著者
平田 圭二 塚本 昌彦 乾 健太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.86-91, 2014-12-15

情報処理学会が編集発行している雑誌は常に時代の先を見据えてさまざまな企画を実施し記事を掲載してきた.ジャーナル論文誌編集長の乾健太郎(東北大),学会誌編集長の塚本昌彦 (神戸大),ディジタルプラクティス編集長の平田圭二 (公立はこだて未来大学) の3人が集まり,学会出版物の役割や相互の関係,学会出版物の今後などについて,アイディアや意見を交換し,将来の雑誌相互の発展に資する鼎談を行う.
著者
塚本哲三 編
出版者
有朋堂書店
巻号頁・発行日
1924
著者
ハッサニン アミン 桑原 佐知 ヌルヒダヤット 塚本 康浩 小川 和重 平松 和也 佐々木 文彦
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.921-926, 2002
被引用文献数
3 57

エストロジェン様化合物の魚への影響を研究する目的で,2つの汚染河川(石津川と和田川)と対照地域に生息する成熟雄性コイのゴナドソマチックインデックス([精巣重量/体重]×100:GSI)と精巣の形態を1998年6月〜2001年3月までの期間調べた.石津川のノニルフェノール,ビスフェノールAと17β-エストラジオールの含有濃度は和田川の3〜4倍高かった.繁殖前期と繁殖期では,3地域のコイの体重に有意の差はなかった.石津川のコイの体重は繁殖後期でのみ和田川のものより小さかった(P<0.05).石津川に生息するコイのGSIと精巣重量は精巣周期の全期間で対照のものより小さく(P<0.05),和田川のコイと比較すると繁殖前期と後期でより小さかった(P<0.05).組織学的な異常は調べた全精巣で見られなかった.精巣の組織学的な所見から,石津川のコイの精子形成開始時期は他の地域のものに比べて遅延していた.これらの結果は,石津川の水中に含有するエストロジェン様化合物がコイの精巣の発達に有害な影響を与えているということを明らかに示している.
著者
塚本 昌彦 寺田 努 義久 智樹
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

ユビキタスコンピューティング環境において多数のユビキタスデバイスによる群コンピューティングを実現することを目標として、環境内に数百から数千個規模のユビキタスデバイスが存在するときに、デバイス全体を対象としたマクロなプログラミングを行えるような方式を確立した。複数のLEDマトリックス上で光パターンをエディットする方法、グローバル通信とローカル通信を組み合わせてトポロジを構築していく方法などを開発した。さらにプログラム方式としては、ルールベースやプログラム変換、モバイルエージェントなどの枠組みを考えた。
著者
長田 年弘 木村 浩 篠塚 千恵子 田中 咲子 水田 徹 金子 亨 櫻井 万里子 中村 るい 布施 英利 師尾 晶子 渡辺 千香子 大原 央聡 中村 義孝 仏山 輝美 加藤 公太 加藤 佑一 河瀬 侑 木本 諒 小石 絵美 坂田 道生 下野 雅史 高橋 翔 塚本 理恵子 佐藤 みちる 中村 友代 福本 薫 森園 敦 山本 悠貴
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究課題は、研究代表による平成19-21年度基盤研究(A)「パルテノン神殿の造営目的に関する美術史的研究―アジアの視座から見たギリシア美術」の目的を継承しつつ再構築し、東方美術がパルテノン彫刻に与えた影響について再検証した。古代東方とギリシアの、民族戦争に関する美術について合同のセミナーを英国において開催し、パルテノン彫刻をめぐる閉塞的な研究状況に対して、新しい問題提起を行った。平成21年開館の、新アクロポリス美術館の彫刻群を重点的な対象とし撮影と調査を行ったほか、イランおよびフランス、ギリシャにおいて調査を実施した。研究成果を、ロンドンの大英博物館等、国内外において陳列発表した。
著者
塚本 亭治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.p237-244, 1977-03-15
被引用文献数
1

A technique named 'program stacking' is introduced and its applications are described. The techique pushis programs into parallel stacks, transfers control to them, and pops them up when completed their execution. The concept of program stacking extends 'execute instruction' to a program. Programs are protected and executed in parallel stacks. Therefore, this technique enable seven a program with program modification to be reentrant of recursive.
著者
大橋 一仁 藤原 貴典 塚本 真也 中島 利勝
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

昨年度の研究において確認されたAl-Mg合金を焼結ダイヤモンドバイトで超精密切削する場合の切削面の中央周辺部の凹形状発現現象をさらに詳細に解明し,極めて高い形状精度を有する超精密加工面を創成するための以下のような結果が得られた。超精密切削過程における切れ刃先端からバイトのシャンク部にかけての温度上昇量の変化過程を求め,各部の温度上昇量と切れ刃である焼結ダイヤモンドならびにシャンク部材である構造用炭素鋼の熱膨張係数から算出した工具先端の運動軌跡と超精密切削面形状はほぼ同様であり,表面の形状誤差は超精密切削過程における切削熱による切れ刃先端のZ軸方向への移動量に相当することが明らかになった。特に,切削点においては,切削開始直後に約130℃の温度上昇が発生し,その後工作物の中心に向かうに従って徐々に切削点温度は減少することが明らかになった。また,焼結ダイヤモンドバイトの剛性を求め,切れ刃への切削抵抗の作用による工具の弾性変形量を実験的に求めた。そこで,バイトの熱膨張量と弾性変形量を考慮して求めた切れ刃先端の運動軌跡と加工後の超精密切削面の形状ならびに位置を対比させ,超精密切削過程における工作物の熱膨張量は,およそ400nmであることが明らかになった。さらに,バイトの送り速度を変化させて超精密切削実験を行った結果,超精密切削面の形状精度に大きな差は認められないものの,バイトの熱膨張量が最大となる切削面の凹部の位置が送り速度の増加とともに工作物中心部に移行することが明らかになった。
著者
近森 正 棚橋 訓 塚本 晃久 吉田 俊爾 森脇 広 岡嶋 格 KAURAKA Kau TONY Utanga KAURAKA Kaur
出版者
慶応義塾大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1995

1.自治権獲得以来30年、クック諸島では民族的自覚の確立が模索されてきた。近年、政府内に文化開発省が設けられ、伝統文化の保存・継承の試みが組織的に開始された。本研究は「文化遺産の保存計画」に基づくクック諸島政府の要請によって立案された。その目的はすでに積み上げられたわれわれの調査実績の上にたって、先史遺跡、歴史的遺構を中心とする文化遺産の効果的な保存・継承に関する考古学的、民族学的、言語学的な基礎研究を行うことにある。2.平成7年から9年度にわたる3年間の調査は北部クック諸島プカプカ島と南部ラロトンガ島において集中的に行われた。調査対象となった遺跡は総計17遺跡(プカプカ島5遺跡、ラロトンガ島12遺跡)である。主要出土遺物200点以上、埋葬人骨10体を発見し、両島の地域史を明らかにする上で必要な考古学的情報を充分に蓄積することができた。これにより、祭祀建造物の形式が西ポリネシアと東ポリネシアの双方から文化的影響を受けつつ各島で地域的な発展を遂げたことが判明した。プカプカ島のそれは農耕の祭祀活動と密接な関係を示している。またラロトンガ島の内陸、尾根筋に発見された祭祀建造物とサンゴ礁島の祭祀建造物の発掘調査によって祭祀空間の地域内での多様性が判明した。3.考古学的に明らかにされた祭祀空間の特性が文化遺産の継承形態を規定していることが確証された。この成果は土地法廷史料及び民族学的調査成果との連接を経て、文化遺産の継承形態に関する時系列的な基礎情報群として集成された。これに基づき、当該地域の文化遺産継承を核とする文化政策の策定に貢献することができた。4.プカプカ語はポリネシア語の形成過程の重要な位置をしめる。言語学的に正確な記載と口頭伝承の記録によって、クック諸島の歴史的解明が可能になるとともに、消滅しつつある無形文化遺産の保存に大きな貢献をすることができた。
著者
塚本 美恵子
出版者
映画英語教育学会
雑誌
映画英語教育研究 : 紀要 (ISSN:13429914)
巻号頁・発行日
no.8, pp.3-16, 2003-03-31

The purpose of this paper is to review a film-dubbing project. This film-dubbing project was planned mainly to develop students' English speaking ability through dubbing films in English. This 10-year project (155 groups participated, about 650 students in total) showed that there are two types of groups; one group had the tendency to try to read the scripts literally and the other one was the type of group which concentrated its attention on listening to the original conversations and copying them. Comparing these two types of groups, the latter showed better scores in English fluency than the former. This implies that the assignment of reading scripts aloud, which requires students to change letter media into sound media, requires more effort than repeating spoken conversation which uses only sound media. Students starting with sound media have shown preferable results. In other words, to promote students' speaking ability and fluency, media should be carefully chosen depending on students' level. It also reminds teachers that using sound media effectively would be an important factor to promote students' speaking ability and fluency.
著者
長谷川 裕晃 塚本 義明 花田 忠之 田北 勝彦
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.50, no.581, pp.231-231, 2002 (Released:2003-09-02)
参考文献数
6

The application of ceramic components in gas turbine engines enables the improvement of the power output and the efficiency of gas turbines by increasing the turbine inlet temperature. The high temperature properties of the ceramic materials offer the potential of higher turbine operating temperatures with no cooling techniques and therefore the ceramic components with higher temperature limits are becoming more attractive. In this study, the ceramic turbine wheel is applied in the aircraft gas turbine engine and the engine testing is demonstrated under full load operating conditions. The successful testing of the ceramic turbine components in the aircraft gas turbine engine has been accomplished. The test results indicate that the ceramic turbine wheel is capable of operating under the high thermal shock condition of fast starting to full speed. Furthermore, the adoption of some new ceramic turbine design concepts is proposed in actual use for aircraft ceramic turbine engines.
著者
和田基 塚本潤 小林弘明 高橋昭宏 坂本龍一 佐藤未来子 天野英晴 近藤正彰 中村宏 並木美太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.5, pp.1-8, 2013-04-18

細粒度 PG (Power Gating) 制御を行うプロセッサでは,温度やキャッシュのヒット率などの動的なスリープ要因を適切に反映した命令列を実行することが重要である.本発表では,JIT コンパイラの生成するコードに対して,動的要因として実行時のチップ温度を考慮した細粒度 PG 制御を最適化する方式を提案する.筆者らが研究している Geyser アーキテクチャの細粒度 PG 方式を QEMU ベースである AndroidEmulator によってシミュレートした評価実験において,PG 制御を行わない場合と比較し,VM と JIT コンパイラおよび生成されたコードを実行するプロセス全体で平均 6%,最大 22% でリーク電力を削減することができた。
著者
五味 雄一 万井 真理子 森田 圭紀 寺田 努 東 健 塚本 昌彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.5, pp.97-104, 2009-01-19
被引用文献数
1

入院中の患者の娯楽の手段・時間は治療上の制約やプライバシの問題から自宅での生活に比べて大きく制限される.しかし,治療や入院生活における身体的・精神的苦痛や退屈の緩和のためには,患者が自宅と同様に周囲を気にせず娯楽を楽しめる環境が必要である.本稿では,頭部装着型ディスプレイ (HMD: Head Mounted Display) で映像コンテンツを提供することによる苦痛や退屈の緩和の効果を調査し,入院生活における QOL の向上において,HMD による映像コンテンツ視聴の効果を明らかにすることを目的とする.アンケート評価の結果より,入院中の HMD によるコンテンツ視聴が精神的苦痛や退屈の緩和に有効であることがわかった.The entertainment for patients in hospital is strictly limited because of remedial limitations and look at privacy compared with that at home. However, it is important to provide an environment that the patients enjoy entertainment without concerning for reducing the physical pain and tedium of patients in hospital. In this paper, we investigate the effect of offering video contents with HMD (Head Mounted Display) to improve QOL (Quality Of Life). The result of experiment clarified the effectiveness of browsing contents on HMD for relaxation of mental pain and tedium of patients in hospital.
著者
浅野 良輔 五十嵐 祐 塚本 早織
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.85, no.1, pp.69-79, 2014
被引用文献数
16

Hedonia (seeking pleasure and relaxation) and eudaimonia (seeking to improve oneself in congruence with one's values) uniquely contribute to well-being. The authors developed and tested the construct validity of a Japanese version of the Hedonic and Eudaimonic Motives for Activities (HEMA) scale that had been originally developed in North America. Drawing on the theoretical and empirical evidence from research on emotion, we proposed that people would pursue well-being in three different directions: pleasure, relaxation, and eudaimonia. In Study 1, we used the original HEMA scale to examine the Japanese attainment of well-being. The results supported the hypothesized three-factor model. Study 2 revealed that the Japanese version of the HEMA scale measured pleasure, relaxation, and eudaimonia. Each of these subscales showed statistically sufficient internal consistency. There was no gender difference in any of these measures. Scores on the scale systematically corresponded with external criterion variables, such as life satisfaction, affect, Ryff's psychological well-being, social support, and lifestyle. Implications for psychological research and public policies that cover the topic of the pursuit of well-being are discussed.
著者
生坂 政臣 大平 善之 野田 和敬 鋪野 紀好 塚本 知子 鈴木 慎吾 上原 孝紀 池上 亜希子
出版者
千葉大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

医学生のProblem-based learning (以下PBL) テュートリアルにおいて、患者再現VTRを用いることにより、プライマリ・ケアの実臨床に即した幅広い領域での診断推論が行われるか否かを、従来の紙媒体を用いたPBLテュートリアルとの比較において検討した。その結果、患者再現VTRを利用しても鑑別疾患数は増加しなかったが、心理・社会面を含めた多方面からアプローチする診療が意識づけられ、さらにテューターへの負担も少ないなど、患者再現VTR利用のメリットを明らかにすることができた。作成コストは小さくないが、このような患者再現VTRは今後の卒前の医学教育に大きく資するものと期待される。
著者
國分 尚 安藤 敏夫 光山 修司 渡辺 均 塚本 達也 Marchesi Eduardo
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.26-39, 2002-01-15
被引用文献数
1 1

南米ウルグアイの102地点から採集したPetunia axillarisの種子より植物を育て, 園芸的に重要と考えられる3つの花器形質と7つの栄養器官形質を計測し, その変異幅を調査して, 有用と考えられる形質の集中する地域を抽出した.両形質の多くについて, 亜種axillaris, 亜種parodiiおよび2種の中間型の間に有意差がみられた.各群落は株の高さ, 株の幅, 開花時の側枝数の3形質を用いたクラスター分析により次の6つの形態型に分類できた.1)直立・高性, 2)中間型, 3)コンパクト, 4)粗放, 5)小型・ほふく性, 6)大型・ほふく性.これらの形態型と自生地の環境, 特に河岸, 海岸の群落について考察し, また種内分類群との関連についても述べた.さらに園芸的に利用可能と思われる形質をもつ群落とその育種における有用性について考察した.