著者
鍵山 恒臣 筒井 智樹 三ヶ田 均 森田 裕一 松島 健 井口 正人 及川 純 山岡 耕春 熊谷 博之 西村 裕一 宮町 宏樹 渡辺 了 西村 太志 高木 朗充 山本 圭吾 浜口 博之 岡田 弘 前川 徳光 大島 弘光 植木 貞人 橋本 恵一 仁田 交一 茂原 諭 中道 治久 汐見 勝彦 中原 恒 青木 重樹 青地 秀雄 井田 喜明
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2/4, pp.33-60, 1996-03-15

In recent years, investigations on the structures of volcanoes have been noteworthy for further understanding volcanic processes, including locations of magma reservoirs, magma rising process before eruptions and causes of related phenomena. In 1994, a joint experiment was conducted on Kirishima Volcanoes, Southern Kyushu, to reveal the structure and the magma supply system by a group of scientists from national universities under the National Research Project for the Prediction of Volcanic Eruptions. The experiment was carried out by seismological, electromagnetic and other geophysical methods. The following seven papers including this one present some results of the experiments. This paper outlines a seismic explosion experiment in Kirishima, and presents all data on the first motion. An extensive explosion seismic experiment was conducted on December 1, 1994. Observations were made along a 30-km major line lying in the NNW-SSE direction and other sub-lines which cross the major line in and around the Kirishima Volcanoes. Along these lines, 6 shots with a charge size of 200-250 kg, and 163 temporary observations were arranged by many universities and institutes. A newly developed data logger was used for these temporal observations, and the position of each site was determined by GPS. All 6 shots were successfully fired, and clear onset and significant phases were observed at most observation sites. A travel time diagram suggests that a high velocity layer crops out south of the Kirishima Volcanoes, while in the Kirishima Volcanoes, this layer is covered with a lower velocity layer, which is thick at the northern part. It is also suggested that a structural discontinuity exists between S3 and S4.
著者
佐々木 睦 平井 博 加部 勇一郎 青木 美智子 上原 かおり
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

三年にわたる研究で、中華民国期の児童雑誌、特に『児童画報』、『児童世界』、『小朋友』、についての調査を行った。この研究により、民国期の児童雑誌には、日本の児童雑誌『コドモ』、『幼年画報』、『少年画報』に掲載された漫画から転載された漫画や絵物語が多数あることが明らかになった。また、本研究により、商務印書館が出版した児童雑誌と中華書局が出版した児童雑誌の差異を明確にすることができた。
著者
三浦 衛 酒井 修二 石井 純平 山尾 創輔 伊藤 康一 青木 孝文
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.J135-J143, 2014 (Released:2014-03-25)
参考文献数
31

A method is presented for measuring accurate and dense 3D shapes of an object from two views captured with a moving consumer digital camera. Since existing 3D measurement systems require special and expensive measurement equipment such as laser scanners or technical knowledge such as camera calibration, it is difficult for ordinary consumers to use existing systems practically in their daily life. An easy-to-use 3D measurement system was achieved by using a Structure from Motion algorithm based on feature matching to estimate camera parameters and area-based matching to determine an accurate and dense correspondence. Experiments demonstrated that the proposed method makes it possible to measure a 3D shape with accuracy comparable to that of a laser scanner.
著者
劉 政安 青木 宣明 伊藤 憲弘 坂田 祐介
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.71, no.6, pp.818-825, 2002-11-15
被引用文献数
6 2

中国ボタン品種群の中原品種グループから9品種と, 対照品種として日本ボタン'連鶴'の合計10品種を供試し, 花芽分化・形成過程と促成能力について調査した.調査開始の6月下旬にはすべての品種においてがく片が観察され, 花芽分化の開始が確認された.その後の中国ボタンの花芽形成パターンは, (1) : 花芽分化スピードが早く, 夏季に花芽形成のスピードが鈍ることなく順調に進み, 10月上旬に雌ずい形成が完了するグループ('白鶴臥雪'など3品種), (2) : 花芽分化スピードが中程度で, 10月中旬に雌ずい形成が完了するグループ('珊瑚台'など3品種), (3)花芽分化スピードが遅く, 雌ずい形成は11月上旬にほぼ完了するグループ('錦綉球'など3品種)の3つに分類できた.促成栽培における中国ボタンの萌芽率は低温期間が4週間と短くても100%を示したが, 日本ボタン'連鶴'は極端に低下した.また, 中国ボタン'白鶴臥雪'は低温期間が短くても開花率は比較的高かった.開花の見られた中国ボタン品種における開花はすべての処理区で年内に終了した.年内促成には, 80%以上の開花率を示した'白鶴臥雪', '鳳丹', '淑女装'の3品種が適すると考えられる.
著者
山中 顕次郎 青木 道宏 漆谷 重雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.292, pp.17-22, 2013-11-07

現在のネットワークでは,リンクアグリゲーションにより,広帯域性を確保することが多い.従来のTCP/IPベースのファイル転送方式では,一つまたは少数のTCPコネクションを用いてファイル転送を行うため,1)トラフィックがリンク間で偏在し,リンク全体では帯域に余裕があるのに,輻輳を引き起こす,2)結果として,リンク全体の帯域を使った高速転送が困難,という課題があった.本稿では,リンクアグリゲーションされた広帯域ネットワークにおいて,リンク間でトラフィックを均等に分散できるファイル転送プロトコル,MMCFTP (Massively Multi-Channel FTP)を提案する.MMCFTPでは,数百,数千といった非常に多くのTCPコネクションを用いて,ファイル転送を行う.このため,ポート番号をトラフィック分散の基準に使うネットワークであれば,リンク間で効果的にトラフィック分散できる.
著者
一岡 義宏 青木 輝勝 安田 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.84, no.7, pp.1299-1310, 2001-07-01
被引用文献数
7

本論文では, 不特定多数の人で混み合う都市型コミュニティでの人々の生活や行動を支援する情報提供システムの新しいアーキテクチャを提案するとともに, 本システム実現のために必要な赤外線簡易放送型通信プロトコルIrBRCとIrUCIS を提案する。提案システムは, 扱う情報を「上映用コンテンツ」と「持帰り用コンテンツ」に分けることによって, 発信者により生産, 発信された情報を受信者が手持ちの携帯端末に受信し, 移動しながら自由に閲覧できるモバイル時代のスタイルを可能にし, 発信者から受信者への情報の生産, 配信, 消費という情報の流通を生み出すことを目的として開発したシステムである。本システムは, 狭いエリアでの集中した情報取得要求によって引き起こされる配信サーバへの負荷の集中を, メインサーバとエリア内に点在させた近傍サーバによる階層化構成によって分散させることで解決し, 一方で分散化によって引き起こされる情報内容の一貫性の問題を, 情報のバージョン管理を行い変更による差分データをメインサーバから近傍サーバへ迅速に配信することで解決した。更に, 近傍サーバでの情報取得アクセスによる輻輳は, 赤外線による簡易放送型通信を用いることで解決した。
著者
青木 秀幸 鎌田 元弘 西崎 泰 山上 登久
出版者
公益社団法人 日本工学教育協会
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.2_58-2_65, 2011 (Released:2011-04-06)
参考文献数
9

The purpose of our study was to examine the effectiveness of learning assessments with rubric in architectural and machizukuri educations. Analysis of validation of the learning assessments with rubric in class management and educational effects were made using analysis of the result of self-diagnos, questionnaires, and interview. As a result, the original method with Learning Assessments was found to have the function to make things more available for Learning Support to each Student in Group Learning. Our study revealed that there educational effects which developed students′ understanding in community welfare plan, leads effective self-reflection.
著者
三上 功生 吉田 燦 青木 和夫 蜂巣 浩生
出版者
Japanese Society of Biometeorology
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.97-107, 2005-10-01
被引用文献数
3

交通事故等で頸椎を骨折し,ほぼ全身に及ぶ発汗障害と温冷感麻痺,末梢部の血流調節障害等の重度体温調節障害を持つ頸髄損傷者の温熱環境に対する意識・実態把握を目的としたアンケート調査を行った.回収数は338人であった.その結果,(1)暑さ,寒さを苦手に感じている者がほとんどであった.(2)体調が悪くなってから暑さ,寒さに気付くことを経験している者が多かった.(3)自室の冷暖房使用率はほぼ100%であったが,トイレ,脱衣所は低く,冷暖房の必要性を感じている者が多かった.(4)様々な公共施設の冷暖房に対して不満を感じていた.(5)夏季と冬季の外出時,体温上昇予防と寒さ対策として様々な手段を必要としていた.(6)体温調節障害のために,生活行動範囲が狭まっていると感じている者が多かった.本調査より頸髄損傷者が日常生活で,体温調節障害のために多くの困難に直面していることが明らかとなった.<br>
著者
安斉 了 和田 隆一 奥田 敏男 青木 仁久
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.64, no.11, pp.999-1002, 2002-10
被引用文献数
2 14

わが国における馬伝染性子宮炎の清浄化にPCRの野外応用が効果があるか否かを評価した.1998年から2001年の4年間に,ハイリスク馬検査と疫学調査のために国内の延べ4,026頭のサラブレッド繁殖牝馬および種牡馬から採取された7,534検体の生殖器スワブから,分離培養ならびに直接および培養PCR法によりTaylorella equigenitalisの検出を行った.その結果,PCR法により12頭の繁殖雌馬と1頭の種雄馬からT.equigenitalisが検出された.分離培養法では,その中の2頭からだけT.equigenitalisが分離された.T.equigenitalisが検出された馬は化学療法と外科手術の併用による治療を行ったところ,その後3年間に亘る追跡検査でT.equigenitalisは全く検出されなかった.今回の成績から,PCR法は野外において繁殖用馬の生殖器スワブからT.equigenitalisを検出する方法として分離培養法よりも高感度であることが証明された.さらに,馬伝染性子宮炎の清浄化達成には,PCR検査と治療の組み合わせが有効な手段であることが示唆された.
著者
伊藤 直之 村岡 登 青木 美樹子 板垣 匡
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.57, no.9, pp.579-582, 2004-09-20
被引用文献数
6

一般家庭で飼育されている1-6カ月齢までの犬358頭から採取した糞便を対象として、Giardia inesinalis抗原を酵素結合免疫吸着法(ELISA)により検出し、ホルマリン・酢酸エチル沈澱法によるシスト検出率と比較検討した。その結果、ジアルジア抗原陽性率(22.9%:82/358)は、同時に実施したシスト検出率(15.1%:54/358)に比較して有意に高かった(P<0.01)。抗原陽性率は、チワワをはじめとした小型室内飼育犬種で高く、雑種では抗原が検出されなかった。室内飼育犬の抗原陽性率(25.5%:79/310)は、室外飼育犬(6.3%:3/48)に比較して有意に高かった(P<0.01)。また、由来別ではペットショップやブリーダーケンネルに由来する犬の抗原陽性率(29.8%:79/265)が、一般家庭に由来する犬(3.2%:3/93)より有意に高かった(P<0.01)。
著者
青木 良夫
出版者
日経BP社
雑誌
日経ネットビジネス (ISSN:13450328)
巻号頁・発行日
no.52, pp.144-147, 1999-11

電子商店のパイオニアたちの"師匠"が京都にいる。95年に家具販売の電子商店をオープン、97年にはネットによる無在庫販売の成功を確認して、親から引き継いだ実店舗を閉めた。日本にEC(電子商取引)の種をまいた男の常識を越える発想に迫る。(文中敬称略) 「家具のアオキ」の青木良夫と言えば、筆者にとって雲の上の存在であり、あこがれであった。