二 中挾 知延子 近藤 邦雄 佐藤 尚 島田 静雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.61-62, 1996-03-06
被引用文献数
2

本研究の目的は、漢字1字単位の電子化漢字シソーラスを構築し、それを日本語文章の語句解析へ利用することである。従来の日本語電子化シソーラスは、名詞を中心に単語別に分類したものが多い。人間の大人の平均的な語彙数は約4万語であり、大量の新語が毎年生ずることを合わせて考えてみると、そのシソーラスのサイズは莫大なものとなる。そこで、我々は日本語の単語を構成する文字、特に漢字に注目した。漢字は表意文字であり、1字のみで最小の単語の役目を持っている。通常、文章で使われる漢字の総数はJIS第1水準で約3000字であり、これは英米語の基本単語数とほぼ一致する。同時に漢字は、日本語文章において仮名と組み合わせることによって、名詞・用言などの自立語を構成できる柔軟性がある。さらに、漢字には訓読みが与えられており、和語として日本語の語彙を広範に表現できる。その漢字の造語能力の高さが、大量の新語が生ずる原因ともなっているが、新しい漢字の発生とその利用の固定は滅多に起きず、安定した語の集合を保っている。この理由は、漢字の使い方に名詞・動詞・形容詞・副詞など、品詞別の用途に規則があるからである。漢字の有するこれらの特長を利用できれば、日本語文章の解析に役立つと我々は考えた。また、外国人への日本語教育、とりわけ漢字を教育する時の利用も考慮している。漢字1文字に複数の読み方が与えられており、それが外国人が漢字を学習するに当たって困難さを増している。読み方が解らないために、辞書を引くこともままならないという事態が発生する。そのため、漢字仮名混じり文から読みだけでも解れば、有用なものとなると我々は考えた。以下、第2章で今回構築した漢字シソーラスの概要を示し、第3章でそれを日本語文章の語句解析へ利用したものの一例を述べる。最後にまとめを第4章として示す。
著者
佐藤 次雄 菅野 佳実 遠藤 忠 島田 昌彦
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:00090255)
巻号頁・発行日
vol.94, no.1085, pp.133-138, 1986-01-01 (Released:2010-04-30)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

SiC, Si3N4及びAlN試料を900°-1200℃の温度域において, K2SO4あるいはK2CO3溶融塩中に浸し, 0.1-20h反応を行わせ腐食挙動を調べた. AlNセラミックスは本実験条件下では, AlON及びα-Al2O3酸化被膜が形成されカリウム塩溶融塩腐食に対し極めて安定であり, ほとんど重量減少を示さなかった. SiCセラミックスはK2CO3溶融塩にはわずかに溶解しただけであるが, K2SO4溶融塩とは定量的に反応し, K2SO4/SiC反応モル比は0.8であった. Si3N4セラミックスは窒素雰囲気下ではK2SO4及びK2CO3溶融塩いずれとも定量的に反応し, 各々の反応モル比はK2SO4/Si3N4=1.6, K2CO3/Si3N4=3.5であった. 一方Si3N4-K2SO4系の反応は空気中では酸化物被膜の生成により抑制された. 窒素雰囲気下におけるSi3N4とK2SO4あるいはK2CO3との反応は, 固液不均一反応における表面化学反応律速の速度式に良く適合し, 見掛けの活性化エネルギーはそれぞれ724kJ/mol及び126kJ/molであった.
著者
奥田 稔 高坂 知節 三宅 浩郷 原田 康夫 石川 哮 犬山 征夫 間口 四郎 新川 秀一 池野 敬一 松原 篤 稲村 直樹 中林 成一郎 後藤 了 小野寺 亮 遠藤 里見 亀井 民雄 室井 昌彦 馬場 廣太郎 島田 均 舩坂 宗太郎 大橋 伸也 鄭 正舟 小澤 実佳 八木 聰明 大久保 公裕 後藤 穣 服部 康夫 上野 則之 柏戸 泉 大塚 博邦 山口 潤 佃 守 池間 陽子 坂井 真 新川 敦 小林 良弘 佐藤 むつみ 山崎 充代 藤井 一省 福里 博 寺田 多恵 小川 裕 加賀 達美 渡辺 行雄 中川 肇 島 岳彦 齋藤 等 森 繁人 村上 嘉彦 久松 建一 岩田 重信 井畑 克朗 坂倉 康夫 鵜飼 幸太郎 竹内 万彦 増田 佐和子 村上 泰 竹中 洋 松永 喬 上田 隆志 天津 睦郎 石田 春彦 生駒 尚秋 鈴木 健男 涌谷 忠雄 宮國 泰明 夜陣 紘治 森 直樹 田頭 宣治 宮脇 浩紀 青木 正則 小林 優子 高橋 正紘 沖中 芳彦 遠藤 史郎 池田 卓生 関谷 透 奥園 達也 進 武幹 前山 忠嗣 恒冨 今日子 増山 敬祐 浅井 栄敏 土生 健二郎 中崎 孝志 吹上 忠祐 角田 憲昭 渡辺 隆 野口 聡 隈上 秀伯 吉見 龍一郎 茂木 五郎 鈴木 正志 大橋 和史
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.633-658, 1996-09-20 (Released:2013-05-10)
参考文献数
21

通年性アレルギー性鼻炎患者211例を対象に, KW-467910mg/日 (KW群) の有効性, 安全性および有用性をoxatomide 60mg/日 (OX群) を対照薬として多施設二重盲検群間比較試験により検討した.最終全般改善度の「改善」以上は, KW群61-6%, OX群57.6%で, 両群間に有意差は認められなかつたが, 同等性の検証を行った結果, KW群はOX群と比較して同等ないしそれ以上と考えられた. 概括安全度の「安全性に問題なし」と評価された症例は, KW群68.0%, OX群61.4%で, 両群間に有意差は認められなかった. 主な副作用症状は両群とも眠気であった. 有用度の「有用」以上は, KW群54.9%, OX群50.5%であり両群間に有意差はなかったが, KW群の方がやや有用率が高かった.以上の成績より, KW-4679は通年性アレルギー性鼻炎に対して, 臨床的に有用性の高い薬剤であると考えられた.
著者
三宅 敢 淺木 大明 清水 雅宏 松本 一人 西原 雄祐 橋本 義人 松下 友久 島田 伸二 伊藤 康尚
出版者
一般社団法人 日本液晶学会
雑誌
日本液晶学会討論会講演予稿集 (ISSN:18803490)
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

<p>We achieved a super low power consuming LCD panel with an n-FFS mode driven by IGZO-TFTs at low frequency. In this paper, we report the development of a new photo-alignment process for n-FFS, which prevents light-leakage and mura caused by conventional rubbing processes. In addition, we also developed high reliable liquid crystal and photo-alignment materials, which reduce flicker in low refresh rate driving. These technologies have already been applied to the Generation Eight factory, and are being adopted to small/middle sized LCDs for smartphones, tablet PCs, notebook PCs and so on.</p>
著者
島田 昌彦
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
資源と素材 (ISSN:09161740)
巻号頁・発行日
vol.111, no.2, pp.67-69, 1995-02-25 (Released:2011-01-27)
参考文献数
6

Characteristics of high fracture strength and high fracture toughness of zirconia in yttria doped tetragonal zirconia polycrystal (Y-TZP), Y-TZP/Al2O3 composites and ceria doped tetragonal zirconia polycrystal (Ce-TZP) are described in this paper. The maximum fracture strength of Y-TZP/Al2O3 composites is 2, 400MPa at 30°C The maximum fracture toughness of Ce-TZP is 20 MPam1/2It is found that hot isostatic pressing is effective to eliminate fracture origins such as pore. From the results of thermal shock behavior of Y-TZP with various grain sizes by the water quenching method and the tetragonal to monoclinic phase transformation by using Raman microprobe spectroscopy, it is found that the critical quenching temperature different of Y-TZP increases from 250°C to 425°C with increasing grain size from 0.4 to 3.0μm.
著者
内園 まり子 島田 忠人 Mariko Uchizono Tadahito Shimada 獨協医科大学内科学(消化器) 獨協医科大学内科学(消化器) Department of Gastroenterology Dokkyo Medical University Department of Gastroenterology Dokkyo Medical University
雑誌
Dokkyo journal of medical sciences (ISSN:03855023)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.21-29, 2010-03-25

All-trans retinoic acid(ATRA)は核内受容体であるretinoic acid receptor(RAR)のリガンドであり,消化管を含む多くの組織で重要な生理作用を有している.最近,臨床的なレチノイン酸の使用と炎症性腸疾患との関連が注目されているが,この問題に関する基礎的な検討は行われていない.今回我々は,大腸癌由来細胞株を用いて,炎症・免疫応答において中心的な役割を果たしているnuclear factor- k B(NF-k B)シグナリングに対するATRA の影響について,レポーター遺伝子解析法,リアルタイム定量的 RT-PCR法にて検討を行った.ATRA および他のレチノイド化合物(9-cis retinoic acid,13-cis retinoic acid,AM580,retinol)は,大腸癌由来細胞株において用量依存性に NF-k B を活性化した.また,ATRA はNF-k B の代表的な標的遺伝子であるIL-8の発現を誘導した.RAR の活性化と比較するとNF-k B 活性化に要するATRA の濃度域は高かった.TNF-a によるNF-k B の活性化,IL-8発現誘導は,ATRA をプレインキュベーションすることにより著明に増大し,相乗的な効果が認められた.ATRA はNF-k B サブユニット(RelA,p50)の発現を増大させ,TNF受容体(TNFR1)の発現レベルも上昇させていた.これらの結果より,レチノイン酸は大腸上皮細胞においてNF-k B シグナリングを活性化し,TNF-a に対する感受性を増大させている可能性が示唆された.All-trans retinoic acid(ATRA)is a ligand for the retinoicacid receptor(RAR), a member of the nuclear receptorsuperfamily, and it is well established that RARs play acritical role in the development and differentiation of variousorgans including gastrointestinal tract. Recently, severalcase reports suggested a possible association between theclinical use of retinoic acid and inflammatory bowel diseases.However, it is not known whether ATRA affects the inflammatoryresponse of colonic epithelial cells. In this study,we examined the effect of ATRA on NF-k B activity andIL-8 expression in colonic epithelial cells in vitro. NF-k Bactivation and RAR activation were assessed by the reportergene assay and IL-8 mRNA expression was assessed bythe real-time quantitative RT-PCR. ATRA and other retinoidcompounds(9-cis retinoic acid, 13-cis retinoic acid,AM580 and retinol)activated NF-k B in a dose- and timedependentmanner in colonic cell lines(HCT116, Caco2,SW480, DLD-1, and LS174T). However, compared to RARactivation, much higher concentrations of ATRA wereneeded to activate NF-k B. ATRA also up-regulated theexpression of IL-8, a target gene of NF-k B. ATRA-inducedNF-k B activation was repressed by a MEK inhibitorand a p38 MAP kinase inhibitor. Preincubation with ATRAsignificantly potentiated TNF-a -induced activation of NFkB and TNF-a -induced expression of IL-8. ATRA wasfound to up-regulate the expression of NF-k B subunits(RelA and p50)and TNF-a receptor 1. These results suggestthat ATRA and other retinoid compounds can activateNF-k B signaling and potentiate the inflammatory responseto TNF-a in colonic epithelial cells.