著者
猪田 和代 宮原 葉子 仁後 亮介 吉岡 慶子 山本 亜衣 秋永 優子 楠瀬 千春 末田 和代 三成 由美 松隈 美紀 八尋 美希
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.30, 2018

【目的】「次世代に伝え継ぐ日本の家庭料理」では、全国に残されている特徴ある家庭料理について、聞き書き調査を通して地域の暮らしの背景とともに記録し、次世代に伝えることを目的としている。本研究では九州支部の調査で得られた家庭料理の中から特に「主菜」の特徴について検討した。<br>【方法】日本調理科学会特別研究の調査ガイドラインに基づき聞き書き調査を行った。調査地区は北九州地域(5名)、筑豊地域(2名)、福岡地域(9名)、筑後地域(9名)の4地域。調査期間は平成24年~25年度。対象者は昭和35年~45年当時の調理担当者とし、平均年齢は74.0±6.1歳であった。<br>【結果】日常の食事は質素で、主菜は野菜の煮物が主であった。朝食は主菜がなく、ご飯とみそ汁に漬物が添えられる程度であった。昼食も特に主菜はなく、残り物や漬物などで済ませていたが、夕食では肉類や魚介類と季節の野菜を煮て主菜とした。食材としては肉類では牛、豚肉はほとんど食べられず、鶏肉もハレの日には鶏一羽をつぶしてご馳走としてふるまうが、少量を味付けに使用していた。また、くじら肉は4地域で食べられ、特に筑豊の産炭地では塩くじらが好まれていた。魚貝類は玄界灘に面した福岡地域では新鮮な魚の煮つけ、塩焼き、県南の筑後地域は有明海の魚介を煮つけ、塩焼きとした。山間部では塩干品を、筑後川中流域では川魚を用いた。さらに、大豆・大豆製品は煮豆、豆腐、油揚が用いられていた。これらの主菜に加え、野菜は季節ごと食され、調理方法は煮物が主であった。特に少量の鶏肉を用い、野菜類と共に油で炒めて煮た「がめ煮」は4地区に共通してみられ、福岡県の歴史や生活の中から産み出された独自の調理法で広く伝承されていた。
著者
橋爪 秀一 河野 貴美子 小久保 秀之 山本 幹男 桂川 秀嗣 鎌田 明彦 渡辺 恒夫
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.73-77, 2014

甘味料のストレス改善効果を、心理生理学指標である皮膚伝導水準(SCL)と心拍(HR)とを用いて評価することを試みた。10名の大学生が被験者として参加し、先ずは3分間の安静の後、5分間の内田クレペリン検査及び3分間の暗算により、ストレスを負荷した。その後、甘味料として砂糖、エリスリトール及びサッカリン、更にはコントロールとしての5%デンプンペーストを1分間で摂取した後、椅子に静かに開眼で座ることによる安静を10分間、更に閉眼での安静を3分間行った。RussellとLaniusの気分特性モデル(Russell and Lanius model of the affective quality)により解析した結果、砂糖のみが強いストレス改善効果を有することが明らかになった。これらの結果から、甘味にストレス改善効果があるのではなく、砂糖は砂糖自身にストレス改善効果があると考えられる。
著者
雄倉 幸昭 大槻 均 山本 正視
出版者
水資源・環境学会
雑誌
水資源・環境研究 (ISSN:09138277)
巻号頁・発行日
vol.1988, no.2, pp.47-61, 1988

上水道の規模を決定するピーク需要量は,明らかに気象の影響を受けるはずである。しかし従来は,需要の傾向変動のみを追究し,その水源の安全度は,再現確率のみに頼っていた感があった。<BR>本論文では,気象も,さらには社会現象を含めても,それらは比較的長い周期のうねりを持っており,その上に各年固有の気象要因が重なったものであり,水需要はこれらのうねりと要因の影響を受けた結果と考えた。3企業体について,このうねりをスペクトル分析で求め,それに12項目から重回帰分析で抽出した気象要因を導入して,回帰式の適合度を高めた。有意な気象要因は,年間雨量,ピーク需要発生直前の雨量,日照時間および真夏日日数であった。
著者
朝原 早苗 山本 澄子
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
福祉工学シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.17-20, 2006

本研究は手動車いす駆動時の重心位置計測を試み、その妥当性を検証することを目的とした。8名の非車いす使用者を対象とした。三次元動作分析装置及び床反力計を使用し、平地・上り勾配条件でそれぞれ前後4種類の車軸位置で静止時・駆動中の動作計測を行った。車いす-身体合成重心位置(COG)を運動学的モデルを使って算出した。静止坐位において前後方向成分のCOG計算値とCOP値は非常に高い相関を示した(r=.99、p<.05)。COP値とCOG値の誤差は平均約4mmであった。静止時及び平地駆動時の車軸-COG間距離(AX-COG)は車軸の前方移動に伴い、各被験者とも有意に減少した(p<.05)。しかし、上り勾配駆動時は車軸位置間のAX-COGの有意差は示したが平地に比べると被験者によるばらつきが若干あり、車軸位置前方移動に伴ってAX-COGが減少しない例もみられた。上り勾配駆動では平地駆動より大きな姿勢変化が要求され、誤差が大きくなる傾向が示唆された。
著者
野口 渉 飯塚 博幸 山本 雅人
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.2D2OS21a03, 2018 (Released:2018-07-30)

生物は高次元で複雑な生のデータを認識する.近年発展した深層学習はそのような複雑なデータの認識を可能とする.本論文では,深層学習を用いて,従来のミニマルモデルでは扱われ難かった高次元のデータの認識が生み出す生命性を考える.我々は視覚と運動の統合学習を通して空間認識能力を発達する階層型リカレントニューラルネットワーク(階層型RNN)モデルについて研究を行ってきた.階層型RNNはシミュレーション実験において,視覚と運動の主観的な経験のみから空間の客観的な地図である認知地図とみなせる内部モデルを獲得した.さらに,現実のヒトによって取得する視覚と運動の系列を用いた場合にも空間認識能力を獲得することが示された.これらの結果は,深層学習モデルを用いて現実の生命における認識を理解できる可能性を示唆している.
著者
渡部 幸喜 赤松 満 坪井 一世 高橋 敏明 渡部 昌平 山本 晴康 一色 房幸 浦屋 淳
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.A1078, 2005

【はじめに】<BR> 我々の日常生活においてサンダルやスリッパは身近に使用されている履物のひとつである。しかし、転倒の危険性も高く、全転倒例のうち26%がサンダル使用時という報告もある。これまで靴を装着しての足底圧を含めた歩行分析や動作解析の検討は多くなされているが、サンダル履きでの検討は少ない。そこで今回我々は、サンダル使用時と靴使用時および素足での歩行足底圧を計測し、若干の知見を得たので報告する。<BR>【対象と方法】<BR> 対象は下肢に痛みや変形が見られない健常男性10名(年齢21歳~47歳、平均31歳)で靴使用時、サンダル使用時、および素足での歩行足底圧を計測した。歩行は速い、普通、遅いの3段階に分けて行い、測定にはニッタ社製F-scanシステムを用い1秒間に20コマで計測し、得られたデータから、足底圧分布、最大圧、重心の軌跡等について比較検討した。<BR>【結果】<BR> 重心の軌跡の分析では、サンダル履きの場合、いずれの歩行速度においても踵接地の位置、つま先離れの位置がそれぞれ後方・前方へ移動する傾向がみられた。それに伴い靴使用時に比し有意に前後方向への重心の移動距離が大きかった。側方への重心移動距離も遅い速度で有意に大きかった。また靴使用時との違いは遅い速度においてより著明であった。最大荷重圧については素足・靴とサンダル使用との間には有意な差は見られなかった。<BR>【考察】<BR> 近年、足底圧の評価として簡便で再現性の高いF-scanが開発され、下肢の評価によく使用されている。そこで我々は靴とサンダルでの歩行時の足底圧の動的な検討を行った。足関節・足趾周辺に麻痺があるとサンダルがよく脱げるというのは臨床でも経験する通り、遊脚期にサンダルが脱げないようにするための筋活動が歩行の不安定に関与していると思われるが、立脚期においてもサンダルは靴に比べ重心の移動が大きく、不安定であることが示唆された。サンダルは足への圧迫感が少なく、靴に比べて通気性が良く、白癬などの感染も少ないことから好まれることが多い。しかし、サンダル使用による転倒の危険性は高く、またひとたび転倒すると靴使用時に比べ骨折の率も高くなるという報告もありこの所見を支持したものと考えられる。
著者
山本浩詞 田中陽介 脇山英丘 安宅啓二
雑誌
第55回日本脈管学会総会
巻号頁・発行日
2014-10-17

症例は60台男性。2007年に神鋼加古川病院にてAAAに対するY-graft置換術を施行されている。その後の経過観察中に右内腸骨動脈瘤が徐々に増大,塞栓目的で2013年6月当院に紹介された。CTでは瘤は34mm大,造影早期相では低吸収値を示していたが,後期相で内部が造影され,type2エンドリークが疑われた。Y-graft右脚はCFAに吻合されていたが,EIAの一部は開存し下腹壁動脈が造影されていたが,ここから外陰部動脈が造影され,内腸骨動脈に連続するような画像を確認できた。CFAは吻合部であるため同部を慎重に18Gサーフロー針で穿刺し,外筒をシース代わりにマイクロカテーテルを挿入して施行した。外陰部動脈から内陰部動脈を介し内腸骨動脈本幹が描出された。マイクロカテを瘤内まで進め塞栓を施行した。このルートから陰茎背動脈も分岐しており,性機能温存の為液体塞栓物質(NBCA等)は使用せず,瘤内から本幹にかて18トルネードコイル18本で塞栓施行。術後瘤内の血流は消失し,良好に経過している。AAA治療後のtype2による内腸骨動脈瘤の血管内治療は困難な事が多い。当院では深大腿動脈からの側副路を塞栓した症例・CTガイドにより上殿動脈を穿刺ここからマイクロカテーテルを挿入し塞栓した症例を経験し,良好な結果を得ている。今回のケースを含め,側副血行が発達していることが多く,術前の詳細なCT診断にて,適切なアプローチルートを選択する事でマイクロカテーテルを進めての血管内治療は有効な治療法であると考える。
著者
横山 淳一 山本 勝
出版者
日本経営診断学会
雑誌
日本経営診断学会論集 (ISSN:18824544)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.79-84, 2010-02-15 (Released:2011-01-20)
参考文献数
4

本論文において,著者らは個人の生活習慣に関心を喚起するための生活行動記録システムを提案し,携帯電話で利用できるシステムのプロトタイプを開発した。生活行動記録システムは,食事や飲酒といった生活習慣に関わる行動について,利用者がそれらの行動を行う度にボタンを押すことで,時間および行動内容を記録するものである。本論文では,11名の大学生を対象に生活行動記録システムを利用する11日間の実証実験を行った。その結果,システム利用前と利用後で健康に対する関心および生活習慣に対して有意な向上が見られた。以上のことから,本システムが個人の生活習慣を見直すきっかけとなる有効性が示唆された。
著者
山本 直紀
出版者
The Crystallographic Society of Japan
雑誌
日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.12-22, 1985-01-30 (Released:2010-09-30)
参考文献数
37
被引用文献数
1

Cothordoluminescence (CL) detection system was built up for a transmission electron microscope with scanning units, which enable us to take high-resolution CL images of crystal defects together with crystallographic information. Luminescence or non-luminescence centers localized at dislocations in III-V compound semiconductors, diamond and magnesium oxide were observed using this system. Their natures were studied through the analyses of the TEM and monochromatic CL images and spectral information of the CL light.
著者
荒川 翔平 山本 有悟 川合 健太郎 有馬 健太 山崎 大 丸山 龍治 林田 洋寿 曽山 和彦 山村 和也
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.389, 2020

<p>我々は数値制御プラズマCVMによる中性子顕微鏡用Wolterミラーマンドレルの作製に取り組んでいる.プラズマCVMは化学的な加工法であるため,材料除去率は表面温度に依存する.マンドレルは先細り形状の合成石英棒であるため,プラズマ照射時の温度上昇は先端ほど大きく,材料除去率の上昇分を照射時間で補正する必要がある.本報ではプラズマ照射時間の補正後に,マンドレルを形状修正した結果を報告する.</p>
著者
山本 昭宏
出版者
日本マス・コミュニケーション学会
雑誌
マス・コミュニケーション研究 (ISSN:13411306)
巻号頁・発行日
vol.79, pp.153-170, 2011-07-31 (Released:2017-10-06)
参考文献数
7

This paper analyzes articles about nuclear energy in three science magazines, Kagaku Asahi (Asahi Science), Shizen (Nature), and Kagaku (Science), which were published in Japan in the 1950s. The analytical methodology used in the study is a combination of quantitative analysis and theory concerned with the agenda-setting function of the media. The study aims to reveal the relationship between the discourse found in the articles and Japanese opinions concerning nuclear energy development and radioactive substances, and to explore the qualitative changes in the discourse of the articles and the reasons underlying such changes. One conclusion that emerges from the quantitative analysis is that the number of discourses concerning nuclear energy increased between 1954 and 1955, and following this started to steadily decrease. Generally speaking, the Lucky Dragon 5 incident in 1954, in which the crew of a Japanese fishing vessel was exposed to nuclear fallout from US nuclear testing on Bikini Atoll, is considered to have started the anti-nuclear movement in Japan. At this time, in the science magazines, there was an increase in specialist discourses concerning topics such as nuclear reactors and methods of measuring nuclear fallout. In reality, almost all the scientists involved in nuclear energy research and development thought that they had no connection to the anti-nuclear movement. Based on a purely dualistic conception of good and bad, they continued to position nuclear energy as something to be used for good. From this perspective, it can be seen that in the Japanese science magazines of the 1950s, the nuclear bombing of Hiroshima and Nagasaki and its effects were understood only in a very limited sense.
著者
高野 信治 山本 聡美 東 昇 中村 治 平田 勝政 鈴木 則子 山田 嚴子 細井 浩志 有坂 道子 福田 安典 大島 明秀 小林 丈広 丸本 由美子 藤本 誠 瀧澤 利行 小山 聡子 山下 麻衣 吉田 洋一
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2019-04-01

近年、欧米では前近代をも射程に身心機能の損傷と社会文化的に構築されたものという二つの局面を複合させて障害を捉え、人種、性(身体上)、民族の差異よりも、障害の有無が人間の区別・差別には重要とされる。日本では、かかる視角の研究はなく、障害は近代の画期性が重視される。しかし福祉問題の将来が懸念されるなか、比較史的観点も踏まえた障害の人類史的発想に立つ総合的理解は喫緊の課題だ。以上の問題意識より、疾病や傷害などから障害という、人を根源的に二分(正常・健常と異常・障害)する特異な見方が生じる経緯について、日本をめぐり、前近代から近代へと通時的に、また多様な観点から総合的に解析する。
著者
モンスリムアンディ ブーンティダ 大原 直也 田中 美菜子 山本 福壽 Boontida Moungsrimuangdee Naoya O-hara Minako Tanaka Fukuju Yamamoto 鳥取大学大学院連合農学研究科 鳥取大学農学部 鳥取大学農学部 鳥取大学農学部 The United Graduate School of Agricultural Sciences Tottori University Faculty of Agriculture Tottori University Faculty of Agriculture Tottori University Faculty of Agriculture Tottori University
出版者
樹木医学会
雑誌
樹木医学研究 = Journal of tree health (ISSN:13440268)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.89-96, 2011-07-31
参考文献数
25
被引用文献数
1

カシノナガキクイムシ(Platypus quercivorus)の加害を受けたコナラ(Quercus serrata)成木,および健全な個体の木部におけるエチレン生成と道管内のチロース形成を比較した.カシノナガキクイムシの加害にはナラ菌(Raffaelea quercivora)の感染がともなっていた.加害を受けた後も生存していた個体では,当年生の木部からの多量のエチレン放出が確認された.これに対し健全な個体,および加害後に枯死した個体からのエチレン生成量は少なかった.昆虫の加害は,多くが樹幹の基部に集中していた.加害後に生存していた個体の道管の多くはチロースによって閉塞されていた.エチレン生成は当年生の木部で顕著であったが,内部の辺材部位,あるいは心材外周の移行材の部位では少なかった.エチレン生成の多かった生存個体では,道管内にナラ菌の菌糸の蔓延も確認した.当年生木部における活発なエチレンの生成は,コナラのナラ菌感染に対する防御反応に関係しているものと予想された.
著者
山本 緑 石井 祐次
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.140, no.11, pp.1397-1403, 2020-11-01 (Released:2020-11-01)
参考文献数
25
被引用文献数
3

Pharmacological cognitive enhancement (PCE) usually refers to the use of medical substances by healthy individuals to improve mental performance. Given that certain substances have been frequently used for years, the long-term effectiveness and safety are essential to know but particularly difficult and costly to determine. Although PCE is a widespread and frequent phenomenon among university students in other countries, PCE prevalence in Japan has not been elucidated. The present study aimed to investigate the prevalence of and the attitude toward PCE among Japanese undergraduates over 3 years (2017-2019). Almost no student had ever used prescription drugs for cognitive enhancement. When asked, “Would you like to use drugs to enhance your cognitive performance?” 68.6-72.0% of the students answered, “No,” 25.4-26.7% answered, “I couldn't say,” and 2.5-4.8% answered, “Yes.” These answers were associated with sex (2017-2018) and stress sensitivity (2019) but not with drinking, smoking, or stress of academic performance. Half of the students had used energy drinks for neural enhancement prior to an examination, which is similar to Western usage. The users of soft enhancers, such as energy drinks, are more likely to use other drugs. Given that caffeine can be a gateway for cognitive enhancement, future education addressing PCE among students should emphasize the side effects of prescription drugs as well as health risks of caffeine products.
著者
大坪 由佳 田代 教二 添島 正和 大森 桂二 山田 俊介 森永 健三 木村 瞳 岡松 加恵 山本 勝己 長島 義之 山崎 裕 城戸 寛史 松浦 正朗
出版者
福岡歯科大学学会
雑誌
福岡歯科大学学会雑誌 (ISSN:03850064)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.11-19, 2007-03-31
被引用文献数
1

The aim of this study was to investigate a treatment policy for the practices of Kyushu area dentists related to dental implant restorations for single missing teeth of the lower first molars and edentulous mandibles. Questionnaires were sent to 43 dentists practicing in the Kyusyu area. Valid answers were obtained from 23 dentists. During 2003, 20 clinics had performed various numbers of implant treatments, and a total of 539 cases had been treated with implant prostheses. During 2004, 21 clinics had performed implant treatments, and a total of 679 cases had been treated with implant prostheses. Thirteen clinics had performed single-tooth implant restorations of missing lower first molars during 2003 and 2004. The totals of the cases were 47 such cases during 2003, and 56 such cases during 2004. Conversely, 406 cases of missing lower first molars had been treated with conventional bridges during 2003, and 423 such cases during 2004. Only 5 clinics in 2003 and 6 clinics in 2004 had cases with edentulous mandibles treated with implant-supported prostheses. The totals of the cases were 19 cases during 2003 and 18 cases during 2004. Conversely, more than 300 cases during 2003 and 450 cases during 2004 had been treated with conventional full denture. Fourteen of 23 dentists strongly recommended implant therapy to patients with single missing teeth of the lower first molars and 10 dentists recommend implant therapy to the patients with edentulous mandibles.
著者
山本 健兒
出版者
学術雑誌目次速報データベース由来
雑誌
地理学評論. Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.70, no.12, pp.775-797, 1997-12-01
参考文献数
33
被引用文献数
1

ドイツの中で,デュースブルクは,外国人の空間的セグリゲーション度が高い都市の一つに属する.この都市の中でアルト・ブルックハウゼンは,外国人とりわけトルコ人の集中度がひときわ高い街区である.本稿の目的は,このような街区形成の要因を,都市計画の失敗に求め,外国人集中の初期過程を復元することにある.責任ある主体による街区の将来像が提示されないまま,街区取壊しへの不安が, 1970年代前半に住民の間に広まった.そのため,住宅家屋所有者は住宅の質の維持のための投資を怠るようになった.不在家主の中には,老朽家屋を外国人労働者用の寄宿寮として利用した場合もある.この街区最大の住宅所有者たる企業も,住民によって投機的とみられるような賃貸行動をとった.そのため,スラム化が進行していた街区で外国人ゲットー化が進行した.街区のこのような変容は,地域に特有の権力構造のもとでの主体間の社会的相互作用によって帰結したものである.もちろん,より大きな社会経済構造がそれに関与していた.
著者
山本 由美 乃木田 俊辰 川島 眞
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.88-90, 1999-01-01

25歳,女性.20歳頃より腰背部に瘙痒を伴う米粒大までの灰褐色角化性丘疹が出現し徐々に増数し,ステロイド軟膏の外用を行うも著変なし.50% dimethyl sulfoxide(DMSO)外用療法を1日1回施行し,半年後には個疹の縮小,扁平化と色素沈着の減少を認めた.組織学的にも表皮直下のアミロイド沈着の減少を確認した.