著者
須藤 守夫 須藤 礼子 雑賀 優
出版者
日本花粉学会
雑誌
日本花粉学会会誌 (ISSN:03871851)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.17-24, 2011-06-30 (Released:2018-03-30)
参考文献数
11

盛岡市のスギ・ヒノキ花粉飛散数を予測するために,花粉飛散数と前年夏の気象要因の関係を詳細に調べると共に,複数の気象要因を用いた重回帰分析により,より精度の高い予測式について検討した.盛岡市における25年間のスギ・ヒノキ花粉総飛散数と,盛岡地方気象台の観測値である夏季の7気象要因との関係を,7月1日から10日ずつずらした7月,真夏I,真夏II,8月のそれぞれ31日間のデータで調査した結果,年間あたり3,350個/cm^2以上の大量飛散年では真夏IIで25年間平均値より約2℃高く,同1,000個以下の小量飛散年では逆に約2℃低かった.単相関では7月21日から8月10日の真夏IIの時期に,前年-前々年の最高気温年次差との間に最も高い正の相関が認められ,相対湿度との間にも比較的高い負の相関が得られた.真夏IIで最高気温年次差,全天日射量,相対湿度を説明変数とする重回帰分析を行なった結果,R^2=0.86の高い精度の予測式が得られた.

58 58 58 3 OA 埋忠銘鑑

著者
刀剣会本部 編
出版者
刀剣会本部
巻号頁・発行日
1917
著者
須賀 晶子
出版者
独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター)
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01 (Released:2015-04-16)

成熟した神経細胞には再分裂能がなく、成体神経組織に存在する幹細胞の分裂は非常に限られているため、中枢神経組織の障害は回復が非常に困難である。網膜では神経細胞が障害されるとミュラーグリア細胞が増殖を開始し、神経細胞へと分化することが示されているが、増殖・分化能は動物種によって非常に異なっている。例えば魚類は大部分のミュラーグリア細胞が増殖して網膜全層が再生されるのに対して、マウス・ラットといった哺乳類を用いた実験では一部のミュラーグリア細胞のみが増殖し、分化する神経細胞の種類も限られている。内在性細胞による神経細胞の再生は将来的には神経変性疾患の進行抑制につながると期待され、また組織内での分化細胞の維持機構の理解がより深まると期待される。本研究は遺伝子を導入によりミュラーグリア細胞の増殖および神経細胞の再生を促進することを目指して行っており、当初は成体マウスの網膜をモデルに使う予定だった。しかし成体網膜組織への遺伝子導入効率が低く導入遺伝子による影響の確認が困難だったこと、また生後2週間以内のマウス網膜に対するin vivo 遺伝子導入でミュラーグリア細胞の増殖と神経細胞への分化促進が報告されたことから、本年度はラットミュラーグリア細胞由来の細胞株と幼弱マウス組織を用いて遺伝子導入による細胞増殖への影響を検討した。ミュラーグリア細胞株に対してこれまでに検討した候補遺伝子からは、既に先行研究があるAscl1の増殖促進作用をさらに大きく変える因子は得られなかった。
著者
中村 博一
出版者
文教大学大学院言語文化研究科付属言語文化研究所
雑誌
言語と文化 = Language and Culture (ISSN:09147977)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.256-271, 2011-03-01

Ninja is said to be the ancient warrior originated in Japan. Nowadays its transnational emerging has been seen globally, even in Sokoto, northern Nigeria where I have conducted field research for Nollywood kungfu film since 2001. In this article, I trace some transnational process of ninja representation outside Japan and consider ways to transform global image into a localized ninja/ninjoji of Sokoto.
著者
Ming-Chih Huang Nobuhiro Saito Michitaka Shimomura
出版者
Carcinological Society of Japan
雑誌
Crustacean Research (ISSN:02873478)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.43-53, 2018-06-30 (Released:2018-06-30)
参考文献数
16

Holophryxus fusiformis Shiino, 1937, a species of dajid isopod that attaches to the carapace of sakura shrimp, Lucensosergia lucens (Hansen, 1922), is reported from the sea of Taiwan for the first time. This species was first described as infesting Prehensilosergia prehensilis (Bate, 1881) from Kanbara, Shizuoka Prefecture, Japan. The current finding represents the second occurrence of H. fusiformis and identifies a new host. Approximately 1% of the sakura shrimps in Yilan, Taiwan are infected by H. fusiformis. Holophryxus fusiformis has been found offshore from both Yilan, Taiwan and Nagasaki and in Suruga Bay, Japan; thus, the distribution of the parasite possibly follows the Kuroshio Current. When large quantities of parasites occur in the sea of Taiwan, the parasites are likely to flow into the Japanese waters along with the Kuroshio Current, subsequently influencing the production of the Japanese sakura shrimps. The establishment of a monitoring program for infection of the dajid in sakura shrimps between Taiwan and Japan is recommended. This study provides additional information on this species, including a new host, distribution, redescription, infection rate, and morphological variation.
著者
萩谷 昌己
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.9, pp.778-781, 2018-08-15

2018年6月の「第16回未来投資会議において示された大学入学共通テストに「情報I」の試験を入れる方針に賛同します」と題する本会の提言の意図に関して解説する.特に,この提言が決してIT産業のためだけではなくて,日本社会全体の発展を意図したものであることを述べる.そして,高等学校の情報科の現状について述べるとともに,大学入学共通テストに「情報I」を入れるためには,大学の多くの専門分野が情報科の素養を求める状況が不可欠であることを指摘する.最後に,一般情報教育および専門基礎教育の中の情報教育を体系化し,高校の情報科との連続性を明確にする必要性について説く.特に,応用情報学の体系化について述べる.

11 11 11 0 OA 支那・支那人

著者
鳥山喜一 著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1942
著者
西廣 淳
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.139-148, 2011-11-30 (Released:2017-08-01)
参考文献数
37
被引用文献数
5

治水や利水を目的とした湖沼水位の操作による季節的変動パターンの変化が、湖岸の植物の種子による繁殖に及ぼす影響について、霞ヶ浦(茨城県)を例に解説した。霞ヶ浦では水門による水位操作が行われるようになった1970年代以降、それまで生じていた春季における水位低下が失われた。このため、湖岸の抽水植物帯の地表面が冠水しやすくなり、植生帯面積の減少と相まって、そこに生育する植物の発芽セーフサイト(発芽と実生定着に必要な条件を備えた場所)の面積がそれ以前の約24%に減少したと推定された。さらに水位操作が強化された現在の霞ヶ浦湖岸では、湿生植物の実生更新がほとんど生じていないことが確認され、現状の方針による管理が継続されると湖岸の植物の多様性が損なわれることが示唆された。水位管理方針の変更が湖岸の植物の発芽セーフサイトの面積に及ぼす影響を単純なモデルを用いて予測した結果、現状から20cm以内で水位を低下させただけでも発芽セーフサイトの大幅な回復が見込めることが示唆された。治水・利水・環境を鼎立させた管理のためには、このような生態学的予測を活用するとともに、多様な視点からの検討を経た順応的管理が不可欠である。
著者
外岡 慎一郎
出版者
吉川弘文館
雑誌
日本歴史 (ISSN:03869164)
巻号頁・発行日
no.820, pp.45-47, 2016-09
著者
大澤 正嗣
出版者
山梨県森林総合研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01 (Released:2014-07-25)

本年度のヤノナミガタチビタマムシの発生頭数と降水量との関係を把握した。また発生生態調査を行った。苗畑における野外調査で、散水区と非散水区を作り、本害虫の早期落葉からの発生を比較したところ、散水区では発生個体数が有意に少なかった。室内試験で、加湿区と乾燥区を設け、本害虫の早期落葉からの発生を比較したところ、加湿区で発生が有意に少なかった。これらのことから降雨が本害虫の個体数を減少させることが判明した。本害虫の産卵、幼虫、早期落葉、蛹、成虫、越冬、被害量等の調査をもとに、発生生態についてこれまでの結果をまとめ報告した。